四字熟語をテーマにした二宮和也のエッセイ本。最後の一文字まで読み終えて出てきた感想は「ニノらしいなあ」だった。どこまでも客観的で冷静で、それでいてとびきり優しくて変に不器用な人。かれこれ10年以上嵐を応援してきたいちファンとしてはあまり「新鮮さ」のようなものは感じなかったものの、ニノの考えがここまで素直に載せられているのは貴重だなとも思う。
#読了
四字熟語をテーマにした二宮和也のエッセイ本。最後の一文字まで読み終えて出てきた感想は「ニノらしいなあ」だった。どこまでも客観的で冷静で、それでいてとびきり優しくて変に不器用な人。かれこれ10年以上嵐を応援してきたいちファンとしてはあまり「新鮮さ」のようなものは感じなかったものの、ニノの考えがここまで素直に載せられているのは貴重だなとも思う。
#読了
あと1冊、別腹にはならないだろうか。
あと1冊、別腹にはならないだろうか。
骨董品の収集に取り憑かれた男が1枚の肖像画を手に入れてから物語は始まる。進むにつれてどんどんと興味を引きつけられる展開が面白く、1人の男の人生がどう転んでいくのか主観的に描かれており、ラストは思わず「そう終わるのか……」と思いながら本を閉じた。前半は物語に入り込むのに難儀してしまったが、大人なファンタジー作品を読んだような読後感が心地良い。
#読了
骨董品の収集に取り憑かれた男が1枚の肖像画を手に入れてから物語は始まる。進むにつれてどんどんと興味を引きつけられる展開が面白く、1人の男の人生がどう転んでいくのか主観的に描かれており、ラストは思わず「そう終わるのか……」と思いながら本を閉じた。前半は物語に入り込むのに難儀してしまったが、大人なファンタジー作品を読んだような読後感が心地良い。
#読了
すっかりハマってしまったブラウンのミステリー短編集。『さあ、気ちがいになりなさい』でも感じたけれど、ただのミステリーでは終わらせない、最後に針でチクっと刺すような皮肉の効いた世界観は読むたびにクセになる。ラストの「後ろを見るな」はまんまと作者の意図にハマってしまい些か悔しい。
#読了
すっかりハマってしまったブラウンのミステリー短編集。『さあ、気ちがいになりなさい』でも感じたけれど、ただのミステリーでは終わらせない、最後に針でチクっと刺すような皮肉の効いた世界観は読むたびにクセになる。ラストの「後ろを見るな」はまんまと作者の意図にハマってしまい些か悔しい。
#読了
乗り遅れも甚だしいがようやっと読むに至る。
読了後、タイトルを見て「なるほどなあ」と唸った。読み始めてしばらくは「現代の大庭葉蔵のようだなあ」と思っていたけれど、全く別物であった。「そうあるべき」という価値観は多様化と声を大きくする現代社会に於いても土台として根強く存在しており、自身も痛感し、思考する日々である。そんな現代人にガツンと殴りかかるような強い作品であった。最後は解釈が分かれるところであろうが、当人が良いのであればそれが幸なのだろうと私は思う。投げやりな感想にはなってしまうけれど。
#読了
乗り遅れも甚だしいがようやっと読むに至る。
読了後、タイトルを見て「なるほどなあ」と唸った。読み始めてしばらくは「現代の大庭葉蔵のようだなあ」と思っていたけれど、全く別物であった。「そうあるべき」という価値観は多様化と声を大きくする現代社会に於いても土台として根強く存在しており、自身も痛感し、思考する日々である。そんな現代人にガツンと殴りかかるような強い作品であった。最後は解釈が分かれるところであろうが、当人が良いのであればそれが幸なのだろうと私は思う。投げやりな感想にはなってしまうけれど。
#読了
企画から千秋楽まで、ひとつの舞台に関わる数々のプロの仕事を見られる一冊。皆演劇が、舞台が大好きで情熱をもって取り組んでいる様がインタビュー形式でまとめられている。「そんなところまで!?」と驚くような細かな仕事にこれから観劇する際の意識の向け方も違ってくるだろうなと感じた。これだから観劇はやめられない!
#読了
企画から千秋楽まで、ひとつの舞台に関わる数々のプロの仕事を見られる一冊。皆演劇が、舞台が大好きで情熱をもって取り組んでいる様がインタビュー形式でまとめられている。「そんなところまで!?」と驚くような細かな仕事にこれから観劇する際の意識の向け方も違ってくるだろうなと感じた。これだから観劇はやめられない!
