みはらゆめ
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ミステリ中心の読書好き。 

有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信/芦辺拓/綾辻行人
#T・ジェファーソン・パーカー 「ブルー・アワー」

#読書

引退した老刑事ティム・ヘスは、元の上司の要請で顧問の立場で現場に復帰する。
コンビを組むことになったマーシ・レイボーン巡査部長は、有能ではあるものの上昇志向が強く、同僚をセクハラで告訴するなど周囲との軋轢を抱えていた。
そんな彼女の教育係、監視役を暗に期待されながら、ヘスは彼女とともに連続女性失踪事件を追う。
October 16, 2025 at 11:34 AM
#辻堂ゆめ 「あの日の交換日記」

先生と児童、姉と妹、母親と息子など、7組の間で交わされる交換日記が題材になった、それぞれ独立したストーリーが、ちょっとずつつながっていて、全部で一本の話にもなるという連作短編集。

交換日記を通じて誤解を解いたり、勇気をもらえたり、秘めた悩みを打ち明けられたりする話が揃っていて、心暖まる読み味。
October 13, 2025 at 9:07 AM
#紅玉いづき 「大正箱娘/怪人カシオペイヤ」

#読書

新米記者、英田紺(あいだこん)と、謎めいた「箱娘」回向院うららの、シリーズ2作目。
前作でもちらちら名前は出ていた、人々の秘密を暴いて回る怪人カシオペイヤがサブタイトルになっているけど、その実態はまだまだ謎で、うらら自身のことともあわせて、シリーズはまだこれからというところ。
「東京」でなく「帝京」だったり、我々のこの世界の史実の大正とは違う、パラレルワールドであることが、あらためて示唆されたり、続きが気になる。
October 12, 2025 at 11:23 PM
#有栖川有栖 「乱鴉の島」

#読書

年度末の多忙からの反動で気力の萎えたようになってしまった火村英生は、下宿の大家のすすめで、アリスとともに静養のために離島のペンションを訪れることになるが、ひょんな手違いからまったく別の烏島(からすじま)に上陸してしまう。
そこは著名な文学者、海老原瞬の別荘があるきりの無人島で、ふたりは海老原を囲む親睦の集いに闖入する形になってしまう。

さらにそこへサブカル界隈の寵児となったベンチャー実業家、初芝真路までがヘリで現れ、彼は海老原邸の滞在者のひとりで産科医の藤井継介にある要望をつきつける。
October 12, 2025 at 11:19 PM
#なめこ印 「ベルサイユの獅子」

#読書

21世紀の記憶を持って、18世紀ヨーロッパに転生した主人公。
幼くしてカルロとレティツィアの「ヴォナパルテ夫妻」に拾われ、やがてふたりの間に生まれた少女、レオナと義兄妹となる。
彼の知るナポレオン・ボナパルトに当たるはずの彼女は、“史実”の通り英雄を志して軍人となり、そしてやはり史実通り歴史は革命と戦争へとむかう。
October 12, 2025 at 10:22 AM
#斜線堂有紀 「詐欺師は天使の顔をして」

#読書

呉塚要(くれづかかなめ)は、学生時代に知り合った子規冴昼(しきさえひる)をカリスマ霊能力者に仕立て上げ、成功をおさめる。
しかし、ある時「雪を見に行ってくる」と言って出ていったきり、冴昼は姿を消してしまう。
3年後、何の音沙汰もなかった冴昼から助けを求める電話が入り、指示された通りの電話ボックスに入って出てきた時、世界は一変していた。
そこは「キャリア」と呼ばれる念動力を誰もが使える異世界。
そして冴昼はそんな世界で発生した、「犯人はキャリアを使えない者としか考えられない」事件の容疑者となっていた。
October 11, 2025 at 8:45 PM
#森博嗣 「ψの悲劇」

(シリーズ先行作の内容に触れる箇所があります)

