みけ
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みけ
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20⬆基本右⚔️。🕒⚔️、🐯⚔️ ただ今上級😈口×祓魔師ゾにハマり中 自己満足
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「こんな所じゃ最後までできないだろ?」

 そう囁きながら下腹部を撫でられると自分以外の熱を思い出して、一人ではないと教えてくれてぞくぞくと喜びが背を刺激する。

「そんな顔を外でするな。見られるだろ」

 自分がどんな顔をしているか分からないが口ーがそう言って抱きすくめてきたので、ゾ□は口ーの背に腕を回して抱き返した。
 星などよりよっぽと自分を見てくれる。
 近くなった顔はいつ見ても綺麗だが、悪魔故か闇が深い場所で見るとより一層磨きがかかった美しさを感じさせる。人間が魅了されて魂すら差し出してしまうのが頷けるほどの容貌だ。
 口ーの行動の先が分からないといった顔をゾ□がすると、更に顔を近づけてきたのでキスされるのかと思って目を瞑る。

「っ!?」
「さっさと帰るぞ」

 想像した場所ではなく、痛みといえないほどの力で鼻を噛まれた。驚いて目を開いたら、悪戯が成功して口ーが楽しそうに笑っていた。そして、腕を掴まれて力強く引き起こしてくる。
 噛まれた鼻を撫でてゾ□はムスッとした表情をしたまま起き上がると、口ーが耳元に口を寄せてきた。
 わざと途方に暮れた子供のように不安そうな顔をして、口ーの気持ちを利用する。

「……口ー…」

 名前を呼びながら手を伸ばした。ゾ□を欲しがる悪魔がこんな美味しい餌を前にして無視なんてしてみろ、イ○ポ野郎と呼んでやると理不尽なことを考える。
 口ーが手に触れてきて、長い指を絡ませて、そのまま引き起こすのかと想像したゾ□の体に重みがかかった。相変わらず口ーが覗き込んでいるが、顔の距離が近くなっているのでどうやら覆いかぶさってきていた。
「……疲れたからちょっと休んでるだけだ」
「ちょっと、ねぇ」

 言い訳を口にするが信用されておらず、むしろゾ□が過去の傷に苛まれて動けないのを見透かしているような視線をしている。
 口ーには何も言っていないし、口ーも何も聞いてこないから何も分からないはずだ。なのにゾ□が過去の事で調子を崩しているとすぐに甘やかすので、心を読まれているのだろうかと疑いたくなる。
 いつもは形だけだとしても虚勢を張って誤魔化そうとするのだが、今日はわざとだ。いつもと違うことをして、口ーから声をかけさせて一人ぼっちではないと教えてくれることを期待した。
 新月はいつも以上に夜の濃度が高くなり、星の微かな光では何も照らせず右も左も分からなくなりそうだ。更には人里から離れているせいで人間の気配も音もなく、虫の声さえ聞こえない静かな夜。
 世界で一人ぼっちになったような気分になってしまう。頭ではそんな事はないと分かっているのに、感覚が過去に戻ったかのようで"檻の中"のようだ。

「いくら主の体が強靭とはいえ、休むのならベッドの方がいい」

 頭上から声をかけられてそちらに目を向けると、暗視の術のおかげで暗闇の中でも立っている人物の視認ができる。腕を組んで見下ろす使い魔の呆れていた表情細部まで分かるほどに。
 今日の仕事は散々だったとゾ□は一日を振り返った。
 朝から苦手な書類仕事で頭を痛めて、午後からは依頼人の自業自得でむしろ依頼人を告発するような仕事になってしまって、後処理が大変になってしまった。夜にやっと純粋に祓魔として刀を振るえる仕事だったのだが、悪魔の厄介な能力のせいで更にメンタルが疲れることとなったのだ。
 時間の確認はしていないがきっと日付は変わっているだろうと予想しながら、ゾ□は地面で大の字になりながら空を見上げている。
ワードパレット「真夜中の二人」4

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ワードパレット「真夜中の二人」
4.星だけが見ていた
・期待した
・分からない
・不安そうな

😈口×祓魔師ゾ
簡単な設定
・口がゾの使い魔
・ゾは強いヤツといつでも戦えるから上級😈を使い魔にしたけど、口に翻弄されてる、自覚は無いけど口の容姿が大好き
・口はゾが欲しいからいつか下克上して眷属にしようと思ってて、現状それなりに楽しんでいる、長生きしているからゾを幼子扱いする

雰囲気で読んでもらえたら…
早々にストックがなくなった…
 つつぅ…とゾ□の内腿を撫で上げて、ボクサーパンツの裾から指先を入れる。ビクッと震える体を宥めるようにもう片方の手で、柔らかな髪を撫でた。

