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日々雑感。読んだ本とかその他諸々。自分用のライフログ。 Processing関連のことはXで。https://twitter.com/hisadan Processingで作ったもの:https://scrapbox.io/hisadan/
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全集、少し古い版なら古書価もお手頃だし、置く場所さえあれば漱石全集、芥川龍之介全集、獅子文六全集、朝永振一郎全集あたりは揃えたいところではあるけど、置く場所も読む時間も無いからなあ。何年も前に買った佐々木邦全集もほとんど読めていないし。悩ましい。
日曜日に神保町の一誠堂書店で購入した芥川龍之介全集の14巻をパラパラと読んでいる。店頭ワゴンに16巻ぐらいまで並んでいたものを、全集崩しで申し訳ないと思いつつも14巻だけを購入。税込550円の札がついていたけど、神田古本まつりの値引きで490円と格安。2008年第2刷の現行全集で、見る限り読まれた形跡が無い。今日読んだのは「悠々荘」「その頃の赤門生活」「少時からの愛読者」「小説の読者」「食物として」「たね子の憂鬱」「漱石先生の話」「夏目先生」の8編。どれもせいぜい数ページなのでさらっと読める。久米正雄を担いで帰った話とか、友人をどう料理(比喩ではなく肉として)すれば美味いかとか、諸々面白い。
神保町で平積みになっていた「筒井康隆自伝」、さすがにこれは地元のそれなりに大きい書店にはあるだろうと帰りに寄ってみたら、無い…。先日の「カーニハンのUNIX回顧録」はまあマイナーな本(失礼)だから仕方ないとしても、これは…。まあ、そのうちに入るのを待つか。
あ…おもしろ同人誌バザール、今日だったのか。神保町に行ったけど古本の方に目を奪われていてすっかり忘れてた。
戌井昭人「芥川賞落選小説集」読了。文學界9月号で「あんたはだいじょうぶ」を読んで以降、電子版で「壺の中にはなにもない」、そして会社帰りに買った本作と、氏の作品を立て続けに読んでいる。本作はタイトルの通り芥川賞候補になった5つの小説が載っていて、作品自体はどれも面白いのでなにか感想を書こうと思ったけど…この世界観は読まないとわからないし、書こうとするとSNSに書いちゃダメな言葉が出てきちゃう。すっぽん心中のモモとかかなりヤバい奴だし…。読む人は選ぶかな。そのうちまた他の作品も読んでみるつもり。
以前、鈴木三重吉の古事記物語上巻に明らかな誤記があると書いたことがあるけど、下巻の序文にその旨が書かれていた。「うっかりして飛んだ間違ひをかいた」と素直に訂正している。そして「そのまま読んで、誤りなりに意味の分かる誤植が一番いやである」とも。そうだよね。読んで明らかに誤字誤植だとわかるものよりも、一見意味が通じちゃう誤植や誤記の方が嫌だよねえ。このシリーズはほるぷ出版の初版復刻シリーズなので初版の誤記はそのままだけど、再版とかで直したのかなあ。でも直しちゃうと下巻の前書きの意味が通じなくなっちゃうし…。悩ましいところ。
xに、Pink FloydのDavid GilmourがアナログシーケンサーでOn The Runを再現した映像が回ってきたのを見て、つい真似したくなったので、久しぶりに古いiPadでiMS-20を起動して遊んでみた。やっぱり物理的なつまみが欲しくなるなあ。
神保町の山田書店で以前買った鈴木三重吉「古事記物語」をパラパラと読んでいたら、なんか脈絡のない脱糞話が出てきた。なんだこれ?と思って、一昨日神田古本まつりの三茶書房で買ったワイド版岩波文庫の古事記で該当箇所を見てみたら、地名の由来の話だった。屎出でて袴に懸ったので地名が屎袴、後に久須婆になったということで、同書巻末の原文もそうなってる。三重吉本の方は地名のことは書かれていないし、「屎」ではなく「うんこ」って書かれているので、単に「うんこが出」ただけの話になってる。このくだり、三重吉本にはいらなかったんじゃないかなあ。…などと臭ってきそうな事を考えながら読書中。
