noji1208📚読書
noji1208.bsky.social
noji1208📚読書
@noji1208.bsky.social
主に小説や映画の感想を書きます。自分用のメモに近いですが致命的なネタバレは避けます。

物語好きの方とつながりたいです。よろしくお願いします。
3月は10冊読めた!
April 1, 2025 at 11:14 PM
2025年3月に読んだ本

1.コンビニ人間/村田沙耶香
2.そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー
3.コミック・ヘブンへようこそ/パク・ソヨン
4.小鳥とリムジン/小川糸
5.ボトルネック/米澤穂信
6.十角館の殺人/綾辻行人
7.この夏の星を見る/辻村深月
8.信仰/村田沙耶香
9.おいしいごはんが食べられますように/高瀬隼子
10.そして少女は、孤島に消える/綾坂美月

マンスリーベストはすごく悩ましいけど、「この夏の星を見る」かな。「そし誰」はじめ孤島系多かった。
April 1, 2025 at 11:09 PM
辻村深月の「この夏の星を見る」を読んでいる。

コロナ真っ只中を生きる人たちの葛藤とかもどかしさとかやりきれなさとか怒りとか諦めとか、それでも何かやらないと、という思いを解像度高く見事に言語化していて、感情移入しすぎてしまいちょいちょい泣きそうになる。

中高生たちにとって限られた「今」を大人たちの「様子見」で終わらされてしまうことへの怒りを吐露するシーンは心を打たれた。

いまちょうど半分。
March 21, 2025 at 1:41 AM
映画「月」

知的障害者施設で実際に起こった事件を題材にした映画。

施設で行われている暴力や監禁の事実を知った時、それでも現実から目を背けて綺麗事を言えるのか。
当事者でないことを幸運だと思ったことはないのか。
劇中の台詞が、容赦なく鋭い何かを突き立ててきた。
March 1, 2025 at 12:34 AM
2025年2月に読んだ本。

1.死んだ山田と教室/金子玲介
2.君が手にするはずだった黄金について/小川哲
3.目の見えない白鳥さんとアートを見に行く/川内有緒
4.君を守ろうとする猫の話/夏川草介
5.わたしの美しい庭/凪良ゆう
6.グレート・ギャツビー/フランシス・スコット・フィッツジェラルド/村上春樹
7.殺戮にいたる病/我孫子武丸
8.ハイパーたいくつ/松田いりの
9.問題解決/高田貴久

(途中でやめた)
DEATH「死」とはなにか/シェリー・ケーガン

物語だけでなく、エッセイ的なものや哲学、ビジネスも含め色々読んだ。
やはりマンスリーベストは殺戮にいたる病かな。
February 28, 2025 at 12:44 PM
映画「関心領域」

気になってたのをようやく鑑賞。
アウシュビッツ収容所と壁一枚で隔てられた居住区に住む、収容所の所長家族にスポットを当てた作品。

居住区の優雅な暮らしを映しつつ、その画のどこかには銃声や悲鳴、焼却炉の煙、灰が同居する。

しかし家族はそれを気にもせず、無関心に暮らしを送る。

何かが起こるわけではない、淡々とした日常にある不気味さが際立って恐ろしかった。
February 15, 2025 at 3:19 PM
映画「ナミビアの砂漠」

映画館で観ようと思ってたら上映終わってた作品。U-NEXTにきてたので早速鑑賞。

若い世代からたいへんな共感を得ているそうだけど、なるほど確かに、若い頃特有の謎の怒りや焦燥、矛盾、破滅的思考なんかがごった煮になっている。
そうやってもがいて、大人になって、振り返って恥ずかしくなったり笑ったりできるもんだよなーと感じるなどした。

砂漠は、水を与えられてもすぐに乾いてしまうカナの心のメタファーだと思う(作中で恋人に水飲みな、と言われるシーンがよくある)けど、ナミビアなのはなんでだろう。周りは潤って見えるのかな。

