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『ときときチャンネル ない天気作ってみた』を読み終えた。

SFの面白い所をスナック感覚でつまみ食いするような小説。末永く続いて欲しいところ。

極秋は一度くらい味わってみたい。…一度と言わず一ヶ月くらい浸ってたいかも。

個人的には水に話題を攫われるブラックホールのくだりがとても好き。

"ときときチャンネル ない天気作ってみた 〈ときときチャンネル〉シリーズ (創元日本SF叢書)"(宮澤 伊織 著)
a.co/7aMHjQk
ときときチャンネル ない天気作ってみた 〈ときときチャンネル〉シリーズ (創元日本SF叢書) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: <b>量子コンピュータの電気代問題、<br />暑さ対策で天候操作実験、<br />ブラックホールの意外な活用法?<br /><br />第1巻で『SFが読みたい! 2024年度版』ベストSF2023[国内篇]第3位<br />楽しくて本格的!<br />〈裏世界ピクニック〉著者による<br />配信者SFシリーズ第2弾!</b><b...
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November 3, 2025 at 10:35 AM
『青の純度』を読み終えた。

清濁併せ呑むベテラン編集者の主人公。珍しく癖のない無難な人柄かと思えば、バブル期を謳歌したやんちゃっぷりが端々で上品に見え隠れ。

核心に迫る第三章の「善良と無能」では、画家に隠された真実とその鍵を握る人物の揺れ動き、緩急のついた展開に惹き込まれる。

例の騒動で小説そのものの感想が少ないのが寂しいところ。

青の純度 (集英社文芸単行本)"(篠田節子 著)
a.co/0ofJBe7
青の純度 (集英社文芸単行本) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: その「青さ」は、本物か――?<br /><br />最年少で管理職となり、仕事一筋で駆け抜けてきた編集者・有沢真由子。<br />五十歳の誕生日を迎え、つかの間の息抜きに訪れたリゾートホテルで、彼女は一枚の絵画と出会う。<br />ジャンピエール・ヴァレーズ――バブルの時代に煌びやかな海中画で大衆の心を掴み、一方で当時悪質商法が話題に...
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October 29, 2025 at 10:49 AM
『図書館の魔女 霆ける塔』を読み終えた。

「難攻不落の隠し砦に囚われた姫(※怒られる)を救い出す」という、まさかのファンタジー王道ど真ん中。

地形・植生・気象・兵站のみならず、築砦に纏わる書物やその微妙な記述の変遷まで絡め、砦の捜索と攻略法を突き詰めていく。相変わらず読み応え抜群の一冊。

そして早くも次巻が待ち遠しくなる終わり方。今作でマツリカが囲碁に触れたことから、次作では一見迂遠に見える布石から遠大な策謀が浮かび上がってゆく、そんな様を夢想してしまう。

"図書館の魔女 霆ける塔"(高田大介 著)
a.co/f5Mm0sN
図書館の魔女 霆ける塔 (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 待望のリブラリアン・ファンタジー、再始動。<br />マツリカが、キリヒトが、帰ってきた。<br /><br />囚われた魔女を救うべく、仲間たちは雷鳴轟く山峡の砦を目指す。<br /><br />風が唸り、雷が轟く「霆ける塔」に囚われた図書館の魔女・マツリカ。宿敵ミツクビの罠にかかり、閉ざされた山城で彼女を待つのは、夜毎降り注ぐ稲妻...
a.co
October 25, 2025 at 5:01 AM
10年物の赤ワイン、割としっかり目の澱が…。
初めてなので少しびっくり。
October 23, 2025 at 11:58 AM
『妖怪怪談』を読み終えた。

