fminamikawa
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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科。社会学・アメリカ研究。新刊『リトルトーキョーは語る:凝集・越境・包摂の日系アメリカ史』(名古屋大学出版会)が2025年11月刊行予定。著書『アファーマティブ・アクション』(中公新書、2024年)、『アメリカ多文化社会論[新版]』(法律文化社、2022年)、『未完の多文化主義』(東京大学出版会、2021年)など。Xは広報用、こちらを読書・映画日記・雑記用として運用中。
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『アファーマティブ・アクション:平等への切り札か、逆差別か』(中公新書, 2024年7月刊)。米国でのアファーマティブ・アクションの誕生から昨年の違憲判決まで、人種平等・差別是正への挑戦と激しい論争を通して見えてくるアメリカ現代史です。
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Twitterを離脱した、主に映画好きな皆様のために(もう間接的にご存知かなとは思いますが)こちらでも念のため。
映画好きのお友達であるビニールタッキーさんが、本当に残念なことに、昨晩亡くなりました。
お会いしたことのある(鳥展に一緒に行ったのです)ご家族の方から連絡をいただいていましたが、あまりに突然の悲しい訃報を受けて、特に親しかったお友達に伝えた後は、正直言って何をする気にもなれず、呆然としながら身内と過ごしていました。
一緒に開催したビニがさ会を筆頭に、楽しい思い出や素晴らしいお人柄を語ることはいくらでもできますが、少し時間を置かせてください
x.com/vinyl_tackey...
ビニールタッキー on X: "ビニールの妻です。突然のことで信じられずにいますが、昨晩、夫が亡くなりました。見たい映画があると東京に行き帰路に着く途中で倒れ、緊急搬送されましたが、帰らぬ人となりました。試写や原稿依頼等でお世話になっている方に連絡する術がなく、ここでのお知らせになってしまい申し訳ありません。" / X
ビニールの妻です。突然のことで信じられずにいますが、昨晩、夫が亡くなりました。見たい映画があると東京に行き帰路に着く途中で倒れ、緊急搬送されましたが、帰らぬ人となりました。試写や原稿依頼等でお世話になっている方に連絡する術がなく、ここでのお知らせになってしまい申し訳ありません。
x.com
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映画『アフター・ザ・クエイク』を神戸の映画館で見てきました。監督はあの『その街の子ども』の井上剛監督。村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』からの4編をもとに、震災を一つの背景とした1995年、2011年、2020年、2025年の4つの物語。村上春樹的な世界の映像化としてはなかなか高いレベルの作品だと思うのですが、原作が阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件のあいだの「1995年2月」の同時代性を描いていたのに対し、映画版は30年という時間軸のもとの4つの地点の話としたことで失われてしまったものがあるように思います。
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そういえば先日、梅田の路上で久々に『ビッグイシュー』を買いました。「人間と薬物」特集はたいへん読み応えあり。オアシス再結成振り返りとか、映画『アフター・ザ・クエイク』の井上剛監督インタビューとか、充実の内容。これで500円は安い。
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本日公開『ワン・バトル・アフター・アナザー』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)。今日見ると決めていた。元革命家おじさんvs倒錯レイシスト軍人との対決映画ということで『ヒート』みたいなのかと思ったら、ぜんぜん違ってた。脱力系エンタメながら、最後まで見るとなぜかちょっと勇気をもらう。個人的には『マグノリア』と似た感覚(あくまで感覚の話だが)で、あの大好きなPTAが帰ってきたぞ、とうれしくなって劇場を後にしました。
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10/25の学会イベント。後泊しようと調べたら、だいたい2万円弱で泊まっていた(コロナ前は1万円程度だった)ホテルが4万円台。あきらめて日帰りに。学会後に参加者と話す時間で生まれる企画とかもあるんだけどな。
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友松夕香著『グローバル格差を生きる人びと:「国際協力」のディストピア』(岩波新書, 2025)読了。これは今年一番のインパクトだったかもしれない一冊。国際ロマンス詐欺で「白人」をカモにする若者、カウンターナラティブとしての陰謀論、農業開発支援の落とし穴、ジェンダー開発が女性の生活をどう変えたか・・・。自分が学生時代に「よいこと」として学んだ国際援助の「顛末」に何とも言えない気分になるが、この問題を認識することからスタートするしかないんだろう。
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真利子哲也監督の『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(2025年)を見ました。ニューヨークで暮らす日本人と台湾人(?)夫婦が直面した危機。「バベルの塔」の挿話や言語についての劇中台詞など、いわゆる異文化間のミス/ディスコミュニケーションを描いたかのように見えるのはミスリードなのだろう。テーマはもう少し内面的なところに突っ込んでいくけれど、一方でNYという都市の人種関係や歴史的文脈にも踏み込んでほしかったような。
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私もお世話になったJビザが、日本の技能実習のような搾取システムとして運用されているとは…

