田中宏明
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田中宏明
@pochie334.bsky.social
ライター。好きなものは映画、音楽、頭脳警察、PANTA、伊藤蘭、フォルティウス(カーリング)。
「小川のほとりで」鑑賞。
女子大の講師をしているアーティストの女性を中心に、叔父の有名俳優、大学教授、学生などの恋愛模様を描く。
ホン・サンス監督らしい映画。固定カメラの長回しで、時折ズームイン、ズームアウト映像が飛び出す。酒席での会話が多いのもいつものこと。酒を飲みながら本音で語り合う一方で、言葉とは裏腹の態度が見えたりもする。特に主人公の女性は口数が少ないだけに、その表情や態度から様々なことが想像できてスリリング。
主演のキム・ミニはじめクォン・ヘヒョ、チョ・ユニらホン・サンス映画では常連の俳優たちが、含蓄ある演技を披露している。
相変わらず一度ハマると抜けられないホン・サンスの世界。
December 15, 2025 at 9:08 AM
「君と私」鑑賞。
俳優のチョ・ヒョンチョルの長編監督デビュー作。修学旅行を翌日に控えた2人の少女が過ごす1日を綴った青春ドラマ。
感受性豊かな2人のキラキラした輝きと、ふとしたことですれ違うさまを瑞々しく描写。映像作家・DQMが撮影した光を全面的に取り入れた映像も鮮烈。10代の揺れ動く心を自然体で演じたパク・ヘス、キン・シウンの演技も素晴らしい。
ただし、これはただの青春ドラマではない。多くの高校生が亡くなったセウォル号沈没事故が背景にある。冒頭でそれが告げられるだけに、2人の生き生きとした姿が切なくてたまらなくなる。終盤の現実と空想が入り混じった世界が独特の余韻を残す。
December 4, 2025 at 12:13 PM
「佐藤さんと佐藤さん」鑑賞。
「佐藤」という同じ苗字を持ち、交際・結婚・出産を経験した男女の15年間の軌跡を描いたヒューマンドラマ。
正反対の性格なのになぜか気が合い付き合い始めた2人が、司法試験の合格・不合格を巡って立場が逆転し危うい関係に。出産によって一時は再接近するものの、やがて再び対立し始める。
夫婦別姓や男性中心主義などの問題も背景に据え、様々な夫婦のカタチを見せつつ、主人公夫婦を丹念に追った天野千尋監督。手持ちカメラを使って2人の心の揺れを的確に描写。夫婦役の岸井ゆきのと宮沢氷魚の演技も秀逸で面白い作品に仕上がっている。しかし、まあ、夫婦って面倒くさいものですなぁ。
December 1, 2025 at 11:29 AM
「ナイトフラワー」(舞台挨拶中継付き)を昨日鑑賞。
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督のオリジナル作品。2人の子供を抱え貧困にあえぐシングルグルマザーがドラッグの売人になる話。
主人公を演じる北川景子の壮絶な演技が見もの。その演技から彼女の心の痛みがダイレクトに伝わる。彼女のボディガードを買って出る格闘家役の森田望智の演技も素晴らしい。孤独な彼女が主人公一家に加わり、疑似家族のようになるあたりは説得力十分。
ワルの組織がステレオタイプだったり、終盤の展開が不自然だったりはするものの、なかなか凄味のある映画だった。解釈を観客に委ねたラストにも好感が持てる。
November 29, 2025 at 2:15 AM
明日から公開の「兄を持ち運べるサイズに」を先行上映で昨日鑑賞。
「湯を沸かすほどの熱い愛」「浅田家!」の中野量太監督5年ぶりの新作。作家・村井理子が自身の体験をもとにつづったエッセイ「兄の終い」を映画化。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報をきっかけに、家族に起きるあれやこれやを描くコメディ。
