金子冬実
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金子冬実
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映画と本。絵。『まぼろしの枇杷の葉蔭で 祖母、葛原妙子の思い出』(書肆侃侃房、2023年9月)twitter:@lephantia
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「トネリコ日記」書きました。良かったら読んでください。

トネリコ日記③「深まりゆく秋とともに」
秋は「来て、行く季節」だ。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)

道知らばたづねもゆかむもみぢ葉をぬさとたむけて秋はいにけり(凡河内躬恒)

秋は四季の中で一番人間に近い季節かもしれない。

もっとしみじみと付き合いたいのに、すぐに去ってしまうんだよなあ。
今年こそは…と毎年思う。
近所を歩いていたら、金木犀の香りが。
あれ?毎年こんな時期だっけ?と思う。
ともあれ嬉しい。
食卓に秋の花を飾った。
映画『国宝』見てきた。

サントゥール、せっかくのハズィーンのメロディー(マカームはナヴァー)、もっとたくさん使って欲しかった。

田中泯はダンサーなんだから、もっとカメラを引いて欲しかった。全身を見たかった。

糖尿病は怖いと思った。
夕方、河原を歩いていたら蝉が鳴いていた。
暑くて夏だと勘違いしたのかな。
ちなみにこちらがパイロット版です。

トネリコ日記① 軽井沢であれこれ参加
「トネリコ日記」始めました。
不定期で、ちょっと面白かった体験を書いています。
良かったら読んでください。

トネリコ日記② 東京でイラン三昧
つい先日友人から届いたこの絵葉書、何かえらいエキゾチックな模様のドレスだなと思ったら、18世紀のインドの布で作られたものらしい。
ドレスが作られたのも18世紀。イギリスによるインド支配進行の象徴に見えた。
今日は人生で最も幸福な読書体験をした。
何の本かは秘密。

(伯母の本だった)
父の遺品の中から出てきた、大伯父の昭和18年の日記。

読んでみたら、
太平洋戦争中の東京市民の生活について、
色々なことがわかりました。

防空訓練って一日何時間やるの?
防空壕を掘るのにどれくらい時間がかかるの?
国家にどんな風に財産を吸い取られていたの?
出征兵士への餞別はいくらぐらい?

大伯父の日記を読むまでは知らなかったことばかりでした。

note.com/lephantia/n/...
忍び寄る戦火〜大伯父の日記に見る昭和18年の東京市民〜|金子冬実
2020年に父が他界した後、遺品を整理していたところ、中から私の大伯父の昭和18年の日記が見つかった。このことについて、2025年3月に「昭和18年P社日配取扱中止事件〜大伯父の日記に見る戦時下の出版統制〜」という文章を書いた。日記の記述をもとに、大伯父が東京で経営していたP社という出版社が、戦時下の出版統制の流れの中で、当局の締め出しを食らった顛末を紹介したものである。  大伯父の日記にはその...
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暑すぎて、日陰つたって忍者かスナイパーみたいに歩いてる。

もう9月なのに。
今週は自分が食べるお米に会いに行った。
カランダッシュ教徒、本日の勤行。

ミニトマトの群れ。
本日発売の角川『短歌』2025年9月号の葛原妙子特集、座談会にお声がけいただきました。

エッセイも一篇寄稿しています。

もし書店でお見かけになりましたら、ぜひお手にとってみてください。

祖母の没後四十年の特集号に参加させていただき、とても嬉しく、ありがたく思っています。ご縁をいただいた方々に御礼申し上げます。
今日は碓井峠の某有名神社に。なんと境内犬だらけ。え?神域に犬?とびっくりした。
どうも「愛犬の肉球手形」が作れるということで、神社が愛犬家の参拝を呼び込んでいるらしい。神社も新しいビジネスをやっていかないと生き延びられないのだろうが、子供の頃からよく来ていた身としては、昔のひなびた雰囲気が懐かしい。

旧軽井沢から登山道を登っていったのだが、何と初めてヤマビルにやられた。丹沢でさんざん見ていたのですぐに対応できたけれど、50年も軽井沢に来ていてヤマビルにやられたのは初めて。後で知ったのだが、碓井峠はヤマビルの名所(?)として有名らしい。地球温暖化なのかなあ、とこちらも少し寂しくなった。
今日は桃の絵を描いてみた。
もはやカランダッシュ教。
「青き木の実の憂愁匂ふうつくしき壮年にしてめとらざりにき」葛原妙子

この歌の青き木の実は多分オニグルミ。
だから青く描いてもいいのかな、とも思う。

それにしても、人生初カランダッシュだったのだが、カランダッシュの色は夢のようにきれいだ。塗りながら思わず「あーきれいな色ー」と思わずつぶやいてしまう。

何というか、お姫様気分でうっとりしたい人は今すぐカランダッシュを買うべき。それなりのお値段ではあるが、その価値はある。
夫がカランダッシュの12色色鉛筆を買ってくれたので、庭に落ちていたオニグルミの絵を描いてみた。

最初に描いた上の絵は随分青っぽくなっちゃったなと思い、もう一枚、青を使わないで描いてみた。色は近づいたけど、絵としては上の方が好き。
うーん、難しい。
夫がカランダッシュの12色色鉛筆を買ってくれたので、庭に落ちていたオニグルミの絵を描いてみた。

最初に描いた上の絵は随分青っぽくなっちゃったなと思い、もう一枚、青を使わないで描いてみた。色は近づいたけど、絵としては上の方が好き。
うーん、難しい。
今日の軽井沢は涼しくて、子どもの頃を思い出した。そう、もともと軽井沢ってこんな感じだったんだよなーって思った。ここ数年、暑すぎてホントおかしかったんだ。
ミソサザイ、めちゃくちゃ地味で小さい鳥なのに声が素晴らしい。しかも上から声が聞こえるのに下の方にいることあって、いったいどういう術を使っているんだろうと思う。

相手は鳥なんだけど憧れてしまうよ。
まずは気持ちを落ち着けるためにも、清流の音とミソサザイの声を。カメラはぶれまくっていますが。
『ムーア人による報告』、面白かったんだけど、主人公の故郷であるモロッコ時代の章、アラビア語の転写とか、言葉の選択とか、アラビア語の専門家に校閲を頼まなかったのかなあ。疑問な箇所が多かった。

私もよく間違えるからあまり大きなことは言えないけど、
これまで忘れられてきた弱者が物語るという小説だからこそ、その弱者の言語に敬意を払って欲しかった。

訳者は「登場人物がスペイン語を話しているはずなので、原文でNew Spainとあってもヌエバ・エスパーニャと訳した」みたいなことを書いていたけれど、気を使うのそこなの?

結局西洋とアラブ世界は圧倒的に非対称というのを露呈する一冊になっている気が。