サイトウマサフミ
banner
tune3110busters.bsky.social
サイトウマサフミ
@tune3110busters.bsky.social
1995年生まれ。2020年3月まで仙台で大学院生をしていました。修論のテーマは沖縄の社会運動。同年4月からは地元北海道でメディア企業に就職。
『スマホ時代の哲学』における議論の軸の一つがマーク・フィッシャーの『資本主義リアリズム』4章の「鬱病的快楽主義』なのだけど、『資本主義リアリズム』出版後のインタビュー(『K-PUNK アシッド・コミュニズム』収録)に詳しく書いていた。谷川は「趣味」という個人的な問題解決法を提示するのに対して、フィッシャーの場合はいかに絶望の中から反資本主義という政治プロジェクトに繋げるかという関心の違いがある。
bsky.app/profile/tune...
「『うつ病的快楽主義』に関していえば、うつ病とは通常、何ものからも快感を得ることができない、いわゆる快楽消失の症状として語られます。しかし、ティーンエイジャーたちを見ていると、彼らの場合、快楽とはこうも手軽に得られるものであって、快楽の入手可能性自体がうつ病の原因になるというような、ほどんど逆の症候群があるように思えたのです…小さな快楽の瞬間が速射的にはじけるだけなのです。それによって失われるもののひとつに、ある種の生産的な退屈の時間があります…
August 13, 2025 at 3:20 PM
「スマホを通じてもたらされるファストでインスタントな刺激から距離を置き、快楽的なダルさから身を引き剥がす。その代わりに生じてくる退屈や不安に、足先をそっとつける。肌を刺す寒さの中で湯につかるときのように、ゆっくり入るイメージです。自分の細かな感覚の変化に注意しながら、ゆっくり時間をかけて、『何か足りない』という感覚に肌をさらすのがポイントです。急ぐ必要もなければ、いきなり全身を浸す必要もありません」(前掲書、286頁)
August 13, 2025 at 3:08 PM
…ある意味ではこのまま続けていくのに十分なほど惨めではありますが、主体として困窮状態に達するほど、あるいは、なぜ自分がこうなってしまったのか、その一般的な社会的原因に疑問を示すほど追い込まれているわけではないのです。つまり、うつ状態を維持するのにちょうどいいくらいの快楽があるということです。これは、うつ病的快楽主義を捉えるひとつの見方です」
(マーク・フィッシャー『K-PUNK アシッド・コミュニズム』Pヴァイン、2024年、46頁)
August 13, 2025 at 2:50 PM
…二一世紀の文化において低レヴェルの刺激がつねに得られるということによって退屈はあらかじめ排除され、ある意味では、疎外もまた排除されるのですが、その反面、自覚されない全面的な失望感が生み出されるのだと思います。つまり、このような形の刺激では、人々自分自身の外部に連れ出し、自分自身を超えるような形で巻き込むことはできないのです。いわば機能性病状(funcional misery)のような形で、人々は自分自身の中に閉じ込められているのです…
August 13, 2025 at 2:50 PM
…ある意味ではこのまま続けていくのに十分なほど惨めではありますが、主体として困窮状態に達するほど、あるいは、なぜ自分がこうなってしまったのか、その一般的な社会的原因に疑問を示すほど追い込まれているわけではないのです。つまり、うつ状態を維持するのにちょうどいいくらいの快楽があるということです。これは、うつ病的快楽主義を捉えるひとつの見方です。」
(マーク・フィッシャー『K-PUNK アシッド・コミュニズム』Pヴァイン、2024年、46頁)
August 13, 2025 at 2:46 PM
『レイシズムの変貌』、amazonで一時期ありえないくらい高騰していたけど、ちゃんと重版したのか定価に戻っていた。
June 19, 2025 at 2:28 PM
「…だからこそ民主主義国家で、レイシズムが制度や政治に浸透しはじめた際には、その動向に細心の注意をはらわなければならない。」(ミシェル・ヴィヴィオルカ『レイシズムの変貌』明石書店、2007年、102-103頁)
June 19, 2025 at 2:15 PM
取材や記事では「地方自治における二元代表制が!」とか大上段の話になってしまったが、単純に議員が仕事をしていない、「給料泥棒」と言われても仕方ないことを長年続けてきただけだと思う。個人的に今の代議制民主主義という仕組み自体を最上のものだと思っていないし、仕組み自体を変えないといけないと思うのだが、現存の仕組みですらこんなに壊れているんだと示すことはできたのかなと。
May 19, 2025 at 5:17 AM
その過程で市が賛成討論を書いていた千葉家の袖ケ浦市にも出張し、記事にすることができた。袖ヶ浦で問題を明らかにしたのは北海道出身の(!?)の元教員の方で3年に渡り、粘り強く交渉を続けたという。

「やらせ討論」止めた千葉・袖ケ浦市議会 市民団体の指摘で見直し 議員の言葉で議会機能<自治のかたち>:北海道新聞デジタル www.hokkaido-np.co.jp/article/1157...
「やらせ討論」止めた千葉・袖ケ浦市議会 市民団体の指摘で見直し 議員の言葉で議会機能<自治のかたち>:北海道新聞デジタル
苫小牧市の職員が市議会最大会派の質問原稿を作成するなど、北海道内の一部の市で「やらせ質問」と批判される事例がまん延している。苫小牧市議会では12日に市から原稿を受け取らないと決議したが、行政と議会の関...
www.hokkaido-np.co.jp
May 19, 2025 at 5:12 AM
【読書会メモ】 『万物の黎明』第2章/人文社会科学の全てを覆す/啓蒙の脱植民地化/ポスコロの行き詰まりに風穴をあける/初期啓蒙は「未開人」との対話から始まった/反動としての近代思想/「ドゥルーズとの比較を嫌った」/人類学の現代思想化への抵抗/ポストモダン=対話不可能性/絶対的相対主義=アイデンティティポリティクス/ポスコロ的否定神学からのプラグマティズム的脱出/絶対的楽観主義/平等な社会関係の経験が素地に/抵抗が先立つbyフーコー/反動史観=アウトノミアの伝統 ex)『キャリバンと魔女』/闘争を押さえ込む形で権力が出てくる/DGの逃走線と捕獲機械/社会進化論はクロポトキンへの反動
March 20, 2025 at 2:14 PM
【講演会の感想メモ】※個人的な感想、解釈も含む
フランス現代思想の行き詰まり/理論家英雄主義の否定/なぜ哲学者じゃなくて、文化人類学者だったのか/レファレンスの膨大さ/「今ここ」にユートピア・モーメントと抵抗を見出す/新自由主義は比較対象❶海外❷歴史を消滅させる/『1984』の真理省/道理をもった(reasonable)not理性的/プラグマティズムの伝統/『窓際のトットちゃん』のアナキズム/マルクス派の人間不信・陰謀派・ボス交/組織化の差異/国家がなくてもやっていけるという確信/ヒエラルキーは家族から生まれる/文明AとB/自発的隷従論のアナキズム的読解
March 20, 2025 at 2:13 PM
…離脱の精神を含まぬ単純な「参加」主義は、「翼賛」という名に代表される左右大小さまざまの追随主義を産む。そのことは既に歴史が痛烈に教えている。」
(藤田省三「離脱の精神 戦後経験の一断章」、『精神史的考察 藤田省三著作集5』より)
January 4, 2025 at 10:54 AM