前半に妖怪談義を、後半はそれに因む怪談を語る、全5話からなる連作短篇。

いずれの話も私好みで楽しめたが、特に最終話でU氏の父であるF氏が神隠しに遭うくだりは、理屈抜きでぞわぞわと怖気が走った。

この感覚を求めて怪談奇談を読んでいる身としては嬉しい限り。

"妖怪怪談"(三津田 信三 著)
a.co/8UQcaYq
妖怪怪談 (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し――誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚。それは、常識を遥かに超えた、おぞましい現実だった。一度でもそれに関わってしまったが最後、決して逃れることはできない。本書で語られる体験談は、あなたを民俗伝承の底知れぬ闇へと引きずり込む。知ってはいけない、見てはいけない。だが、もう読む前のあなたには戻れない――。伝...
a.co
October 9, 2025 at 12:26 PM
『はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか』を読み終えた。

普段篠田節子作品は長編ばかり読んでいるため、随分と展開が早く感じた。どの短編も、それ一作で長編を描けそうな程濃密な設定が盛り込まれている。

最初の三篇はバイオSF、最後の一篇は『ゴサインタン』や『弥勒』のような人生観を揺さぶる異国譚。

個人的には「深海のEEL」にとてもわくわくとさせられた。長編で読んでみたかった。

"はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか (文春文庫)"(篠田 節子 著)
a.co/6NFWVoJ
はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか (文春文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 科学の発展の先にあるものを描く、現代の黙示録!<br /><br />レアメタル入りのウナギ、蘇生した縄文時代の寄生虫、高性能サル型ロボット…。<br />科学技術に翻弄される人類の幸福はどこにあるのか!?<br /><br />駿河湾で揚がった巨大ウナギを食べた人間が食中毒にかかった。<br />原因はウナギの体内に残留していたレア...
a.co
October 5, 2025 at 2:09 AM
『怪談のテープ起こし』を久々に再読。

電車内で吊り革に掴まりながら冒頭「死人のテープ起こし」を読んでいたとき、左斜め後ろ、私の耳のやや上から男性の暗い声で一言二言ぼそぼそと聞こえる。

斜め後ろに人は居らず、左隣りの人も少し距離がある。それ以前に車内で喋っている人も独り言を呟いているひとも見当たらない。恐らく気の所為とは思うが、少しテンションが上がる。

残念ながら(?)それ以上は何もなく、水に関わる変事も起きず無事読み終える。個人的には冒頭二篇が好みでした。

"怪談のテープ起こし (集英社文庫)"(三津田信三 著)
a.co/cFSpepT
怪談のテープ起こし (集英社文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。それを集めて記事にしないか? 編集者時代の三津田に企画を提案したライターが突然失踪。後日、三津田の元に届いた1本のテープには何が。カセットやMDに録音された体験談に材を取った6つの怪異譚と、それらを連載し本になるまでの、担当編集者との裏話的なエピソードから成る作品集。この物語を読むあなた...
a.co
September 29, 2025 at 10:33 AM
『みにくいふたり』を読み終えた。

誰しも異分子を恐れ、同類を求めてしまう。しかし、それもあくまで自身の心象として投影される相手であって、他者そのものではない。その上、なまじ外観はみな人の皮を被っているので余計に質が悪い。

シンプルで順序だっている分、虫の心が純粋に見えてしまう。

"みにくいふたり"(芦花公園 著)
a.co/ec5EL9j
みにくいふたり (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 異国の地で出逢った美しい少女。だが、憧れの彼女は人ではなかった。<br />この恋は、人を殺す。<br />最注目の気鋭が放つ、異形の恋愛ホラー長編!<br /><br />交換留学で台湾を訪れた女子高生・緑川芽衣。優等生の詠晴に学校を案内され、<br />クラスメイトとも打ち解け始めた矢先、無人の教室で怪しい気配に遭遇する。<br ...
a.co
September 24, 2025 at 12:05 PM
『たてもの怪談』を読み終えた。

