スペアミント
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マアイイカ教ナントカナルカ派ダメ人間/オッサン/散歩します/仕事したくない/頭がおかしいので近寄らない方がいいです
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「…それでは国際コミュニケーションの拡張が平和を促進するという議論はどうだろうか。…国際関係の歴史には、友好ばかりか侮辱をも生み出すほど知りすぎた例がたくさんある。すなわち国民同士が互いによく知っており、そのため激しく憎悪した場合が非常に多いので、「国民と国民」の接触が常に平和的な効果を生むとはとても信じられない。フランス人とドイツ人、ロシア人とポーランド人、日本人と中国人、ギリシャ人とトルコ人、アラブ人とイスラエル人…(後略」
 『ロング・ピース 冷戦史の証言「核・緊張・平和」』(ジョン・L・ギャディス、1987年)
December 14, 2025 at 11:42 AM
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「なるほど経済的相互依存によって、ドイツ、フランス、イギリス、ロシア、オーストラリア=ハンガリーが1914年に戦争に突入するのを防止できなかった。アメリカは日本の最大の貿易パートナーであったが、それが1941年の真珠湾攻撃を抑止することにはならなかった。1945年以降は国家間戦争よりも内戦の方が多い。その事実だけからも、相互依存は必然的に平和をはぐくむという命題を疑問視しなければならない。(続く
December 14, 2025 at 11:42 AM
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「これがリベラリズムの考え方である。
これらを信じるのは快いことだが、残念ながらそれを証明する歴史的証拠がほとんど無い。ケネス・ウォルツが指摘するように、「最も激烈な内線や残虐な国際紛争は、問題が密接に絡み合った、同じ環境に置かれた人びとが住む場で戦われた」。
ミシガン大学の「戦争相関研究」プロジェクトの便利な統計をここで利用して、過去百五十年間、最もコストの高く付いた武力紛争の例を考えてみたい。その上位十件は、どれもが直接隣接した国同士か、貿易関係が深い国同士の紛争から発展している。(続く
December 14, 2025 at 11:42 AM
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「この問題(注:1945年以降、戦争する理由はいくらでもあったのに、んでアメリカとソ連が戦争しなかったのか)は古典的なリベラリズムで説明可能だろうか。その理論では、国家間の接触が行われるほど、平和の可能性も大きくなる。経済的依存関係は戦争の可能性を低める。死活的に重要な物品を互いに依存している国は戦争などしている余裕がないからだ。文化交流によって人々は、互いの関心事に敏感になる。こうして誤解の可能性を低める。「国民と国民」の接触は、国家にとって互いによりよく「知る」ことができる。その結果として、国家間で戦争が生じる危険性はそれ相当に減る。(続く
December 14, 2025 at 11:42 AM