帽子B
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帽子B
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静かに暮らしたい
過去のことを思い出しては怒り、記憶の中の憎しみをなぞり続けていても、実際に顔を合わせると速やかに圧倒的な「今」が始まる。元気そうでうれしかったと互いに思っているのが伝わる。笑顔で挨拶を交わす。またいつか、と言って別れる。人生も半ばを越したので、憎悪を抱えていくのは面倒だ、ということが土台にあるのかもしれない。面倒くさいと感じることも、健全さの発露だ。
November 3, 2025 at 2:50 PM
番外の「まがさる」も、独特の手触り。この2人が門付で万歳をやっているだという説明がなくて(説明がなくても芸人であることは読み取れる)、読者への信頼感があるこの作劇、割としびれる。ここに関してはたまたま知っていたけれど、こっちの知識がなくて読み取れてないことが他にもいろいろあるんだろうな。著者解題で1話目と舞台が同じと知りアッ…!となる。著者解題といえば「人魚譚」、海女さんのその後が瞬時に(あかん)と確信できて、ここで怖がらせるパターンあるんかよ…になった。

番外編はどれも印象的だけど「姫かたり」もすごいな。これで8ページ!本当にすさまじい。カラスヤサトシ、短編の名手すぎる。
November 3, 2025 at 6:28 AM
ここまでにアシトたちがやってきたこと全部がつまっていてすごい最終巻だった。リアルタイムで追いかけられてほんとによかったな。1巻でアシトに暴言を吐いた少年が母親と共に再登場したこととあのシーンの温度にめちゃくちゃぐっときてしまった。小林先生の人間の描きかたってびっくりするくらい優しいよな。
August 30, 2025 at 2:50 PM