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2025.11.17 あの道路を走っていると、真っ正面に、大きく、地上すれすれに月が浮かぶ。進めば進むほど月は大きくなり、道が登っているせいかだろうか、あと少しで月に届く距離に到達しそうだ。ふと気づくと、月が大きくなっっているのではなく、運転しているわたしの体が大きくなっている。それに合わせて運転している車も大きくなっている。しだいしだいに周りの景色から遠ざかり、そらを飛んでいるような気持ちになる。そうやって、幾度もあの道を通ってきた。今日もそんなような道を走り、いまここにいる。…
2025.11.17 あの道路を走っていると、真っ正面に、大きく、地上すれすれに月が浮かぶ。進めば進むほど月は大きくなり、道が登っているせいかだろうか、あと少しで月に届く距離に到達しそうだ。ふと気づくと、月が大きくなっっているのではなく、運転しているわたしの体が大きくなっている。それに合わせて運転している車も大きくなっている。しだいしだいに周りの景色から遠ざかり、そらを飛んでいるような気持ちになる。そうやって、幾度もあの道を通ってきた。今日もそんなような道を走り、いまここにいる。…
2025.11.16 空いちめんを鱗を散り散りに撒いた雲が輪郭を光らせて泳いでいる。地上半分の面積では収まりきらない大きな魚が泳いでいる。それに朝の太陽の光が差し、輝いている。一刻いっこくと表情を変える空を背に追いながら、歩いている。あれから数分過ぎたとき、日差しが強まり、眩しい光が目に飛び込んできた。少しの坂を登り切った見晴らしの良い交差点に差し掛かると、シャッターの音が響く、かしゃかしゃと写し取ろうとするヒトカゲを後にして、進む。今日もマルと散歩。児童公園を一周。…
2025.11.16 空いちめんを鱗を散り散りに撒いた雲が輪郭を光らせて泳いでいる。地上半分の面積では収まりきらない大きな魚が泳いでいる。それに朝の太陽の光が差し、輝いている。一刻いっこくと表情を変える空を背に追いながら、歩いている。あれから数分過ぎたとき、日差しが強まり、眩しい光が目に飛び込んできた。少しの坂を登り切った見晴らしの良い交差点に差し掛かると、シャッターの音が響く、かしゃかしゃと写し取ろうとするヒトカゲを後にして、進む。今日もマルと散歩。児童公園を一周。…
2025.11.14 白い粉が床に落ちている。用事を済ませ、玄関のドアから靴を脱ぎ、1階の部屋をつなぐ広い廊下にそれはあった。しかし、顔を近づけて目を凝らして見ないとそれとはわからない。じゃあ、どうして気が付いたかというと、そのときわたしは裸足であったからだ。足の裏の感触に粉のようなものがざらざらと貼りつき、どこまで歩いてもこぼれ落ちそうにもなかった。それで気が付いた。その白い粉の正体はわからない。事の次第はここまでだが、それから時々、家の中に小さな白い粒を見かけるようになった。今朝も2粒ほどそれは食卓の上に落ちていた。…
2025.11.14 白い粉が床に落ちている。用事を済ませ、玄関のドアから靴を脱ぎ、1階の部屋をつなぐ広い廊下にそれはあった。しかし、顔を近づけて目を凝らして見ないとそれとはわからない。じゃあ、どうして気が付いたかというと、そのときわたしは裸足であったからだ。足の裏の感触に粉のようなものがざらざらと貼りつき、どこまで歩いてもこぼれ落ちそうにもなかった。それで気が付いた。その白い粉の正体はわからない。事の次第はここまでだが、それから時々、家の中に小さな白い粒を見かけるようになった。今朝も2粒ほどそれは食卓の上に落ちていた。…