#読了
気になっていた本たち。
『スターゲイザー』は在庫がないので次回に見送りに。舞台関係の本が多い。
気になっていた本たち。
『スターゲイザー』は在庫がないので次回に見送りに。舞台関係の本が多い。
好きであればあるほど「どこが好きなの?」に答えられず悶々としてしまう。何かの感想を語るにつけ自分の「言語化」の低さに嫌気がさしていたなか、この本は助け舟と言うか、自分が意識していたことは間違いではなかったのだなとスッと心を軽くするものがあった。購入した動機も内容も〝推し〟に焦点を当てているがこの本に書かれている内容は人との会話全てに役立つものがあると感じる。特別なことが書かれているわけではないが、人に何かを伝える時に大事にしたいことが丁寧にまとめられている。手軽に自分の言葉を発信できる時代だからこそ、基礎的な部分はしっかりと土台として築いておきたい。
#読了
好きであればあるほど「どこが好きなの?」に答えられず悶々としてしまう。何かの感想を語るにつけ自分の「言語化」の低さに嫌気がさしていたなか、この本は助け舟と言うか、自分が意識していたことは間違いではなかったのだなとスッと心を軽くするものがあった。購入した動機も内容も〝推し〟に焦点を当てているがこの本に書かれている内容は人との会話全てに役立つものがあると感じる。特別なことが書かれているわけではないが、人に何かを伝える時に大事にしたいことが丁寧にまとめられている。手軽に自分の言葉を発信できる時代だからこそ、基礎的な部分はしっかりと土台として築いておきたい。
#読了
久々の伊坂作品。序盤は伊坂作品ではなかなか見かけない重く暗めな話で進んでいくが、終盤に向かうにつれて怒涛の展開と伏線回収で流石だなと舌を巻いた。このジェットコースターのような伏線回収こそが伊坂作品の醍醐味だなと思うが、本作も健在で漫画を読むような軽さを感じる。グラスホッパーから夢中になり、暫くご無沙汰であったがこれを機に読めていない作品も読みたい。
#読了
久々の伊坂作品。序盤は伊坂作品ではなかなか見かけない重く暗めな話で進んでいくが、終盤に向かうにつれて怒涛の展開と伏線回収で流石だなと舌を巻いた。このジェットコースターのような伏線回収こそが伊坂作品の醍醐味だなと思うが、本作も健在で漫画を読むような軽さを感じる。グラスホッパーから夢中になり、暫くご無沙汰であったがこれを機に読めていない作品も読みたい。
#読了
この投稿を見つけてくださってありがとうございます。
散々話題になっており、ようやっと読むことが出来たモキュメンタリーホラー。前情報を何も入れなかったため、小説を読むというよりもそれこそ深夜のネットサーフィンじみていて新しい読書体験であった。漠然とした気持ち悪さが背後に張り付き読み進めるごとに不安が大きくなるが、ページを捲る手が止まらない。その意味が最後に回収される綺麗なホラー作品であり、読み終えた後の参考資料は思わず声が漏れてしまった。ホラー好きは読んで損はない。
#読了
この投稿を見つけてくださってありがとうございます。
散々話題になっており、ようやっと読むことが出来たモキュメンタリーホラー。前情報を何も入れなかったため、小説を読むというよりもそれこそ深夜のネットサーフィンじみていて新しい読書体験であった。漠然とした気持ち悪さが背後に張り付き読み進めるごとに不安が大きくなるが、ページを捲る手が止まらない。その意味が最後に回収される綺麗なホラー作品であり、読み終えた後の参考資料は思わず声が漏れてしまった。ホラー好きは読んで損はない。
#読了
初めに覚えた違和感がラストで引き摺り込むように回収されるホラー小説。30分かからず読み終えることが出来る短編ではあるが、読み終えた後のイヤな雰囲気は1時間半のホラー映画を観たあとと変わらない。本のサイズ感といい表現方法といい今までに読んだことがなかったため、進んだり戻ったり忙しく読み応えがあった。この、読者を巻き込むような恐怖は是非読んで体感して欲しい。
#読了
初めに覚えた違和感がラストで引き摺り込むように回収されるホラー小説。30分かからず読み終えることが出来る短編ではあるが、読み終えた後のイヤな雰囲気は1時間半のホラー映画を観たあとと変わらない。本のサイズ感といい表現方法といい今までに読んだことがなかったため、進んだり戻ったり忙しく読み応えがあった。この、読者を巻き込むような恐怖は是非読んで体感して欲しい。
#読了
