がんちゃん
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大阪府在住のおじさんです。 散歩、写真、読書が好きで、大阪、京都、奈良をうろついてます。
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【読んだ本】参拝したくなる! 日本の神様と神社の教科書(渋谷申博/ナツメ社)
同じ著者の「仏さまと仏像の教科書」を読んで気になったのでこちらも読んでみた。読んで感じたのは、神様や神社に関してあまりに何も知らなかったと気づいたこと。
お寺さんに関しては、仏像を見たりしてなんとなくわかっていたような気がしていたが、神様に関しては神像があることはあまりなく、どんな神様なのかもよく知らずに生きてきた。
そもそも、日本の神様 というのは宗教と呼んでいいのかも分からなくなってきた。他の宗教とは明らかに違うように思えてくる。
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【読んだ本】追憶の鑑定人(岩井圭也/KADOKAWA)
科捜研をやめ、民間鑑定人となった土門のもとに持ち込まれる事件を描く連作短編。
気難しくて独特の思考回路で、鑑定に関しては超一級というのはこれまで通りだが、学生時代の友人というのが順次登場していく展開が新しい。土門の人間味を表に出す意図なのかもしれない。
土門の鑑定をもとに事件を解決していく過程は相変わらず読んでいて楽しい。相手の感情も読んで対応するところもあるが、あくまで解決のための手段と割り切ってるのか、意外と処世にたけてるのか。
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【読んだ本】白魔の檻(山口未桜/東京創元社)
謎解きミステリとして、とても楽しく読んだ。
研修医とその先輩医師が実習先の山奥の病院にたどり着いた直後に、周囲が霧に覆われ病院が孤立してしまう。そんな中変死体が発見される。外部との出入りができない状況のため、犯人は必ず病院内にいることになる。
さらに直後に地震が起こり硫化水素ガスが病院に流れ込み、みなで上の階へと逃れることにするが、その最中にも殺人事件が起こる。殺人犯とともに閉じ込められる恐怖と、全員が硫化水素ガスにやられて死んでしまうかもしれない恐怖。
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【読んだ本】激しく煌めく短い命(綿矢りさ/文藝春秋)
毎回、すごいお話を書くようになってきていると実感。今回はかなり長い(634頁)が、さらっと書いているようですごみのある文章がそこら中にあるためか、意外と一気に読める。
今回は、出自や恋愛対象など世間からの偏見・差別もテーマとなりかなり重い内容。結末は、本当にこれでいいのかと心配するのは余計なお世話か。
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【読んだ本】されどめぐる季節のなかで(はらだみずき/新潮社)
カフェを開いたものの、なかなかお客さんがこなくて苦戦中の真芽、打開策として自分で育てた野菜をつかったメニューを取り入れようとする。
カフェのお話のはずだけど、野菜作りがメインとなっていて、そのための試行錯誤が描かれる。友人や隣人を巻き込み、その過程を読むのはとても楽しい。
ちょっと理屈っぽいところもあるが、登場する食べ物はどれも美味しそう。
お話し的には次の展開がありそうで、続編も楽しみ。
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【読んだ本】春の星を一緒に(藤岡陽子/小学館)
高校生の涼介を育てながら看護師として働くシングルマザーの奈緒。環境の変化もあり、東京の緩和ケア病棟で働くことにする。
緩和ケア病棟での描写はすさまじくリアルで残酷だけど、お話全体に漂う雰囲気がそれを緩和しているように思う。
奈緒が慕う医師の三上との関係は、大人の恋というよりは中学生のような微笑ましさ、息子の涼介はとてつもなく良い子で真面目、そんな人物たちのおかげで読み進むことができる。
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【読んだ本】エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術(中野信子/日経BP)
京都人のいけずな物言いは、歴史的背景のある上品な「NO」の言い方だった、と脳科学者であり東京出身の著者は言う。外から客観的に見ているので、本質が分かるのかもしれない。
事例を挙げて具体的な言い回しまで解説されてるが、読めば読むほど自分には無理な気がしてくる。
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【読んだ本】すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー(新井素子,須賀しのぶ,椹野道流,竹岡葉月,青木祐子,深緑野分,辻村七子,人間六度/集英社)
「新井素子」という名前を見て、久しぶりに読んでみたくなった。
タイトル通り、食に関するSFが8篇、未来を描いたものが多いが、なぜかディストピア物が多いのが不思議。
個人的には、深緑野分の『石のスープ』が楽しめた。
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【読んだ本】黙って喋って(ヒコロヒー/朝日新聞出版)