They Were Promised a Taste of America. They Got Abuse and Exploitation. www.nytimes.com/2025/09/20/n...
They Were Promised a Taste of America. They Got Abuse and Exploitation.
www.nytimes.com
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Apple TV+にてスパイク・リー監督版『天国と地獄 Highest 2 Lowest』拝見。デンゼル・ワシントン演じる音楽業界の大物をターゲットにした誘拐劇。筋としては、黒澤版(というかエド・マクベインの原作)と同じ流れなのだが、デンゼルの濃口の演技、黒人ポピュラー音楽史、NYの多民族性、ネット・AIテクノロジーがもたらす変化などが相まって、やっぱり別物になってた。黒澤版の「黒人映画化」を期待するとちょっと肩透かしだが、まぎれもなくスパイク・リーの映画でした。
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『リトルトーキョーは語る 凝集・越境・包摂の日系アメリカ史』という本が11月ごろに名古屋大学出版会から刊行されます。まだバタバタと校正中ですが出版社HPに登場。ロスアンジェルスのリトルトーキョーという場所に焦点を当て、アメリカ日系人の歴史を、日米を結ぶ越境的なネットワークや地域社会における多人種関係という観点から再構成します。詳細な目次はこちらに。 www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978...
リトルトーキョーは語る « 名古屋大学出版会
www.unp.or.jp
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nytimes.com
Robert Redford, the big-screen idol turned Oscar-winning director, Sundance Film Festival founder and environmental activist, died on Tuesday. He was 89. www.nytimes.com/2025/09/16/m...
A close-up portrait of Robert Redford, who wears a brown leather jacket over an unbuttoned olive green collarless shirt. His face is deeply lined and his expression is a serious one as he looks directly at the camera. A headline reads: 1936-2025 — Robert Redford"
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カズオ・イシグロの同名作の映画化『遠い山なみの光』(2025年)を見ました。各所で批判的な評も見ていたので、あまり期待せずに見たら、なんとまあ、傑作ではないですか。原作では、あまりはっきり描かなかった部分を大胆に脚色して、戦後80年の日本で見るべき作品になっていたと思います。解釈の余地が広い作品ですが、原爆が「私たちの社会」にもたらしたもの、敗戦後を生きる女性とその解放(とその困難)について、いろいろ考えました。音楽も素晴らしい。劇中の不穏さの演出もよかったですが、意外な1980年代ポップソングがとても効果的に使われていました。
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【KOSS共催イベント:ホモナショナリズムを再訪する】

ジャスビル・プア氏をお招きし、同志社大学都市研究センターとの共催で公開シンポジウムを開催します。
ハイブリッド開催で、使用言語は英語になります(Webinar参加者のみ同時通訳と情報保障がつきます)。

2025/10月/11日(土)12:00〜16:00
基調講演
Prof. Jasbir K. Puar, "From Homonationalism to Homofascism"
応答
福永玄弥「東アジアにおけるポスト/冷戦体制とホモナショナリズム
保井啓志「ホモナショナリズムの与えた影響:動物の政治から」

