でも 明日の光はちゃんと来る
たぶん 寝坊せずに…
棺のふたの予習みたいで嫌になる
開いても閉じても
どこへも行けないまま
揺られてばかりの一日
車内アナウンスが
人生のナレーションみたいに聞こえて
もうすぐ終点です、なんて言われたら
少し安心してしまう
誰にも会わずに
今日も棺のリハを終えた
棺のふたの予習みたいで嫌になる
開いても閉じても
どこへも行けないまま
揺られてばかりの一日
車内アナウンスが
人生のナレーションみたいに聞こえて
もうすぐ終点です、なんて言われたら
少し安心してしまう
誰にも会わずに
今日も棺のリハを終えた
死にたいと笑う夜も
心の中は
スマホみたいにヒビだらけで
充電してもすぐ切れる
それでもボクは笑って
ヒビを指でなぞる
誰も見てなくても
笑顔を貼り付ける
でもバッテリー切れの前に
自分を押し潰すのは
今日も変わらない
死にたいと笑う夜も
心の中は
スマホみたいにヒビだらけで
充電してもすぐ切れる
それでもボクは笑って
ヒビを指でなぞる
誰も見てなくても
笑顔を貼り付ける
でもバッテリー切れの前に
自分を押し潰すのは
今日も変わらない
子守唄を期待するけど
眠気は来なくて
夜だけが全力で逃げていった
置き去りのボクは
時計の音に追われてる
子守唄を期待するけど
眠気は来なくて
夜だけが全力で逃げていった
置き去りのボクは
時計の音に追われてる
置き忘れたボクは
誰かの胸で
まだ光るらしい
あの夜の吐息や
名前の呼び方まで
すべて灯りに吸われていった
じゃあ
今ここにいるボクは
きっと
影のままなんだろう
呼ばれないままの影が
それでもまだ
光のほうを向いている
それが いちばんの罪だと思う
いや もう罰かもしれない
置き忘れたボクは
誰かの胸で
まだ光るらしい
あの夜の吐息や
名前の呼び方まで
すべて灯りに吸われていった
じゃあ
今ここにいるボクは
きっと
影のままなんだろう
呼ばれないままの影が
それでもまだ
光のほうを向いている
それが いちばんの罪だと思う
いや もう罰かもしれない
頼りすぎてる自分が嫌で
いつか手放される未来ばかり想像してる
頼りすぎてる自分が嫌で
いつか手放される未来ばかり想像してる
笑い声が聞こえる
ボクはパジャマのまま
紅茶をこぼす
駅のホームは
人で埋まっている
誰もボクを見ていない
メールも電話も来ない
街灯だけがチカチカして
時計だけが進む
ボクは動けず
この世界は狂ってる
笑い声が聞こえる
ボクはパジャマのまま
紅茶をこぼす
駅のホームは
人で埋まっている
誰もボクを見ていない
メールも電話も来ない
街灯だけがチカチカして
時計だけが進む
ボクは動けず
この世界は狂ってる
ただ混沌に身を任せて
何もかもが崩れていく
それでもボクはちょっと笑いながら
このぐちゃぐちゃな世界を
どうにかやり過ごしている
明日のことは考えずに
足元の冷たい空気や
誰かの笑い声にちょっと救われて
生きてるフリを続けるしかない
夜が長すぎて
星の数すら笑ってる気がして
ボクもつい笑ってごまかすけど
心の奥では何かが崩れ続けている
鏡の中のボクは笑っている
でもその笑顔は勝手に踊る影で
本物のボクはまだ床の隅で
カタカタと崩れかけたまま揺れている
ただ混沌に身を任せて
何もかもが崩れていく
それでもボクはちょっと笑いながら
このぐちゃぐちゃな世界を
どうにかやり過ごしている
明日のことは考えずに
足元の冷たい空気や
誰かの笑い声にちょっと救われて
生きてるフリを続けるしかない
夜が長すぎて
星の数すら笑ってる気がして
ボクもつい笑ってごまかすけど
心の奥では何かが崩れ続けている
鏡の中のボクは笑っている
でもその笑顔は勝手に踊る影で
