『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ダイヤモンド社)など著書多数、最新刊は『悩める時の百冊百話』(中公新書ラクレ)
私の孫は絵が好きで、私の部屋にくるとコピー用紙に2、30枚次々止まることなく描く。これくらい描かないと上達しないのだろうが、上手に描けるようになりたいから描いているようには見えない。
写真を撮る時も、この写真を撮っておけば後から何かの役に立つだろうと考えて写真を撮らないだろう。そんな人もいるかもしれないが。
私の孫は絵が好きで、私の部屋にくるとコピー用紙に2、30枚次々止まることなく描く。これくらい描かないと上達しないのだろうが、上手に描けるようになりたいから描いているようには見えない。
写真を撮る時も、この写真を撮っておけば後から何かの役に立つだろうと考えて写真を撮らないだろう。そんな人もいるかもしれないが。
震災時の噂が引き起こした不安は、災害発生時の失策から国民の目を逸らさせた。
震災時の噂が引き起こした不安は、災害発生時の失策から国民の目を逸らさせた。
辻邦生は相当な「書き魔」で、片時も文字を書いていないと生きていけない人だったという。自分の力ではどうすることもできない天性のものだと、半ば諦め、覚悟を決めた、と辻佐保子は書いている(辻佐保子『辻邦生のために』)。
辻邦生は相当な「書き魔」で、片時も文字を書いていないと生きていけない人だったという。自分の力ではどうすることもできない天性のものだと、半ば諦め、覚悟を決めた、と辻佐保子は書いている(辻佐保子『辻邦生のために』)。
自分で考えず政治的指導者に依存している人は、力と確信を持って示されたことを本当のことだと受け取ってしまうからだとフロムはいう。フロムは「生産的に生きる」という言い方をする。「生産的」というのは、自発的、創造的という意味である。他者に依存するのとは真逆の生き方をしなければ、容易に他者の言説を信じてしまうことになる。
自分で考えず政治的指導者に依存している人は、力と確信を持って示されたことを本当のことだと受け取ってしまうからだとフロムはいう。フロムは「生産的に生きる」という言い方をする。「生産的」というのは、自発的、創造的という意味である。他者に依存するのとは真逆の生き方をしなければ、容易に他者の言説を信じてしまうことになる。
抵抗するためには、自分を信じ、批判的に考えることができ、自立した人間でなければならないとフロムはいう。
抵抗するためには、自分を信じ、批判的に考えることができ、自立した人間でなければならないとフロムはいう。
朝、電車に乗ったら本を読んでいる人を何人も見かけた。皆がスマホを覗いているわけではない。
いつかキム・ヨンスの『世界の果て、彼女』を読んでいる人を見かけた。ハン・ガンがノーベル文学賞を取る何年も前の話だ。話しかけたくなったが、もちろんそんなことはできなかった。
朝、電車に乗ったら本を読んでいる人を何人も見かけた。皆がスマホを覗いているわけではない。
いつかキム・ヨンスの『世界の果て、彼女』を読んでいる人を見かけた。ハン・ガンがノーベル文学賞を取る何年も前の話だ。話しかけたくなったが、もちろんそんなことはできなかった。
note.com/kishimi/n/na...
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2024年に『悩める時の百冊百話』(中央公論新社)を出した時は、校正を頑張りすぎて、帯状疱疹になり、何ヶ月も激痛の中で生きることになった。無理しないよう、今日は校正はここで止めておこう。
2024年に『悩める時の百冊百話』(中央公論新社)を出した時は、校正を頑張りすぎて、帯状疱疹になり、何ヶ月も激痛の中で生きることになった。無理しないよう、今日は校正はここで止めておこう。
amzn.to/4nXisIg
amzn.to/4nXisIg
「自分のことしか考えていなかった政治家はそろって辞めてしまい、残っているのは、使命感を持った少数の政治家だけになった」(伊坂幸太郎『終末のフール』)
「自分のことしか考えていなかった政治家はそろって辞めてしまい、残っているのは、使命感を持った少数の政治家だけになった」(伊坂幸太郎『終末のフール』)
今の時代も、「成功主義者」の政治家しかいないのか。
「成功主義者が非合理主義者である場合、彼は恐るべきである」(前掲書)
今の時代も、「成功主義者」の政治家しかいないのか。
「成功主義者が非合理主義者である場合、彼は恐るべきである」(前掲書)
『「普通」につけるクスリ』(サンマーク出版)の翻訳が出版される(タイトルは『自在感的練習』)。5月に出した本なのでもう翻訳が出ることに驚く。入稿直前だと思うのに、表紙の文言を変えたということで確認依頼のメールが届く。
今日は膳所へ。パスポートを受け取りに行った。2月に失効していたので。前回は有効期限を5年にするか10年にするか迷ったのだが、今回はためらわず10年に。
『「普通」につけるクスリ』(サンマーク出版)の翻訳が出版される(タイトルは『自在感的練習』)。5月に出した本なのでもう翻訳が出ることに驚く。入稿直前だと思うのに、表紙の文言を変えたということで確認依頼のメールが届く。
今日は膳所へ。パスポートを受け取りに行った。2月に失効していたので。前回は有効期限を5年にするか10年にするか迷ったのだが、今回はためらわず10年に。
勤勉の象徴である蜜蜂や蟻でさえ、一日の大部分は何もせずに過ごすとローレンツはいう。人はいつも何かをしていないと気がすまないように見える。
勤勉の象徴である蜜蜂や蟻でさえ、一日の大部分は何もせずに過ごすとローレンツはいう。人はいつも何かをしていないと気がすまないように見える。
校正の到着を待つ間に、アリ・スミスの『秋』を読んだ。眠り続ける老人と傍らにいる若い女性の話を読み、長く眠り続けて逝った母のことを思い出した。今日はもう校正を続けられそうにないので、同じアリ・スミスの『両方になる』を読み始めた。
校正の到着を待つ間に、アリ・スミスの『秋』を読んだ。眠り続ける老人と傍らにいる若い女性の話を読み、長く眠り続けて逝った母のことを思い出した。今日はもう校正を続けられそうにないので、同じアリ・スミスの『両方になる』を読み始めた。
その時、テミストクレスは、なるほど私が君の国に生まれていたのでは私は今日のような名を成すことはでききなかったかもしれない、しかし、君がアテナイに生まれていたからといって、私のような名が得られるとは限らないだろうと答えた。
その時、テミストクレスは、なるほど私が君の国に生まれていたのでは私は今日のような名を成すことはでききなかったかもしれない、しかし、君がアテナイに生まれていたからといって、私のような名が得られるとは限らないだろうと答えた。