短めの恋愛小説が18篇、どれも恋人同士のとある局面をうまく切りだしている。失礼を承知で書いてしまうと、短めのお話 いわゆるショートショートというのは一発芸に似てるような気がする。
読みながら、そうだね と思ったり 自分とは違うな と思ったり。一発芸の問題点は飽きてしまうことだけれど、この作品集は多彩なケースを網羅していて見事。
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【読んだ本】あなたが僕の父(小野寺史宜/双葉社)
実家のある館山を出て20年以上も東京で暮らす富生、久しぶりに戻った際に独り暮らしする父の様子が少しおかしいことに気づく。車にぶつけた跡があったり、物忘れがひどくなっていたり。
リモートワークを活用して実出社の頻度を減らせる会社の精度を活用し、実家に戻ることにする。
8年付き合ってきた恋人との今後、地元の友人と再会などが描かれるが、やはり老いた父との二人の関係が切ない。いろんなことをいつもあっさり目にさらりと書く作者(個人の感想)だけれども、読みごたえがあった。
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【読んだ本】9月1日の朝へ(椰月美智子/双葉社)
4人の兄妹の夏休みを描いた連作短編。「9月1日」は、夏休み明けを意味している。
長兄は中学校の教師、まっすぐな性格で筋トレですべてが解決できるという単純さも爽快。次男は高3で美容に目覚め、同級生から手ほどきを受ける。三男は高1で進学校に通うが、繊細過ぎて少し心配。末っ子長女は、こんなバラエティに富んだ兄たちを冷静に見ている。
再婚してる父親の現妻と元妻の関係もユニークすぎる不思議な家族で、問題も多いけれど読後感は心地よい。
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【読んだ本】鎌倉茶藝館(伊吹有喜/光文社)
夫とは死別し仕事もなくした48歳の美紀が、恋人との思い出の地である鎌倉に旅行する。迷い込んだところで茶藝館のマダムと出会い、そのままそこで働くことになる。
年上の男と、親子といってもいいくらいに年の離れた年下の男、2人の男から好意を寄せられる大人の女性の恋物語だという。
登場人物の感情については賛同できず想像しきれない部分が多いが、登場するお茶や食べ物については、どんな味なのか確認したくなるから不思議。
それにしても不思議なのは、紫釉さん。自分も当事者のはずなのに他人事のように常に冷静で客観的にみてる。
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【読んだ本】ただいま装幀中(クラフト・エヴィング商會/筑摩書房)
500冊目のちくまプリマー新書、20年に渡ってそのすべての装幀を担当してきた著者が、これまでを振り返る。
装幀という仕事を始めた経緯、どのようにして2人で作業してるか、ちくまプリマー新書の装幀のポイントなど、クラフト・エヴィング商會のメンバーである2人のトークショー形式で語られる。
お二人のこだわりが随所に感じられてとても楽しい。これまでのちくまプリマー新書の中からいくつか例を示してその考慮点が語られるところなど。
読み終わって改めて本書の表紙を見る。
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【読んだ本】リクと暮らせば レンタル番犬物語(大崎梢/双葉社)
「レンタル番犬サービス」を取り上げた連作短編。番犬としての訓練を受けた犬を貸し出すだけでなく、散歩や健康管理など日常のお世話はすべてやってくれるサービス会社があるという。そのため、独居老人でも番犬と一緒に暮らすことができる。
番犬を必要とする理由は様々だけど、受け入れた後にできる人と犬との絆の強さは共通してる。「犬」は忠実な生き物というイメージをそのまま形にしたお話であり、「犬」が来ることによって人間同士の関係が見直されるお話でもあると感じた。
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【読んだ本】コージーボーイズ あるいは四度ドアを開く(笛吹太郎/東京創元社)
人が死なないミステリ、コージーボーイズの集いの2冊目、今回も楽しく読むことができた。お話の入り方など展開は毎回同じワンパターンなのに飽きが来ないのは謎解きの内容が多彩からだと思う。また、新たなレギュラーが登場するなどまだまだ続けるぞという意気込みも感じる。
「ふたたび消えた居酒屋の謎」にはやられたし、何より毎回登場するスイーツが美味しそうすぎる。
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【読んだ本】電報予告殺人事件(岡本好貴/東京創元社)
前作『帆船軍艦の殺人』に続き舞台は外国で昔。ただ、今回は読んでいて気にならないから不思議。19世紀のイギリスで電報を打つのに電信士が活躍していた時代、女性電信士が職場で起こった殺人事件を解決すべく活躍する。
犯人が誰かは、途中から自然と明確になってくるが、そのトリックに関しては 電報・電信 にからんだ要素がたっぷりで非常に面白い。
この時代に、密室殺人に関する知識が一般的だったかどうかは疑問とあとから思った。
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【読んだ本】ギプス(片島麦子/KADOKAWA)
人生を諦めたかのように日々を過ごす20代後半の朔子、職場である書店でも、実家の家族ともいまひとつなじめず、友だちといえる相手も合いない。そんな朔子に、中学時代の同級生の姉を名乗る女性が訪ねてくる、妹が行方不明になったので探して欲しいと。