本物のボクはまだ床の隅で
カタカタと崩れかけたまま揺れている
正義を探しても
誰も教えてくれない
見つけたつもりでも
手の中で崩れる
それでも小さな行動が
ほんの一瞬だけ
誰かの心を揺らす
そしてボクはまた
傷だけを抱えて立ち上がる
正義を探しても
誰も教えてくれない
見つけたつもりでも
手の中で崩れる
それでも小さな行動が
ほんの一瞬だけ
誰かの心を揺らす
そしてボクはまた
傷だけを抱えて立ち上がる
鳴らないスマホを握りしめ
キミの名前を喉に押し込む
吐いた声は空気に溶け
誰にも届かない
残るのは焼ける喉の痛みと
死にきれない自分を呪う感覚だけ
鳴らないスマホを握りしめ
キミの名前を喉に押し込む
吐いた声は空気に溶け
誰にも届かない
残るのは焼ける喉の痛みと
死にきれない自分を呪う感覚だけ
ボクは今日も
なんとか立っている
泣くほどの理由も
笑うほどの余裕もないまま
息をして
呼吸を整え
誰かのふりをして生きてる
それでも靴の裏だけが
ちゃんと地面を覚えていて
この愚かさだけが
まだボクを人間にしている
ボクは今日も
なんとか立っている
泣くほどの理由も
笑うほどの余裕もないまま
息をして
呼吸を整え
誰かのふりをして生きてる
それでも靴の裏だけが
ちゃんと地面を覚えていて
この愚かさだけが
まだボクを人間にしている
濡れたアスファルトをなぞる
ボクの影も
長く引き伸ばされる
誰も見ていないのに
笑顔を作る
送信ボタンに触れて
止めた指先の奥で
胸の声だけが
ひとりで震える
夜だけが 答えを握っている
濡れたアスファルトをなぞる
ボクの影も
長く引き伸ばされる
誰も見ていないのに
笑顔を作る
送信ボタンに触れて
止めた指先の奥で
胸の声だけが
ひとりで震える
夜だけが 答えを握っている
世界は どんどん冷たくなる
本音を出すたびに
空気が 一瞬で凍る
笑ってごまかす演技だけ
うまくなっていくうちに
気づけば 誰の台本にも
載ってない人生を歩いてた
“素直”が美徳なんて 嘘だ
生きるたび 少しずつ削れてくボクを
今日も 誰も見ていない
世界は どんどん冷たくなる
本音を出すたびに
空気が 一瞬で凍る
笑ってごまかす演技だけ
うまくなっていくうちに
気づけば 誰の台本にも
載ってない人生を歩いてた
“素直”が美徳なんて 嘘だ
生きるたび 少しずつ削れてくボクを
今日も 誰も見ていない
誰かの自撮りと
ニュースの狂気で埋め尽くされてるのに
ボクの中は
止まった換気扇みたいに
鈍くうなって
何も変わらない
クローゼットの奥にしまった古着みたいに
感情だけが
流行遅れで息をしてる
誰かの自撮りと
ニュースの狂気で埋め尽くされてるのに
ボクの中は
止まった換気扇みたいに
鈍くうなって
何も変わらない
クローゼットの奥にしまった古着みたいに
感情だけが
流行遅れで息をしてる
自分を置いて先に歩いていた
あの頃のボクはまだ
信号の青を待ってた気がする
振り返るたびに
声はノイズになっていって
そのうち 聞こえなくなった
笑ってたのにね
置き去りにしたのは 笑うほうのボクだった
それ以来ずっと
心の中で迷子のまま
生きて
靴底を見たら
泥じゃなくて 寂しさが乾いてた
どこを歩いても同じ景色で
誰と話しても 返ってくるのは空気だけ
笑われることにも 慣れてしまって
それを“強さ”と呼ぶ日々が続く
きっとボクはまだ
あの信号の下で立ち尽くしてる
置き去りにした自分の影を 待ちながら
自分を置いて先に歩いていた
あの頃のボクはまだ
信号の青を待ってた気がする
振り返るたびに
声はノイズになっていって
そのうち 聞こえなくなった
笑ってたのにね
置き去りにしたのは 笑うほうのボクだった
それ以来ずっと
