泉を保つ人
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(合格後)毎日一冊本読みます

ブログやってます。
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突然のご報告ですが、本を読むペースを落とします。

受かったらまた1日1冊読みます。
April 14, 2024 at 2:12 PM
2024.4.13.『ポピュリズムとは何か』

この現代社会で最も顕著な社会現象であるポピュリズムを正面から取り上げ、解明を試みる本。
そもそもポピュリズムとは、幅広く国民に直接訴える政治スタイルまたはエリート批判の政治運動を指す。

政治家に限らず他人から都合の良いように情報受け取るばかりだと、どうしても意見が偏ってしまう。

「これは〇リズムで、その功罪は△だ。だから×に気をつけて…」の様に先人の経験からの知識を存分に活用することは現代社会において否応なく求められるのではないだろうか
#読了
#ポピュリズムとは何か
#水島治郎
#大橋善光
#中央公論新社

amzn.to/3xwAxaV
April 13, 2024 at 2:53 PM
2024.4.12.『やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日』
著者  NHKスペシャル取材班©︎NHK special TVcrews 2020
発行者 渡瀬昌彦
発行所 株式会社講談社

SNSにより真実とフェイクの境界が曖昧になり、個人はフェイクによく踊らされる。
デジタル化の波はフェイクの渦に私たを巻き込み、
さらに私たちのプライバシーは丸裸になりつつある。
デジタル世界との向き合い方を考える契機になる本。

特に興味を惹いたのはデジタルツイン。検索履歴や位置情報で「もうひとりの私」を作ることが可能らしい。

個人情報がどれだけ大事なのか再認識した。

amzn.to/3JhyQ3D
April 12, 2024 at 11:30 PM
2024.4.11.『「よそもの」が日本を変える』
著者  鎌田由美子
代表者 杉本昭弘
発行所 日経BP
若い世代や異分野での経験を持つ人が新しさを感じて新規参入し、「よそもの」の感性を吹き込んでいくことが大事だ、ということを伝える本。
振興するために「よそもの」感性を取り入れる。振興する対象はタイトルにもある通り「日本」であったり日本の中の地域、文化など様々である。

数々の新規参入における成功例がこの本には載っている。内輪コミュニティより開けたコミュニティ。新しいものを取り入れていく。そんな気を湧き立たせてくれる本。
April 11, 2024 at 10:16 PM
2024.4.10.『ゴールデンスランバー』
著者  伊坂幸太郎
代表者 佐藤隆信
発行所 株式会社新潮社

ある日首相が殺された。なぜかその罪を犯したことになっている元宅配ドライバーの男は友人の勧めもあり、追手から全力で逃げる。

700頁弱と頁数が多いが、目紛しく展開が変わるため飽きがこない。

人間の最大の武器は信頼と習慣だ。

amzn.to/3JgigRY
April 10, 2024 at 9:55 PM
2024.4.9.『視力防衛生活』
著者  綾木雅彦
代表者 黒川精一
発行所 株式会社サンマーク出版

視力をこれ以上下げない、回復するための方法が書かれた本。

この本の良いと感じた点を3つに絞るとすれば

・約100頁という、簡潔で尚且つ明確な文章

・目新しいながらもデータに基づく方策

・簡単に読み手が参加できる飽きさせない工夫

以上の3つだ。

目が悪くなる原因が周りに溢れた現代において自分の目を守っていくことは重要であろう。
今目が悪い人も悪くない人もぜひ読んでみてはどうだろうか。

amzn.to/4aQGpu5
April 9, 2024 at 11:51 AM
2024.4.8.『兵学思想入門 ──禁じられた知の封印を解く 』
著者  拳骨拓史
代表者 山野浩一
発行所 株式会社筑摩書房

