ようかん
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読書の記録、感想。 2024年4月に香港から帰国。 香港生活に未練たらたら、アイコンは新界・大埔。 日常の記録はエックス https://x.com/youkan2010t ポッドキャストはこちら https://open.spotify.com/show/2HHp4JBHtqBf6ziqgKo6Rj
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筑豊三都でも違いがあるんですか、すごいなあ

関西に住んでいると、筑豊の地名を耳にする機会がないので、
直方
のおがた
がどうしても頭に入らないんですよね・・・

これまで福岡市内しか泊まったことがなく、北九州でさえ日帰りで行っただけなので、今回は小倉と糸島にホテルをとりました。
博多市内のホテルは高いし取りづらいということもありますが。
出張先は遠いんですが、それも一興ということで
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五木寛之は朝鮮半島からの引揚げ者ですが、もともと福岡の人。
ただし、筑後、つまり福岡県の南の方なんで、筑豊で生まれ育ったわけではないようです。
でも、『青春の門』の言葉遣いは堂に入ってるように見受けます。

ゆうべのうちに乾いた風に入れ替わったようですが、いつまで暑いんでしょうねえ
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ここでの異国飯とは
移民が作る、出身地に近い味の料理
とりあえず
西淀川のパキスタン料理
を食べに行きたい
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中華もいろいろあるが、私が日本で行くのは主に、
台湾料理
香港料理
広東料理
こないだ打ち上げで行った西宮の明苑さんは
広東省順徳出身
めちゃくちゃうまいです
あと、
ウイグル料理
チベット料理
なんかも行く
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私が日本で食べる異国飯
結局中華が中心なんだが、それ以外は、
マレーシア
インドネシア
ベトナム
ミャンマー
ネパール
インド
イラン
トルコ
モロッコ
ブラジル
くらいのもんか
バングラデシュ
パキスタン
さえ行ってないもんなあ
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山谷剛史
移民時代の異国飯
星海社新書2022
日本各地で移民たちが開くレストランを食べ歩き、移民たちと日本語で語る
もっと早くに読んでおけばよかったなあ
コロナの時期、どこか行くたび、香港料理を探して食べ歩いた
世界はもっと広い、異国飯はまだまだ種類がありますよ
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そりゃあ、漱石や太宰、有島や横光の研究をするのもいいけど、
木山捷平の研究をする人がもっといてもいいと思うよ
だってくだらなくて面白いじゃないの
こういう作家がいるから、立派な作家たちも輝くというもんでしょ
立派な作家を立派だなんて、誰でも言えるじゃないの
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大陸の細道
は芸術選奨文部大臣賞なんてもらったから立派な芸術作品化というとそんなことはなく、まことにくだらない芸術作品である。
文学はそういう粗末なことに価値がある物が存在するからいいのよ。
引揚げてきた木山に、みさを夫人が生活を問うたところ、
「難民生活の一年は百年を生きた苦しみに相当する」
としか言わなかったという。
本人の苦しみもあるだろうが、周りで惨憺たる苦しみにある人たちを見て、よけいに語る気になれなかったのではと想像する。
そう考えると、このユーモアはすごいよ。
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満鉄のパスはもらったが、旅費は北京で使い果たした。
わざわざ奉天(瀋陽)の満鉄本社まで行って援助を無心するが、
木川さんが〇〇さんや△△さん位の名声があればねえ
と嘲笑される。
無名作家の悲哀だが、各地の邦字紙は親切に旅行記を書かせてくれる。
甲斐性なしのくせに妻に為替送れとねだったら、送ってくれたのに遅いとか額が少ないとか文句を言ってる。
客観的には困った人がだが、憎めないんだよなあ
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木山捷平
大陸の細道(ほそみち)
講談社文芸文庫1990
第3章の白兎を再読し、さらに第4章花枕を読む。
以前白兎だけを読んだときは意図がよくつかめなかったが、第1章から読むと、この作家の芯みたいなものが見えてくる。
花枕は1942夏の北京・満洲旅行記。相変わらずのダメ人間ぶりで、あちこちで冷たくあしらわれる一方、その人を知る知友たちから歓迎されるギャップがいい。
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プロ野球だと
四番
エース
みたいな選手がいて、なぜそんなレベルで野球ができるのか、なぜ他の選手に同じプレーができないのか、本人にも他人にも理解できない
文学にもそういう差が歴然とある
文壇の四番、エースがいる(少なくとも過去にはいた)わけです
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やっぱね、作家には格みたいなものがある
たいていは、つまらないが日常食として読まれているとか、がんばっていいものを書くときもあるがそうでもないときも多いとか、まあ個性がありますねとか
でも、たまに、
誰にも真似できないレベル
の作家がいて、これはもう別の存在というか
司馬遼とか五木寛之はそういうレベルよね、なんでこんなレベルで書いてるのかしくみがわからん、というレベル
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若いころに読んだらもっと面白かったでしょうね