2025.11.13 灰色の雲とむらさきにひかるわざとらしい仕草。草むらに置かれた修行僧の短冊が夜露に濡れ、書かれた文字が薄く溶解してゆく。誰に当てたわけでもないのは承知だが、誰も受け取る相手がいないことも承知がだ、こうやって見てしまった以上、放っておくわけにはいかない。それをなんと表現してよいのかわからないが、一旦、立ち止まって考えてみる。朝に、起き、マルと散歩をする。今日も児童公園を一周。白鳥が一羽、飛んでくる。…
2025.11.13 灰色の雲とむらさきにひかるわざとらしい仕草。草むらに置かれた修行僧の短冊が夜露に濡れ、書かれた文字が薄く溶解してゆく。誰に当てたわけでもないのは承知だが、誰も受け取る相手がいないことも承知がだ、こうやって見てしまった以上、放っておくわけにはいかない。それをなんと表現してよいのかわからないが、一旦、立ち止まって考えてみる。朝に、起き、マルと散歩をする。今日も児童公園を一周。白鳥が一羽、飛んでくる。…
2025.11.12 金属の光が部屋の片隅にある。もちろん光の正体はステンレスのクリップだとわかるのだが、輝きは部屋の明かりのせいで黄色みを帯び、夕方のような、物憂さを放っている。そこに顎を乗せ、憂の正体を覗いてみたくなるのだが、顔が入らない世界にわたしのうごめいている思考を入れようとしても撥ねつけられるに決まっている。一転、外を見ると、大きく育った棕櫚の葉に朝日が眩しく差し込み、大きく広げた葉先に濃淡の影を落としている。揺れる棕櫚の葉をみながら部屋の世界との近接した距離を測る。わたしはなにを見ているのだろう。今日、も児童公園を一周。白い犬と会う。猫を5匹飼っていると主は言う。…
2025.11.12 金属の光が部屋の片隅にある。もちろん光の正体はステンレスのクリップだとわかるのだが、輝きは部屋の明かりのせいで黄色みを帯び、夕方のような、物憂さを放っている。そこに顎を乗せ、憂の正体を覗いてみたくなるのだが、顔が入らない世界にわたしのうごめいている思考を入れようとしても撥ねつけられるに決まっている。一転、外を見ると、大きく育った棕櫚の葉に朝日が眩しく差し込み、大きく広げた葉先に濃淡の影を落としている。揺れる棕櫚の葉をみながら部屋の世界との近接した距離を測る。わたしはなにを見ているのだろう。今日、も児童公園を一周。白い犬と会う。猫を5匹飼っていると主は言う。…
2025.11.11 大きく成長した棕櫚のからだに巻きついて、つるが伸びてきた。何本もある手の指を広げた葉の間から、山道の曲がりくねった道を進む車輪のような格好の芽を伸ばした植物が顔を出してきた。侵食される家の壁に張り付いて、離れようとしない。これはどうなっているのだろうか。毎朝起きる金縛りのことが、照り出した朝の陽に当たり、蘇る。カチカチを食器を片付ける音がする。遠くでは風の音が見える。伸び切ったミズキの枝は葉を落とし始めている。こういった情景を裸足で見ている。…
2025.11.11 大きく成長した棕櫚のからだに巻きついて、つるが伸びてきた。何本もある手の指を広げた葉の間から、山道の曲がりくねった道を進む車輪のような格好の芽を伸ばした植物が顔を出してきた。侵食される家の壁に張り付いて、離れようとしない。これはどうなっているのだろうか。毎朝起きる金縛りのことが、照り出した朝の陽に当たり、蘇る。カチカチを食器を片付ける音がする。遠くでは風の音が見える。伸び切ったミズキの枝は葉を落とし始めている。こういった情景を裸足で見ている。…
2025.11.09 布の切れ端を集め、突き合わせ、断片の形を合わせてゆく、うまく合うものはほとんどない。だから、少し重なりが深くなろうが、浅くなろうが、お構いなしに縫い合わせる。それを二つの竹竿に潜りつけ空に羽ばたかせる。すると濃淡が現れ、薄い場所を通して風が抜ける。帆は大きく膨らみ、体に推進力を与えてくれる。さあ、と声が聞こえる。いったい、誰がこの竹竿を持っているのだろうか。今日は児童公園を一周。遠くの空に白鳥の隊列が川の上を上流へと、下流へと羽を拡げ、流れてゆく。 詩誌の印刷は一旦停止。部屋の片付けをする。F-PRESSを工房の壁に立てかけたが、とても不安定だ。…