詳細はこちら ↓
【KOSS共催イベント】ホモナショナリズムを再訪する
【共催イベントのお知らせ】グローバル地中海研究プロジェクト同志社拠点(MICCS)の公開シンポジウム「ホモナショナリズムを再訪する」をKOSSが共催しています。皆様のご参加をお待ちしております。本シンポジウムでは、ジェンダー・セクシュアリティと植民地主義・人種主義の結びつきを紐解き理解するため、クィア理論研究者で、現在に至るまで大きな影響を与え続けているジャスビル・プア(Jasbir K. Pua...
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もう1本は、家族で実写CG版の『ヒックとドラゴン(How to Train Your Dragon)』。内容はアニメ版そのままではあるけど、技術的な進歩を感じる描写の数々は大スクリーンでこそ楽しめるし、「共生」というテーマは今こそ切実。日本ではいまいち知名度も低いようですが(劇場の入りもちょい寂しい・・)、アニメ版の映画・テレビシリーズを何度も見ていた娘たちにも大好評でした。ファミリー・ムービーとしてもおすすめ。
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週末は映画を2本。1つめは呉美保監督の『ふつうの子ども』。小学4年生目線の「世界」の話。タブレットや廊下との壁がない教室とか、今風の学校風景を舞台に、でもとても小学生っぽい「人間関係」が丁寧かつユーモアたっぷりに描かれました(会場も笑い声多し)。終盤の親大集合シーンは必見の凄さですが、個人的には子どもの世界の話だけでもよかったのではないかな、と思ったり。
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北山忍著『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』(岩波新書, 2025)読了。「個人主義」vs「集団主義」とか、ハンチントン「文明の衝突」型議論の最新型なのかと思って手にとったけれど、議論はもっと複雑で洗練されている模様。心理実験から遺伝子研究、生態史まで扱う方法もテーマも多彩なので、各パートの説明は入門のまた入り口という感じだが、西洋や合理的個人を無徴の「モデル」とせずに、文化の多様性を考える一つの方法と考えれば、近年の文化心理学の展開というのもなかなか興味深い。
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NHKドラマ『舟を編む:私、辞書を作ります』を見始めた。8月下旬は原稿書きと校正の毎日なのですが、例年だったらアメリカ調査にいってるはずなのに〜とモチベーションがダダ下がりがち。これを見ると編集者さんから校閲さん、作図や印刷業者さんなど、本を作っている人たちへの敬意があふれてくるので、もう一度やる気がみなぎってきます。
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吉見俊哉著『アメリカの越え方:和子・俊輔・良行の抵抗と越境』(弘文堂, 2012)。刊行時も読んだはずなのだが、必要があって再読。20世紀日本の知的エリート鶴見家のそれぞれのアメリカ経験。祐輔の妥協的ナショナリズムから和子の変革的インター・ナショナリズム、俊輔の反抗的アンチ・ナショナリズム、良行の越境的トランス・ナショナリズムへ。それぞれのアメリカの経由路、内面化の相違から考えるというのが面白い。今だったら鶴見和子の思想の考察はもうちょっとインターセクショナルになっていただろうか。
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月刊『部落解放』2025年9月号の特集「第二期トランプ政権以降のネット差別を考える」に「第二期トランプ政権における反多様性の政治」と題した小論を寄稿しました。「多様性」という語の歴史的な文脈や近年の反DEI運動の政治的意味のようなことを議論しています。
www.kaihou-s.com/book/b667807...
月刊「部落解放」2025年9月号 - 株式会社解放出版社
月刊「部落解放」2025年9月号詳細をご覧いただけます。
www.kaihou-s.com
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Pew Research Centerによる2023年の非正規移民人口の報告書が公開。1400万人まで急増して過去最多に。とくに強制送還から保護される地位の非正規滞在者(庇護申請中、TPS、DACAなど)の数が増えていたことが印象的。出身国はメキシコ以外の中南米カリブ海諸国が急増。これはやっぱり「アメリカ版難民危機」なのだと思う。2024年にはさらに増加、2025年にはやや減少の見通しとのこと。

www.pewresearch.org/race-and-eth...
U.S. Unauthorized Immigrant Population Reached a Record 14 Million in 2023
The number of unauthorized immigrants in the U.S. reached an all-time high after two consecutive years of record growth.
www.pewresearch.org
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久保明教著『内在的多様性批判:ポストモダン人類学から存在論的転回へ』(作品社, 2025年)読了。「多様性の語り方」という面で参考になるかと本を開いてみれば、がっつり人類学理論を勉強してしまった感じ。本書の記述の何割を理解できているのか怪しいのですが、「一つの自然×多数の文化」を想定する「多文化主義」の限界、そして「多孔性の存在論的相対主義」の可能性という議論に、何かが啓かれた思いです。こうゆう根源的な思考を自分の研究にどこまで取り込めるかわからないのですが、読んでよかったのは間違いないです。
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「午前10時の映画祭」で『エイリアン』4K版リバイバル。デザインやプロットはもちろん秀逸なのですが、今回印象的だったのは、星間航海者であるノストロモ号の乗組員たちが「使い捨て労働者」であったということ。『2001年宇宙の旅』のエリート科学者、『スターウォーズ』の英雄/アウトローと比べたら、本作は、いきなり賃金交渉から始まり、それでも巨大企業との契約に縛られる底辺の人びと。資本主義による搾取とそこからの逃走の物語、と言ったら読み込み過ぎだろうか。
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映画『リンダ リンダ リンダ』4Kリバイバル上映みてきました。公開から20周年というのが信じられない思いではあるが、今の時代に見てみれば、ペ・ドゥナ演じる韓国からの留学生ソンさんの物語としても、とても心に沁みる一作でした。「女子高生がブルーハーツ?」という出オチのような設定ゆえに軽く見られる向きもあるかもしれませんが、国籍とか言語とかを飛びこえる4人のフェアな関係性の描き方とか、山下敦弘監督らしいイケてない男子への視線なども含め、青春映画の快作であったことを再確認しました。
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フロリダの移民収容所、通称「アリゲーター・アルカトラズ」。日本の民放TV番組で「絶対に脱走できない収容所」などと面白おかしく伝えられていた。レポーターがわざわざ周辺をボートで探索してワニと遭遇するシーンまで用意して。なぜ閉鎖命令が出たのか、番組関係者は理解しているのだろうか。Judge Orders That ‘Alligator Alcatraz’ Detention Center Be Shut Down for Now www.nytimes.com/2025/08/21/u...
Judge Orders That ‘Alligator Alcatraz’ Detention Center Be Shut Down for Now
www.nytimes.com