年取って、粗を探しながら読もうにも、大した粗はないし、あったとしても気にならないくらい、一気に読ませますよ
文章なんかすごいですね、セリフもサイコーにいい
大江さんもアイドルだけど、五木さんも戦後文壇のアイドルでオッケー
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本を読んでる場合じゃなくて、仕事しないとなんだが、本を読まないわけにもいかないし
しかし、本を読むのはほんとキリがないね
読んでも読んでも、へー、こんな面白い本があったんだ、となるからなあ
終わりがないもん、困った趣味ですよ
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五木寛之って、
隠された日本シリーズ全5冊
ちくま文庫
くらいしか読んでない。このシリーズはむちゃくちゃ面白い。
小説は昔ちょこっと読んだくらい、週末、九州で学会なんで、せっかくだから
青春の門
1巻くらい読んどくか、という出来心でしたが、はい、感服しました。
五木寛之をバカにするやつは許さんからな、くらいの気持ちになってきた。
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雰囲気的には、中上健次に近い。
暴力、愛、差別、性、いとしさ。
こんなレベルのものが通俗娯楽小説っていうのは困っちゃうよね。
昔の作家はすごいというか、戦後の文学黄金時代がすごすぎよ
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五木寛之
青春の門 筑豊篇
講談社文庫1989
読み始めたが、認めます、すごいいいです。
筑豊炭田を舞台に、任侠の坑夫を父に持った、伊吹信介の少年時代。
坑道に閉じ込められた坑夫たちを救おうと、父は若くして爆死。
カフェーの女給上がりの義母タエが、女手一つで信介を育てる。
鮮烈な生き方をよしとする人物たちに精彩がある、特にタエがいい。
いやはや、五木寛之の筆力、恐るべし。
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私、杜国清先生が日本語できるって知らなくて、学会でふつうに中国語で話しかけていて、途中で、あ、日本語おできになるのか、と知り、年譜を見て、あら、関学で学ばれたことが、となったのだった。
先日、木山捷平を読んでいると、北村謙次郎が出てきて、そんな親しかったの、となったが、これは日本浪曼派のつながりがあるから、当然ともいえる。
杜先生は1941年生まれ、長澤さんは1933年生まれ、年下の院生に習った、というわけだが、登場を全然予想できなかった。
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長澤信子
台所から北京が見える 36歳から始めた私の中国語
ちくま文庫2023
内容について特段感想はないのだが、最初の方、大阪の中国語学校で学び始めたときの教員が、
杜国清先生
とあって驚く。
台湾の詩人。当時は関西学院の日文の院に留学中で、まもなく渡米し、その後も米国で活躍された。
台湾の学会で司会をしていただいたことがあり、池上貞子先生訳の詩集にサインをしていただいた。
長澤さんにとってすごく好印象の先生だったらしい。
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近藤大介
ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理
講談社現代新書2025
近藤さんの書かれるものは楽しく読んでるが、本書はやっぱ話にまとまりがなさすぎじゃないかなあ
話題があっち行ったりこっち行ったり
それぞれの話も、説明が簡単すぎて、経験談で補強されてる感じ
まとまりのある本を書いてるほどヒマじゃない、ということかもですが
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笑いに関しては寛容だったが、
文学作品に対しては極めて要求の多いリスナーたちだと確認できた
誰ひとり、
面白かったです
いろいろ考えさせられました
みたいなテキトー感想でお茶を濁す人はいなかった
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挨拶のとき、
皆さんこんにちは、木村拓哉です
が受けなかったら、
すみません間違えました、新加勢大周です
と追撃するつもりが、キムタクでそこそこ受けてたんでやめといた
皆さんどこのどなた様か存じ上げませんがご親切な方々やった
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西谷格
ルポ中国「潜入バイト」日記
小学館新書2018
神経質な日本人が、大雑把な中国でバイトしてみたら
という体験記
西谷さん自身はそんな神経質ではないが、中国基準だと十分神経質
ちょっとゆるくて、ちょっと愉快で、ちょっとおセンチ
くすっと笑いながら読める
農民工というと、つい建築などの工事現場を連想するが、レストラン、映画製作、娯楽施設などの現場を支えているのも、安徽省など田舎出身の若者たちだということがわかる
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私の人生なんか「ついで」でできていて、

どうせ本を読むなら、それを職業にしたらどうか
ついでに本を書いたらどうか
どうせ本を読むなら、授業で学生と一緒に読んだらどうか
ついでにまだ読んでない本を読んだらどうか・・・

どうせ〇〇するなら、ついでに××したらどうか
ばっかですよ
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中国語圏の衣食住、みたいな授業で、学生に薦めようと思って読んだんだが、香港のことはわからないんだよね…
でもかまいませんよ、究極的には、いろんな人生、いろんな生き方があると知ってもらうのが授業の目的で、その目的にはばっちりふさわしい本です
本書に書かれた、
「ついで」に働き、親切にし、遊ぶ
というのは、私の人生の目標でもあります
人生、何でも「ついで」でいいと思うのよね