#読書

大学教授を退官後、自宅敷地内に実験室を設けて在野の研究者となった八田洋久が失踪して一年。
消息不明のままの彼を知る友人知人たちの集まりが、八田邸で開かれる。
そこへ半ば強引に加わった島田文子と名乗る女性。
洋久と同じ団体に属していたといい、彼の研究成果に関心をのぞかせながら、肝心なところは語ろうとしない彼女は、洋久のパソコンから「ψの悲劇」と題されたファイルを発見する。
そして翌朝、八田家の主治医である吉野公子が洋久の実験室で撲殺死体となって発見される。
October 10, 2025 at 8:21 PM
#額賀澪 「鳥人王」

#読書

漫才コンビとしては芽が出ないまま、スポーツバラエティ番組でアスリート芸人として活動する御子柴陸。
プロデューサーの綿貫紅一から新たに提示された企画は棒高跳。
オリンピック有力候補の犬飼優正(ゆうせい)もいる慶安大学陸上部でトレーニングを積み、1年後のマスターズ大会優勝を目指すというものだった。
先の見え始めたお笑い芸人としての前途
への悩みを抱え、世間やマスコミに見せる優等生的態度とは違う本性を垣間見せる犬飼に戸惑いながらも練習に励む中、周囲も驚く上達を見せるのだったが。
October 10, 2025 at 8:17 PM
#東川篤哉 「君に読ませたいミステリがあるんだ」

#読書

恋ヶ窪学園第二文芸部部長を名乗って、本来の文芸部とは別に独自の創作活動にはげむ謎の3年生、水崎アンナ。
1年生の「僕」は、そんな先輩になぜか見込まれ、何かにつけて彼女の書いた短編ミステリを読ませられることに。
October 8, 2025 at 8:43 PM
#デボラ・クロンビー 「警視の偽装」

#読書

ジェマ・ジェイムズ警部補は、ある事件で知り合って以来のよき友人である歴史学者のエリカ・ローゼンタールから相談を受ける。
戦争中になくした、金細工師だった父、ヤコブの形見でもあるブローチが、オークションに出品されているのだという。

まずは個人的に問題のオークションハウスをさぐりはじめたジェマだったが、その矢先、エリカのブローチの出品を仲介した経営アシスタントのクリスティン・カーヒルがひき逃げに遭い、死亡する。
その死に偶然の事故以上のものを感じたジェマは、ダンカン・キンケイド警視とともに殺人事件としての捜査に乗り出す。
October 8, 2025 at 8:39 PM
#アンソニー・ホロヴィッツ 「ストームブレイカー/少年スパイ アレックス・シリーズ①」

#読書

親代わりだった叔父イアンの交通事故死に不審を抱いた14才のアレックス。
ひとり調査に乗り出してそれが事故ではなく殺人だったことを知る。
やがて叔父の上司だったというアラン・ブラントに呼び出された彼は、叔父が情報部の工作員であったこと、ある大富豪の身辺を調べていたことなどを告げられる。
October 5, 2025 at 8:39 PM
#アンソニー・ホロヴィッツ 「メインテーマは殺人」

#読書

脚本家で作家のホロヴィッツのもとに、以前ドラマの仕事で知り合った、刑事のホーソーンが訪ねてくる。
今では警察を辞め、探偵をしているという彼は、自分を主人公に本を書くことをホロヴィッツに持ちかける。
渋々とながら話に乗ることにしたホロヴィッツは、自分の葬儀の手配をしたその日に殺害されたクーパー夫人の事件の捜査に同行することになる。
October 5, 2025 at 4:54 AM
#林望 「薩摩スチューデント、西へ」

#読書

面白かった。
幕末、薩摩からイギリスに渡った留学生たちを描いた道中記的時代小説。
大きなストーリーがある訳でもなく、イギリスへ向かう旅の、その道中の逸話が続くだけという感じなのだけれど、幕末の日本人の目を通してみた、香港やインド、エジプトなど各地の情景が生き生きと描かれる。
October 4, 2025 at 9:08 PM
#綾辻行人 「霧越邸殺人事件」

