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実在するものだけが信仰に値するわけではない。
実在するものだけが信仰に値するわけではない。
神とはなにか。一個宗教内での権威者、庇護者、人倫の監視者であるとするなら、自立した人間においては本人こそが神だと言える。人は自らの主人となり選択し、責任を負い、内なる良心や倫理観に従い善い人としてふるまう。私の自由と決定権と責任は私にある。私は神である。
なれば、なにをこそ自分と言えるか。顔か、体か、履歴書か、意識か、記憶か。心や魂という臓器はない。自らのうちに己を探したところでなにも出て来はしない。自分というものは電気信号の隙間に生まれた一種の影に過ぎない。自分がそうであるなら畢竟神もそうである。神は虚構である。
私は神である:神は虚構である。は成立する。
神とはなにか。一個宗教内での権威者、庇護者、人倫の監視者であるとするなら、自立した人間においては本人こそが神だと言える。人は自らの主人となり選択し、責任を負い、内なる良心や倫理観に従い善い人としてふるまう。私の自由と決定権と責任は私にある。私は神である。
なれば、なにをこそ自分と言えるか。顔か、体か、履歴書か、意識か、記憶か。心や魂という臓器はない。自らのうちに己を探したところでなにも出て来はしない。自分というものは電気信号の隙間に生まれた一種の影に過ぎない。自分がそうであるなら畢竟神もそうである。神は虚構である。
私は神である:神は虚構である。は成立する。
天堂弓彦は人生の途中にある一人の人間である。私は神ではない。
人生には様々な苦難があり、それらを一人きりの視座で乗り越えるのは不可能とは言わないが困難である。宗教は集団の紐帯と倫理観の統一を行う。信仰は生活の柱であり、迷い傷ついたときに憩う木陰であり、善き人として生きる杖である。神を心から信仰している。
私は神ではない:神を心から信仰している。は成立する。
天堂弓彦は人生の途中にある一人の人間である。私は神ではない。
人生には様々な苦難があり、それらを一人きりの視座で乗り越えるのは不可能とは言わないが困難である。宗教は集団の紐帯と倫理観の統一を行う。信仰は生活の柱であり、迷い傷ついたときに憩う木陰であり、善き人として生きる杖である。神を心から信仰している。
私は神ではない:神を心から信仰している。は成立する。
全能の神が作ったにしては世界はあまりに不完全で不平等である。悪人に超常的な天罰が下ったことはなく、また悲惨な現状にいる人が奇跡によって救われたこともない。神は虚構である。
天堂弓彦は人間であり、たんぱく質や脂質、水分等の物質からなりこの世に存在している。人間は虚構ではない。私は神ではない。
神は虚構である:私は神ではない。は成立する。
全能の神が作ったにしては世界はあまりに不完全で不平等である。悪人に超常的な天罰が下ったことはなく、また悲惨な現状にいる人が奇跡によって救われたこともない。神は虚構である。
天堂弓彦は人間であり、たんぱく質や脂質、水分等の物質からなりこの世に存在している。人間は虚構ではない。私は神ではない。
神は虚構である:私は神ではない。は成立する。
天堂弓彦は生まれて28年目のホモ・サピエンスであり、自明に死すべきものである。不死なる創造主ではない。私は神ではない。
神の一人子は人として生まれ、十字架の上で生涯を閉じた。彼は血と肉を持ち、痛みを感じる人間だった。人間でありながら神であることは充分両立する。神は人間であっても構わないのだから、「私は神ではない」という一文は悪魔の証明により確定しえない。私は神である。
私は神ではない:私は神である。は成立する。
天堂弓彦は生まれて28年目のホモ・サピエンスであり、自明に死すべきものである。不死なる創造主ではない。私は神ではない。
神の一人子は人として生まれ、十字架の上で生涯を閉じた。彼は血と肉を持ち、痛みを感じる人間だった。人間でありながら神であることは充分両立する。神は人間であっても構わないのだから、「私は神ではない」という一文は悪魔の証明により確定しえない。私は神である。
私は神ではない:私は神である。は成立する。