兵学思想について通史の形式で書かれた本。
古文からの引用が数々出てくるため、それらの知識がないと毎度読むのに立ち止まる必要があるかもしれない。

あとがきから判断するに、著者にとって興味を惹いたのは歴史と兵学だと思われる。
推測だが、それで著者が兵学をどうにかわかりやすく説明しようとした結果、歴史マシマシの説明になったのでは。

戦術を解説するような内容を期待する人は別の本を読んだ方がいいだろう。
しかし、日本兵学の全体像を掴みたい人にとっては非常に良い本だ。
April 8, 2024 at 1:02 PM
2024.4.7.『希望のつくり方』
著者  玄田有史
代表者 山口昭男
発行所 株式会社岩波書店

希望を持てない人が5人に1人いるこの世の中でどうやって希望を持つのか、という本。

勉強になる内容が色々ある。
例えば実現し得ない目標を持つ人は、あまり希望を持っていないことや、他人から与えられるのでなく、自分で希望を掴みにいくことが希望を持つことにつながるなど。
これも断定するような形でなく一緒に考えるような形で書かれている。

人生を全うする時には希望を持っていれたらいいな。

Hope is a wish for something to come true by action.
April 7, 2024 at 3:23 PM
2024.4.6.『屍人荘の殺人』
著者  今村昌弘
代表者 渋谷健太郎 
発行所 (株)東京創元社

特殊設定ミステリ小説。特殊設定の自由度とミステリーの現実性が互いに邪魔し合っておらずむしろ相乗的に高め合っている。
それがありならなんでもありじゃんという状態を見事に防いでいる。

ミステリだけだとどうしても映像が一辺倒になりがちだが特殊設定も加わってくると変化が生まれる。その点読んでいて愉しかった。

普段のミステリから離れて一風変わったミステリを読みたい人におすすめ。
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amzn.asia
April 6, 2024 at 3:12 PM
2024.4.5.『禁断の真術』
著者  東野圭吾
発行者 羽鳥好之
発行所 株式会社文藝春秋

まるで魔法のような結果が科学によって引き起こされる東野圭吾定番のミステリ小説。今回は自然と科学、政治家と一般人という関係が話題に出されている。

視点を複数持つことにより、本来は被害者へ傾くはずなのにあえて中立の立場から観察させる。

どちらの言い分を聞くことによってさもありなんと私たちは結論づけ、面白かったと思うのかも。どちらにせよ視点を広げるのにとてもよい本。
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April 5, 2024 at 2:54 PM
2024.4.4.『日本人の英語』
著者  マーク・ピーターセン
発行者 岡本 厚
発行所 株式会社岩波書店

ある米国人が日本人の英語を見て、文法的におかしいと思った部分についていくつかの説明を与える本。

冠詞や一部のイディオム、前置詞関係代名詞などなど英文法のほぼ全分野がある。
そのそれぞれの分野の中でも特にわかりにくい部分について詳しく書かれている。

この著書では学校では教えてくれないような外国人の英語に対する論理的な考え方が数々あり、もしかしたらあなたの英語の悩みが解決するかもしれない。
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April 4, 2024 at 2:31 PM
2024.4.3.『ウィトゲンシュタイン入門』
著者  永井 均
発行者 森本政彦
発行所 株式会社筑摩書房
哲学者であるウィトゲンシュタインの思想を初期から後期まで大まかに追う本。

ウィトゲンシュタイン論考からアイデアを拝借させていただくと、
・この世界は成立する事態の総体である
・語りえないことについては沈黙しなければならない
のような主張がいくつかある。

この本ではそれらを若干噛み砕いてウィトゲンシュタイン哲学の世界へと誘う。

入門とついていながら個人的にかなり読むのに苦労した。しかしながら世界を定義していく試みは何だか愉しい。
April 3, 2024 at 2:35 PM
2024.4.2.『走ることについて語る時に僕の語ること』
著者  村上春樹
発行者 花田朋子
発行所 株式会社文藝春秋