想像の兄をスクリーンに出現させる手法が効果的。主人公にとって忌み嫌う対象だった兄に、それとは違う側面があったことを知り、主人公の心が徐々に変化していく。笑って、泣いて、ほっこりと温かくなって、家族について考えさせられるドラマ。
主人公役の柴咲コウに加え、兄の元嫁役の満島ひかりが絶品の演技。
November 27, 2025 at 11:33 AM
「道草キッチン」鑑賞。
都会で喫茶店を経営していた50歳の女性が再開発で閉店を余儀なくされ、体調不良も重なる中、思いもしない徳島県吉野川市から相続の通知を受け、その後移住する。
いわゆるご当地映画らしく、四季の花々など美しい自然や地元の阿波踊りなどの観光資源が登場するが、特筆すべきはベトナム人の存在。地元に溶け込み、地域の一員となって暮らしている。そのルーツともいうべき女性と、主人公の叔父のロマンスなども織り込み、ベトナム料理と出会った主人公が前向きになるまでを描いている。穏やかで心温まる作品。
26年ぶりの映画主演の中江有里のナチュラルな演技に加え、大塚まさじ、今陽子らの脇役が存在感を発揮。
November 25, 2025 at 10:04 AM
「TOKYOタクシー」鑑賞。
フランス映画「パリタクシー」のリメイク。山田洋次監督の91作目。
金に苦労している個人タクシーの運転手と、高齢者施設に向かう客の老女が会話を繰り広げる。同時に、彼女の過去の回想が描かれる。
軽いタッチでドラマが進行。遊び心あふれる描写もある。そんな中で特徴的なのは老女の波瀾万丈の人生の背景に、日本の戦後史が織り込まれているところ。そこに山田監督らしさを感じる。ラストはちょっぴり悲しいが、それでも温かな空気が流れる。
珍しく受けの芝居をする木村拓哉と、それをリードする倍賞千恵子のコンビが絶妙で最後まで飽きることがなかった。老女の若い頃を演じた蒼井優もいい。
November 24, 2025 at 9:57 AM
長いこと生きてきて、まずいことを言ったらゴメンするようにしてきたのだが、高市さんにはそういう考えはないようだ。困ったものである。
November 21, 2025 at 11:47 PM
「金髪」鑑賞。
主人公の教師が担任を受け持つ中学のクラスの生徒のほとんどが、突然金髪で登校したことから大変な騒動が持ち上がる。
奇妙な校則やSNSの暴走などの社会問題を背景に、坂下雄一郎監督がオリジナル脚本で描いたドラマ。主人公の言動と独白のギャップが笑いを誘うなど、全編にシニカルな笑いが満ちている。いかにも、といった感じの教育委員会や学校の動きなど、けっこうリアルに見えるところもある。
ストーリーは暴走気味だが、生徒の成長に加え大人になり切れない主人公の成長物語も描くなど、押さえるべきところは押さえている。
岩田剛典がオジサンを演じるというのも面白い。生徒役の⽩⿃⽟季の存在感も見逃せない。
November 21, 2025 at 11:37 AM
「ブルーボーイ事件」鑑賞。
1960年代に、性別適合手術が違法か合法かが争われた裁判「ブルーボーイ事件」に着想を得たドラマ。
社会派ドラマではあるが、エンターティメント性も担保。法廷劇を中心に様々な見せ場を用意する。最大のポイントは、手術を受けた主人公が裁判で証言を求められること。恋人もいて幸せな彼女は苦悩する。
主演の中川未悠はトランスジェンダー女性。終盤の法廷での証言には、当事者ならではの迫真性がある。男でも女でもない、自分は自分。自分らしい生き方をすることの重要性を訴えかける。トランスジェンダーの問題はもちろん、現代に通じる様々なテーマを内包した作品。
November 20, 2025 at 11:46 AM
「君の顔では泣けない」鑑賞。
