toccono
banner
orkedmo.bsky.social
toccono
@orkedmo.bsky.social
20↑のshipper. 非英語圏映画と翻訳小説が好きな田舎住み. 作品の感想はすべて個人サイト行き
感想ブログ https://nanos.jp/ya10co/blog/2/
#読了 『両膝を怪我したわたしの聖女』
国書刊行会っぽくない珍しい本がきたな、と思った。どっちかっていうと河出っぽいなーと思う。
10歳の少女とその親友の不謹慎で楽しくてやるせない生活のお話をされていて サリンジャーの作品に見える「子どもの反逆者」みたいな感じがした。ただ主人公よりも親友の方がそういう暴れ方があり、主人公はそんな彼女に憧れて大好きでそしてちょっとしんどさを持ってるのもいい。
ませた子どもが自分を過信して暴れてるなーって感じがすごくよかった。ライ麦畑でつかまえてもすきなので。あの作品で言うところの「ライ麦畑ではしゃぐ子ども」がこちらなのだけれど。
November 10, 2025 at 2:47 PM
#読了 『水脈を聴く男』
オマーンの地下水路灌漑システムを助けてくれる「水追い師」になった男の話……なんだけども産まれてくるまでも長いし、水呼び師になるまでも長い。そして地下水路があることを証明するまでの地道な努力もまた長い。
ひたすらに気の長くなるようなお話は水と信仰というテーマに対してたいへん誠実でそれこそが信じられるものなんだろうなと思った。主人公の方が正しいんだけども、その目に見えない正しさは全然伝わらないというのも歯がゆくて仕方がないと思うことでもあった。
菊池寛の小説が好きな人間なのでどこか似ている雰囲気があるこちらが面白かった。
October 30, 2025 at 6:37 AM
#読了 『本と偶然』
ハヤカワの韓国SFでお馴染み(……? と個人的に思う)キム・チョヨプのエッセイ。作家が自分はどのように本を書いているか、という振り返るエッセイを読むのが好きなのだけれどもSFというジャンルの特性上「読む人を納得させるための世界」が必要という言葉に納得しながら読んでた。
知識と創作物が緊密なつながりがあって「ネタ切れだ!」となったときに大量のインプットがあるお話とかは親近感がわくと同時にこれほどの量を仕入れてから生み出されるんだな~と実感しました
単純に紹介されている本やドキュメンタリーも興味深いです。きのこの菌とか特に。
October 26, 2025 at 2:13 PM
#読了 『救出の距離』
ようやく買ったので読了~~。サマンタ・シュウェブリンの文章は幻想的なのにどこか怖くて「わたしが好きなタイプのゴシックホラーだ!」になってた。小川洋子の作風にホラー要素が足されているという感覚
あとやっぱりホラーものの中での母子というキーワードは強いなと思いました。生み出した存在だからこそ強く影響するというか……。羊水とへその緒の解釈なのかなーと思って読んでた。
表紙と作中モチーフがちゃんとマッチしてて「うわー!」とビックリさせられるのもよかった
October 19, 2025 at 11:21 PM
#読了 『ガールズ・ノワール』
世界に銃口を向ける女たちのミステリ30作ということでアガサ・クリスティからク・ビョンモの『破砕』まで収録したブックガイド本。自分の知ってる本も知らない本もあって面白かった。特に女と暴力の話をしてるときの「女が戦うもの」の話しをしている時に敵対する人間の話や、自分に害意を向ける人間、愛してるから傷つける話まで含めてそういうオススメの仕方になるんだ~~と面白かった。
ドラゴン・タトゥーの女に関して「人権さえも失われた女の復讐譚」と言ってたのがよかったな。
October 6, 2025 at 5:44 AM
#読了 『深海の地図をつくる』
おもしろかった~~。海底マッピングの難しさと、お金のかかる時間と、AIの考えたデータだけではまだまだ足りないという話と……。自分の知らないお仕事の話がいっぱいあった。人間は海底よりも月の表面について知っている、という言葉にキレた研究者がそのセリフがいつ出てきたのかを調べあげて論文にしたというエピソードめちゃくちゃ面白くて好き
October 5, 2025 at 9:49 AM
同じ動物園 名前のセンスがいい
August 26, 2025 at 3:34 PM
これは暑さのせいで中に入って休んでいるにも関わらず声をかけたら顔を出してくれたアルパカの写真
August 26, 2025 at 3:33 PM
1時間かけて本屋を探索、1万円以内で本を買う遊びをしてきたのですが 3/4が河出書房新社になるという変な結果になりました