半分くらいはお引越しと風水を巡る怪奇エッセイ。読んでいて何となく、落ち着くような和むような気持ちになるお話が多い。

" 運の良い家にさえ住めば、すべては解決できるのだ。"という名言(迷言?)はとても好き。 最近片手間に土地探しをしている身としては中々に楽しい読書だった。

"たてもの怪談 (角川ホラー文庫)"(加門 七海 著)
a.co/2JjJRhy
たてもの怪談 (角川ホラー文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 元祖たてもの怪談。加門七海の場所にまつわる最恐怪談実話。<br /><br />「建物」にまつわる怪しい話が満載の怪談実話集。自身の引っ越しにまつわる不思議な話やオカルト的蘊蓄満載の「引越物語」、自宅での恐怖体験、訪れた文化財で出会った“この世ならざるモノ"、東京都庁などの風水事情考察など、加門七海ならではの怖い怪談実話。文庫化にあた...
a.co
September 20, 2025 at 12:37 PM
『或る集落の●』を読み終えた。

青森県P集落に伝わる「まる」と「がんべ」に纏わる4つの連作短篇と、それらが交錯する3つの短篇。

冒頭4篇では、ある人物について段々と遡るように話が深く入り組んでゆく。個人的には、容赦無い気色悪さで民話のようなストーリーを包んだ「うず山の猿」と、逃げ場のない嫌悪感が満ちる「まるの童子」が好み。

残る3篇では、幼い子供による抑圧・復讐・支配と、山を訪れた女性の心情の読めなさが緊迫感を生む「天神がえり」が好き。

"或る集落の●"(矢樹純 著)
a.co/7yFFNkj
或る集落の● (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: あの家のわらしは、膨れで死ぬぞ。<br />――P集落に暮らす姉を訪ねた「私」が、土地神《べら》を祀る小さな社に毎日お参りをする姉の様子がおかしいことに気づく「べらの社」。山から集落におりてくる”人ならざるもの”を描いた「うず山の猿」「がんべの兄弟」。尊い《まる》の声を聞くためだけに、幼い子供が山の社にひとり閉じ込められる奇妙な因習「...
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September 15, 2025 at 1:12 PM
『空を切り裂いた』を読み終えた。

高校時代に初めて触れた粘膜シリーズ以来、久々の飴村行作品。狂気の作家とその著作が、読むものを蝕み終末へと導く連作短篇。

序盤の意外な展開で一気に期待値が上がり、中盤は粘膜シリーズを彷彿とさせる描写に恍惚とし、終盤で堀永彩雲の作品が登場人物を呑み込み、遂には空を切り裂く。

読後感が今ひとつ物足りないのは、粘膜シリーズの強い刺激に毒されているからだろうか。総評は「人に薦めやすい飴村行作品」。

"空を切り裂いた"(飴村行 著)
a.co/9UwUx3k
空を切り裂いた (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 読む者を狂気の淵に叩き落とす、呪われし伝説の作家・堀永彩雲。次なる生け贄を求め、現代日本に降臨!<br />徴兵されながらも戦争を生き抜き、戦後、文壇の寵児としてもてはやされた孤高の作家・堀永彩雲。しかしその後半生は、絶望と狂気に彩られていた。昭和四九年に享年五〇で自害した作家の作品は、世間からは忘れ去られたが、一部で狂乱の読者を生み...
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September 8, 2025 at 10:49 AM
『怪異十三』を読み終えた。

岡本綺堂とM・R・ジェイムズの二篇以外は初読の作家ばかりでお得感がある。既読の二篇も思わず頷いてしまう解説により満足度は高い。

国内編は巻頭の南部修太郎「死神」が印象深い。それしか無いかのように死へと誘われていく主人公の様に、怖さよりも諦念や絶望が強く意識に刻まれる。

海外編はウィリアム・フライヤー・ハーヴィー「旅行時計」の雰囲気が好み。誰もいない家の中で読むことを勧められるのも納得。

"怪異十三 (中公文庫)"(三津田信三 著)
a.co/aUuVhkP
怪異十三 (中公文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 「一編でも読者が心から怖がってくれれば、編者冥利に尽きる」<br /><br />怪異の名手・三津田信三が自ら選んだ、国内外のホラー名作十三篇。<br />それに加えて、三津田氏が今作のために書いた「霧屍疸村の悪魔」を収録した珠玉のホラーアンソロジー。<br />他では味わえない異様さ、不穏さ、無気味さ、そして忌まわしさを、存分に感じ...
a.co
August 14, 2025 at 1:02 PM
遂に『怪異十三』の電子版が!
しかも丁度明日発売!
怪談随筆からホラーアンソロジーへ梯子できる。買うしかないね。
July 22, 2025 at 11:07 AM
『船玉さま』を読み終えた。

