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hiroseakio.bsky.social
@hiroseakio.bsky.social
地味に好きな音楽について書きたいと思う。洋楽はせいぜい70年代くらいまで。歌謡曲は昭和40年代が最高。ジャズ・クラシックは有名どころをぼちぼち。
二十分ちょっとの休憩をはさんで後半戦に突入。キャロライナインマイマインド。アメリカ人にとって国内の地域はそれぞれ一定の印象・イメージがあると思うけど、日本人である自分にはおよそ理解が出来ない。でも、背中から肩を叩かれる、という歌詞を聞けば彼にとってそれが親しみのある暖かいものであることはよく理解できる。全体的に明るいイメージの曲。ファーストアルバムからはこの曲が最後。
April 19, 2024 at 7:13 AM
前半ラストはサンオンザムーン。冗談みたいな曲だと本人が語ってたので歌詞には意味はないのであろう。12枚目のアルバムB面一曲目に入っている、ということは今回このアルバムから演奏された二曲はどちらも一曲目。アナログLPというのはその面の一曲目と最後の曲とでは「音質に差がある」という、若い人に言ってにわかには信じてもらえないような事実がある。レコードの回転速度は一定だから、外周と内周では単位時間あたりの走行距離に違いが出るわけで、要するに同じ秒数を収録するのにデジタルでいうと何バイト使用するかが違ってくるわけだ。そういえばこのアルバム、JT最後のアナログではなかったかな。
April 17, 2024 at 2:49 AM
ロングアゴウアンドファーラウェイ。私がいままで何千何万と聴いてきた曲のなかで、一番メロディが美しい曲。この曲もわずか1オクターブで作られている。楽典的知識はないが、おそらくそれほど複雑なコードは用いられていない。正確にいうならば、「私個人がメロディが最も美しいと感じた曲」だろうか。音楽を聴くことは常に個人的な体験であり、個人にとって価値のあるものを見つけられることが最大の幸福であり豊かな音楽体験であるといえよう。そんな曲が作者本人によって演奏されるのをナマで聴くことができたことは、まことに幸運であった。14年前と同様に。
April 16, 2024 at 6:30 AM
次の曲はハンディマン。デルシャノンのアップテンポヴァージョンが有名だが、チャートでいうと全米で4位になったJTヴァージョンが最高らしい。オリジナルでも名曲はたくさんあるにもかかわらず、ヒット曲はなぜかカヴァーが多い彼の不思議な特徴。アルバム“JT”に収録。このテイクはスローになっていて、他の人による演奏と全く印象が違う。アップオンザルーフと同じく、カヴァーすることで自分の曲にしてしまうのである。
April 15, 2024 at 6:39 AM
スウィートベイビージェイムス。JTの名刺みたいな曲。おそらく一番有名なアルバムのタイトルチューンでA面一曲目という、ファンならずともよく知っている曲。JTらしい優しさとすこしの哀しさにあふれた作品。これはライブでやらない選択肢はない。ちなみにうちのパソコンに入っているベストアルバムをあらためて見てみたら、今回のライブで演奏された曲のうちなんと15曲が収録されていて、超ベテランらしいベスト曲ライブであることがわかる。べつに文句はないんだけど、こういう点に関してだけはアメリカに住んでる人が本当に羨ましい。最新オリジナルアルバムからは一曲も演奏してないものねえ。
April 14, 2024 at 3:16 AM
ライブに行ったのは丁度一週間前のことである。第二部が始まっているころだ。あと何日で感想を書き終わることだろうか。
April 13, 2024 at 10:44 AM
JT二枚目のアルバム“スウィートベイビージェイムス”からの五曲のうち二曲目の“カントリーロード”。別の歌手による有名な同名曲があるが、もちろん全然違う曲。タイトルからしてカントリーソングのようでもあるし、アコースティックギターで演奏されているのだが、JTの深い音楽的素養によって極めて味わい深いサウンドとなっている。ウイキにも書いてあったが、彼の書く歌詞には一貫して孤独感が溢れていて、聴く者を彼の世界に引き入れてしまう。。調べてみたら、なんとアルクーパーがカバーしてるらしい。知らないことだらけだ。
April 13, 2024 at 10:42 AM
