憂理
@yorunoyuri.bsky.social
42 followers 53 following 250 posts
君と私で月に帰る。言葉を散らして月光を摘み取る。詩の死骸を掻き集める。
Posts Media Videos Starter Packs
yorunoyuri.bsky.social
白い薔薇の群れが私を見つめている。花びらはすべて夢の亡霊みたいで触れれば溶けてしまう。誰もそのやわらかさを知らない。空気は青く歪んでいて、深呼吸をすれば心臓が静かに沈んでいく。君の光だけが微かに残って、私の呼び声は不明瞭に途切れてしまった。今は、薔薇たちは私より長く息をしている。
yorunoyuri.bsky.social
酸素のかわりに涙を吸い込んで、胸の奥の腐敗を確かめている。言葉なんて信じられなくて、でも君の声だけは水みたいに喉を流れ落ちる。落胆に眠れない夜に爪を噛んで、赤く腫れた心臓のかけらを誰にも見せられなくて、夢の中でだけ私たちは青い花を抱きしめて、どうかこのまま、目を覚まさないで。
yorunoyuri.bsky.social
朝焼けの空から咲いた薔薇の花びらが、私の夢を塗り替えていく。光の粒が瞼に落ちて痛いほど眩しい。それは誰かの涙のようで、でも私の鼓動だった。ねえ、この世界はもう戻れないくらい甘くて苦い。それは私たちのささやかな秘密で、そして誰も知らない始まりの合図だった。鮮やかだね、私たちの夢は。
yorunoyuri.bsky.social
花が顔を覆う。目隠しの光が頬を撫でる。なりたい自分になりたくて、チュートリアルからやり直しだ。静かに咲き、静かに散る。この瞬間は、誰かの夢の欠片。風が運ぶ、花びらの記憶。触れられない、でもそこにいる。色が溶けて、境界が消える。ただそこに、花がある。美しくなりたかった、でも叶うよ。
yorunoyuri.bsky.social
静かに息を吸い込むたびに、肺の奥底に溜まった冷たい夜の空気と、いつまでも消えない小さな光が混じり合っていくのを感じる。それは誰も知らない、私だけの透明な毒だ。無感動に生きていこうと決意した日を思い出しては、延命の虚しさに赤い首元をさする。罪悪感が混ざり合う、早く終わりたいのに。
yorunoyuri.bsky.social
僕らの呼吸は少しずつ溶けていく。目を閉じれば命が砕けて、眩しいはずの絆を裏切った。君の指先は白すぎて、触れられるたびに世界の色が剥がれてしまう。存在の空白を信じられない鳥たちは、翼を重ねて互いの死を確かめている。壊れることだけを未来のように抱いている僕は、君の手を取れなかった。
yorunoyuri.bsky.social
もう誰もいない街にふたりだけ、楽しみ方を忘れた公園で、崩れかけたブランコが軋む音だけが正しい。空が真っ赤な夕焼けに溶けていくのは、私たちの秘密の傷口が開いたせいだ。呼吸をするたびに、胸の奥で何かが壊れていく。それが生きていること。私たちは壊れたままただそこにいる。それだけで十分。
yorunoyuri.bsky.social
生きていたいという願いは、死にたいという願いと、きっと同じ痛みを共有する。この冷たい画面に映る私も、画面の向こうの君も、結局はどちらかの夢の残骸。愛をつくればいい、と誰かが言う。支配と弱さ以外は誰もいない場所で。そして私は私の孤独を殺そうと、いつも、この手で誰かの温かさを探す。
yorunoyuri.bsky.social
好きで好きで、病んでいる私のことを躊躇せず壊してよ。君の髪が青いのは海のせい。蝶の羽が光を帯びるのは、その空のせい。波が揺れるたび、君は新しい私になる。世界はどこまでも青く、そして私たちはただの波で、ただの蝶で、ただの人間。光を反射するだけのただの存在。好き、嫌い、君は光の全て。
yorunoyuri.bsky.social
眠気に沈む瞳はどこか遠くを探してしまう。あなたへの手紙、書き損じた束を手放した部屋に差し込む光は、紙の上で溶けて薔薇に似た影を落とした。淡い炎のように触れられぬ美しさが心を焦がす。言葉にならない吐息が虚空に散る。あなたを想う時間だけが静かに色を帯びて、完璧な永遠に近づいていく。
yorunoyuri.bsky.social
君の瞳はいつも濡れていて、光を反射する。私の心は誰かの手で編まれた花のように、綺麗に並べられて、でも、それはきっと誰かのためで、私のためじゃない。全部私じゃない誰かの美しい景色。泡のようにすぐに消えてしまう。それが、一番、正しいんだと思う。
yorunoyuri.bsky.social
無菌室で眠る君に、無力な愛を咲かせる赤い薔薇。大切なものの壊し方は、君はきっと誰よりも上手だろう。やり残したことはありますか、世界の代替品は私で足りるでしょうか。君が儚さという幻惑で人の親切を砕き続けた日々を、私は愛してる。薔薇が君を深く眠らせる。余韻の間に、夢に刺し抜かれて。
yorunoyuri.bsky.social
