なのは
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なのは
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座右の銘「底辺私学の文系女学生」 本を読んだり、ゲームをしたり、おいしいものを食べたりします。
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『蝋燭は燃えているか』桃野雑派

前作のラスト、大気圏突入時に行った配信が炎上。そこに書き込まれた「まずは金閣寺を燃やす」というコメントを皮切りに京都中で巻き起こる連続放火事件の真相と、現場に現れた失踪していた友人の行方を追うミステリ。
前作と同じく、舞台の描写が上手いので、芽衣ちゃんと一緒に京都中を捜査するシーンが楽しかった。
DVシェルター周りの説明も興味深く、また真相への鍵になっているのもいいですね。

#読了
リトルワールドに行きました。
いっぱい食べました。
『グッゲンハイムの謎』R・スティーヴンス/S・ダウト

火事騒動の最中、ニューヨークグッゲンハイム美術館から盗まれたカンディンスキーの名画の在処や盗んだ犯人を探すミステリ。
見方を変える、ただそれだけで一気に推理が進むので、解決編の爽快感がすごかったし、私は犯人の見当がつかなかったため驚いた。
人物造形やミステリの質が前作と変わらなくて、別の人が書いたものとは思えなかった。
大変な重圧の中でテッドの物語を引き継ぎ、この作品を世に送り出したスティーヴンスには畏敬の念を抱きます。

#読了
バーキンのフレークスモークAsetダブルチーズ。
アイスコーヒーにオニオンリング。
サーティワンのティーイットアップ!
抹茶とキャラメルが一気に押し寄せて、不思議な美味しさです。
東京国立近代美術館に行きました。
企画展「記録をひらく記憶をつむぐ」にはいたく感銘を受けました。
sompo美術館に行きました。
ユトリロをいっぱい見られてよかったです。
ひまわりも見ました。
『ロンドン・アイの謎』シヴォーン・ダウト

空に浮かぶ密室、ロンドン・アイのカプセルに乗り込んだ少年の消失事件。
緻密に表現された描写で、観覧車のカプセルから少年が消失するための方法を、論理的に推理する様は気持ちいい。
少年の行方を、数少ない、しかし濃密な交流の中で得た小さな仕草や表情から推測するところに、人物造形や人間関係の奥深さを感じて好きだった。

#読了
イチゴチョコワッフルとキャラメルカプチーノ
無言館に行きました
数量限定の抹茶のmowは今回も美味しかったです
『あなたに贈る×』近藤史恵

読み始めて40ページぐらいで頭に浮かんだ真相が、そのまま物語の真相だった(これは私が悪い)。
唇と唇の接触でのみ感染する致死率100%の病が発見され、キスをすることが禁止された世界の、全寮制学園を舞台に、一人の女生徒の死の真相を探る特殊設定青春ミステリ。
謎から真相までの道のりの丁寧さと、特殊設定がもたらした甘美的かつ、どこか閉塞的な世界観が魅力。

#読了
バーキンのワッパーチーズJr.、オニオンリング、アイスコーヒーの黄金セット。
アイスカフェオレと団子
無印の抹茶アイス
ビアードパパの玉露抹茶シュー
優しい妹が買ってきてくれました
五洋食品の抹茶モンブランを食べます。
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

寂しさと爽やかさが併存する連作短編集。
読者を物語に引き込むような一行目がお手本のように上手い。
成瀬の節々に見える人格がいとおしい。
我々は、誰かのことを強く思うからこそ、自由の道を前にして、足を止めてしまうのかもしれない。

#読了
『空耳の森』七河迦南
短編集。
人名が使われていなかったり、渾名が使われていたりを意図的に用いて、ピントをぼかしているのが、すごく苦手ではあった。
その霧がかった甘美な感じが魅力的な『アイランド』や、真相を成立させるためのトリックが面白い『悲しみの子』、真相判明後の反転と主人公の思い出との決別シーンが素晴らしい『さよならシンデレラ』が好み。
前作の『アルバトロスは羽ばたかない』が好きなので、『発音されない文字』と『空耳の森』も楽しめた。
いろんな作品の登場人物が、いろんな箇所で出ていて、景気がいいですね。

#読了
東大寺に行きました。
写真はそれぞれ、大仏殿、二月堂、鐘楼と大鐘と鹿、お土産の竹栞です。
『アルバトロスは羽ばたかない』七河迦南

学園の少年少女が通う高校の文化祭で発生した、事故か自殺か殺人かわからない転落事件の謎を解く本格ミステリ。
春から秋にかけての小さな事件の顛末を書き綴った四冊のノートと、現在時間軸である、転落事件の真相を解き明かすための捜査との二つのパートで構成されており、小さな四つの事件は暗然としつつも希望のある真相が驚きありつつ居心地もよく、前作から変わらない魅力の溢れたものだった。
メインである転落事件の切なくもあり暖かくもある真相と、大掛かりな仕掛けには驚愕。
それまでに貼っていた伏線や作品全体の構造の巧さに感嘆した。

#読了
『七つの海を照らす星』七河迦南

児童養護施設を舞台に、暗然とした奇妙で不可解な出来事の謎を解き明かす、連作短編形式のミステリ。
真実はより私たちを幸せにしてくれるものであってほしい、そんな祈りを感じる、光のような作品だった。
傷を負いながらも前に進もうとする子供たちと、手を差し伸べようとする大人たち。作中人物の姿や関わり方にとても心惹かれる。
『滅びの指輪』が一番好き。真実の壮大さと、それを実行した当人らの心理に魅力を感じた。

#読了
『ラミア虐殺』飛鳥部勝則

吹雪の山荘で起きた連続殺人事件。
犯人当てのロジックは明瞭、奇人・変人ばかりの登場人物たちが上手くミスリードを誘っていて、枠通りの本格推理を楽しめた。
本格推理の枠をしっかり作っているからこそ、その枠から外した部分の魅力が増長していると感じた。
実際にどうかはわからないが、終盤の展開への前振りが、『黒と愛』よりも丁寧だと思った。
綺麗だが少し切なく、完全には閉じきらない結末は、ホラーも書いている飛鳥部勝則らしい終わり方だった。

#読了