文学少女
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文学少女(文学青年) だましてください言葉やさしく
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#名刺代わりの小説10選

冬の蠅/梶井基次郎
女生徒/太宰治
春琴抄/谷崎潤一郎
銀河鉄道の夜/宮沢賢治
眠れる美女/川端康成
城の崎にて/志賀直哉
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない/桜庭一樹
ティファニーで朝食を/カポーティ
ライ麦畑でつかまえて/サリンジャー
ロリータ/ナボコフ
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種村季弘の「黒い錬金術」で、ユングによる分析心理学と錬金術の類似が紹介されていて、非常に面白かった。錬金書は錬金術の説明というよりは暗示であり、ユングによれば、これは夢という暗示から類推していく分析心理学と類似しているとのこと。錬金術と心理学というのは意外な組み合わせで面白いし、ユングの錬金術に関する本にも興味が湧いた。
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色々買いました。種村季弘の「K・ケレーニイと迷宮の構想」を読んでから、迷宮というものに興味があります。
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#読了 エルヴェ・ル・テリエ「異常」

文学的な実験性とエンタメ性がうまくかみ合っていて、刺激的で非常に面白かった。第一部を違和感を覚えながら読み進めていくと、とんでもない展開が待ち受けていて、稲妻のような衝撃が体に走る。僕はエンタメ小説を普段読まないため、純粋に楽しくてどんどんページをめくってしまう感覚は久しぶりだった。数学者であり言語学者でもある著者の博識ぶりが遺憾なく発揮されていて、知的な刺激もすさまじい。ネタバレは避けて、まずは読んでみるべし。リンクの感想はネタバレありなので注意。

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エルヴェ・ル・テリエ「異常」感想(ネタバレあり) |文学少女
1,147字
sizu.me
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ちなみに「異常」はとんでもなく面白い
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面白そうですよな
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#読了 クレメンス・J・ゼッツ「インディゴ」

章をまたいで主人公、そして一人称と三人称が交互に入れ替わり、作中に登場する資料が挟まれる。一人称視点では作者と同じ名前の人物が語り手であるが、キャラクターはフィクションであり、メタフィクション的で、信用出来ない語り手である。現実と虚構の間で彷徨うような構成で、文学というものに挑戦的な作品であると感じた。かなりエキサイティングな読書体験で楽しかった。数多くの種類のフォントが使われていて、日本語版への序文からどこか様子がおかしい(ナボコフの「青白い炎」を彷彿とさせる)。とても面白かった。
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帯が特に好きで、これ見て心奪われました
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野田秀樹の本、全てがふざけてていいな
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僕はしらすの中で見つかるなんかよく分からんやつを、宇宙人と呼んでいます。
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全然人がいない夜道を、PUNPEEの曲聴きながら歩くのはいいもんですな。
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#読了 「寺山修司演劇論集」

寺山修司の演劇は、演劇という形式の破壊だった。観客と俳優は不可分のものではなく、ときに観客は俳優となる。劇場とはステージがあり椅子があるものではなく、劇が発生すればどこでも劇場となる(市街劇)。台本を読み上げるのではなく、時に即興で、時に言語を用いない演劇をする。暗闇の中で演劇をする。

このように、寺山修司は演劇という形式の破壊を演劇によって行った。決して奇をてらったものではなく、背後には寺山修司の演劇という枠を広げようとする確固たる思想があった。寺山修司は「革命の演劇」は同時に「演劇の革命」であるべきとし、それを実践したのだった。
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ほしがきれい。うれしい。
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アルトーの「演劇とその分身」は評論ということになるのだろうけど、あまりにもエネルギッシュで情熱的。訳者あとがきでも「独断と偏見と誤解に満ちた詩人の叫びでしかない」とか書かれている。だから面白い。
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おもろい(かりた)
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種村季弘の「地球空洞説」という評論がとても面白かった。ここでは地球が空洞であるという奇妙な天文学が紹介されている。様々な人の様々な地球空洞説が紹介される中で、コーレッシュの地球空洞説はとても奇妙だ。地球の表面は凹状で、僕らは地球の表面ではなく内部に住んでいるというのだ。重力は引力ではなく、我々が重力としているものは遠心力であるなどと述べられる。なんとも出鱈目というか、科学的知見からすれば突拍子もない理論だが、僕はこの想像力になんだか惹き付けられてしまうのだ。