2025.11.09 布の切れ端を集め、突き合わせ、断片の形を合わせてゆく、うまく合うものはほとんどない。だから、少し重なりが深くなろうが、浅くなろうが、お構いなしに縫い合わせる。それを二つの竹竿に潜りつけ空に羽ばたかせる。すると濃淡が現れ、薄い場所を通して風が抜ける。帆は大きく膨らみ、体に推進力を与えてくれる。さあ、と声が聞こえる。いったい、誰がこの竹竿を持っているのだろうか。今日は児童公園を一周。遠くの空に白鳥の隊列が川の上を上流へと、下流へと羽を拡げ、流れてゆく。 詩誌の印刷は一旦停止。部屋の片付けをする。F-PRESSを工房の壁に立てかけたが、とても不安定だ。…
2025.11.08…
2025.11.08…
2025.11.07 遠くで煙のようなものが上がっている。よく見ると月だ。月と煙、間違いっこないのに、どうして見間違ったのだろうか。朝日が昇る頃、夜風に吐かれた雲が散りじりに空に浮かんでいる。下から当たる光を受け、どれも輪郭が鮮やかな白や黄色やオレンジに輝いている。ポカポカとした冷たい朝の情景を見ていると、あれが月なのか雲なのかどうかわからなくなる。そんなことはないと言うが、どうしようもない日には、そういうこともある。今日もマルと散歩。児童公園を一周。あと何回まわり道ができるだろうか。…
2025.11.07 遠くで煙のようなものが上がっている。よく見ると月だ。月と煙、間違いっこないのに、どうして見間違ったのだろうか。朝日が昇る頃、夜風に吐かれた雲が散りじりに空に浮かんでいる。下から当たる光を受け、どれも輪郭が鮮やかな白や黄色やオレンジに輝いている。ポカポカとした冷たい朝の情景を見ていると、あれが月なのか雲なのかどうかわからなくなる。そんなことはないと言うが、どうしようもない日には、そういうこともある。今日もマルと散歩。児童公園を一周。あと何回まわり道ができるだろうか。…
2025.11.06 松の木を透かして見えるまあるい月が網目模様に輝いている。それは細かな粒々の光の粒子が月の光とともに宙に散らばってゆくさまのようで、美しい。今日は大きな満月だと言っていたのは昨夜のことで、今朝は東の空高くまあるい月が浮いている。あたりには灰色に輝く雲がざわざわと漂っている。雲海とも言えない、変わった言葉をした波が押し寄せては引いてゆく。この引力をわたしの体は感じているらしい。妙に今朝はからだが宙に引き寄せられる。これからマルと散歩に出る。その前。…
2025.11.06 松の木を透かして見えるまあるい月が網目模様に輝いている。それは細かな粒々の光の粒子が月の光とともに宙に散らばってゆくさまのようで、美しい。今日は大きな満月だと言っていたのは昨夜のことで、今朝は東の空高くまあるい月が浮いている。あたりには灰色に輝く雲がざわざわと漂っている。雲海とも言えない、変わった言葉をした波が押し寄せては引いてゆく。この引力をわたしの体は感じているらしい。妙に今朝はからだが宙に引き寄せられる。これからマルと散歩に出る。その前。…
2025.11.05 鮮血がポタポタと落ちる。止めようがない。そんな夢を見てはいない。現実の出来事だ。いま、「現実」と書いたが、当の本人はなにがなんだかわからないまま息をしている。体に変が生じていることを当の本人はどういうふうに感じているのだろうか。わからない、彼は人間ではないから、わたしにはわからない。彼がもし人間であっても、わたしにはわからない。どうせわたしにはわからないのだから、彼のことをじっと見つめ、何かの合図を逃さないようにしよう。今日も、マルと児童公園を一周。…