ともかく河合優実の演技が素晴らしかった。
February 10, 2025 at 10:33 PM
小川哲「君が手にするはずだった黄金について」

著者の私小説的フィクション?
短篇6篇。

面白かった。実話なのか虚構なのかわからないけど、日常的な話なので大きな事件が起こるわけではない。でも著者の心情やまわりの人物の描写が面白くてすらすら読めた。

「偽物」でも高校時代のエピソードはめちゃくちゃ笑った。

著者の他の作品や、作中に出てくる小説も読んでみたくなった。
February 4, 2025 at 3:15 PM
余計な情報がないって大事なんだよね
January 31, 2025 at 2:44 PM
読んだ本は最近ビブリアに登録していってるけど、ページ数がわかる読書メーターのほうがいいかな?
と思って入れてみたら画面が色々うるさくてビブリアの方が好み。
January 31, 2025 at 2:44 PM
2025年1月に読んだ本。

1.「魔王」伊坂幸太郎
2.「モダン・タイムス上」伊坂幸太郎
3.「モダン・タイムス下」伊坂幸太郎
4.「死んだ木村を上演」金子玲介
5.「光のとこにいてね」一穂ミチ
6.「愛ちゃんのモテる人生」宇井彩野
7.「PK」伊坂幸太郎
8.「異常」エルヴェ・ル・テリエ
9.「マチネの終わりに」平野啓一郎

「異常」がマンスリーベストかな。SFはやっぱり良い。
January 31, 2025 at 2:31 PM
1月9冊目
平野啓一郎「マチネの終わりに」
読了。

大人のラブストーリー。
5章くらいまでの展開の遅さでなかなか読み進まなかったが、そこから一気に面白くなり読み切った。
でも1週間かかった😅

ちょっと表現が冗長というかなんというか。もっとコンパクトにできたのではと思いつつ、このまどろっこしさが二人の間の時間のようで、それはそれで必要なものだったのかもしれないと思うなどした。
January 31, 2025 at 2:25 PM
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします🎍

今年は100冊読むぞ〜!
December 31, 2024 at 3:03 PM
2024年最後に読んだのは「アルジャーノンに花束を」

最後のほう本当に辛かった。
December 31, 2024 at 8:31 AM
2024年は70冊くらい本読めた。
一番良かったのはダントツで「汝、星のごとく」でした。

100冊目標だったけどドラクエとかロマサガのリメイクがあったから仕方ないね😉
December 31, 2024 at 8:29 AM
三浦しをん「舟を編む」

老舗の出版社の辞書編集部を舞台に、辞書「大渡海」の製作に人生を懸けた人たちの話。

学生の頃には常に傍らにあったが、社会人になってからは滅多に開かなくなった辞書。辞書も人がひとつひとつの言葉を紡いで作っているのだと、今更ながら実感した。そしてその難しさも。

大きな物語の浮き沈みはない。
ただひたすらに地味で、地道で、険しい。
そして登場人物たちの生活が、仕事が、情熱がある。

面白かった。映像化もされてるみたいだから観てみよう。
December 6, 2024 at 12:22 PM
映画「サマーフィルムにのって」

個人的に河合優実フィーバー中なので観る。(脇役だけど)

映画部所属のハダシは時代劇オタク。軽い恋愛映画を撮る部員達に冷ややかな視線を送りつつ、日夜他の仲間と時代劇を観、脚本を構想する。

そんな中、脚本の主役にピッタリの青年と出会い、制作開始を決意。しかし青年は「映画には絶対でないけど、その作品は必ず完成させるべき」と話す。

どこか謎のある青年と、監督ハダシ、撮影クルーが織りなす青春のお話。

若いな〜青春っていいな〜。という感想。笑
November 29, 2024 at 10:14 PM
九段理恵「東京都同情塔」

多様性と寛容が高度に発達した日本。
犯罪者は犯罪者にならざるをえなかった元・被害者であり、同情されるべきであるという論調からシンパシータワートーキョーの建設が計画される。
コンペに参加する建築家、牧名沙羅は、仕事と自らの信条の間で苦悩する。

言葉について深く考えさせられる作品。本質を見えづらくするカタカナ言葉、AIから生み出される軽薄な文章、ポリコレ配慮、Twitter。牧名は発言する際、頭の中の検閲者が顔を出し慎重に言葉を選ぶ。多様性の中の不自由、矛盾に対する皮肉のように感じた。

