りるめりあ✿
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りるめりあ✿
@rrmra.bsky.social
2024.01.09

恋してないけど人生を共に歩み痛みも喜びも分かち合って愛と慈しみをもつただのかけがえのない友であってください
よくないなあ、ほんとによくない。僕には自覚と危機感があった。現在地は自慢のソファの上。隅っこに追いやられて座る彼の、これっぽっちも心地の良くない膝枕。ごろりと寝転がった僕の頭を彼は気まぐれに撫でてくれる。どうしてくれんの本当に。こんなん癖になっちゃうよ。ゔゔん、と唸り声をあげるも正直な体はちっとも動かない。「なに?さわんないほうがいい?」「ううん……うれしくてこまってる……」僕、おまえの前ではかっこつけてたかったはずなのに。あんまりにも手遅れすぎてもうどうでも良いかもな……。
November 9, 2025 at 5:07 PM
人好きで人誑し。かまってちゃんの寂しがり。喧騒からは身を引くくせに、静寂にも安寧を見出せない。どうしようもねえヤツだと思うと同時、それらが俺で満たされるならこれ以上のことはないと思う。なんたって彼の傍は居心地が良くて、それはつまりこれからずっと利害の一致が成り立つのだ。有り余る情はあれど繋ぐものは多いほうが良い。これは決して恋慕なんてもんじゃなく、しいて言うなら怠惰だろう。
November 6, 2025 at 5:43 PM
「ね、好きって言ってみてよ」「何くれんの?」「焼肉くらいならくれてやろう」「えぇ?じゃあすき……焼き」「おしい」「なんだよケチだな」「安いもんだろ!買い叩くなよ!!」「うるっさ」「お題に失敗したのでピーマンの肉詰めです」「好き!大好き!俺おまえのことが一番好き!」「やっす」「あーもうぼったくられたわ」「素直に焼肉選ばないから」「すき焼き選んでやっただろうが」「べつにすき焼き食べに行ってもいいけど」「めんどくさいから寿司頼もう」「ね。僕もそれがいいと思う」
November 5, 2025 at 1:52 PM
俺って絶対落とされたよな、とため息のようなものが出た。背中に感じるぬくもりも、意味もなく触れるてのひらも。いくらか前の自分であれば確かに拒んでいたはずなのに。ゆるみきった心身を預け、ついでに瞼も下ろしてみる。穏やかな心音が心地好くて癪で、どうにかして乱してやりたかった。
October 26, 2025 at 1:24 PM
「僕らそろそろ付き合っとく?」確かそんな一言で始まった。ゲームとゲームの合間の小休止、真っ黒な画面越しの声。あの日はなんとなく気分が良くて、断る理由も見つからなくて。まあいいか、をずるずると続けていくところまでいってしまった。覆い被さる男の肌に触れ、随分とうるさい心臓を知る。バカだなおまえ。そんなんじゃすぐ死んじゃうよ。
September 9, 2025 at 1:50 PM
他人の体温が苦手だった。生温くて気持ち悪くて、自分とは違ういきものなのだと感じる。肉の柔らかさも嫌だ。やはり狭く冷たい棺桶こそが至高だ。少しばかりの退屈なんて眠ってしまえば気にならない。――それらをすべて裏返してしまうのは、たったひとりの人間だ。
隣にあると安心する。みずみずしい肌の内側に、おんなじかたちのたましいがある。退屈などとはあまりに遠い、狂おしいほどに鮮烈な日々。眠ってしまうなんて勿体ない!