何処か浮世離れした雰囲気と、時代を超える物への執着が織り成す「とある三味線弾きのこと」は、怪奇幻想の趣が強く好みの話だった。

怪談としては「誘蛾灯」と「怪談を書く怪談」が好き。"怪を語れば怪至る"を地で行くお話。怪談好きとしては耳が痛いような、羨ましいような。

"船玉さま 怪談を書く怪談 (角川ホラー文庫)"(加門 七海 著)
a.co/eg1iIsb
船玉さま 怪談を書く怪談 (角川ホラー文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 海が怖い。海は死に近いからーー。山では、「この先に行ったら、私は死ぬ」というような直感で足がすくんだこともある。海は、実際恐ろしい目にあったことがないのだけれど、怖い。ある日、友人が海に纏わる怖い話を始めた。話を聞いているうちに、生臭い匂いが立ちこめ……。(「船玉さま」より)<br />海沿いの温泉ホテル、聖者が魔に取り込まれる様、漁...
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July 22, 2025 at 10:55 AM
試供品として貰った歯磨き粉
焦燥感の味がする
July 17, 2025 at 2:33 PM
『寿ぐ嫁首』を読み終えた。

あまり好みでなかった怪民研の続編としては面白くなっているように感じたが、刀城言耶シリーズと比べると少し目劣りしてしまう。

とはいえ、直前の推理を否定しながら進む二転三転の推理パートは毎度の事ながら惹き込まれる。

過去作との様々な繋がりが暗に明に仄めかされているのはファンサービスでもあるのだろうが、比較してしまうが故に本作に物足りなさを感じてしまう。

"寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理 (角川書店単行本)"(三津田 信三 著)
a.co/daZgls6
寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理 (角川書店単行本) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 婚礼の夜、「嫁首様」に見つかってはいけない。待望のホラーミステリ長編!<br /><br />大学生の瞳星愛は、友人の皿来唄子に誘われ、彼女の実家で行われる婚礼に参加することになる。「山神様のお告げ」で決まったというこの婚姻は、「嫁首様」なる皿来家の屋敷神の祟りを避けるため、その結婚相手から儀礼に至るまで、何もかもが風変りな趣向が施さ...
a.co
July 14, 2025 at 12:38 PM
白銀比のタブは良いね
16:10にはもう戻れない
July 12, 2025 at 1:12 PM
『図書館の魔女 高い塔の童心』を読み終えた。

あらましだけでも興奮させられた「起こらなかった第三次同盟市戦争」。その渦中の出来事を読むことかでき、とても嬉しい。

不憫な役どころと思われたマキヲが存外強火な商人であったりと、当時の面々も非常にキャラが立っていて面白い。あっという間の200頁、と油断した所に重たい一撃が読者を襲う。

この話を知った上で前巻までのマツリカとハルカゼの関係性を思い返すと、本当に感慨深いものがある。タイキ翁の怒りが災禍の種を焼き尽くし、次代への希望の灯火となる話だった。

"図書館の魔女 高い塔の童心"(高田大介 著)
a.co/8ldjPZe
図書館の魔女 高い塔の童心 (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 多様な都市国家の思惑が交差する海峡地域。その盟主、一ノ谷には「高い塔の魔法使い」と呼ばれる老人タイキがいた。歳のころ六、七である孫娘マツリカは、早くに両親をなくし祖父のもとに身を寄せている。<br />ある日、タイキを中心に密談が開かれた。海を隔てた潜在的敵国・ニザマとの海戦に備えてのものだった。一方、マツリカは好物の海老饅頭の味が落...
a.co
July 8, 2025 at 11:18 AM
『図書館の魔女 烏の伝言(上下巻)』を読み終えた。