君嶋彼方の小説を「決戦は日曜日」「ピンカートンに会いにいく」の坂下雄一郎の脚本・監督で映画化。高校生の時に体が入れ替わってしまった男女を描く。
入れ替わりのドラマは「転校生」など数々あるが、この映画のユニークなのは入れ替わった後の15年にわたる日々を描いていること。その間、2人には進学、恋愛、親との別れなど様々なことがあり、互いの感情も微妙に変わっていく。時間を行き来しながらそれを描き出す。いわばファンタジーの切り口でリアルを描いたドラマ。はたして元に戻るべきかどうか。切なさの果てに2人が下した決断を描いたラストも印象的。
芳根京子、高橋海人の演技も素晴らしい。
November 19, 2025 at 9:53 AM
「平場の月」鑑賞。
朝倉かすみの小説を「花束みたいな恋をした」「片思い世界」の土井裕泰監督が映画化。脚本は向井康介。
中学校の同級生の男女が中年になって再会するドラマ。
大枠は難病ものの体裁をとっているが、描かれるのはむしろ大人の恋愛。それは若い時とは違いキラキラするばかりではない。様々な過去の傷やしがらみを背負い、それゆえに臆病になり躊躇しながらも、少しだけ前に進んでいく。その両者の微妙な心理を繊細に描き出す。さらに、中学時代のエピソードを随時入れ込んで、今との対比で切なさを醸し出す。結末は悲しいがそれだけではない独特の余韻を残す。
井川遥が圧巻の演技を披露。堺雅人も持ち味を十分に発揮。
November 18, 2025 at 9:25 AM
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」鑑賞。
ロックのスーパースターの伝記映画。監督は「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー。自宅に録音機材を持ち込んで制作された1982年のアルバム「ネブラスカ」の誕生秘話と、その背景にある主人公の心の葛藤を描く。
典型的な伝記映画とは違い、ドラマチックな場面はほとんどない。両親、特に父とのわだかまりを抱えたまま、精神的に疲弊していくスプリングスティーン。その姿を真摯かつ誠実に描き出した印象。伝記映画や音楽映画というよりも、人間ドラマとして魅力的な作品。
主演のジェレミー・アレン・ホワイトの繊細な演技と、スプリングスティーンそっくりの歌声も心に残る。
November 16, 2025 at 11:49 AM
「爆弾」鑑賞(昨日)。
呉勝浩の小説を映画化。
酔っぱらって暴れて捕まった男が「霊感が働く」と称し、爆弾が爆発すると予告。それが現実のものとなる話。
何よりも「スズキタゴサク」と名乗る犯人を演じた佐藤二朗の怪演がすごい。大仰な演技が鼻をつくこともあるのだが、本作での演技は出色。のらりくらりと刑事の追及をかわし、逆に彼らをやり込める。
対する刑事役の渡部篤郎、山田裕貴、染谷将太に加え、巡査役の伊藤沙莉、坂東龍汰らも好演。
緊迫度はかなりのものでエンタメとして十分楽しめたものの、終盤はやや冗長な感じも。オチも今ひとつピンとこなかった。
November 12, 2025 at 2:12 AM
「旅と日々」鑑賞。
つげ義春の短編漫画2本を三宅唱監督が映画化。スランプの女性脚本家が体験する不思議な出来事を描く。
ドラマは2部構成。前半は主人公が脚本を担当した映画のパート。後半は、「自分には才能がないと思った」と語った主人公が旅に出て、風変わりな宿に泊まり、そこの主人と交流する。
つげ義春作品らしいシュールで哀愁漂う雰囲気はそのままに、弱った女性が自分を見つめ直し再生するドラマの側面を押し出している。ユーモアも満点。前半の夏の海や山、後半の雪の風景など映像も美しい。シム・ウンギョン、堤真一がいい味を出している。河合優実はいかにもつげ作品にふさわしい佇まい。地味ではあるが味わい深い一作。