#読書

1986年11月、慰安旅行に信州を訪れた、槍中秋清(あきさや)、鈴藤(りんどう)稜一らの劇団「暗色天幕(テント)」一行は、ホテルの送迎バスの故障にため、徒歩での下山途中で吹雪に遭い、遭難寸前のところを壮麗な館にたどりつく。
3年ほど前に移り住んできた資産家、白須賀秀一郎が、町の住人ともほとんど交流を持たず、隠れ住むように暮らすという霧越邸。
そっけない対応ながらも迎え入れられた面々は屋敷の随所に配置された工芸品、美術品の数々の中に、自分たちの名前との暗合を見出す。
October 4, 2025 at 8:38 PM
#辻真先 「仮題・中学殺人事件」

#読書

夕刊紙記者である兄、克郎の取材に強引に同行したキリコ(スーパー)は、少女漫画家の山添みはるが刑事に声をかけられる場面を目撃する。
漫画原作者、石黒竜樹が殺害され、山添も重要参考人としてマークされていた。
別の漫画家とのコンビを模索していた石黒に対して山添には動機があったが、彼女には犯行時刻には特急「かもめ」に乗っていたというアリバイが存在した。
October 3, 2025 at 8:27 PM
#有栖川有栖 「高原のフーダニット」

#読書

かつてある事件で容疑者となり、火村によって冤罪を免れた大朔栄輔が、火村に連絡を求めてくる。
火村との電話で栄輔は双子の弟、光輔を殺してしまったことを告白、気持ちの整理ができ次第かならず警察に自首すると告げる。
その彼がしかしその夜、何者かに撲殺される。(表題作)
October 3, 2025 at 8:24 PM
#斜線堂有紀 「楽園とは探偵の不在なり」

#読書

ある日世界各地に姿を現した異形の天使たち。
人をふたり殺せば問答無用で地獄に落とされる一方、ひとりまでの殺人やその他様々な悪徳には不干渉、善人を特に救済することもしない。
過去の事件からそんな天使たちに複雑な感情を抱く探偵、青岸焦(こがれ)は、天使に異常な関心を抱く実業家、常木王凱(おうがい)に招かれ、天使たちの集う常世島に招かれる。
そこで待っていたのは天使の降臨によって世界から一掃されたはずの「連続殺人」だった。
September 27, 2025 at 11:15 PM
#芦辺拓 「大江戸奇巌城」

#読書

徳川12代、家嘉の時代。
九戸(くのへ)南武家の兵学教授ほかを兼務する父の影響で書物に親しみ、教養、知性を身につけたちせ。
ひょんななりゆきで父に押し付けられた平家落人伝説にまつわる隠し財宝の探索に、その父に代わって赴くことに。
そうして訪れた集落で、彼女と同じように、またはもっと深刻な生い立ちによって様々な技能を身につけた年も近い少女たちと出会う。

しばらく後、やはり父の名代として最新の学問知識の吸収のために訪れた江戸で、彼女たちと再会。
国学者たちの一派、極端な神州思想を唱え“宇内混同”を掲げる者たちの陰謀に関わりをもっていくことに。
September 26, 2025 at 8:46 PM
#P・J・ランベール 「カタコンベの復讐者」

#読書

パリの地下に張り巡らされた、太古の採石場跡ある地下空洞「カタコンベ」の一隅で、男女ふたりの遺体が発見される。
首や手首が切断されて持ち去られ、腐敗も激しかったことから身元の確認は難航したが、ある幸運から女性は精神科医のイザベル・デルヴィエと判明する。
刑事事件専門のフリージャーナリスト、ダヴィド・メイエルは、事件を担当するアメリー・ブルサン警部(作中で警視に昇進)に協力して事件を追い、イザベルがかつてある凶悪事件の犯人の精神鑑定に関わっていたことにたどりつく。
September 22, 2025 at 9:28 PM
#有栖川有栖 「捜査線上の夕映え」

