あめの
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あめの
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成人済 創作BL
#アネモネが咲く頃に
2-3
──同日

教室の窓から差す光が、ぼんやりと揺れていた。
朝の一件から、颯真の胸の鼓動が止まらない。

(おかしい。おかしい、おかしい……!)
(あの人と話すと、胸が苦しくて、でも嬉しくて……)
(なんでこんな……)

圭一の笑顔が頭から離れない。
目を閉じても、あの声が聞こえる。

小さな吐息とともに、心の奥に春が芽吹いた。
October 17, 2025 at 8:27 AM
#アネモネが咲く頃に
2-2
「ふぁぁ……」
欠伸をしながら、颯真は眠気に抗うように洗面台へ向かう。
頬まで伸びた前髪を上げ、いつもの身支度を整えた。

「せっかく可愛く産んであげたのに〜。前髪いい加減切りなさいよ」
背後から母の声がする。

「別にいいでしょ」
「だって根暗みたいじゃない」
「根暗だからいいの〜」

ぷいと前を向き、颯真は前髪を下ろした。
「花に水やってくる!」
「はーい、ありがとね〜」

母のため息を背に、颯真は外へ出た。
花々が、朝の光に濡れている。
October 17, 2025 at 8:21 AM
#アネモネが咲く頃に
2-1
「ママに雑草プレゼントだって〜!」
「花なんか摘んで女みてぇ〜!」
「本当は女なんじゃね〜の〜?」

笑い声とともに、靴が花を踏みつけた。
鮮やかな色がぐしゃりと泥に混じる。

「やめてよっ!」

叫んだ声は小さく、すぐに風に攫われた。
残されたのは、踏み潰され、しおれた花だけ。
少年、颯真はその場にしゃがみ込み、声を押し殺して泣いた。

そのとき――柔らかな影がひとつ、彼の前に落ちた。

「どうしたの? 大丈夫?」

顔を上げると、そこには制服姿の青年が立っていた。
年上らしい落ち着いた声。
彼はしゃがみ込み、潰れた花をそっと拾い集める。
October 17, 2025 at 8:14 AM
別にどこかのサイトに載せる訳でもないしズルしてもいっかなと…AI反対派にはすごいバッシングされるだろうが
October 17, 2025 at 1:40 AM
Reposted by あめの
うっ……(スカートという物質が上に持ち上がり足が見えることへの反射反応、スカート=覗いてはいけないものなので、避けようとするも、こいつ八神か…でおしとどまっている表現)

わっ?!(足がかなりきれいなのプラス、レースのパンツを履いていたことへの個人的な驚愕)
October 15, 2025 at 2:16 PM
#アネモネが咲く頃に
0話
春の陽射しがやわらかく街を包む午後。
九条圭一は、幼馴染みの雪乃と並んでゆるやかな坂を歩いていた。

「たまには家の近くでデートするのもいいね」
雪乃が楽しげに笑う。
「そうだね」
圭一は微笑みながら返した。

ふと、通りの角に小さな花屋が目に留まる。
硝子越しに覗く店内は、陽光を受けて淡く輝いていた。
店内には季節の花々が並び、中央のカウンターでは、ひとりの青年が本を読んでいる。

頬まで伸びた前髪が、春の光を透かして揺れている。
その揺れが、不思議と目を離せなかった。

(あの前髪でちゃんと読めてるのかな……)

思わず口元がゆるむ。
「ふふっ」
October 15, 2025 at 2:22 PM
Reposted by あめの
October 15, 2025 at 12:44 PM
#アネモネが咲く頃に
1-3

九条家からの帰り道、坂道を下る。
春の風が頬を撫で、熱が少しずつ冷めていく。
手の中のしおりが、かすかに光を帯びて見えた。

(圭一さんに生けられてた花……まるで魔法がかけられたみたいに綺麗だった。
華道かぁ……おれも、習おうかな…)

October 15, 2025 at 12:45 PM
颯斗くんの表情暗すぎで草
爆泣き藤金ニキでさらに草
トレスネタのファンアートだょ💍

いのちくん宅( @inochi39.bsky.social
October 15, 2025 at 12:19 PM
Reposted by あめの
トレスネタのファンアートだょ💍

いのちくん宅( @inochi39.bsky.social
October 15, 2025 at 11:30 AM
#アネモネが咲く頃に
1-2

九条家。

自転車を止め、颯真は門の前に立った。
塀の向こうには、手入れの行き届いた庭が広がっている。

「これ……ほんとに家なの?」

思わず呟く。

インターホンに手を伸ばそうとしたその瞬間、中から人影が現れた。

「花屋さん?」

軍手を外しながら、男が穏やかに声をかける。
……見覚えのある顔。

(あの時の……!)

颯真の胸が跳ねた。

「家の場所、わかるか心配で庭で待ってたんだ」

そう言って微笑む男――

「急な依頼だったのに、ありがとう。よかったらお茶でもどう?」

「えっ、でも……配達したので帰ります」

「時間、ない?」
October 15, 2025 at 11:16 AM
普段あまり小説を読まない人間なのでプロットをチャッピーにぶち込んで文書にしてもらい自分好みになおしました。
October 15, 2025 at 10:51 AM
ハッシュタグこれ反映してない❔
October 15, 2025 at 10:47 AM
#アネモネが咲く頃に
1-1
3月。まだ冬の気配が残る朝。
花家の店先で、颯真はガラス越しに揺れる花々を見つめていた。
その中で、ひときわ瑞々しい紫のアネモネが咲いているのに気づく。

そっと枯葉を摘み取り、水を替える。冷たい水が指先を染めた。
花の手入れを終えるころ、入り口のベルが小さくなった。

カラン

「いらっしゃいませ」

顔を上げた瞬間、息が詰まった。
和服姿の男が立っている。光を吸い込むような黒髪、指先まで整った所作。息をするのも憚られるほど、完璧に美しい人。
店の空気が少しだけ変わった気がした。
October 15, 2025 at 10:46 AM
チェキ
October 15, 2025 at 6:44 AM
体調悪いニキも置いておこう
October 15, 2025 at 6:19 AM
黒髪色白好きすぎる
金髪色白も好き(は?)
October 15, 2025 at 2:44 AM
ついったの新垢、初期アイコンの見る専なのに創作者からのフォロバ率100%なのだいぶ怪しいアカウントかも(みんなありがとう)
October 14, 2025 at 11:38 PM
全然絵が描けなくて、パロディしか描けませんえ
構図とかなんも思い浮かびませんえ
October 14, 2025 at 5:45 PM
デヴィの名言パロ
October 14, 2025 at 5:40 PM
一コマに同じ人が何人もいる技法(❔)構図(❔)
自分の漫画にも取り入れたいけどコスト高
October 13, 2025 at 2:08 PM
おれはお絵描きモンスター🧌だった…❔
October 13, 2025 at 1:58 PM
目がカスカスしてきた今日は流石に寝ようかな
October 13, 2025 at 1:54 PM
ぼくのおとうと
October 13, 2025 at 1:05 PM
彼氏(推し)の幼少期を見て発狂するヲタク
October 13, 2025 at 12:41 PM