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10月25日より、ゲンロンSF創作講座に参加。

どこまでSFを書けるかな、という挑戦になりますが、講座や作品だけでなく、色々思うところについてもここから発信していきたいと思います。
萩尾望都さんには『銀の三角』という傑作が。

これを読んでいたおかげで
『三体III』死神永生に登場する「オリオン腕の歌い手」の存在について、すんなり理解できたと思う。次元のひろがりや大河感もあり、本当に素晴らしい。

amzn.asia/d/av7wjct
銀の三角 (フラワーコミックスα)
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amzn.asia
井手聡司さんが推奨する三宅隆太『スクリプトドクターの脚本教室』初級&中級が届いた。

映画術には興味があって、トリフォー『ヒチコック映画術』や『マスターズ・オブ・ライト』あたりは読んできたものの、

脚本にここまで立ち入った物は初めてかも。

www.shinshokan.co.jp/book/b568219...
スクリプトドクターの脚本教室・初級篇 -
スクリプトドクターの脚本教室・初級篇詳細をご覧いただけます。
www.shinshokan.co.jp
そういえば、ラインホルト・メスナーの本にハマったことも。

「折りたたみ北京」にクライマー味を強く感じたのはそのせいです。
この頃やっと分かってきたのが、地政学の面白さで、世界地図が物語の宝庫のようであり、

悲惨な現実のどうしようもない動きもここと深く結びついている。

学びは新たな哀しみと不可分にあるような気がする。
SFとは別になりますが、ニューシネマやロードノベル的な世界、フィルムノアールの影響も濃いので、

こんなごちゃ混ぜからどんな物語が飛び出してくるのか、我がことながら楽しみなところも。
ここ10年ほどは、ゴシック小説とSFの関わりや、三国志を勉強しているところです。
また、灰色のOL時代を椎名誠を読んで乗り切ったので『アド・バード』『水域』『武装島田倉庫』のSF3部作にもかなりノックアウトされました。

水域から、JGバラードの『結晶世界』『沈んだ世界』『燃える世界』三部作や『溺れた巨人』を知り、

『溺れた巨人』に触発されて、マルケスの短編「この世で一番美しい水死者」やスイフト『ガリバー旅行記』を読んだので、これらの記憶は、その時代のファイルに。
また映画から小説に誘われたことも多々あり、映像と小説が一体化しているものもあります。

『惑星ソラリス』『ストーカー』からレムやストルガツキー兄弟を知り、

『2001年宇宙』『時計仕掛けのオレンジ』でクラークやバージェスに導かれ、

『ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』を見る度、PKディックを読み、

『エイリアン』からヴァン・ヴォクトのビーグル号にたどり着き、

『JM』でギブスン『クローム襲撃』にしびれたり、

映画は素晴らしきSFの入り口に。
ハイティーンになると、諸星大二郎やスターウォーズ、指輪物語にのめり込むように。

また漫研も始め同人活動をしていたので、コミケの前身の集まりに参加。その縁で東映動画作品にもハマりはじめます。

白蛇伝やホルスなどの上映会に参加したり、スタジオ見学したり、宮崎駿作品への道筋もこの頃から。

SF的な影響としては、その後読んだマンガ版ナウシカや、スターウォーズ越しに触れたキャンベルの「神話の力」(TVシリーズ&本)の影響がいまも深く残っています。
中学生になり電車で学校に通うようになったあたりで、星新一のショートショートや筒井康隆の短編を車中文庫に。「顔面崩壊」や畳男を再現して友人達と爆笑しながら、徐々にSFにハマっていきます。

そこから徐々に七瀬三部作や、死霊狩り3作、マンガも含む幻魔大戦、デビルマンなどでかなり暗いバイオレンスに足を踏み入れつつ、

萩尾望都の世界に耽溺。萩尾さん経由でブラッドベリにハマり、ブラウンの火星人ゴーホームのユーモアにやられたり、バロウズの火星シリーズを楽しんだり、

後は、松本零士のイラストに惹かれてムーアのスミスシリーズを、石森章太郎のイラストに導かれて砂の惑星の最初の4冊を、という日々でした
ローティーンの頃影響を受けたSFは...