#読書

新型コロナウイルス第2波が落ち着きを見せ始めた2020年8月、あるマンションの一室で発生した殺人事件。
計画性のない発作的な犯行の様相を呈し、痴情のもつれや金銭面での確執など、動機をそなえた容疑者も数名浮上、早期解決が見込まれたものの、容疑者各人にはそれぞれアリバイが存在し、捜査は難航する。

とりたてて奇異なところもない、ありふれた殺人事件の捜査を撹乱させているジョーカー的な何かが存在するのか。
大阪府警はとうとう、コロナ禍によってフィールドワークからも遠ざかっていた犯罪社会学者、火村英生准教授の招聘に踏み切る。
September 21, 2025 at 9:04 AM
#村崎なぎこ 「ナカスイ!/海なし県の水産列車」

#読書

関清斗への告白とその返答を経て、さくらは「強くなりたい」という思いを強くする。
その第一歩として生徒会長に立候補を決意、「水産感謝祭」をその前哨戦とみなして優勝を狙う。

栃木の水産高校、通称「ナカスイ」が舞台の青春小説の3作目で完結編。
冒頭からの展開が、前作「海なし県の海洋実習」ラストからの続きという感じ。
第1作「海なし県の水産高校」からの伏線回収もあったり、できればシリーズ順に読むのがおすすめだけど、これだけ読んでも楽しめる。
September 20, 2025 at 11:08 AM
#村崎なぎこ 「ナカスイ!/海なし県の海洋実習」

#読書

全国でも珍しい、海なし県の水産科高校である栃木県立那珂川水産高校、通称ナカスイ。
2年生になった鈴木さくらは、ひょんなことから出会った茨城の水産科高校生、関清斗(きよと)に恋をし、彼との接点を求めて海洋実習、テレビ番組の対決イベント、食品加工コースの課題でもある加工食品フェアへの出品などに奔走する。
September 19, 2025 at 9:22 PM
#村崎なぎこ 「ナカスイ!/海なし県の水産高校」

#読書

何かにつけて「普通」であることにコンプレックスを持つ鈴木さくらは、そんな自分を変えようと県内唯一の水産高校、那珂川水産高校に進学する。
魚について何の予備知識もないまま飛び込んだ未知の世界で早々に打ちのめされ、転校も考えるまで落ち込むが、そんな自分を奮い立たせるため、創作料理の全国大会である「ご当地おいしい!甲子園」を出場を決意。
数少ない一年生女子生徒、大和かさねと芳村小百合を説得して、那珂川の魚介類を用いた料理の開発に取り組む。
September 18, 2025 at 10:41 AM
#有栖川有栖 「46番目の密室」

#読書

「日本のジョン・ディクスン・カー」の異名をとる大御所推理作家、真壁聖一に招かれ、推理作家の有栖川有栖は友人の火村英生とともに北軽井沢の彼の自宅、「星火荘」を訪れる。
真壁邸周辺で目撃される焦茶色のブルゾンの不審者、真壁その人の「密室もの」からの転向宣言、それぞれの客室にしかけられた悪戯など、いくつかのハプニングはありつつも、恒例のクリスマスパーティはまずは和やかに終わったのだったが、やがて2体の他殺死体が出現。
真壁と焦茶ブルゾンの男が、それぞれ密室状態の書庫と書斎で撲殺された上、死体はどちらも暖炉に押し込まれて火をかけられていた。
September 16, 2025 at 9:47 AM
#東山彰良 「夜汐」

#読書

時は幕末。
故郷の幼馴染み、八穂(やほ)と亀吉の姉弟を助けたことで、蓮八は侠客の親分から命を狙われることになる。
浪士隊に参加して京に登り、近藤勇らの新撰組結成に加わるが、やがて八穂からの手紙で亀吉が殺されたことを知り、隊を脱走して彼女の元へ。
September 15, 2025 at 2:20 AM