副題からキリンに不穏な影が兆すのかと邪推していたが、文字通りの意味である意味安心。裏切りだらけの街の中、烏の賢さとそれを真に理解する人間の存在が"馬鹿をするのは人間様だけ"という皮肉を際立たせる。

一寸先は闇という緊迫感のある状況が続くのち、後半は腹筋が心配になるほど笑い上戸なハルカゼに癒やされる。

"図書館の魔女 烏の伝言 (講談社文庫)"(高田大介 著)
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図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。
a.co
July 6, 2025 at 10:55 AM
議会の古狸共を丸め込む、演説や政争に長けた精悍な中年貴族ヒヨコ。キャラと名前のギャップが著しいが、幼名に由来するそれを本人が割と愉しんでいるのが何より面白い。
June 24, 2025 at 1:55 PM
『図書館の魔女(電子版第一巻~第四巻)』を読み終えた。

圧倒的な語彙力、機知に富んだ詞藻、広範な知識に基づく世界の描き方。久々にファンタジー長編を読んだが、想像以上にのめり込んでしまう。

読んでいて"ここ面白い!"と思ったところ、大抵何がどう面白いか地の文で言語化されていて至れり尽くせり。"もっと読んでいたい!"という以外に感想を挟む余地が無い。

"図書館の魔女 (講談社文庫)"(高田大介 著)
a.co/3QlbhOf
図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!
a.co
June 24, 2025 at 1:52 PM
梅雨の時期の楽しみ、ふらいんぐうぃっちの新刊が読めること
June 11, 2025 at 1:31 PM
ギフトというテーマなので独語の"gift"を扱う作品が一つくらいあるかと思っていた。自身の安直さが悲しい。
June 3, 2025 at 1:54 AM
『ギフト』を読み終えた。

数多の痛みを肩代わりする痛妃と、それを分かてぬ絢爛師を描く斜線堂有紀の「痛妃婚姻譚」。

死を望む二人の少女と、二重の意味で死ぬことの出来ない呪いを描く空木春宵の「死にたがりの王子と人魚姫」。

強烈な二作が続け様に読者の心に爪痕を刻む恐るべき配置。途中でクオッカワラビーを画像検索することで、どうにか心の平静を取り戻す。ありがとう、クオッカワラビー。

"ギフト~異形コレクションLIII~ (光文社文庫)"(井上 雅彦 著)
a.co/bUcq1M7
ギフト~異形コレクションLIII~ (光文社文庫) (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: 贈り物? 異能力? あらゆるギフトを巡る物語。「賢者の贈り物」「眠れる森の美女」映画『ギフト』…… 《贈りもの》にはドラマを創る力があります。それは時として、怖ろしいドラマも与えてくれます。現代の異能力にも、《ギフト》という暗喩が、実によく似合います。慶ばしいことに私たちはこの宵闇色の四角い「非日常」をお贈りできる運びとなりました。愉...
a.co
June 3, 2025 at 1:51 AM
『怪談徒然草』を読み終えた。

個人的に好きなのは、第一夜冒頭のように山に呼ばれる類いの話。個の集合とも、巨大な単一存在ともとれる何かに呼ばれるのは怖い。

最近、その先に誰も居ない扉の先からノックされた身としては、第二夜の工場の話も気になるところ。普段そんなことないのにね。

ホラーミステリ的で楽しいのは第三夜の三角屋敷。明確な人の意志が介在すると好みがわかれるが、これは好き。

"怪談徒然草"(加門 七海 著)
a.co/7MArU8G
怪談徒然草 (Japanese Edition)
Shared via Kindle. Description: <p><b>身も凍る戦慄の体験! 四日四晩にわたって語り切った実話怪談集</b><br /><br /> 壇ノ浦での旅行を「平家がまだピチピチしていて、とてもよろしゅうございました」と語る加門七海が体験した、本当にあった怖い話。中国旅行中に重慶の旅館で出会った死神。無理やり造りを変えてしまったために、氏子が次々と死んでしまった神社。付...
a.co
May 26, 2025 at 11:32 AM