心の中で迷子のまま
生きて
靴底を見たら
泥じゃなくて 寂しさが乾いてた
どこを歩いても同じ景色で
誰と話しても 返ってくるのは空気だけ
笑われることにも 慣れてしまって
それを“強さ”と呼ぶ日々が続く
きっとボクはまだ
あの信号の下で立ち尽くしてる
置き去りにした自分の影を 待ちながら
また違う”ボク”になれる気がしていた
でも鏡を見れば
全部アップデート失敗のまま
今朝もバグだらけの自分を笑うしかない
また違う”ボク”になれる気がしていた
でも鏡を見れば
全部アップデート失敗のまま
今朝もバグだらけの自分を笑うしかない
それともボクが最初から
欠陥品だったのか
外は光が溢れて
笑い声も届くのに
この部屋だけは
空気さえ重さを拒んで
鼓動も思考も
すり減って消えていく
檻の中で
壊れたボクだけが
残骸のように呼吸している
もう誰も助けに来ない
それともボクが最初から
欠陥品だったのか
外は光が溢れて
笑い声も届くのに
この部屋だけは
空気さえ重さを拒んで
鼓動も思考も
すり減って消えていく
檻の中で
壊れたボクだけが
残骸のように呼吸している
もう誰も助けに来ない
数十年ぶりに
なんでか知らないけど
無性に“正解”が欲しかった
ボタンを押すたびに
カチッと音がして
そのたびに心のどこかが
ひとつずつ冷めていった
足しても足しても
何も増えない人生の計算式
割り算すれば
孤独だけが余る
数字は残酷だ
迷いも涙も
四捨五入してくれない
それでもボクは
”=“を押す指を止められなかった
ゼロが並ぶたび
胸の奥で何かが静かに崩れていく
数字たちはみんな無表情で
ボクの命を桁ごとに削っていく
最期の計算式はもう覚えていない
ただひとつ確かなのは
この世界で消えたのは
答えじゃなく ボクのほうだった
数十年ぶりに
なんでか知らないけど
無性に“正解”が欲しかった
ボタンを押すたびに
カチッと音がして
そのたびに心のどこかが
ひとつずつ冷めていった
足しても足しても
何も増えない人生の計算式
割り算すれば
孤独だけが余る
数字は残酷だ
迷いも涙も
四捨五入してくれない
それでもボクは
”=“を押す指を止められなかった
ゼロが並ぶたび
胸の奥で何かが静かに崩れていく
数字たちはみんな無表情で
ボクの命を桁ごとに削っていく
最期の計算式はもう覚えていない
ただひとつ確かなのは
この世界で消えたのは
答えじゃなく ボクのほうだった
一日が終わってた
昼も夜も
薬の裏に貼りついて
時間がぐちゃぐちゃになっていく
カレンダーはもう見ない
真白のまま固まってる
ボクだけが
取り残されたインクの染み
眠りは嘘みたいで
目覚めは冗談みたいで
呼吸だけが
しぶとく続くんだ
心が音を失って
世界がモノクロになるたび
それでもどこかで
まだ生きたいって声がして
それがいちばん
腹立たしい
一日が終わってた
昼も夜も
薬の裏に貼りついて
時間がぐちゃぐちゃになっていく
カレンダーはもう見ない
真白のまま固まってる
ボクだけが
取り残されたインクの染み
眠りは嘘みたいで
目覚めは冗談みたいで
呼吸だけが
しぶとく続くんだ
心が音を失って
世界がモノクロになるたび
それでもどこかで
まだ生きたいって声がして
それがいちばん
腹立たしい
誰も拍手しない静けさの中で
呼吸だけが
義務みたいに鳴ってることだと思う
痛みには慣れても
無音には まだ慣れない
世界が”頑張れ”と言うたびに
音が一つずつ 死んでいく
死にたい気持ちが強すぎて
生きたいとも思えない夜
心臓だけが 律儀に働いている
誰も拍手しない静けさの中で
呼吸だけが
義務みたいに鳴ってることだと思う
痛みには慣れても
無音には まだ慣れない
世界が”頑張れ”と言うたびに
