ぱる子
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ぱる子
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ごはん、映画やドラマ、政治と社会
FBIが彼らを取り締まるために行った数々の違法捜査により、訴追を免れたメンバーも多かったというのは時代を感じる。

Weather Undergroundの消滅後別の組織に加わって活動して収監されたメンバーを含め、多くの元メンバーのインタビューの記録が残っているのは貴重。
November 2, 2025 at 2:37 PM
犯罪白書の話のネタ元はこちら。
(無料公開期間は終わってしまっているけれども)
youtu.be/jkRB6VMrrOw?...
月刊ミワタスTV #16 「犯罪白書」を読む|「女性犯罪者の実態と処遇」を特集した最新版。そこからわたしたちの社会がどう見えるのか|ゲスト:三輪記子(5/19)#ポリタスTV
YouTube video by ポリタスTV
youtu.be
October 31, 2025 at 3:40 PM
メンバーのモウグリ・バップの父親で、家族を顧みず家庭を実質崩壊させた元IRA闘士をアイルランド系でアイルランド育ちのマイケル・ファスベンダー(ボビー・サンズを演じたこともある)が演じているのもナイスキャスティング。
モ・カラのプロテスタントのガールフレンドもチャーミング。

脚本はどこまでが事実でどこから創作なのかはわからないけど、メンバーが自分を演じるというシステムも結果的にお寒くなってなかったのは見事で、例え彼らの思想に共感できなくともエンターテインメントとしては楽しめる出来栄えなのではないか。

複雑な歴史背景を変に単純化せずに複雑なまま描き、それでも楽しく観られる快作だった。
August 12, 2025 at 4:25 AM
当時の関東軍の動きも作中で取り上げられていたが、それによれば彼らは開拓民たちを守る気は毛頭なかったことがよくわかる。(何なら「人間の盾」にしようとしていたことが窺える。)
「開拓」と謳いながらやっていたことは掠奪で、ソ連兵に頼らざるを得なくなったのもそれが起因しており、欺瞞の塊のような移住政策だったこともしっかり触れられていた。

負の歴史を認め受け入れ未来につなげていく、歴史修正主義への抵抗の気概をしっかり感じられたし、女性たちの生き方にも大いに感銘を受けた。

戦争がなくならない世界で、決して過去の話ではない作品、ぜひ一人でも多くの人に観られてほしい。
July 13, 2025 at 4:57 PM
自分が子供時代に観て、非常に愛着を持っている作品も表現(あえて表現されなかったことも含めて)に問題があったことを改めて振り返るとともに、しかし制作当時の状況を考えれば思い切った表現をしていたのだなあと気づけたりもする。

そして、この作品の公開後から現在までの30年間で、表現はさらに劇的に変化している。そしてきっとまだまだ進化していく。
世界は少しずつでも着実に進化していて、それは一つの希望でもある。

しかし、日本国内作品の更なる進化のためにも、『セルロイド・クローゼット』日本版が作られたりしないものだろうか?
権利関係が大変そうだけど、NHKあたりならやれるんじゃないかなあ。
June 22, 2025 at 7:54 AM
個人的には、自由奔放に生きているように見えるジェヒがフィクショナルなスーパーウーマンではなく、つまんねー社会のせせこましい風当たりにきちんと傷ついている描写があるのがリアルでよかったと思う。
他人がありのままに生きることを許容できる社会に一日も早くなってほしいけれど、今のこの社会においては自由に生きることは、時に痛みを伴う。その痛みをちゃんと描いてくれていた。
あと、フンスが(あれこれあったのち)泣く描写があったのがよかった。男性も辛いことがあったら泣いたっていいし、他人から慰められたっていい。そういうコミュニケーションが描かれたこともシンプルによかったと思った。
June 15, 2025 at 11:07 AM
パンフレットにも監督のプランとしてなるべくCGを使わず特殊効果で、と書かれていたが、メイキングを見るとそれがよくわかる。
youtu.be/8H64HNvXrqU?...

そのぶん出演者への負担は大きかったのではと推察するし、それを差っ引いてもデミ・ムーアの演技(特にデートの準備の場面…)は本当に素晴らしかったので、アカデミー会員の皆さんにはぜひデミ・ムーアへの投票をお願いしたかったが、やっぱりジャンル映画だからだめなのか!?
映画の内容が重なって余計に悔しく感じられてしまう。

マーガレット・クアリーはアンディ・マクダウェル共々好きなので、大活躍していて大変満足。
THE SUBSTANCE | Making-Of Featurette | MUBI
YouTube video by MUBI
youtu.be
May 18, 2025 at 6:13 AM
予告ではホラーなのかな?とあまりピンと来てなかったのだけど、この面白さを予告でうまく表現するのは確かに難儀かも。
ぱっと見はゴシック・ホラー風、中身はミステリ、社会派スリラー、女性映画、実録犯罪物、と様々な味わいがある。

男性監督ながら、これだけ女性がメインとなる作品で観ていて違和感を持たなかったというのも新鮮に感じられた。

主演カロリーネ役のヴィクトーリア・カーメン・ソネも良かったけれど、個人的には助演ポジのダウマ役トリーネ・デュアホルムが超強烈でやられた。複雑な設定の役を、得も言われぬ芝居で体現してくれている。
May 17, 2025 at 4:39 PM
脚本自体はそんな凝ったものではないのだけれど、プロダクションが手練れているからか、後半は演出の力でとにかくハラハラさせられて、「私、映画観てるな〜」という気持ちになった(伝わるかなあ)

アイルランドルーツにこだわったというキャスティングもとてもよく、特にケリー・コンドンはこんな役もできちゃう!とびっくり。
GoT以来のジャック・グリーソンにも泣かされちゃった。
キアラン・ハインズもぴったりだったなあ

日本公開にあたってのタイトル付けや宣伝方針についてはまあ事情は察されるのだが、いよいよこういう映画が売りづらくなっている時代なのだなあと思うとなかなか切ないものがある。
May 1, 2025 at 8:50 AM