作家(そしてランナー)の村上春樹による「メモワール」のようなもの。

村上春樹が走ることに持つ印象は、私たちのそれとはどこか違っている。そう思っていたのだがランナーにとって共感必至の内容に驚いた。ランナーである自分にとって、場所的な意味でも心理的な意味でも村上春樹をどこか身近に感じ、親近感がとても湧く。

それでいて走ることをメタファーに村上春樹の哲学が伝わってくる。

村上春樹も私たちと同じ人間であるのだなあ。
April 2, 2024 at 1:15 PM
2024.4.1.『ガリレオの苦悩』
著者  東野圭吾
発行者 羽鳥好之
発行所 株式会社文藝春秋

科学ミステリー。難解な事件が科学を元に解き明かされるのはやはり中々新鮮で尚且つ納得感もある。
April 1, 2024 at 2:38 PM
2024.3.31.『ZOO1』
著者  乙  一
発行者 徳永 真
発行所 株式会社集英社



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「え?」に遭遇できる本。
March 31, 2024 at 2:44 PM
2024.3.30.『夏と花火と私の死体』
著者  乙  一
発行者 谷山尚義
発行所 ㍿集英社

 サスペンス小説。サスペンスに加えて作中では不思議なことが起こっている。

殺された人間の自我が作品の中に存在している。

自分を殺した怒りで怨霊になったとかそういうことではなく、殺されたわたしがそこにいるのだ。

淡々と自分の死体を見る状況と死体の隠匿で焦る状況との対比により、一層焦りが強調されて、より真に迫ったような感じを与えている。いないはずのわたしがよりフィクションのいる感じを向上させている。
March 30, 2024 at 4:02 PM
2024.3.29.『「わかり方」の探求』
著者  佐伯 胖
発行者 杉本 隆
発行所 株式会社 小学館

 私は小さい頃塾で数学を習っていた。補助線を引いたり、立体を切断したり色々知るわけだが成績はあまり上がらなかった。
多分これはできただけで”わかって”なかったのだ。

 題名通り、わかり方がわかる本。

改めて問われてみると「わかる」ということの説明は意外とできない。

意味を知っているから、解き方を知っているから、記憶しているから、それは当人がわかっていることの理由だとは言えない。

ではわかるとは一体何なのか。その答えは本書で。

わかりたい人もわかってもらいたい人もとても役に立つ。
March 29, 2024 at 2:36 PM
2024.3.28.『平面いぬ。』
著者  乙  一
発行者 谷山尚義
発行所 ㍿集英社

ミステリとか切ない系だとかの短編が4つ入った本。

胸の奥がじんわり暖かくなるような感じで、読んでいてとても愉しかった。
まだ読んだことのない本の中の一冊から、この本がなくなることを残念に思う。

乙一の作品でよくあることなのだが、人に彼の作品の面白さを伝えようとしてもどうもうまく伝わらない。
無意識のうちに読んでいる中の表現の数々がその面白さを与えているのだろうか。
どちらにせよこんな私の感想より100倍面白いので是非読んでみてほしい。
March 28, 2024 at 2:53 PM
2024.3.27.『犯罪心理学入門』
著者  福島 章
発行人 松田陽三
発行所 株式会社中央公論新社

犯罪を多次元診断によって捉える犯罪心理学。本書ではそれを様々な具体例を用いて解説する。

犯罪=よくないものと一義的に捉えるのではなく、犯罪を多義的に捉えることを可能にしてくれる本。世の中の解像度が上がる。

ただ、文章中犯罪心理学の用語がいくつか出てくる際、逐一解説が入る。

良くいえば丁寧だが悪く言えばテンポが悪い。

犯罪心理学を深くまで知りたい人にとってはお勧めできるが、表層の面白いところだけ知りたい人には向かない。

本としての完成度は高く、大学の講義で推薦されるのも頷ける。
March 27, 2024 at 1:40 PM
2024.3.26.『スマホ脳』
著者  アンデシュ・ハンセン
訳者  久山葉子
発行人 佐藤隆信
発行所 株式会社新潮社