「手以外は触れないと約束する」

 誠実に接するかのように言葉を重ねて、そしてあくまでも効率的で効果的であり、男が望む作業的であるような軽い声音で言葉を紡ぐ。羞恥はあれどそうするのがいいのかと考えてそうな顔をするゾ□に、ゆっくりと誘惑を悟られないように決断を待った。
 警戒心が強くて疑り深い獣は内に入れれば途端に甘い幼子となるので、口ーは自分の思惑通りに事を進め易くて笑ってしまう。
 その口から無垢な言葉が零れるまであと少し。
「快感を脳が受けるとセロトニン、オキシトシン、ドーパミンという脳内ホルモンが分泌される。俗にいう幸せホルモンだ。それがあると心身は好調になり、思考能力やパフォーマンスが高まるんだ」
「……本当か?」
「たかだか快感の有無で変わるのかと俺も最初は疑った。だから人間で実験をしたが、目に見えて違ったぞ」

 どういった実験をして、どういう結果が出たのかとゾ□にも分かりやすく説明してやると、男は思案する表情をした。
 あと一押しとして口ーが笑ってみせる。それは優しさのように見えるが、悪魔が人間を誘惑して堕落させるためのものだ。

「手伝いだ。セックスをするわけじゃない」
「人間の男は定期的に自慰をしなければ体調だけではなく、情緒の不安定さやポテンシャルを発揮しきれないといった様々な面で悪影響がでる。それに主人の不調は使い魔である俺にまで影響してしまう。俺は俺自身を万全であるためには、主にも万全でいてもらわないと困るんだ。だから、俺は主の自慰を手伝うのは道理だ」
「……べ、別に出すだけならお前の手伝いなんていらねぇだろ…」

 自分の都合だけではないと言われたゾ□がたじろぎながらも何とか反論するが、口ーは更に言葉を重ねた。

「確かにそれで解消されるだろう。だが、作業のように出すのと、快感を伴って出すとでは結果が変わってくる」
「結果?」
「イイ子ついでに手伝ってやろうか?」
「何を?」
「契約で繋がってるから主の体調はよく分かる」
「そうだろうな」
「溜まっているな」
「っ!?」
「手伝ってやる」
「や、やめろ!!」

 手を伸ばす口ーに抵抗するゾ□は厭悪や嫌忌ではなく羞恥を浮かべている。流石の口ーも悪魔に対してその反応はないだろうと驚くのと同時に、悪魔の本能としてこの白い魂を穢したい欲求が湧き上がった。こんなに無防備で美味そうなものが目の前にあって食わないなど悪魔の名折れである。

「主。俺は悪魔だが、様々な種族の医学に関心があって人間の医学も学んでいる」
「だから何だよ!」
 笑ったゾ□がソファーに座る口ーの膝をぽんぽんと叩いてまた酒を口にした。
 こんな緩い祓魔師も聖職者も見たことがない。実はとんでもない人間の使い魔になってしまったのでは?と思ってしまう口ーであった。
 上級悪魔である口ーが大人しくしているのは別にイイ子のふりをしているわけではなく、ゾ□という人間を観察して下克上するための情報を得ようとしているからである。しかし、男の目に従順であると映っているならそれに乗っかってやろうかと考えてみた。その方が己が欲しいものが手に入るだろうし、今後の事を進めるために都合がいい。
 ソファーからゾ□が座る床に腰を下ろした。
 不思議そうな声を上げるのは口ーを使い魔として使役する主人のゾ□だ。床に直座りをして、ボクサーパンツ一枚と使い古されてヨレヨレのTシャツの姿で、ジャーキー少しと酒を飲んで寛いでいる。酒瓶がもう三本空いていて、近くに転がっている酒瓶よりも離れた位置に武器である刀が置かれていた。
 いくら契約で縛っているとはいえ口ーほどの悪魔なら瀕死覚悟で無理矢理契約を破ることができるので、使い魔の前で寛ぐ祓魔師などいない。だというのにゾ□はこのような有様であった。

「……お前から悪意も殺意も感じないからな。まぁそう言うなら、そのままイイ子でいてくれよ」
 口ーは自身の左手の甲に刻まれた契約痕を見て溜息をつく。油断していたとはいえ、まさか自分が祓魔師の使い魔になるなんて思っていなかった。
 祓魔師が祓魔銃を捨てて刀を取り出して斬りかかってきた時に逃げることも出来た。でも、美しいが作り物のような瞳がいきいきと輝きだして見惚れてしまい、血濡れて屈辱に染まる様が見たいと欲をかいたのが敗因である。淡々と自動人形のように祓魔銃を撃つだけだった男が、急に生きた人間に様変わりされては面白いと思ってしまうのは仕方がないだろう。
 手の甲から目の前の状況を見て、口ーは再び溜息をつく。

「主。俺が言うのもなんだが、悪魔の前で無防備過ぎないか?」
「んあ?」
ワードパレット「真夜中の二人」3

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ワードパレット「真夜中の二人」
3.据え膳食わぬは恥
・思惑通り
・乗せられて
・イイ子のふり

😈口×祓魔師ゾ
簡単な設定
・口がゾの使い魔
・ゾは強いヤツといつでも戦えるから上級😈を使い魔にしたけど、口に翻弄されてる、自覚は無いけど口の容姿が大好き
・口はゾが欲しいからいつか下克上して眷属にしようと思ってて、現状それなりに楽しんでいる、長生きしているからゾを幼子扱いする

