渡邊新月
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渡邊新月
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東京大学Q短歌会 歌林の会
現代短歌、和歌、能楽
龍田川錦織りかく神無月時雨の雨をたてぬきにして(古今集冬巻頭、よみ人しらず)
November 1, 2025 at 3:41 AM
真萩散る庭の秋風身にしみて夕日のかげぞ壁に消えゆく/永福門院(『風雅集』秋上)
September 19, 2025 at 12:43 AM
すがる鳴く秋の萩原朝立ちて旅ゆく人をいつとか待たむ/読人しらず(古今集)
August 31, 2025 at 12:17 PM
山鳥のほろほろと鳴く声聞けば父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ/行基(『玉葉和歌集』釈教)
August 29, 2025 at 11:24 AM
わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風さわぐなり/慈円(『新古今集』恋一)
August 27, 2025 at 12:33 PM
貧しくて雀観てゐし冬の日は我と雀の別(わき)知らざりき/白秋『橡』「秋夕賦」
August 25, 2025 at 11:53 AM
日をさふる楢の広葉に鳴く蝉の声より晴るゝ夕立の空/入道二品親王道助(「宝治百首」、『玉葉集』夏)
August 22, 2025 at 12:15 AM
寂しさや思ひよわると月見れば心の底ぞ秋深くなる/良経「花月百首」
August 21, 2025 at 7:41 AM
うたたねの朝けの袖にかはるなりならす扇の秋の初風/式子内親王(『新古今集』秋上)
August 16, 2025 at 6:53 AM
  世の中に武者起こりて、西東北南、戦ならぬ所無し。うち続き人の死ぬる数聞くおびただし。まこととも覚えぬ程なり。こは何事の争ひぞや、あはれなる事のさまかなと覚えて、

死出の山越ゆる絶え間はあらじかし亡くなる人の数続きつつ

/西行『聞書集』225
August 14, 2025 at 11:21 PM
今はとて見ざらむ秋の空までも思へば悲し夜半の月影/殷富門院大輔(『新勅撰集』哀傷)
August 14, 2025 at 12:19 AM
花もまた別れむ春は思ひ出でよ咲き散る度の心づくしを/殷富門院大輔『新古今集』春下
August 13, 2025 at 4:43 AM
秋風になびく浅茅の末ごとに置く白露のあはれ世の中/蝉丸(『新古今集』雑下)
August 12, 2025 at 8:53 AM
今よりは更け行くまでに月は見じそのこととなく涙落ちけり/清輔(『千載集』雑上)
August 11, 2025 at 12:00 AM
おもひあまりそなたの空をながむれば霞をわけて春雨ぞふる/俊成(『新古今集』恋二 1107)
July 23, 2025 at 5:38 AM
わが生やこのほかに道なかりしかなかりけんされどふいの虹たつ/馬場あき子『ふぶき浜』
July 21, 2025 at 6:51 AM
常磐津の連弾の撥いちやうに白く光りて夜のふけにけり/白秋『桐の花』
July 19, 2025 at 8:56 AM
かずかずに思ひ思はず問ひがたみ身を知る雨は降りぞまされる/業平(『古今集』恋四 705、『伊勢物語』)
July 17, 2025 at 7:42 AM
さりともと思ふ心も虫の音も弱りはてぬる秋の暮かな/俊成「述懐百首」「虫」題。(『千載集』秋)
July 8, 2025 at 2:09 PM
心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな/三条院『後拾遺集』雑一
July 6, 2025 at 11:38 AM
寄する波うちも寄せなむわが恋ふる人忘れ貝下りて拾はむ/『土左日記』
June 30, 2025 at 3:33 PM
石川や瀬見の小川の清ければ月も流れを尋ねてぞすむ/鴨長明(『新古今集』神祇 1894)
June 27, 2025 at 1:53 AM
しかりとてそむかれなくに事しあればまづ嘆かれぬあな憂世の中/小野篁(『古今集』雑下 936)
June 23, 2025 at 3:39 PM
涼しやと風のたよりを尋ぬれば茂みになびく野辺の小百合葉/式子内親王(「正治初度百首」夏)
June 22, 2025 at 2:57 PM
うちしめりあやめぞかをるほととぎす鳴くや五月の雨の夕暮/良経(『新古今集』夏 220番)
June 21, 2025 at 12:47 PM