音が一つずつ 死んでいく
死にたい気持ちが強すぎて
生きたいとも思えない夜
心臓だけが 律儀に働いている
少しずつ言葉が腐ってきた
優しさの皮を被った笑顔が
もう見分けつかない
光はうるさいし
希望は安っぽいし
自分の影だけが
正直でムカつく
この毒はきっと
世界の味なんだろう
少しずつ言葉が腐ってきた
優しさの皮を被った笑顔が
もう見分けつかない
光はうるさいし
希望は安っぽいし
自分の影だけが
正直でムカつく
この毒はきっと
世界の味なんだろう
内臓がひっくり返る
吐き気と一緒に
スクロールを続ける指
“死にたい”すら送れなくて
生きる理由は
期限切れのクーポンみたいに
財布の奥でしわしわになってる
内臓がひっくり返る
吐き気と一緒に
スクロールを続ける指
“死にたい”すら送れなくて
生きる理由は
期限切れのクーポンみたいに
財布の奥でしわしわになってる
誰も見えないものを
持ってると咎める
だから
ボクは胸の奥にしまう
見せない
苦しみを抱えたまま
表では平気な顔をする
誰も見えないものを
持ってると咎める
だから
ボクは胸の奥にしまう
見せない
苦しみを抱えたまま
表では平気な顔をする
交わらないはずの線路みたいで
なのに同じ事故現場に
巻き込まれてしまった
近づけば衝突
離れれば脱線
それでも二本の線は
並ぶように敷かれていて
人生ってやつの設計ミスを
笑えないジョークに変えながら
消え損なった証として
まだ走らされている
交わらないはずの線路みたいで
なのに同じ事故現場に
巻き込まれてしまった
近づけば衝突
離れれば脱線
それでも二本の線は
並ぶように敷かれていて
人生ってやつの設計ミスを
笑えないジョークに変えながら
消え損なった証として
まだ走らされている
言い訳すればするほど
自分の手の温度が消えていく
正義は白いマスクをかぶって
その下で牙を隠してる
理想のためにって唱えるたび
ボクの心臓は
小銭みたいに冷たくなって
投げ捨てられた音だけ響く
気づけば
ここに残ってるのは
誰かを救った誇りじゃなく
死に損なった証のような息だけ
言い訳すればするほど
自分の手の温度が消えていく
正義は白いマスクをかぶって
その下で牙を隠してる
理想のためにって唱えるたび
ボクの心臓は
小銭みたいに冷たくなって
投げ捨てられた音だけ響く
気づけば
ここに残ってるのは
誰かを救った誇りじゃなく
死に損なった証のような息だけ
結局 誰かの設計図に沿って
息をしてるだけだ
ボクは不器用だから
少しでも線からはみ出すと
“個性的”なんて札で縛られる
でもほんとのところ
自由なんて存在しなくて
死に場所さえ選べないまま
透明な牢屋で
呼吸のたびに窒息している
だからボクは
生きることさえ
自分の選択じゃなくて
死にたいと思うことさえ
誰かの設計図の中にあって
抗うふりをしながら
今日もまた呼吸を続けるけど
その空気は自由じゃなく
命を薄める毒でしかなく
ボクは静かに
消耗していく
そして最後に残るのは
自由でも生でもなく
ただ “死に損なった証”だけだ
結局 誰かの設計図に沿って
息をしてるだけだ
ボクは不器用だから
少しでも線からはみ出すと
“個性的”なんて札で縛られる
でもほんとのところ
自由なんて存在しなくて
死に場所さえ選べないまま
透明な牢屋で
呼吸のたびに窒息している
だからボクは
生きることさえ
自分の選択じゃなくて
死にたいと思うことさえ
誰かの設計図の中にあって
抗うふりをしながら
今日もまた呼吸を続けるけど
その空気は自由じゃなく
命を薄める毒でしかなく
ボクは静かに
消耗していく
そして最後に残るのは
自由でも生でもなく
ただ “死に損なった証”だけだ