ネヴァーダイヤング。12枚目のアルバムタイトルソング。この曲がライブで聴けるとはまったく予想していなかった。全16枚のオリジナルアルバムのうちで私が二番目に好きなのがこれ。しかもそこから二曲も。ある意味今回のライブで最も予想外であり嬉しい事であった。このアルバム何がいいといって後半になるにしたがってどんどんいい曲が出てくるという、ホソノさんのファーストに近い感覚。残念ながら今回は演奏されなかったレターインザメイルという曲は個人的JTベストファイブに入る名曲。タイトルチューンの“若くして死ぬことなかれ”とは私にはもう不要のアドバイス、というJTジョークに続いて淡々と豊かな演奏が繰り広げられる。
April 12, 2024 at 5:30 AM
エニイウエアライクヘブン。二枚めのアルバム・スウィートベイビージェイムスからは今回五曲も演奏しているが、ほか四曲と較べて最も地味な曲かも知れない。私はすでに記憶が曖昧になっていて、一曲前のブロッサムと混同していた。これは例のキャロルキングとのライブですでに演奏していたので今回はこちら、ということかも知れない。まったくの想像だが。
April 11, 2024 at 8:07 AM
イエローアンドローズ。四曲めにしてすでに記憶が曖昧になって某氏のインスタでカンニングした。1997年のアルバム・アワーグラスから。いつもセットリストに入れるかどうしようか迷ってその結果落とされてたが、今回めでたく演奏されるに至ったとのこと。クロース、つまりヤバかったそうだ。16枚のオリジナルアルバムのうち6枚からは今回一曲も使われてない。どうしても落とすわけにいかない曲も多いし、キャリアが長いゆえの悩み。私は輸入盤しか持ってなかったので今回初めてちゃんと歌詞を見たら、オーストラリアの曲なのか。次に行くところだから選んだということらしい。これも軽快なテンポの曲。
April 10, 2024 at 3:48 AM
ザッツホワイアイムヒア。11枚めのアルバムタイトルソング。たくさんのファンが結構な金額を払って(2万円!)ファイア&レインを聴くために何べんも何べんもやってくる。そのためにぼくはここにいるんだ。スリーコーラス目のこの歌詞はここにいるあなたたちのことだ。そう彼は言っていた。ちなみにセカンドコーラスに歌われていた“ジョン”というのはジョンベルーシのことだそうだ。ウイキペディアにも載ってない貴重な情報。このアルバムは全体的に明るさに満ちていて、”リムジンドライバー”のような軽快さにあふれた曲が個人的には一番好みだ。ここでギター交換するのだが、「全く同じギター。とくに意味はない」というJTジョークが。
April 9, 2024 at 3:12 AM
続いて二曲目はレイニーデイマン。ソロデビュー以前に作られていた曲で、ファーストアルバムにも収録されていたが、11年のちのフラッグというアルバムでさらにセルフカバーしている、おそらく自身にとっても愛着の深い曲である。今回の演奏はこの最新ヴァージョンのゆったりしたテンポのもの。なんといっても歌詞が素晴らしい。“楽し気な嘘なんてなんになる。きみは最初っからただ泣きたかったんだろう”という出だしから、とにかく希望に満ちた言葉は一切でてこない。にもかかわらず曲全体を貫いているのはとてつもない優しさである。希望など一切ない・でも確実に安らぎがある。稀有な佳曲である。
April 8, 2024 at 9:20 AM
ジェームステイラーの最初のアルバムは1968年発売。A面のラストに収録されているのが“Something in the Way She Moves”という曲。ビートルズのSomethingよりこっちが先なのだが勘違いする人もいるかも知れない。当時の若手ミュージシャンなら当然であるが彼もビートルズの大ファンであり、そのビートルズのレーベルであるアップルからアルバムを出せることは彼にとって大きな喜びであった。こういった話を本人の口から聞ける幸福。アルバムでは曲繋ぎのインストに続いて、JTのギター一本による演奏にのって淡々と、しかし味わい深い歌が奏でられる。
April 7, 2024 at 3:59 AM