2025.11.05 鮮血がポタポタと落ちる。止めようがない。そんな夢を見てはいない。現実の出来事だ。いま、「現実」と書いたが、当の本人はなにがなんだかわからないまま息をしている。体に変が生じていることを当の本人はどういうふうに感じているのだろうか。わからない、彼は人間ではないから、わたしにはわからない。彼がもし人間であっても、わたしにはわからない。どうせわたしにはわからないのだから、彼のことをじっと見つめ、何かの合図を逃さないようにしよう。今日も、マルと児童公園を一周。…
2025.11.03 穏やかな日。そこに、安心している人がいるだけで、穏やかになる。そうすると、黄色く色づいたミズキの葉も見えてくる。斑らな黒いシミのような模様をつけ、枯れ落ちる寸前のミズキの葉の心棒は赤く染まり、かろうじて黒い枝に繋がっている。どこかでみたこの赤は芽立ちの季節に見たなにかしらの突起だったような気がする。青空が見え、晴れたと思ったら急に火がかげる。それとともに気持ちも塞ぎ込む。今日もマルと児童公園を一周。暖かいのか寒いのかわからない朝。…
2025.11.03 穏やかな日。そこに、安心している人がいるだけで、穏やかになる。そうすると、黄色く色づいたミズキの葉も見えてくる。斑らな黒いシミのような模様をつけ、枯れ落ちる寸前のミズキの葉の心棒は赤く染まり、かろうじて黒い枝に繋がっている。どこかでみたこの赤は芽立ちの季節に見たなにかしらの突起だったような気がする。青空が見え、晴れたと思ったら急に火がかげる。それとともに気持ちも塞ぎ込む。今日もマルと児童公園を一周。暖かいのか寒いのかわからない朝。…
2025.11.02 大きな爆発があった。それは昨夜のことだが、余波が今も続いている。葉は黄色くしなだれて、赤く実った実は黒ずんでいる。川のせせらぎは流れることをやめ、黙祷しているかのように立ち止まっている。何を見ているのだろうか。目が覚めると、まだ暗い時間だったので、そのままの姿勢を維持していた。今朝は大風呂敷。玄関の戸を開けると、寒いかと思った空気がそれほどでもないと気づく。今日も児童公園を一周。大きな犬と遭遇。彼は嫌な顔をしていた。なんとかなるさ。…
2025.11.02 大きな爆発があった。それは昨夜のことだが、余波が今も続いている。葉は黄色くしなだれて、赤く実った実は黒ずんでいる。川のせせらぎは流れることをやめ、黙祷しているかのように立ち止まっている。何を見ているのだろうか。目が覚めると、まだ暗い時間だったので、そのままの姿勢を維持していた。今朝は大風呂敷。玄関の戸を開けると、寒いかと思った空気がそれほどでもないと気づく。今日も児童公園を一周。大きな犬と遭遇。彼は嫌な顔をしていた。なんとかなるさ。…
2025.11.01 体が浮いている。柔らかい、水のような体の中を筋が泳いでいる。ところどころに夜空に浮かぶ星のように痛みが走る。昨日までとは違うようで、同じかもしれないとも思う。意識を戻すと、さっきまでのことがどういうことだったのかわからなくなる。もう戻れなくなる。毎朝の散歩でたどる道は覚えている道だから確実に家に戻れる。でも、戻った家が、本当に数分前に玄関の戸を開けた家だったのだろうか。違う時間だ。今日もマルと児童公園を一周。…
2025.11.01 体が浮いている。柔らかい、水のような体の中を筋が泳いでいる。ところどころに夜空に浮かぶ星のように痛みが走る。昨日までとは違うようで、同じかもしれないとも思う。意識を戻すと、さっきまでのことがどういうことだったのかわからなくなる。もう戻れなくなる。毎朝の散歩でたどる道は覚えている道だから確実に家に戻れる。でも、戻った家が、本当に数分前に玄関の戸を開けた家だったのだろうか。違う時間だ。今日もマルと児童公園を一周。…