November 10, 2025 at 9:03 AM
「旅人の必需品」鑑賞。
韓国のホン・サンス監督がイザベル・ユペールを主演に迎えた作品。
その正体も過去も謎のフランス人女性が、ソウルの街で生活費を稼ぐため風変わりなフランス語の個人レッスンを行い、マッコリを飲みながら会話を繰り広げる。
いつも通りのホン・サンス映画。カメラを固定し、長回しの映像で人物を捉える。そこからそこはかとないユーモアが漂ってくる。主人公をはじめ登場人物の微妙な心理状態もチラチラと見えてくる。
これがホン・サンス映画の魅力。ついてこれない人もいるだろうが、ハマる人はどっぷりとハマってしまう。かくいう私もその口。これから新作を5カ月連続で公開するというからたまりませんなぁ。
November 5, 2025 at 8:13 AM
「ハード・トゥルース 母の日に願うこと」鑑賞。
イギリスの名匠マイク・リー監督の作品。
主人公のパンジーはひたすら不機嫌で文句ばかり言っている。家族の行動にもケチをつけるし、買い物に訪れた店やクリニックでも文句を言う。あまりに文句ばかり言うので不快なのを通り越して、笑ってしまうぐらいだ。
後半、彼女は自らの胸の内をぶちまけるが、明確な不機嫌の原因が明らかになるわけではない。最後も余白を残し観客の想像力に委ねる。カタルシスを望む観客に受けるような映画ではないが、人間や家族などについて深い問いを投げかけた作品なのは確かだ。
主演のマリアンヌ・ジャン=バプティストの演技が見事。
November 2, 2025 at 11:00 AM
「ひとつの机、ふたつの制服」鑑賞。
台湾映画。1990年代、名門高校の夜間部に入学した女子生徒が、同じ机を共有する全日制の優秀な女子生徒と交流するドラマ。主人公のコンプレックスを背景に、友情、恋愛、そして成長を生き生きとテンポよく描く。
2人が同じ男の子を好きになるところなどありがちな話ではあるが、90年代のアイテムと学校内のヒエラルキーを巧みにドラマに織り込むことにより、魅力的なドラマに仕上げている。はるか昔に高校生だった身としてはノスタルジックで胸にグッとくるシーンも多い。
主役のチェン・イェンフェイ、共演のシャン・ジエルー、2人が恋する男子校生役のチウ・イータイがいずれも良い演技を披露。
October 31, 2025 at 10:15 AM
「恋に至る病」鑑賞(昨日)。
斜線堂有紀の小説を廣木隆一監督が映画化。
内気で友人のいない男子高校生の宮嶺が、転校先の高校でクラスの人気者の女子・景と仲良くなるが、2人の周りで同級生の不審死があり、疑念が膨らんでいく。
序盤はピュアなラブストーリー風。それが次第にサスペンス的な雰囲気を帯びてくる。景は宮嶺にとってファムファタール。そこには悪女の様相も垣間見れる。彼女に翻弄されて、それでも心酔する宮嶺の姿は恐ろしくもある。
長尾謙杜と山田杏奈が好演。特に山田の得体の知れなさが目を引いた。
脚本に原作モノにありがちな消化不良の部分はあるが、風変わりなラブストーリーとして、なかなか面白い作品。
October 31, 2025 at 8:16 AM
「ミーツ・ザ・ワールド」鑑賞。
金原ひとみの原作を松居大悟監督が映画化。
二次元の世界を愛する孤独な27歳の主人公が、新宿・歌舞伎町でキャバクラ嬢と出会い、違う世界を知って変わっていくドラマ。
対照的な2人が親しくなりルームシェアをする様子をコミカルに描写。推しについて速射砲のように話す杉咲花と、言葉少なながら厳しいことをズバリと言う南琴奈の演技が出色。周辺の人々もみんないい味を出している。後半はキャバ嬢の過去を巡って急展開するが、ラストは主人公に希望の灯をともして終わる。