August 15, 2025 at 3:56 PM
熟れた深紅は瞼に覆われ、長い睫毛の影が落ちる。僅かに開いた唇からはこれっぽっちの野性も感じられない。いつの間にこんなに僕に慣れたの。嬉しくてじっと見つめてしまう。てのひらの温度しか知らなかった彼の、恐ろしく無防備で無垢な信頼。「……僕も一緒に寝ようかな」こだわりぬいた寝具よりも此処はずっと魅力的だ。柔らかな光が射し込むリビング、寄り添う夜のいきものがふたり。
August 2, 2025 at 3:07 PM
「通帳丸ごとあげよっか」肉の焼ける音に混じり、聞き慣れた声がトチ狂ったことをほざいた。なんでも俺を好きらしい。だとしたら普通にトロールだけどね。「お前実は俺のこと嫌い?」「僕今告白しなかった?」「びっくりするほどヘタだった」「うそ?!完璧だったのに」やっぱりこいつイカれてんだあ、と食べごろになった肉を食む。相変わらず人の金で食う焼肉は美味い。信頼のシェフもいることだし。お前の通帳丸ごと全部焼肉にして食ったらいいんじゃないか?
July 31, 2025 at 4:58 PM
つかれたあ、と呟く声は低く、幾分か輪郭を失っていた。勝手に甘える重みを許し、布越しの体温を受け入れる。こんな薄っぺらい身体よりもご自慢のソファにすればいいのに。面倒だから口にはしないが、毎度思うのは止められない。
――んあぁ、どうすっか。寝んなら動画でも見てようか。
慣れ親しんだサイトを開き、コツコツと爪を滑らせる。ちょうど気になる参考動画がいくつかあがっていたはずだ。
July 30, 2025 at 11:49 AM
夢想する。故郷の土に建てた墓標。或いは、慣れ親しんだ黒い棺桶。彼だったものをそこに眠らせ、自分もまた永い眠りにつく。ああ良いな、と思ってしまったことに少しだけ罪悪感を抱いた。現実の彼は甘美な妄想とは程遠く、真っ白なシーツに包まれながら穏やかな寝息をたてている。骨にも灰にも似つかない、あたたかで柔らかな人間のからだ。それは確かにしあわせであるのに、ときどき本能を騒がせる。
May 18, 2025 at 2:34 PM
恋をしている。たぶん。おそらく。ちっともどきどきしないせいで、はっきり『そう』と言いきれない。自分たちは長いこと友達をやっていて、同じだけ相棒と呼び合っていて。ただ、どうしてかきらきらと輝いて見えたり、ふとしたときに触れたくなったりする。一番じゃなくてもいいけれど、数少ない彼のだいじなものの一つでありたい。速まるどころか落ち着く鼓動は彼の隣を一等好んでいる。
May 10, 2025 at 2:12 PM
人間なんて、と思う日がある。それはとびきり楽しんだゲームの後であったり、まったりと過ごす食事の最中であったり、或いはそっと身を寄せ合ってぬくもりを分け合っているときだったりする。決まって隣で笑っているのは唯一無二の相棒の男。数年ですっかり洗練された容姿は代わり映えのない自分とはまるで違う。いつか俺をおいていくくせに。それでもいいから大切にしたい。ちぎれる心を口にすれば、「それって僕のこと大好きってこと?」と笑う。あまりにも嬉しそうにするものだから否定のフリすらやめてしまった。
May 7, 2025 at 10:44 AM
一緒にいるのが心地好い。何でもないことで楽しくなれる。トクトクと動く心臓が過不足なく全身に血を送り、ぽかぽかとあたたまった指先が彼に伸びていくのを止められない。いつからか振り払うことをやめた彼はきっと面倒くさくなっただけだけれど、時々控えめに委ねるような、驚くほどの無防備さがいじらしかった。「おまえいつまでやってんの。ゲームするんじゃなかったの?」呆れたとばかりにあがった声は、しかしそれ以上には続かない。やるよぉ、と甘えた返事を返せば、んあぁ、と痩躯が伸びをしていた。
May 5, 2025 at 9:34 AM
