#人間の営みに上も下も無い
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垂れ流し3

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#人間が目指すのは上では無くて先だよ
人の為の技術と言うものは「上」を目指すものなのか？それとも「先」を見据える… - ナマケモノのつぶやき。 | stand.fm
🦥から見て、みんなが意外と勘違いしているのが、「人間の営み」は「上も下」も無いんだよ？って事なんだよね？構造思考的に言えば、球体の回転軸は3つの面、前額面、矢状面、水平面と言う事になる。そのうちの「地球コマ」のメイン回転に当たるのが「水平面」なのだ。前額面と矢状面の回転は「トライフープ(ジャイロ機構)」の構造体が倒れない為のバランサーとして機能する。前額面が「権力」矢状面が「権威」と言う位置付けだ...
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November 7, 2025 at 1:38 PM
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スノウがホワイトの魂を繋ぎ止めてから少し経った時期のスノウとホワイトの話
#まほやくFA
冷たい夜明け 　ホワイトは幽霊だ。それは便宜的な呼び名で、身も蓋もない言い方をしてしまえば、ただの魂の残像だ。 　ポラロイドカメラで撮ったフィルム写真のように、一瞬を永遠にひきのばしている。頼りない存在。 　しかしこの残像は、喋るし食べるし魔法も使う。シュガーを生み出し、その気になれば、雪崩だっておこせる。人間の営みを、真っ白な沈黙で覆ってしまえる。 　けれどそれは本当に自分の魔法なのか。 　これまで気にしてこなかったことが気になってしょうがない。あのことがあってから、ホワイトはそばにいる片割れを真っ直ぐに見れないことが増えた。 　あなた達は元々ふたりでひとつのものでしょう。何もおかしくないですよ。 　そんなことを言っていたミスラの単純さはもはや芸術的な域まで達していると思う。 　ホワイトとスノウはふたりでひとつ。不可分のもの。それくらいホワイトだってわかっている。 　でも、ことはそんな単純な話では無いのだ。ふたつに割れた花瓶を継いでも、もう元 の完全な花瓶にはもどらない。スノウとホワイトの間にはじめて新しく刻まれた溝はそれほどに深かった。 　どうすればいいのかなんてわからない。どうにかする必要があるのかすら。 　眠れなくて目が覚めた。窓から見える月が異様に大きく明るく見える。こんな夜は特にそんなことを考えてしまう。 「スノウ」 　同じベッドにねむる片割れ、スノウの手を握る。名前を呼んでもスノウは目を覚まさないが、ホワイトにはスノウが寝たふりをしていることがわかっている。 　もう朧気にしか覚えていない、古の夜。今夜のような月が凍えるくらい寒い夜は、互いに寄り添ってあたためあった。涙を拭くのにも、屋根の下で眠るのも、母様も父様もいらない。 　ただお互いがいればそれでよかった。何も言わなくても、スノウはホワイトが言いたいことをわかってくれた。ホワイトも、スノウの抱えたさみしさや辛さや痛みを自分の事のように感じ取ることが出来た。 　でも、今のホワイトはひとりぼっちだ。 眠った振りをしている片割れを見下ろす。 長いまつ毛が、白磁のような頬の上に影を落としている。よく人形のようだと称される整った相貌。鏡写しのようにホワイトとそっくりな相貌。何年見つめても見飽きることなどなかった。これからもきっと見飽きることは無いだろう。 「…スノウ」 （こんなに愛しているのに） 　最愛の片割れと手を繋いでいるのに、こんなにも虚しい。 ぽたりぽたりとホワイトの目から雫が零れて、スノウの髪を滑り落ちる。きっとその雫の温度は冷たいのだろう。 「スノウ」 　愛している、という代わりに片割れの名前を呼ぶ。　 　スノウを愛している。それはスノウに殺されても何をされても変わらない、ただひとつのホワイトの真実。 「…我らはふたりでひとつじゃ　スノウ それはこれからも変わらぬ。未来永劫…」 　どうして本当に言いたいことは言葉では伝わらないのだろう。 　それでもスノウにはわかったようだった。長いまつ毛がふるりと動く。 「ホワイト…」 　スノウは子供のように声を震わして泣き出した。 「泣くな　泣かんでくれ、スノウ」 　ホワイトは指でそっとスノウの涙を拭ってやった。 「お主に涙は似合わぬ…」 　不思議なことに、何も変わっていないように思う。何もかもが変わってしまったから余計にそう思えるのだろうか。 「泣き顔が似合わんのはお主も同じじゃ、ホワイト」　 　スノウの冷たく細い指が、ホワイトの目元を拭う。スノウは自分の口元に指を持っていって舐め、温かい、と呟いた。　泣きじゃくりながら、互いの涙を舐め合う。 「我らはふたりでひとつなのだから」 　どちらからともなく固く抱き合って、このままふたりがくっついてひとりの生き物になればいいのにと思いながら、眠った。
November 11, 2024 at 7:23 AM