ある種のファンタジー的な世界とも言えるが、それがこの映画の独特の魅力になっている。スタンダードサイズの映像も効果的。
October 29, 2025 at 11:22 AM
「愚か者の身分」鑑賞。
西尾潤の同名小説を永田琴監督が映画化。脚本は向井康介。
半グレ集団で闇ビジネスをする3人の若者たちが、そこから抜け出そうと苦闘するドラマ。3人それぞれの視点からドラマを綴り、闇ビジネスの手口や事件の行方とともに、彼らが闇ビジネスに手を出す背景にある貧困、虐待などの問題をあぶり出す。
中盤以降は組織からの脱出に焦点を絞り、スリリングなドラマを展開。ド派手なアクションシーンも用意するなどエンタメ性も重視する。ラストはやや尻切れトンボの感があるが、総じてヤクザ映画の進化系として興味深い作品。何より北村匠海、林裕太、綾野剛の3人のキャスティングが秀逸。
October 27, 2025 at 12:21 PM
「見はらし世代」鑑賞。
短編「遠くへいきたいわ」で注目された団塚唯我監督の長編デビュー作。カンヌ国際映画祭監督週間に選出。
姉と弟が、母を亡くして以来疎遠になっていたランドスケープデザイナーの父親と再会する家族ドラマ。3人の複雑な胸中をリアルかつ繊細にセリフに頼らずに描き出していく。同時に背景となる渋谷の街の再開発を描き、街の変化と家族の変化をリンクさせる。終盤はアッと驚く大胆な仕掛けを施し、独特の余韻を残す。粗削りなところもあるが団塚監督の才気を感じさせる作品。主演の黒崎煌代をはじめ、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生らの演技も素晴らしい。
October 24, 2025 at 11:40 AM
「ソーゾク」鑑賞。
高齢の母親の死をきっかけに勃発した遺産相続の騒動を描く。監督は「ケアニン」シリーズの脚本を手掛けた藤村磨実也。
仲が良かった長女、次女、弟夫婦の関係が遺産を巡るトラブルで次第に険悪に。それに死んだ長男の未亡人も加わって、さらに混乱が深まる。
ベタな話とも言えるが、相続の基本知識をしっかり押さえたハウツー映画の要素もあり、ユーモラスなタッチで綴られるので飽きることはない。
大塚寧々、中山忍、松本明子、有森也実ら芸達者揃いのキャストも魅力。単なるハッピーエンドで終わらないラストもいい。相続を身近に経験した人なら、身につまされそうな作品。
October 22, 2025 at 11:46 AM
「おーい、応為」鑑賞。
葛飾北斎の娘、葛飾応為(お栄)の人生を大森立嗣監督が描く。
冒頭、いきなり夫の絵を見下し啖呵を切って離縁されるお栄。北斎のもとに戻っても父娘で罵り合う。だが、その反面、恋心を抱えた少女のような面も見せる。そんな多面的な彼女の姿がセリフ以外の部分でも巧みに表現される。
ひたすら絵に執着した北斎と、同じように絵に魅入られたお栄の生き様はまさに似た者同士。その内面を的確に表現した長澤まさみと永瀬正敏の演技が圧巻。たくましい生命力を感じさせる作品。
October 21, 2025 at 10:10 AM
「夏の終わりのクラシック」鑑賞。
「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督の映画。済州島の海辺の町で出会った中年の男女のドラマ。
恋愛映画的な要素はあるものの、むしろ過去の傷に苦しむ女性の生き直しのドラマといった感が強い。
話自体にさして新味はないけれど、主人公の過去に関係のあるクラシック音楽が効果的に使われるとともに、海辺の町の美しい風景を捉えた映像も魅力的で、なかなか良い作品に仕上がっている。
ふだんは明るくしゃべり倒すが、その裏で過去の傷に苦しむ女性をキム・ジヨンが好演。
October 16, 2025 at 11:08 AM