先日に引き続き、脳科学の観点からスマホが我々に与える影響について書かれた本を読んだ。

人間が生活する時代に比べ、スマホを使っていたのはほんの僅か。

そのため人間の機能はスマホに適応できず、現代ではむしろスマホに人間が使われている状況となっている。

スマホの影響力については勿論、おまけで私たちが無意識に取る行動の根本的な理由も知ることができる。
March 26, 2024 at 2:31 PM
2024.3.25.『運動脳』
著者  アンデシュ・ハンセン
訳者  御船由美子
発行人 植木宜隆
発行所 株式会社サンマーク出版

 体を動かすことでどれだけ脳に良い効果があるのかということを脳科学の観点から説明する本。

本書によれば、運動すると以下の項目が達成できるらしい。

・ストレス緩和
・集中力上昇
・意欲上昇
・記憶力上昇
・創造性上昇
・学力向上
・健康的な体
etc…

専門的な実験結果からこれらの解説を行いつつも、脳科学の知見がない人も読みやすい文章にまとめられている。

これを読んでいるそこのあなたも、
スマホを置いて、外に出て身体を、脳を動かしてみては如何だろうか。
March 25, 2024 at 1:51 PM
2024.3.24.『スマホが学力を破壊する』
著者  川島隆太
発行者 樋口尚也
発行所 株式会社集英社

学力とスマホ使用の相関関係について書かれた本。

1時間以上のスマホ使用と偏差値の低下の相関関係を実験結果によって明らかにした。

一体なぜスマホを使うと学力が下がるのか、その原因はこの本が発行された時点でまだわかっていないらしい。

ただ、スマホを1日に1時間以上使わないことで、使う人に比べ学力が上がるという結果がある以上、スマホの使用は控えるに越したことはないのではないだろうか。

What is the elephant in the room?
March 24, 2024 at 2:49 PM
2024.3.23.『なぜヒトだけが老いるのか』
著者  小林武彦
発行者 鈴木章一
発行所 株式会社講談社

シニアという観点から、生物、学問、そして社会について書かれた本。

死の意味とは、なぜ他の動物と対比してヒトが老いるのか、シニアの役割は重要である、などなど興味深いテーマが沢山あった。

全部学びになったのだが、中でもシニアの役割が重要というトピックが印象に残った。

ただ老後をのどかに過ごすのも勿論良いのだが、シニアが公共性を持つことは人類を保つという点で重要である。

シニアに対する考え方が変化する学びの深い一冊。
March 23, 2024 at 3:20 PM
2024.3.22.『教室が一人になるまで』
著者  朝倉秋成
発行者 堀内大示
発行所 株式会社KADOKAWA

 特殊設定×学園ミステリ小説。
“他人を自殺させる力”を持った犯人を垣内智弘は追う。

 異能力モノの胸躍る感じとミステリの論理的なところが組み合わさり、とても面白かった。

共同体から孤立すると、そこでは自分以外の全員が敵に見えてくる。

それで更に関わる気をなくす。

そんな悪循環があると思う。
その解決のためには友人や家族に相談するのも良いだろう。

しかし殻を破るのは実際自分で、そこに悪意はないと気づくのも自分なのだ。

と、言う風な気づきを与えてくれるいい本です。
March 22, 2024 at 3:44 PM
2024.3.21.『虚談』
著者  京極夏彦
発行者 堀内大示
発行所 株式会社KADOKAWA

 虚をテーマにした連作形式の怪談小説。

10個のトピックがあり、どれも嘘が入ってくる。

現実と非現実の境目がわからなってくるのがまた興味深い。

内容が嘘なのか、はたまた書き手が嘘をついているのか。

 ただ単に読んで終わりでなくそこから自身で考察する楽しみを膨らませてくれる、そんな作品だ。

何だか胸の内がスッキリしない感覚ではあるが、そこがとてもよかった。
March 21, 2024 at 2:33 PM