夜の海の波が僕を消し去るみたいに冷たい。もう渡す人もいない花束を抱えてる、そう、どうせ届かない。遠い街の君の部屋、窓の外は嘘みたいに綺麗な月夜だね。君の影は思い出を全部吸い込んで、未来が見えなくなる。僕達は離れているのに、同時にただ壊れていく、硝子みたいな光の欠片に言葉を残して。
yorunoyuri.bsky.social
白骨の色をしている、苦く思い出す後悔の思い出。若草が揺れる光の中一人佇む少女の安らぎと、部屋に散らばる硝子の破片の冷たい輝きは、脆く美しい世界の断片のようだ。互いを思いやる温もりを知るからこそ、孤独の影に怯える心。それでも欠片を集め、繋ぎ合わせるように、優しさを探して生きていく。
yorunoyuri.bsky.social
窓の向こうに浮かぶ白い月は、呼吸の仕方を忘れた心臓を照らし出す。光は幻のように鮮やかで、触れようとすれば指先ごと崩れ落ちてしまいそう。私は声も体温も置き去りにしたまま揺れている。夜は優しいのに残酷で、静けさの奥で確かに響くのは、自分の存在がひとしずくの水音にすぎないということ。
yorunoyuri.bsky.social
生きるための試練ってさ、みんなが手を合わせて拝んでる綺麗なお人形みたいで気持ち悪い。誰かを救うために誰かを平気で捨てるくせに拍手されて、教科書の隅に書かれた綺麗事で殴られて、悪いのはいつも私みたいなはみ出したやつ。でもほんとは正義の方がよっぽど残酷だ。曇りない血の匂いに酔ってるのに、愛を香水みたいに振りまいて、みんな笑ってる。だから私もう正義なんて要らない、ただ壊れていくのを静かに見てたいの、嫌いなお人形が死ぬときの顔を、ずっと見ていたいの。生活は水色の風、本当はそうやって穏やかな顔ができるはずなんだ。
yorunoyuri.bsky.social
誰かの夢の中で生きているみたいで、朝が来るたびに透明になっていく。優しさを真似るたびに自分が薄まって、心臓の音が遠くて、ただ崩壊は確かで、それだけが美しいって知ってから笑ってるのに、誰も気づかないから。それが世界の優しさなら、私はもういらないって思った。その夜が一番息ができた。
yorunoyuri.bsky.social
壁の影、光に溶ける。私の輪郭も曖昧になるみたい。夕焼けのピンク、綺麗。明日もこんなふうに終わるのかな。あの鉄塔の一番先、誰からも届かない場所。私の気持ちもきっと誰にも届かない。夏が終わる音、心臓の音が小さくなるみたい。雲の形が変わるたび、世界の終わりが少しずつ近づく気がする。
yorunoyuri.bsky.social
窓の外で夜が黒くほどけ、街明かりが傷の奥を撫でる。優しい人になりたかったあの頃の瞳は生きるために震えていたのか、死ぬために光っていたのかもう分からない。甘い匂いのする記憶の破片を吐き出せないまま眠りにつく、夢うつつ、未来に繋がる平穏が静かに壊れていく音をじっと一人で聴いている。
yorunoyuri.bsky.social
水底で千切れた光があなたの指を伝って皮膚の奥まで沈んでくる。白い花びらは脈打つように砕け、呼吸は冷たい。名前を呼ぶ声は泡になって逃げ、最後に残ったのは、血の味と甘い腐敗の匂いだけだった。もう二度と立ち上がれない心にしてほしい。自分の世界観に殺されていく。あなた、私、光を手放した。
yorunoyuri.bsky.social
濃い雨のなか、心の奥がまだ温もりを覚えている。制服の袖越しに伝わる脈が、静かに私を支配し、花の匂いと湿った空気が未完成の鼓動を包み込む。世界から切り離された二人の約束。貴方と私は皮膚のすき間から零れ出す影を溢れないように抱きしめたまま、この夏に凍りつくことだけを許し合っている。
yorunoyuri.bsky.social
紫の記憶、消せないまま瞼を焼いてくる。夜の花が燃える音が、頭の奥でずっと響いてる。目には星なんて映らないし、言葉は全部刃みたいで吐き出す喉が痛い。街の灯りも人も嘘の幻、未来だけが、どうしてこんなに明瞭に見えるのか分からない。私が生きていたくないから、嫌だから、消えた命の境界線。
yorunoyuri.bsky.social
あの人が私を選ばなかったことを、月も雲もただの物語みたいに知っていて、それなのに夜には優しい夢を見る。意識の波音が、私の心臓よりずっと真面目に響いていた。私が馬鹿じゃなかったら、そんなふうに酷いことされないって、ずっと思ってたのに。私だけがまだ惨めに終わっていない、朝が来ない。
yorunoyuri.bsky.social
たぶん最初から壊れるようにできていた。光る木々の間を通りぬけた言葉は二度と触れられなくて、星に似たまなざしが、私の時間をすこしだけ盗んでいった。忘れたはずのざわめきが心の奥でまだ泣いていて、それはきっと、愛じゃないけど、夢よりも優しい嘘だった。粉々になった日々、なぜ光るのだろう。
yorunoyuri.bsky.social
青に滲む私の意識、夏の雲は涙できっと溶けるけれど。「もうすぐ私たち消えてしまう」心臓の音が遠く聞こえるような静けさ。風が過ぎ、残るのは光の粒子だけ。どこまでも続く青、どこまでも季節は巡り、記憶は形を変える。それでも、確かにここに在った透明な時間。ねえ、覚えてる?あの日の空の匂い。