雰囲気で読んでもらえたら…
 すると卜ラ男が上唇を食んで、至近距離で金色の瞳が細まった。

『まだ、だ』

 そう言っているようで、またチュッ…チュッ…と触れるだけの口付けしかくれない。

「……はや、く…」

 卜ラ男の腹が満たるまで我慢できずにキスの合間に掠れて消えてしまいそうな声でねだれば、楽しそうに瞳が笑った。舌が侵入してくると、俺は待っていたといわんばかりに自分からも舌を絡める。
 月のような双眸以外はすべて溶けてしまった。

憂様からお借りしました。
www.pixiv.net/artworks/107...
#フリー素材 ワードパレット「真夜中の二人」 - 憂のイラスト - pixiv
真夜中近くの二人をテーマに、肌と肌を触れあわせる程度の雰囲気にいたしました。ほんのり匂わせ程度。ここまでで止まるも、もっと先までも、後はご想像に、でもお好きにどうぞ。使用報告や配布元の表記は任意です。
www.pixiv.net
「仰せのままに」

 卜ラ男が胸に手を当てて頭を下げ、演技がかった動作に俺が睨んでも微笑むだけ。盛大にからかってくるなら言い返して雰囲気なんて作らせないのに、こいつは自分の舞台を作るのが上手くて、あっという間に俺はその中央に置かれてしまった。
 灯りが消えて暗い部屋なのに卜ラ男の金色の瞳だけはハッキリと見える。そのせいで顔が近づいてくるのが見えてしまい、あの綺麗な顔が、形のいい唇が俺の唇に触れる瞬間が分かってしまうのだ。
 チュッ、と軽く吸われたり、下唇を食みながら舐められたりと戯れるようなキスを繰り返されて一緒に精気を吸い取られると、少しだけ唇が開いてしまう。
 言い逃れができない状態なので俺は腹をくくって卜ラ男を見上げた。どれをとっても造形のいい顔、上から下まで文句のつけようがなくて何だかムカつく。そして、今からする行為を意識して目が吸い寄せられるのは形が良くて薄い唇、それが自分の唇に触れて吸いつくのを思い出して顔の温度が上がるのを感じる。

「どうした、主?」

 分かっていて聞いてくるのでイラッとなりやっぱり精気を与えるのを止めようかと考えるが、腹をくくったのを覆すのは信条に反する。けど、このまま見世物になるのは嫌なので、

「灯り、消せ…」

 思ったよりも掠れた声が出てしまい、初体験の女子のようだと余計に恥ずかしい気持ちになってしまった。
思っていないのだが、卜ラ男の精気の摂取方法がどうしても慣れなくてつい先延ばしにしてしまっていた。
 卜ラ男の摂取方法はキスだ。性交じゃなくて良かったけど、だからといってキスとて抵抗あるに決まっている。キスといっても舌を絡めるような深いものではなく、ただ唇を重ねるだけの子供のようなキス。ひたすらチュッチュッとされるのが、逆に俺には辱めを受けているような気分にさせた。

「主は仕事が終わったと言って酒をたらふく飲むのに、一緒に仕事をした使い魔の俺が腹を空かせているのは不公平ではないか?」

 悪魔から正論を突きつけられて、情けないが何も反論できない。
「使い魔なんだから、仕事をしたら褒美を貰わねぇとな」

 そう言って卜ラ男がソファーに押し倒してきた。
 褒美?大悪魔様が?たかだか中級悪魔を祓う程度で?
 何言ってんだこいつ?という表情で卜ラ男を見ればニヤニヤと笑っているが、目が本気であると伺えて俺はマズったなと思った。
 悪魔の主食は精気である。それが種族や性質によって血だったり、性交だったりと方法が違うだけで得るものは同じだ。
 当然使い魔になったとしても悪魔だから主食は変わらないし、使い魔に食事を与えるのが主人の義務だし、俺だって飢えさそうとは思っていない。
🐯⚔️でワードパレットチャレンジ
ワードパレット「真夜中の二人」
2.夜に溶ける
・灯りを消して
・触れている
・消え入りそうな

😈口×祓魔師ゾ
簡単な設定
・口がゾの使い魔
・ゾは強いヤツといつでも戦えるから上級😈を使い魔にしたけど、口に翻弄されてる、自覚は無いけど口の容姿が大好き
・口はゾが欲しいからいつか下克上して眷属にしようと思ってて、現状それなりに楽しんでいる、長生きしているからゾを幼子扱いする

雰囲気で読んでもらえたら…
読んで頂いてありがとうございます🙇‍♀️
ワードパレットに挑戦しつつゾくんの過去や設定を書いて行く予定です!
最後の文は😈口さん長生きしてるからゾくんのこと本当に子供だと思ってるんですよね。
慈しむ優しさじゃなくて、執着や独占欲からくる優しさって自己欲求優先してて😈っぽいかなぁと…

冬さんのイラストによって爆誕した口ゾなので楽しく書いてます!ありがとうございます!!