その同級生は、親友だと思っていたけれど裏切られた苦い思い出の相手。朔子の現在の日常と、中学時代のお話が交互に語られる。
妙に切なく読んでていて苦しい部分もあるが、やり直せるという希望にも出会えた。
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【読んだ本】僕の私的音楽史: 心に訊く音楽、心に効く音楽(高橋幸宏/河出書房新社)
2012年に新書として出版されたものの文庫化、その後の動きを追加している。
高橋幸宏が聞いていた音楽について語ってる部分では、ビートルズの中で ジョージ・ハリスン が好きといってるところなどが興味深い。
また、他のミュージシャンとの出会い・交流についても語られてるが、他の本と微妙に内容が違うのも面白い。
表紙の写真は2018年にイギリスで撮られたものとのこと。細野さんの映画『NO SMOKING』にも収録されてる、YMO3人そろっての最後の演奏が思い出される。
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【読んだ本】お参りしたくなる! 仏さまと仏像の教科書(渋谷申博/ナツメ社)
仏像の種類や特徴、部位に関しての由来などについて初心者にもわかりやすく解説している。特に、仏様ごとの特徴を示すのにイラストで図解しているのがわかりやすい。
ただ、網羅性が高いかわりに突っ込んだ記述はあまりないように思うが、仕方ない。
実際にどのお寺さんにどういう特徴の仏像があるかという情報がもっとあれば、「お参りしたく」なったかもしれない。
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【読んだ本】最初の星は最後の家のようだ(太田愛/光文社)
ミステリ短編集と思って読んだが、そんなに単純なものではなかった。
安易にサスペンスと言ってしまっていいのか、独特の雰囲気をもったものや、やや耽美的なものまで。結構いろんな幅のある作品をかける人なのかと認識。
個人的には、子供の出てくる暗めのお話は苦手のはずだけど、引き込まれてしまう。
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【読んだ本】サバイブ!(岩井圭也/祥伝社)
大学生のコタローは、大手企業への就職も内定しこれからというときにステージⅣの癌だと診断される。闘病中に読んだ本がきっかけで、退院後友人を誘い会社を立ち上げる。
起業自体も起業後の会社運営もあまりに適当で気持ちだけが先行している。こんな状態でうまくいくはずもないと思ってしまうが、読んでるうちに想いがあればいいじゃないかと応援したくなってくるから不思議。
それにしても作者はいろんなタイプのお話を書いている。
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【読んだ本】見えなくても王手(佐川光晴/実業之日本社)
盲学校に通う小4の正彦が、新任の先生から将棋を教えてもらい級友たちと学び、はまってしまいそれとともに成長していくところに素直に感動。
目が見えない人用に工夫された将棋セットがあることを今回初めて知った。理屈の上では、頭の中で駒を動かせばいいことは理解できるが、実際にはすごい集中力が必要と思う。
正彦の家族がみなすばらしい、とくにお姉ちゃんが素敵。
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【読んだ本】天使のにもつ(いとうみく/童心社)
先日読んだ『蒼天のほし』で保育士として登場していた風汰が、中学時代に職業体験で保育園に行った時のお話。
将来に関して深く考えたこともない風汰は、子供と遊んでるだけでいい と勘違いして職業体験で保育園を希望した。当然ながら実態はそんなに甘いわけはなく、戸惑いながらもなんとかやりとげる。後に保育士となる風汰の原点を描いている。
風汰以外にも『蒼天のほし』と共通する登場人物がいるのが楽しいい。
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【読んだ本】一橋桐子(79)の相談日記(原田ひ香/徳間書店)
一橋桐子シリーズの第二作、今回は団地の管理人として活躍する。
派遣されたのは住人の高齢化が進み老朽化した団地、雪菜とともに相談室を設け問題をひとつひとつ解決しようとしていく。
お話の展開としては少しできすぎな気もするが、読んでいて気にならないほど面白い。
この作者の小説を読んで思うのは、その分野についてとても詳しく調べて書いてるなということ。そのおかげで、単なる少し面白いお話ではなく、読み応えのある面白い小説になるんだと勝手に思ってる。
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【読んだ本】京都の歩き方:歴史小説家50の視点(澤田瞳子/新潮社)
京都で生まれ育った歴史小説家が、京都をどのように捉えてるのかが気になって読んでみた。作者の小説は「若冲」しか読んだことがない。
興味深かったのは、京都に住んでる人が観光都市京都をどう思ってるのかということ。オーバーツーリズムが問題とされてきたのは最近だが、京都では昔から当たり前の状況だったよう(多少の程度問題はあると思うが)
歴史小説家らしく歴史上の意登場人物などへの言及も多々あるが、当方の知識が浅すぎてついていくのが大変だった。
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