芝蘭書房「現代語訳 梅松論」ざっくり読了。先日読んだ鈴木由美「中先代の乱」に太平記と並んで出てくる梅松論だけど、高価な学術書しか無く「ちょっと読んでみる」にはハードルが高かった。でも現代語訳をBOOTHで販売されている方がいらしたので購入。僧が語る昔語りの形で話が始まり、足利寄りの視点での物語が展開される。足利寄りなので時行は「凶徒」「烏合の衆」「天命に背いた」「退治」とボロクソに書かれている。後醍醐院が隠岐脱出の時に烏賊に埋もれて逃げ通したという話は面白い。人が隠れるほどのイカってそんなに短時間に釣れるものなの?まさかダイオウイカに隠れたわけじゃないよね?とか場面を想像して楽しんだり。良書。
電撃マオウ20周年記念号。クリアファイル付き。
今年の神保町ブックフェスティバルの完全中止は残念だけど、ここ数年は人が多すぎてゆっくり見るどころかワゴンに近づくことも出来なかったり、人気の出版社のワゴンには長蛇の列に並ばないといけなかったりで、靖国通りの神田古本まつりの方に流れることが多かった。古本まつりの方は期間が長いので人が分散して比較的ゆっくり見られるし。ただ、ブックフェスティバルの玉こんにゃくと、女将さん連の豚汁・おこわは復活してほしいなあ。
神保町ブックフェスティバル中止で散財しなかった分、書泉グランデのメロン出張所で散財したわけで。「篠澤広と数学しよう!」「リコリスリコイル カリオストロの城 前・後編」。篠澤本は前から見かけて気になってはいたんだけど、目次もサンプルページも無い上に、値札のジャンルが「小説」とあったので躊躇してた。でも、買って正解。しかし自分、学マス(どころかスマホゲーム一般)をやってないのになんで篠澤本とか買ってるんだろう(物理本に引き続き、これで2冊目)。リコリコカリオストロは野上武志氏の漫画で安定の夢オチ…というか、リコリコのキャラがカリオストロのストーリをなぞる形で「この人がこの役か!」って感じが面白い。
neort++でやってた岩木伊織さんの「天啓と執着」、面白かった。やっぱり音と同期する作品って面白いよね。そして仕事じゃないっていうところが良い。「作りたいから作る」って大事。明日まで。
two.neort.io/ja
内田魯庵「思い出す人々」が330円だったので、とりあえず一休みがてら「温情の裕かな夏目さん」を読んだ。たしか全集にも載ってるエッセイで、読むのは久しぶり。6ページ程の短いエッセイだけど、やっぱり漱石のエピソードは面白いねえ。読んでいて思わずニコニコしちゃう。これはやっぱり漱石の「余と万年筆」とセットで読むのが良いよね。そっちに出てくる「魯庵君」と直接つながる話だし。
神保町ブックフェスティバルは本日中止だけど、神田古本まつりの方のいくつかのワゴンはブルーシートで屋根をかけてやってた(店舗の方は普通に営業中)。芥川龍之介遺稿集(澄江堂遺侏)500円とか堀辰雄「聖家族」300円とか(どちらもほるぷの復刻版)などを購入。聖家族の装丁は面白くて、アンカットの本文と表紙が接着されておらず、表紙も外箱も真っ白で何の印字もされていない。芥川の方の装丁デザインもかなり面白い感じ。他にも岩波のワイド版古事記300円とか諸々購入。ついでに書泉グランデで新刊や同人誌なども買ったり。でもまあ、今日は雨は止まない感じかなあ。
神保町ブックフェスティバル、本日中止なのか...。若干雨が上がる時間帯もありそうなので、とりあえず神田古本まつりの方は一時的にでもやることを期待して行ってみよう。