ジェイムズ
きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする
怪異伝説の民俗学
自己肯定感は高くないとダメなのか

の4冊です!
August 25, 2025 at 10:33 AM
#読了 『割れたグラス』
ピリオドがなくて、すべて流れるような文体でつながっている本作。割れたグラスと呼ばれる男が店に来る人間たちの話を聞いてノートに書き記しているんだけど会話体なおかげで結構読みやすかった。

この表現の仕方も「ああ、この時代にこの場所での規制があったんだろうな」と察せられるような迂遠さがあってしみじみと読んでしまった。
音楽が好きな人は節をつけて歌いそうな読みやすさがあり好きだった。
August 23, 2025 at 11:24 PM
お試しでブルスカでも装丁の話をするかなあ 二次創作の中身を喋りたくないのでこちらのアカウントで
#装丁紹介
印刷所:サンライズ
判型:B6
表紙:カラーグラデトレペ(ターコイズ→黄), スミ+ホワイト印刷
本文紙:上質紙90kg,スミ印刷
製本:無線綴じ
遊び紙:色上質ピュアライトクリーム

B6横書き同人誌も可愛い 作ってよかった
August 10, 2025 at 9:46 AM
#読了 『トラジェクトリー』
どうやらケズナジャットの作品がすごく好きらしくて、鴨川ランナーや開墾地などの単行本もU-NEXTにある短編も、webでの記事もだいたい好きで
今回のお話が非ユークリッド幾何学の平行線の交わりだったような、急に世界の見え方が変わってしまうようなそんな話の進み方にびっくりした。明言されてないけどあれはテロかなと思って読み込んでたけど、世界は一瞬で自分の周りを容赦なく変えてしまう理不尽さがあって、一体何が自分にとって交わらない平行線になるのか 自分はどこに手を伸ばせなくなっているのか、と考えさせられる作品だったなー

……表紙デザインよくよく見るとかっこいいな!!
July 22, 2025 at 11:39 AM
#読了 『本が読めない33歳が国語の教科書を読む』
こちら面白かったなー。読書体験のお話としていつもすごい興味深いなあと思うし、こりかたまった先入観ってここまでしないとほぐれないんだなとも思う。ほぐす機会と周りの人々に出会えてよかったよなあ。

作品に対しての共感度が高いってある種の憧れがあるけど、こんなにパワフルに読むことはできないのでマイペースに今後も自分の読書を重ねようと思った。
July 22, 2025 at 11:33 AM
#読了 『恐るべき緑』
だいぶ前にcava booksさんから届いたと思ったはず
短編集で世界観が繋がってるような、そうじゃないような…… そもそもこれは現実とフィクションとどこまで混ざっているのか分からなくて、ただひたすらに物理学と数学とのお話とそれを取り巻く戦争のお話であった

