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書痴 │ 🏳️‍🌈(デミロマ寄りのアロでパンセク) │大包平、鶯丸、大典太、長義│松島勇之介さん、梅津瑞樹さん、岡本圭人さん
工藤(第1章)も田中(第3章)も、物言わぬ写真や古城に呼びかける。きっと弱く、無力で物言わぬ、でも背負った十字架を棄てることをしなかった哀しい主の存在を彼等を通して、遠藤周作は見詰め始めていたのかもしれない。
#読了
November 12, 2025 at 9:51 AM
後に「身の丈に合わない信仰(キリスト教)を日本人の自分でも着易い服に仕立て直したかった」と語った彼の考えは、二本とはあまりにも異なる地で(第3章において向坂が言うところの)「河」の奔流に身をなぶられ、石造りの街並みや城塞から鈍く重く、そして冷たい沈黙のみが返ってきた経験を経て感じた「神」の存在があった故なのかもしれない、と改めてひたひたと身に染みるように、感じた。そう考えると「留学」の1年後に「沈黙」が出版されたことも、とても感慨深い。↓
#読了
November 12, 2025 at 9:51 AM
☓感じされる
◯感じさせる
October 20, 2025 at 9:49 AM
ゼーターラーの文章は過剰な修飾こそ無いけれども、清潔感と穏やかな情緒に満ちていてとても読み易く、特にフランツ少年の田舎の情景描写は美しくも、とてもつつましやかで瞼の裏に湖畔の色がちらつくようだった。
#読了
October 20, 2025 at 9:48 AM
人生を、正に「人生」として立ち向かった、無かったことにさえされていた人々の、肉声かのように感じられた。過去にトニ・モリスンの「ビラヴド」を読んだ時にも、ふと感じた、憐憫や同情さえも突っぱねる力が、この記録にもまた、存在している。夥しいほどの喧騒と歌声が、まだシティから聞こえてくるんじゃないか、と思わされた。
#読了
October 18, 2025 at 6:15 AM