伊藤計劃「虐殺器官」読了。超有名作だけど何となく読みそびれていた。最初はなかなか読み進めず理解も追いつかなかったけど、だんだん神林長平っぽくなってきて(神林作品は好き)、このまま淡々と終わるの?と思ったら最後で一気に持っていかれた。そういうことだったのか。愛する人・物・生活を守るために「(^o^)ノ<つぶしあえー」してればテロは起きないと。頭では倫理的にだめだと分かってはいても、妙に納得する自分がいて怖い。この本、少々のグロ耐性があるならすごくおすすめだけど、タイトルとアニメ絵表紙に引きずられずに読むのが吉。巻末の円城塔との対談の、謎があって人が死ねば何万人死んでもミステリってのは笑った。
Grokに絵を描いてもらったり動画にしてもらったりするの、楽しい。課金しなくても十分遊べちゃう。
Grokにお絵かきしてもらって遊んでるんだけど、特にこれといった指定はしていないのにセンシティブ判定されちゃいそうな動画ができちゃうのはイーロンの趣味なの?特にスカート回りの規制がゆるい気がする。それはさておき、これはセンシティブではない動画(アカBANされたくないので)。このレベルが無料でサクッとできちゃうのはすごい。
(続き)でもまあ、伊25搭載機での米本土空襲で西海岸はパニクったらしいし、灯火管制してもおかしくはないのかも。
小尾信弥翻訳の「星から宇宙へ」をパラパラと読んでいる。Scientific American掲載記事の編集本。原書は1955年発行で、パロマー天文台の200インチ望遠鏡の観測成果がいろいろ上がってきていた時代。アンドロメダはまだ「大星雲」と呼ばれていた。今日はジョージ・W・グレイの「宇宙の大きさと年齢」を読んだ。中身も数字も情報も今となっては古いけど、天文学の歴史として面白い。宇宙の年齢は35億年程度だけどそれは地球の岩石年齢より短い、とかね。本筋ではないけど、ウィルソン山天文台は第二次大戦の灯火管制で空が暗く良い観測結果が得られたってあって、アメリカ本土でも灯火管制してたんだ、と思ったり。
(続き)本筋とは違う些細なことだけど、印象に残ったこと。司会者がKernighanをカーニガンと発音していたこと(カーニハンじゃないんだ…)。UNIXを一番売ったのはMicrosoft(XENIX)。Lion's Commentary on UNIXがパブリックドメインになっていること。
あと、講演では言っていなかったけど本の方に書いてあった悪い例:
 DO 14 I=1,N
 DO 14 J=1,N
14 V(I,J)=(I/J)*(J/I)
で対角行列ができるのは目から鱗。FORTRANでI,Jだからね。
Lion's〜はここで読める。
warsus.github.io/lions-/
warsus.github.io
先日本屋で見かけた「カーニハンのunix回顧録」が面白そうだったので、地元の本屋で買おうと思ったら在庫が無かった。通販するかとググったら、なんと原書の「UNIX: A History and a Memoir」がKindle Unlimitedに。でも英語で一冊読み通すのはきついのでざっくり眺めるだけにするかと思っていたら、同タイトルのご本人の講演がYouTubeにあるのを発見。まずはそちらを視聴。字幕を出しながら見るとわかりやすいし、なんならChatGPTとかに要約を作ってもらってから見るのも良し。
youtu.be/WEb_YL1K1Qg?...
VCF East: UNIX: A History and a Memoir by Brian Kernighan
YouTube video by Vintage Computer Federation
youtu.be
ちなみにCOMIC BOX JRとかの古い雑誌は、国会図書館の他にも、西国分寺の都立多摩図書館(東京マガジンバンク)に行くと結構置いてあったりして良い。御茶ノ水の明大現代マンガ図書館も良いけど、あそこは一日会員330円+閲覧一冊110円と有料な上に、一日会員だと参照できない資料もあり、コピーも少しお高めなので、目的がはっきりしていない場合にはちょっと敷居が高いかな。