追い求める力が結果的に人を傷つけることになったり、命を狙われたり、理解を得られなかったり……。理系の人間ではないので物理の話とかは理解はできてないけどでもスラスラと読めた。
読み始めたらはやかったなあ。大変よかったです。
July 21, 2025 at 4:56 PM
#読了 『サイレントシンガー』
わたしは人の名前を「世界でいちばん短い愛の詩」と言わせるのが好きな人間なので今回のお話もすごく好きだったのですが 内気な人々だけが集まるという謎の空間で、静けさが好まれ、聴くことは喋ることの2倍大切にされるという土地で育てられた少女が「聞かせる歌」とは何なのか…… みたいな主体としての成長と、人の人生を手のひらですくいとるような話の構成が見事! となった。けど小川洋子のオタクの言葉なので気にしなくてもいい。
久しぶりの長編で少しマイルドになったなあと思った。
July 2, 2025 at 6:59 AM
『アミナ』
読みながら「あぁ、マレーシアの本の感覚だ……」となる分断のお話たちで、どこか懐かしさも感じるようなお話だった。
短編集なんだけど、なんとなく世界観は繋がっていて生きている人達のお話を垣間見しているような気持ちになった。幼い頃には分からなかった、あれはよくよく考えると暴力だったよなーのそういう懐かしさが今も昔も変わらないんだよな……の感覚。
わたしは「フックのついたチャチャチャ」がすきだった
#読了
June 29, 2025 at 4:32 AM
『人形のアルファベット』
アホウドリの迷信の短編集に入ってた方でかなり好きな作品だったよなーと思って買った。すごく好きな本だったなーとじわじわきている。
表題作の短さが独特かつ突き放し方がすごく好きなアプローチだなーと思った。「エドワード、死者を甘やかすなかれ」と「ほどく」が好きでした。

#読了
June 28, 2025 at 12:36 PM
『ネットはなぜいつも揉めているのか』感想を書いたか覚えてないのでここに。

このタイトルに対してのアンサーのひとつとして「人は被害者になりたがる」という話は興味深く 被害者にな(りたが)る→自分の攻撃に正当性を持つ→攻撃することによって自分の快適さを保つ
までいくんだろうなーと思ってちょっと納得した
あとSNSはやはり文脈断絶コミュニケーションツールだよなと再確認する内容だった。YouTubeやTikTokなどの動画コンテンツが流行ったのってSNSの言葉の進化系にあるのかもしれない。

#読了
June 28, 2025 at 4:08 AM
#読了 青ひげ夫人と秘密の部屋

マストドンよりもちょっと長い感想。
タイトル打ち込んでからハリポタ感に気が付きました。思ってるよりも軽快に話が進み(エッセイ的な要素も多い)「見るな」ではなく「見たことによる報復と結末」の受容の話になりははあー興味深い……をした。インターネット世代にいるため、このミーム素材の変化球というのは今と変わらないよなと思い。
この変化球に関しての考察がかなり興味深くて面白かった。小川洋子のあの世界観の作り方についてもちょっと飲み込ませるのがうまい説明だと思う。

このタイトルやっぱり狙ってつけたのかな
May 31, 2025 at 12:06 PM
@macca-aka.bsky.social DMではれなかったのでこっちで送っておきます!!!
May 13, 2025 at 9:02 AM
#読了 『考古学者だけど発掘ができません。多忙すぎる日常』
『考古学者が発掘調査していたら、怖い目にあった話』を積んでいるのだけれどこちらを先に読んでしまった。考古学としてのエピソードよりも、じゃあ発掘調査してない時って何をしているの? というお話の面白いネタを講義でかいつまんでしゃべってくれるようなそんなエッセイたちの集まりだった。
海外の人とのコミュニケーションや、日本に来た際のシミュレートの話など声を出して笑うことも多く元気の出るエッセイとしておすすめだなあと思った。
April 11, 2025 at 5:34 AM
現代中国SFアンソロジー 宇宙墓碑 さっそく読み進めています
うん、とてもよい始まりから入っている
「かけがえのないもの」という概念は今のAIの生成物の氾濫とも似ているなあと感じる
April 9, 2025 at 11:32 AM
長野県民歓喜のポスター 長野県の劇場で!
April 2, 2025 at 5:20 AM
ポスターを見ている私「イラストから文字入れする参考になる~~!!」
細かなところをみている私「何もかもが可愛い~~!!!!」

これはかわいい4選
April 2, 2025 at 5:19 AM
つづき
April 2, 2025 at 5:17 AM