生成AIを使って書かれた芥川賞受賞作。
面白く読んだけど、難解。
November 29, 2024 at 10:01 PM
内館牧子「終わった人」

「老害の人」が面白かったので過去作を読んでみた。

メガバンクでの出世競争に敗れ、子会社で静かに定年を迎えた主人公、田原のその後の人生を描く。

自分はまだまだ働けるという気概と、実際に能力もある田原が、完全燃焼できないまま趣味に恋に色々と迷走、ようやく生き甲斐を見つけるもトラブルに翻弄される。

軽妙な文章と緩急で楽しく読めた。面白かった。

妻、千草との終盤の会話がリアル。
November 1, 2024 at 2:40 PM
川上未映子「黄色い家」

図書館で半年待ち!ようやく順番が回ってきた。

惣菜屋で働く伊藤花。
ある日、ネット記事でかつてともに暮らした黄美子が事件を起こしていたことを知る。
それをきっかけに蘇る、青春と苦悩を描く。

読み終わった後、率直な「こうだった」という感想が出てこない。
面白くないわけではない。

主人公、花の人生や心や環境があまりに動きすぎて一言で表せないのか、それとも単純に話が長いからか。(600ページある)

毒親、境界知能、裏社会の盛り合わせみたいなのは苦手かな。

どの人物にも感情移入できなかった。
October 27, 2024 at 4:50 AM
サン・テグジュペリ「星の王子さま」

言わずと知れた有名作だが初めて読んだ。

パイロットである主人公(著者自身)があるとき出会った王子さまとのお話。
たぶん児童書に分類されるとおもう。挿絵も多くイメージしやすいし、訳もばっちりで楽しく読める。
(この挿絵そのものも作品の大事な要素)

読みながら、王子さまはつまり子供の(心を持っていた頃の)著者自身で、王子さまが旅先で出会う人物たちは「つまらない大人」のある面の象徴なのだろうか。そして著者自身がそのつまらない大人になりつつあることへの悲しみと抵抗が、このお話のテーマなのではないか…と感じた。

読みタイミングで感じることが変わりそうな作品。
October 18, 2024 at 9:08 PM
夏川草介「スピノザの診察室」

大学病院を辞して小さな町病院で働く内科医、雄町哲郎と、医師仲間や患者の日常風景をえがく。

全4話構成。主人公のキャラクターもあってか、大きな起伏なく静かに、ゆったりと展開する。哲学的というのか、できごとそのものよりも、生死との向き合い方、思想に重点が置かれているように思う。3話までは正直やや退屈に感じたところもある。しかし4話ではこれまでのできごとが一気に集約され、緊張感とスピード感に引き込まれた。

理屈の複雑さは、思想の脆弱さの裏返しでしかない。突き詰めれば「生きる」とは、思索することではなく行動することなのである。

この一文はなかなか刺さった。
October 18, 2024 at 8:57 PM
ひたすら本の感想を垂れ流すアカウントをフォローしたいけど、なかなか見つからない。
おすすめのアカウントありましたらぜひ教えてください。
October 15, 2024 at 3:35 AM
映画「リバー、流れないでよ」

前から気になっててアマプラに配信きたので視聴。

時間ループもののSF作品。舞台となる旅館で突如起こる2分おきのループ。
記憶は残っているので前回までの経験を頼りに旅館全体がループを抜けるために奮闘する。

2分という絶妙な時間の中でさまざまなことが起こりたのしい。次はどうなるのかとワクワクする。映画としてもリアル時間2分きっかりでループしているようで、試みとして面白い!

個人的にはオチがちょっと弱かったけど、気楽にみられてよかった。
登場人物みんないいキャラ!
October 14, 2024 at 2:50 PM
内館牧子「老害の人」

タイトルと装丁が印象的で読んでみた。
齢八十を超え、自慢、昔話を連発する「老害」たちとそれを迷惑がる家族やまわりの人たちを描く。

とても面白かったし、「DIE WITH ZERO」並に老いること、死ぬこととはどういうことか、自分はどう生きるのかということを考えさせられた。

お話は軽妙でところどころ笑わせてくるが、定年して仕事もない老人たちが始めた活動がコロナで自粛に追いやられる様子や、娘にさえ邪険に扱われるのをみるのはなかなか辛かった。

老人の気持ちは、老人にならないとわからないだろう。
それまではせいぜい、老害になるものかと生きていきたい。
October 9, 2024 at 9:57 AM