科学物だと勘違いして間違えて買い、怖すぎて押し入れに封印した『なぞの宇宙物体X』(キャンベル『影が行く』のジュニア向けハードカバー)があまりに強烈で、ぶっちぎりでしょう。疑心暗鬼、発狂と怪物化、血液が暴れる様子が強烈すぎて半ばトラウマに。

小学校の図書館で借りた『人工頭脳の怪』の哀しみや『暗黒星雲』の複雑さにもノックアウトされた覚えがあります。
影響を受けた作品については...

TVや雑誌黎明期から衰退までリアルタイムで見てきたので、影響を受けた作品は多彩で膨大ながらも、作風に関わるものに絞り込むと...

◉幼児期
W3(手塚治虫TVアニメ&マンガ)
半魚人(楳図かずおマンガ)の衝撃が強烈で、地球の儚さや輪廻転生、不条理で悲しい変身にしくしく泣く子供でした。

特撮物は怪奇大作戦やウルトラQを喜んでみていたものの、ウルトラマンの背中に大きなファスナーを発見してしまい「痩せたおじさんが入ってる...!」と思って以来円谷特撮から離れ、

ロボコップに先んじていた「8マン」(から滲みでる平井和正)にしびれるような大人びた子供でした。
三体のために、文革の歴史を追い、遠目にみてスルーしていた量子力学や数学の歴史を学び、三体運動や小説に登場する歌「ウラルぐみの木」の動画を探したりする内に、

色んな物事や世界の広がりが、SFに集約されていく様子を生々しく実感。

それが強烈に面白い、と思い始めたところに、

その大人読書会に参加していたゲンロン講座出身の八島游舷さんから、このSF講座を紹介していただいたり...

むくむくと、久々に「書きたい」エンジンがかかったのでした。
私には「大人の夏の宿題」という名の下に、夏の読書会を開催する親友が。

テーマは多彩で、南米文学のときは『百年の孤独』や『グアテマラ伝説集』などが課題図書に。(脱落者続出)

去年のお題が『三体』3部作(0まで完読が望ましい)と、中国SF(ケン・リュウ『紙の動物園』『折りたたみ北京』)

最終日のゲストに大森望さんが、というサプライズ付きだったことや、大好物のSFだったこともあり、エンジンはフルスロットルに。

生涯を通してこれほど真剣に読書したことはないほど、わからない語句は全部調べ、三体を読み込み、長大な感想文を書く夏に。
20代の終わりに少しだけ幻想やSFを取り入れた短編を10作ほど書いた時期がありました。

あの頃は村上春樹の『羊をめぐる冒険』&短編、彼が日本に紹介したレイモンド・カーヴァーやリチャード・ブローディガン、村上春樹からたどり着いた柴田元幸訳のポール・オースター作品にかぶれていて、

(原稿を紛失してしまい、詳細はおぼろになっていますが)深海魚の本ばかりを貸し出す異界とつながる図書館の話や、埃が降り積もりやがて堆積岩になる部屋の話を書いた覚えが。

その短編、コピー製本して数人の友人に配っただけで、なんとなくうやむやに。

それからは小説を書くこともなく、だったのですが...
第1回課題は「50年後の未来を舞台にした物語を書いてください」

「フロリダ製、セニョール・コバヤシの空気缶詰」という短編の梗概を提出しました。

講師陣の皆さんの有難いアドバイスを参考に、タイトにドラマチックにさらに面白く書き上げる予定です。本編をどうぞお楽しみに!

school.genron.co.jp/works/sf/202...
フロリダ製セニョール・コバヤシの空気缶詰 | 超・SF作家育成サイト
【梗概】 「ワンダーモール・オブ・フロリダ」は世界最大を誇る巨大ショッピングモールである。 誰もが一度は迷子になり、入場時に装着するワンワンコール(※案内係のロボット犬がやってくる)を押すはめになる。 ある日、この&#8 […]
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10月25日より、ゲンロンSF創作講座に参加。

どこまでSFを書けるかな、という挑戦になりますが、講座や作品だけでなく、色々思うところについてもここから発信していきたいと思います。