そんな見方で心脳学研究を見ると、人が心脳研究へ向かう情熱には二種類ある。好奇心による自然探求の流れで心脳に至る系譜と、挫折によって内面を渇望するという系譜である。好奇心~自然学派、渇望~挫折学派。陽vs陰。心脳研究の動力源にはこの二つの出どころがある。
私自身の心脳への関心を省みると、この二つが共在する。
そんな見方で心脳学研究を見ると、人が心脳研究へ向かう情熱には二種類ある。好奇心による自然探求の流れで心脳に至る系譜と、挫折によって内面を渇望するという系譜である。好奇心~自然学派、渇望~挫折学派。陽vs陰。心脳研究の動力源にはこの二つの出どころがある。
私自身の心脳への関心を省みると、この二つが共在する。
アーキ派とインプリ派という二項対立に対して、アーキテクチャを掘り下げつつ、よりインプリに近い、というような第三のアプローチがもしあるならば、それはとても有望かつ有力な立場だと思います。
アーキ派から、ニューラル・ネットワークによるインプリ派への要望——その焦点は、
「再帰的なD-A解析をニューラルで実現してほしい」
ということです。D-A解析は『非AI的心脳理論』に詳説。
アーキ派とインプリ派という二項対立に対して、アーキテクチャを掘り下げつつ、よりインプリに近い、というような第三のアプローチがもしあるならば、それはとても有望かつ有力な立場だと思います。
アーキ派から、ニューラル・ネットワークによるインプリ派への要望——その焦点は、
「再帰的なD-A解析をニューラルで実現してほしい」
ということです。D-A解析は『非AI的心脳理論』に詳説。
後頭:視知覚、
頭頂:空間と身体、
その横に、側頭:社会および言語、
前頭:統合と将来企画、
という構成になった。
……それが、ごくごく大まかな脳の見取り図である。
以上、尤もらしそうな推測を言ってみました。オリジナルな見方ではないかもしれませんが。
後頭:視知覚、
頭頂:空間と身体、
その横に、側頭:社会および言語、
前頭:統合と将来企画、
という構成になった。
……それが、ごくごく大まかな脳の見取り図である。
以上、尤もらしそうな推測を言ってみました。オリジナルな見方ではないかもしれませんが。
基本的な見方。脳は本来、身体の上に立って、上へ上へと伸びていくもの。それが、頭蓋内に収めるという要請に従って、脳の途中で前方に折れて、前の方に伸びることになった。
(下から上へ)下頭 — 中頭 — 上頭
➡ (途中で折れて)後頭 — 頭頂 — 前頭
という変化があった。
元々から言えば、進化的に古いほうから順に、
下頭:視知覚、
中頭:(見えの上に立って)空間と身体、
空間の横方向に、社会とそれに関わる言語、
上頭:(全ての上に立って)統合と将来企画、
という構成になったはずのところ、
基本的な見方。脳は本来、身体の上に立って、上へ上へと伸びていくもの。それが、頭蓋内に収めるという要請に従って、脳の途中で前方に折れて、前の方に伸びることになった。
(下から上へ)下頭 — 中頭 — 上頭
➡ (途中で折れて)後頭 — 頭頂 — 前頭
という変化があった。
元々から言えば、進化的に古いほうから順に、
下頭:視知覚、
中頭:(見えの上に立って)空間と身体、
空間の横方向に、社会とそれに関わる言語、
上頭:(全ての上に立って)統合と将来企画、
という構成になったはずのところ、
子どもや動物に対しては、より日常的でない観察や行動的実験をすることができて、これは実験家の領域に入ってくるが、ただ、実験とはいってもまだ日常生活と地続きだ。
心脳学で殊更に実験といえば、心脳に対して「機器」を使うものである。機器とは、MRやX線や電極など、とくに電気や磁気を用いる機器だ。
子どもや動物に対しては、より日常的でない観察や行動的実験をすることができて、これは実験家の領域に入ってくるが、ただ、実験とはいってもまだ日常生活と地続きだ。
心脳学で殊更に実験といえば、心脳に対して「機器」を使うものである。機器とは、MRやX線や電極など、とくに電気や磁気を用いる機器だ。
後者の道を選んだと思しき現在のAIが一定の成功を収めたことは、以上のような理解からすれば不思議に思えてくる。この不思議は探求に値する。なぜAIは成功したか、それが問題である。
後者の道を選んだと思しき現在のAIが一定の成功を収めたことは、以上のような理解からすれば不思議に思えてくる。この不思議は探求に値する。なぜAIは成功したか、それが問題である。
(i) ニューロン系そのものによって直にカタチを作る(上記①による)、
あるいは、
(ii) 活動状態によって、いわば光のかたまりによって、カタチを作る(上記②による)、
この二つのやり方があり得る。
長期的な(i)をもとに、即時的・即事的に(ii)を作る。
いろいろなパーツを長期記憶(i)で分散的に各所に置いておいて、活動の際に、それらを組み合わせて(ii)で即時的に必要なカタチを作る、という方式も考えられます。
(i) ニューロン系そのものによって直にカタチを作る(上記①による)、
あるいは、
(ii) 活動状態によって、いわば光のかたまりによって、カタチを作る(上記②による)、
この二つのやり方があり得る。
長期的な(i)をもとに、即時的・即事的に(ii)を作る。
いろいろなパーツを長期記憶(i)で分散的に各所に置いておいて、活動の際に、それらを組み合わせて(ii)で即時的に必要なカタチを作る、という方式も考えられます。