2025.10.31 枝分かれしたハナミズキが、亜一彩の空に向かって赤く色づいた葉を築き上げている。何を訴えているのだろうかと思うが、広げた手が隣の南天やクレマチスの枝に邪魔されて思うように動けないでいる。我先にと植物でも焦る気持ちがあるのだろうか。いや、何かの法則に従ってただ体をくりゅらせているだけだろう。面倒な動作ではあるが、やらねばならないことなのだろう。と、思う。玄関を出てマルと散歩。今朝も寒い。児童公園を一周。 仙台へ。鍼灸整骨院で体のメンテナンス。 夕、マルと散歩。墓を一周。…
2025.10.31 枝分かれしたハナミズキが、亜一彩の空に向かって赤く色づいた葉を築き上げている。何を訴えているのだろうかと思うが、広げた手が隣の南天やクレマチスの枝に邪魔されて思うように動けないでいる。我先にと植物でも焦る気持ちがあるのだろうか。いや、何かの法則に従ってただ体をくりゅらせているだけだろう。面倒な動作ではあるが、やらねばならないことなのだろう。と、思う。玄関を出てマルと散歩。今朝も寒い。児童公園を一周。 仙台へ。鍼灸整骨院で体のメンテナンス。 夕、マルと散歩。墓を一周。…
2025.10.30 不用意な言葉に気をつけろ。誰もいない部屋で、独り言を呟いても、誰かが聞いている。戸を閉め切って、厳重に辺りを確認していても、誰かが聞いている。あなた一人さえ居れば、それで十分だ。今日も玄関の戸を開ける。外は快晴。とにかく寒い。とにかく寒さが頬を縛る。児童公園を一周。冷たい指先でなんども、なんども赤い舌をなぞる。…
2025.10.30 不用意な言葉に気をつけろ。誰もいない部屋で、独り言を呟いても、誰かが聞いている。戸を閉め切って、厳重に辺りを確認していても、誰かが聞いている。あなた一人さえ居れば、それで十分だ。今日も玄関の戸を開ける。外は快晴。とにかく寒い。とにかく寒さが頬を縛る。児童公園を一周。冷たい指先でなんども、なんども赤い舌をなぞる。…
2025.10.28 遅く起きる。いつもより1時間ずれている。どこかで切り貼りをして調整をしなければならないが、意図してできるようなことではない。なまあたたかな日。予報では寒気が降りてくるというが、そういう気配はない。外に出る。急に枯葉が落ちているような気がする。道には赤や茶色や黄色の枯れた葉が敷き詰められている。空は、もう冬だと入っているのに。マルと歩いていると、リオちゃんに会う。…
2025.10.28 遅く起きる。いつもより1時間ずれている。どこかで切り貼りをして調整をしなければならないが、意図してできるようなことではない。なまあたたかな日。予報では寒気が降りてくるというが、そういう気配はない。外に出る。急に枯葉が落ちているような気がする。道には赤や茶色や黄色の枯れた葉が敷き詰められている。空は、もう冬だと入っているのに。マルと歩いていると、リオちゃんに会う。…
2025.10.27 雨上がりにくっきりと南の空高く、オリオン座が見える。走る車の赤いランプが強く光ったり、弱く光っていたり、点滅ではないが、強弱を繰り返す。その都度、わたしの脳に光の帯が走る。そろそろと思うが、まだらしい。今日もマルと児童公園を一周。寒さが一段と増す。…
2025.10.27 雨上がりにくっきりと南の空高く、オリオン座が見える。走る車の赤いランプが強く光ったり、弱く光っていたり、点滅ではないが、強弱を繰り返す。その都度、わたしの脳に光の帯が走る。そろそろと思うが、まだらしい。今日もマルと児童公園を一周。寒さが一段と増す。…
2025.10.26 家族が一緒に住んでいる家なのに、誰も朝になっても起きてこない。コツン、コツン、と響いてくる足音だけが鳴り響いている。ここは洞窟。屋根と壁のない洞窟。灯りは煌々と家の中の廊下や部屋を照らし出している。影は動かない。ここは家、誰も起きてこない。マルと玄関を出て児童公園を一周。雨の予報にもかかわらず外に出ると降っていない。天の恵みの雨ならぬ、空き時間。散歩を終えようと家に前に来たときに降り出す。天恵と思うことにする。…