心に深い傷を負い九州に単身移住した主人公とそこで出会う「ムシ」と呼ばれる少年との優しくて力強い愛の話。助けて欲しいのに周りに届かないとどうしても孤独だと思ってしまいがちだが、もっと耳を澄ますと手を差し伸べてくれる人が近くにいる。傷が分かるからこその主人公の強さや優しさ、抱える脆さが一冊を通して伝わり、読みながら何度か泣いてしまった。誰かの52ヘルツの声を聞けた時、手を差し伸べられる強い人間でありたいと思う。
#読了
心に深い傷を負い九州に単身移住した主人公とそこで出会う「ムシ」と呼ばれる少年との優しくて力強い愛の話。助けて欲しいのに周りに届かないとどうしても孤独だと思ってしまいがちだが、もっと耳を澄ますと手を差し伸べてくれる人が近くにいる。傷が分かるからこその主人公の強さや優しさ、抱える脆さが一冊を通して伝わり、読みながら何度か泣いてしまった。誰かの52ヘルツの声を聞けた時、手を差し伸べられる強い人間でありたいと思う。
#読了
星新一氏の翻訳によるブラウンの短編小説集。あまりSF小説には馴染みがなかったが、ブラウンのシニカルでコミカルでシュールな世界観にまんまとハマってしまった。どの話もオチがはっきりしていて初心者向けと言われる意味が分かったし、軽快なテンポで進む物語に、なるほどこれは面白いという声が多いわけだと得心した。
なかでも「ぶっそうなやつら」はSF感はかなり薄いが、思わずフフ、と声がもれてしまう〝おかしみ〟があり、個人的に好きなテイストであった。
ぜひ、他の作品も読んでみたい。
#読了
星新一氏の翻訳によるブラウンの短編小説集。あまりSF小説には馴染みがなかったが、ブラウンのシニカルでコミカルでシュールな世界観にまんまとハマってしまった。どの話もオチがはっきりしていて初心者向けと言われる意味が分かったし、軽快なテンポで進む物語に、なるほどこれは面白いという声が多いわけだと得心した。
なかでも「ぶっそうなやつら」はSF感はかなり薄いが、思わずフフ、と声がもれてしまう〝おかしみ〟があり、個人的に好きなテイストであった。
ぜひ、他の作品も読んでみたい。
#読了
ホラーと聞いたので如何程かと読んでみたが、ホラーと言うよりもノスタルジーを感じる不思議で独特な世界観であった。(自分の常識が通用しない世界という点ではホラーと言えるが)
ファンタジーながら人間描写は生々しい部分もあり、最後は物悲しい雰囲気を残しながら決して綺麗には終わらない薄暗さがあって良い。ハッピーエンドではないが悪い心地もせず、しかし湿気のある少し厭な余韻はきちんと感じられる小説であった。夏の終わりを感じる今の時期に読むのはなかなかに乙かと思う。
#読了
ホラーと聞いたので如何程かと読んでみたが、ホラーと言うよりもノスタルジーを感じる不思議で独特な世界観であった。(自分の常識が通用しない世界という点ではホラーと言えるが)
ファンタジーながら人間描写は生々しい部分もあり、最後は物悲しい雰囲気を残しながら決して綺麗には終わらない薄暗さがあって良い。ハッピーエンドではないが悪い心地もせず、しかし湿気のある少し厭な余韻はきちんと感じられる小説であった。夏の終わりを感じる今の時期に読むのはなかなかに乙かと思う。
#読了
そうは言っても好きな装丁は守りたいし持ち歩くにあたってコンパクトさは必須──現在は手頃なポーチに入れている──のため、えいやとクリアブックカバーを購入した。
文庫サイズと四六判サイズ。
さて、まずは使ってみる。
そうは言っても好きな装丁は守りたいし持ち歩くにあたってコンパクトさは必須──現在は手頃なポーチに入れている──のため、えいやとクリアブックカバーを購入した。
文庫サイズと四六判サイズ。
さて、まずは使ってみる。
2.5次元、バレエ、ミュージカルなど様々な「舞台」をテーマにしたオリジナルアンソロジー。観劇を趣味としていることもあり舞台という演出された非日常に身を投じる人達に尊敬、時には羨望、そして共感を覚える。誰しもが非日常と向き合うために日常を懸命に生きているのだなと実感するとともに、より一層「舞台」という空間が色鮮やかに感じる。だからこそ演者も観客も「舞台」という蠱惑的なきらめきに夢中になるのだろう。観劇が好きな人であれば分かるであろうあの高揚感が想起されるアンソロジーであった。来月の観劇が待ち遠しい。
#読了
2.5次元、バレエ、ミュージカルなど様々な「舞台」をテーマにしたオリジナルアンソロジー。観劇を趣味としていることもあり舞台という演出された非日常に身を投じる人達に尊敬、時には羨望、そして共感を覚える。誰しもが非日常と向き合うために日常を懸命に生きているのだなと実感するとともに、より一層「舞台」という空間が色鮮やかに感じる。だからこそ演者も観客も「舞台」という蠱惑的なきらめきに夢中になるのだろう。観劇が好きな人であれば分かるであろうあの高揚感が想起されるアンソロジーであった。来月の観劇が待ち遠しい。
