蛸はこのごろ「抽象化した学習」に取り組んでいる。個別具体的なケースを抽象化させて理解することで、ある程度体系的な理解を自分に落とし込めないかという取り組み。蛸はただひたすらな暗記があんまりにも苦手なので、俯瞰した抽象的な理解から始められたらと考えている。

蛸の今一番おもしろい読み物は判例百選。解説と反対意見や批判も網羅的で、おもしろい。

片付けをしていて、古いiPhoneの有線イヤホンを見つけた。無線のイヤホンにすっかり慣れてしまった蛸にとって、絡まる線がもたもたとして見えるような気もする。ただ、充電も同期も必要ないという点では、いまやとても優れた品のようにさえ思える。当たり前だった機構が、技術の進化で評価がひっくり返ることもあるものだなと蛸は思った。

「罪の重さは何で決まるのか」（高橋則夫著、ちくまプリマー新書）を読んでいる。刑法、つまり人権を制限してでも必要であるとされる数々の罰則を定めた各条項を設けるには、保護法益が必要になる。その法律、条文では人のどのような権利を保護する必要があって、そしてその権利が侵害されたときにはどのような罰を設けるのか。人の権利と自由は似て非なるものではないのかしらと、この本を読んでいてふと蛸は思う。例えば国旗を焼くとか。その強さから一番うしろに控えていてほしいんだというような意思さえ感じる刑法の中に、この行為を罪ある行為として記載する必要が本当にあるのか、蛸はずっと不思議だ。

The other day, I learned about a new subject called "Agnotology." I think it's a way of trying to work out why we don't know some things, or what exactly we don't know. (I only read it once, so I might be wrong.)

蛸は先日「無知学（アグノトロジー）」という学問があることを知った。あることを知らないということが、「なぜ」引き起こされているのか、あるいは「何を」知らないのかを明らかにする　という学問　というような内容だったと思う。（1回読んだだけなのでまちがっているかも）これは知る切っ掛けになった記事内（鶴田想人先生のインタビュー記事）でも触れられていたけど、昨今の感情優勢ともいえるような一部の情勢を見つめるために、蛸にとって助けになる学問のように思える。「無知学への招待」を読んでみようかと思う。

蛸は結構SNSが好きだ。電車に揺られているときもSNSを見たりする。でも、この時間を読書の時間に変えてみるのはどうだろう。デジタルデトックス。SNSは情報の宝庫だけど、その宝箱の中身はわかりやすい宝石とは限らない。この「選ぶこと」が、蛸の頭をぐるぐると回す。文章や写真を目で追っているのは同じことのはずなのに、なぜデジタルデトックスという言葉が輝いてみえるのか、確かめてみたくなっている。

A4の紙で箱を折る方法を覚えた。ちょうど蛸は今物質主義からほんの少し抜け出したい気持ちでいるから、うれしい。

蛸は考えるのを止めることはあんまり得意じゃない。でも、考えすぎだと感じることがある。今じっと、動かず、この小さな頭の中だけでなにかを一生懸命組み合わせていることに限界を感じるときがある。そんなときは、生き物として体を動かすのはどうだろうって思う。蛸はルーティンがあんまり続かない。でも思い立ったときには運動してみる。

今蛸がやってみたいのは、本を読んで、わかったことをアウトプットしていく作業。コピペでなく、自分の表現でアウトプットしてみること。めんどくさそうだなあと思うけど、やってみたいこと。

蛸は推し活を比較的楽しむこともできるけど、楽しまないこともできる。そしてこのところ、推し活を楽しむことをやめてみてもいいと思うようになってきた。例えばグッズを手放してみても、相手のどんなところが好きになったか、言葉にすることができる。そのうちこんなことを言ってたことも忘れてたくさんのグッズを求めるかもしれないけど、今はそういう時期だ。

ここは蛸がその日感じたことややったことややらなかったことを適当に書いておくための場所なので、一貫してないし誰かを追いかけたりしない。そういうための場所にする。

「物質主義（マテリアリズム、materialism）という言葉があります。ベルクによると、物質主義とは、消費者が世俗的な所有物を重視することです。物質主義が最も高いレベルでは、所有物が人の生活の中心的な位置を占め、満足と不満の最大の要因となりうると、ベルクは述べています。」蛸は物質主義で、いろんな物を持っているし、これからもいろんなものが欲しくなると思う。でも最近、蛸は所有物を減らしたいとも思っている。引用の通り、きっと蛸の中の物質主義が不満の要因になっている。