おれのことぜんぶゆるして、とは最愛の男の言葉である。一世一代の告白をうけて随分と戸惑った様子の彼が、逃げるように寝返りをうちながら、そっと差し出してくれた心。歓喜のままに抱き寄せてみればぐぅ、と唸り声をあげ、それでもやはり拒まれることはなく、ソファから転がり落ちるようにして腕の中におさまった。本当に許されたがっているのは僕のほうだ。触れさせてくれるのが嬉しくて、緊張に強張る熱い身体がじっと耐えていることに感動する。ずっとゆるさせてほしい。彼に向ける恋心は祈りにも似ている。
May 4, 2025 at 10:14 AM
「僕らいつまで一緒に居れるかな」それは軽口のようでいて、けれども眼差しばかりが真剣だった。人好きで、輝かしくて、きっと誰の隣も選べただろうに――どうしてか俺の手なんかをとったばかりに要らぬ寂しさを抱いている。馬鹿だなあ、と笑い飛ばしてやるには少々情を持ちすぎた。耳触りのよい言葉を吐くべきか、おとなしく黙っているべきか。数秒頭を巡らせて、少なくとも前者はナシだなと思った。「おまえが俺に飽きるまでじゃない?」いつかとは違う答えを返せば、物好きな彼はくふくふと笑う。「それ、ほとんどずっとやね」もしも本当にそうだとしたら、たかが人生の時間ぐらいおまえに全部あげてもいいよ。
April 30, 2025 at 6:26 PM
恋だの愛だの、よくわからない。楽しければそれでいい。お高いソファで身を寄せ合って、画面の向こうでファイトする。詰るような言葉の応酬は睦言などよりよほど至福だ。人でなしは人でなしらしく――と言いたいところだが、どうも俺の相棒である男も同様にずいぶんと楽しげだった。天使のよう、なんて誰が言ったか。こいつの翼は真っ黒だぞ。
January 21, 2025 at 12:06 PM
やさしいところが好きだ。美味い菓子を食べながら思う。半分より少しだけ大きなそれを彼は当たり前のようにくれた。空になったペットボトルのついで、洒落た包み紙を片される。誰にだって優しくあろうとする彼の、俺にことさらに甘いところ。ひたと合わさったまなざしからはぬくもりばかりが注がれて、あざぁ、とおざなりな礼を言えば唇までもが柔く緩んだ。
January 17, 2025 at 10:29 PM
このペースでいかれるとさすがの私も2年かかるぞ
January 15, 2025 at 4:34 PM
ものすんごい物量で公式の供給降ってくる 暴食に自信のある私ですら気が遠くなるくらいの山ができてる うれしい
January 15, 2025 at 4:33 PM
友達。相棒。あるいはライバル。時々に変わる関係性は、積み重なった時間の重みだ。いつだっていちばん心地好く、触れてしまえるほどに近い距離。かつては存在していた薄い隔たりの向こう側、心臓のようなところに置いている彼を、ほんの少しだけこわいと思う。そりゃそうだろ。おれのこと傷つけられるんだぞ。あいつがそれをしなくたって――いつか訪れるその日はある。
January 10, 2025 at 7:07 PM
好きと言うことを躊躇った瞬間、諦念によく似た感情をみとめる。あーあ、これからどうしよう。我慢はあんまり得意じゃない。「なにぃ?」と甘えた声の彼にはきっとまだ少し早いだろうに。やたらと煮えた言葉を投げれば、たちまち驚いて飛び退くに違いなかった。「んーん、なんでもない。次いこ次」ゆっくりじっくり、ぬるま湯に沈むように、手間暇をかけて絆してやりたい。幸い手札には困ってないしな、と一際強くコントローラーを握った。
January 10, 2025 at 2:31 AM
過去から全部食ってるからわかるけど今年マジでおかしなことになってて草だな 毎回たまたま知って沼るコンテンツド旬を迎えてるんだよな 今回はいつもと違って元々現在進行形だけど
December 21, 2024 at 8:17 AM
ふたりぼっちってサイコーーッッ
November 23, 2024 at 3:31 PM
強くて弱い人間の一瞬のきらめきをほんの少しのあこがれと共に抱きしめる誰かが好きだ
November 15, 2024 at 2:35 PM
善でも悪でも、主役でもそうでなくても、自分を持ち続けて足を止めない存在のことが昔からずっと好きなんだぼくは
November 6, 2024 at 4:07 PM