2025.10.26 家族が一緒に住んでいる家なのに、誰も朝になっても起きてこない。コツン、コツン、と響いてくる足音だけが鳴り響いている。ここは洞窟。屋根と壁のない洞窟。灯りは煌々と家の中の廊下や部屋を照らし出している。影は動かない。ここは家、誰も起きてこない。マルと玄関を出て児童公園を一周。雨の予報にもかかわらず外に出ると降っていない。天の恵みの雨ならぬ、空き時間。散歩を終えようと家に前に来たときに降り出す。天恵と思うことにする。…
2025.10.25 煙突だけを残し、沈んでしまった船が煙を出している。たぶん、違う時間を船は安全に航行しているのだろう。笑い声が聞こえる。食卓の賑やかな音が聞こえる。カキーン、コキーン、ざわざわ。フォークの音や皿の輝きに人間の舌が触る。電気が点く。向こうでエンジン音がする。わあー、そういうことだった。外に出ると、やっぱり寒い。今日も児童公園を一周。足の長い男が挨拶をしてゆく。手に袋を2つぶら下げている。…
2025.10.25 煙突だけを残し、沈んでしまった船が煙を出している。たぶん、違う時間を船は安全に航行しているのだろう。笑い声が聞こえる。食卓の賑やかな音が聞こえる。カキーン、コキーン、ざわざわ。フォークの音や皿の輝きに人間の舌が触る。電気が点く。向こうでエンジン音がする。わあー、そういうことだった。外に出ると、やっぱり寒い。今日も児童公園を一周。足の長い男が挨拶をしてゆく。手に袋を2つぶら下げている。…
2025.10.24 ものぐさになりつつある。日々やることを前にして(この時点でものぐさである)、やりたくないなと思うようになった。それを無理やりやっていると、どうしてこんなことをしなければいけないのかと、頭にものぐさへの反抗心が浮かんでくる。紙一重のようで、かなり違う一線がある。玄関の戸を開けると、寒い。もう、家の中の寒さと外の寒さが変わらなくなってきている。どちらも寒い。体のギアが一段低くなったような気がする。今日も、児童公園を一周。鱗雲に朝日が当たり、輝いている。…
2025.10.24 ものぐさになりつつある。日々やることを前にして(この時点でものぐさである)、やりたくないなと思うようになった。それを無理やりやっていると、どうしてこんなことをしなければいけないのかと、頭にものぐさへの反抗心が浮かんでくる。紙一重のようで、かなり違う一線がある。玄関の戸を開けると、寒い。もう、家の中の寒さと外の寒さが変わらなくなってきている。どちらも寒い。体のギアが一段低くなったような気がする。今日も、児童公園を一周。鱗雲に朝日が当たり、輝いている。…
2025.10.23 歯車が噛み合っている時には、なんら感触もなく、快不快の区別もなく、雲や水や空気が流れるように流れる。こんなことを書くということは、猫のような動物にも歯車があるとは思っていない。が、一旦、歯車が狂うと、なんやかんやと理由をつけて、猫や犬の中にも精巧な歯車があり、狂い始めている様子を書き始める。自分のことなのに、自分でないことのように、人間でないことのように思う。誰か外の人が、それはお前のことだと言わない限り、とめどなくそれは続く。今日は晴れ。外に出ると雲ひとつない。マルと今日も児童公園を一周。…
2025.10.23 歯車が噛み合っている時には、なんら感触もなく、快不快の区別もなく、雲や水や空気が流れるように流れる。こんなことを書くということは、猫のような動物にも歯車があるとは思っていない。が、一旦、歯車が狂うと、なんやかんやと理由をつけて、猫や犬の中にも精巧な歯車があり、狂い始めている様子を書き始める。自分のことなのに、自分でないことのように、人間でないことのように思う。誰か外の人が、それはお前のことだと言わない限り、とめどなくそれは続く。今日は晴れ。外に出ると雲ひとつない。マルと今日も児童公園を一周。…