「羊と鋼の森」。ピアノ調律師を主人公とした映画だが、テーマは音楽そのものである。作曲者・演奏者のみならず、楽器をメインテナンスすることも音楽を作ることに与って大きな力となることが丁寧に描かれている。そして“仕事”とは何なのか、価値のある仕事とは何なのかについても。ピアニストを目指すと宣言した少女が「ピアノで食べていくのは大変だよ」と言われたときに何と答えたか。名言といえよう。原作小説も気になるところである。ラヴェルの曲がいくつか使われていたが、やはりいざというときに“熱情”は便利である。あと14年ピアノから遠ざかっていたらあんなに弾けないだろう、などというツッコミは無しにしたい。
April 1, 2024 at 7:08 AM
ツイッターで”人名をタイトルにした曲”というトピックが流れてきた。自分のツイッターは休んでるのでこちらで書くが、60年代後期に活躍したアソシエイションというグループのP.F.スローンという曲。P.F.スローンという人はeve of destruction という曲で有名なシンガーソングライター。ミュージシャンの名前をタイトルに使った曲というのはわりと珍しいのでは。概して歌詞の意味というのは分かりづらいと常々思っていたのだが、親切な人が訳詞をアップしてくれていて、それによると、P.F.スローンの消息を最近聞かないけどどうしているのか戻ってきて欲しいといったものらしい。わりと変わった曲だと思う。
March 26, 2024 at 2:48 AM
エスケープルームという映画のなかで、ペトゥラ・クラークのdowntownが使われているが、ピッチを変えたり雑音として使われていて、愛情が感じられずあまり楽しくはない。言うまでもなくこの曲は全米ナンバーワンの大ヒット曲で、名曲中の名曲である。大きく歌い上げるタイプのメロディでありながら、ピアノで弾いてみると分かるのだが僅か1オクターブで作られている。彼女の家にやってきてこの曲を弾いて聞かせたら、それまでやる気のなかった彼女は一ぺんで気に入ったというエピソードは有名。またしても物故者の話、と思いきや91歳でご存命とのことである。よかった。
March 25, 2024 at 8:40 AM
字数がたりなくて書ききれなかったが、乾裕樹氏は53歳の若さで亡くなっている。大変に残念なことである。ブルースカイをはじめて三連続で物故者に関するポストになったが、自分が高齢で最近の音楽はまったく分からないのであった。はたして現役のミュージシャンについて書く日はくるのだろうか。
March 25, 2024 at 3:00 AM
乾裕樹。芸大作曲家出身。ウイキペディアには多くの作曲歴が記されているが、私がよく知っているのは「装甲騎兵ボトムズ」というテレビアニメに使われた音楽である。この作品の価値を高めたのは、そのユニークなロボットのデザインに負けず劣らず魅力的だったBGMだと思っている。戦闘シーン用の曲も素晴らしいが、私が最も好きなのは、ヴァニラズカフェと題されたジャジーな曲、そしてたのまれグッバイというボーカル曲をピアノのみで演奏した二曲。アニメのBGMとしては極めて大人っぽく上質で、ゆたかな情感に溢れている。添付した写真は3枚のBGM集が発売されたあとの総集編的なもので上記の二曲は収録されなかったのは残念。
March 25, 2024 at 2:56 AM
クラッシック音楽はまったく詳しくない。ごく有名な作曲家の有名な曲をいくつか聴く程度。でもポリーニのベートーヴェンピアノソナタはいくつか聴いた。前ポストでも書いたとおり新聞を取っていないので著名人が亡くなってもなにかほかの媒体によって知るほかはない。自分にとっての新聞の最大の価値は訃報欄であることを思い知らされる日々である。ポリーニの訃報はとある方のツイッターで知った。それをリツイートしたのでいま私のタイムラインはポリーニ関係で溢れている。昨日に引き続き、ご冥福をお祈りする。
March 24, 2024 at 3:07 AM
新聞をやめると意外な不都合が生じる。気を付けていないと自分が興味のある誰かが亡くなってもしばらく気付かないことがあるのだ。エリックカルメンの訃報はどこかのニュースサイトに投稿された某有名人の記事で初めて知った。エリックカルメンは七十年代に“オールバイマイセルフ”を大ヒットさせたシンガーソングライターだ。自分は当時はほとんど洋楽には触れていなかったが、この曲はよく聴いていた。それ以後何曲がヒットがあったが、自分が一番好きだったのは二枚目のアルバムの一曲目に入っていた“雄々しき翼”だ。原題とかけ離れた邦題ではあるが、曲の良さに変わりはない。どうぞ安らかに。
March 23, 2024 at 7:15 AM