#読了
朗読を聴く機会があり、久々に読み返す。オチに至るまで粘度のある気色悪さが絡みつく好きな作品。椅子職人の、ただ自分の欲求を満たさんとする身勝手な告白は、文章で追ってみるといっそ清々しく感ぜられて朗読とは違った印象を抱いた。最後の手紙の解釈は分かれるけれど、個人としてはフィクションに見せかけたノンフィクション(作品内で)である解釈を推している。
江戸川乱歩の描く、鏡の中の現実を見ているような不可思議な世界観はやはりクセになる。
#読了
朗読を聴く機会があり、久々に読み返す。オチに至るまで粘度のある気色悪さが絡みつく好きな作品。椅子職人の、ただ自分の欲求を満たさんとする身勝手な告白は、文章で追ってみるといっそ清々しく感ぜられて朗読とは違った印象を抱いた。最後の手紙の解釈は分かれるけれど、個人としてはフィクションに見せかけたノンフィクション(作品内で)である解釈を推している。
江戸川乱歩の描く、鏡の中の現実を見ているような不可思議な世界観はやはりクセになる。
#読了
「融合手術」により老いることがなくなった主人公が暇つぶしに自分の家族と人生を振り返る物語。生に消極的な主人公が融合手術で人間的な要素を失い、失ったことで見えたこと、得たものが静かに淡々と綴られている。
主人公はかなり長い時を生きているわけであるが、抱えている悩みや葛藤は見た目相応というか、共感出来る部分も多い。手術を受けたあの日の年齢から止まってしまっているのだろうと切なくなると同時に、ラストでようやっと太陽が顔を出す、まさに「夜明けまえ」の話であった。
SF小説だけれどエッセイであり、主人公との束の間のおしゃべりのような軽やかな読後感であった。
#読了
「融合手術」により老いることがなくなった主人公が暇つぶしに自分の家族と人生を振り返る物語。生に消極的な主人公が融合手術で人間的な要素を失い、失ったことで見えたこと、得たものが静かに淡々と綴られている。
主人公はかなり長い時を生きているわけであるが、抱えている悩みや葛藤は見た目相応というか、共感出来る部分も多い。手術を受けたあの日の年齢から止まってしまっているのだろうと切なくなると同時に、ラストでようやっと太陽が顔を出す、まさに「夜明けまえ」の話であった。
SF小説だけれどエッセイであり、主人公との束の間のおしゃべりのような軽やかな読後感であった。
#読了
濃霧の中にいるような曖昧さとじっとりとした不安が纏わりつく幻想文学。クトゥルフ神話を元にしたゲームで遊んでいることもあり「インスマウスの影」と「闇に囁くもの」はゲームで遊んでいる時のような高揚感を覚える。描写がくどく読みにくいと評判を見ていたのだけれど、そのくどさこそおどろおどろしい情景や心境をより想像させ、我々の正気度を削り取ってくるようで良い体験であった。やはり「闇に囁くもの」は旧支配者や神話生物の名前がダイレクトに登場するため「これぞクトゥルフ神話!」と読み進める楽しさもあり好きな話のひとつである。
#読了
濃霧の中にいるような曖昧さとじっとりとした不安が纏わりつく幻想文学。クトゥルフ神話を元にしたゲームで遊んでいることもあり「インスマウスの影」と「闇に囁くもの」はゲームで遊んでいる時のような高揚感を覚える。描写がくどく読みにくいと評判を見ていたのだけれど、そのくどさこそおどろおどろしい情景や心境をより想像させ、我々の正気度を削り取ってくるようで良い体験であった。やはり「闇に囁くもの」は旧支配者や神話生物の名前がダイレクトに登場するため「これぞクトゥルフ神話!」と読み進める楽しさもあり好きな話のひとつである。
#読了
未完なのが惜しいけれど、未完だからこそ美しい。取ってつけたような感想だけれど、ミロのヴィーナスやサモトラケのニケが美しいように、見えない部分に想いを馳せるという行為はとても静かで美しい作品との対話だと思う。やや宗教色が強い作品かつ作者の思想ゆえか「美しい自己犠牲」という印象を読む度に抱く。自己犠牲を善いとしているわけではないが、独り善がりでない「幸」は温かく感じるものだ。
カムパネルラの死を超えて「幸」のある──あるいは見つけるための──人生を歩むジョバンニの先に輝く星が美しくあるよう願う。
#読了
未完なのが惜しいけれど、未完だからこそ美しい。取ってつけたような感想だけれど、ミロのヴィーナスやサモトラケのニケが美しいように、見えない部分に想いを馳せるという行為はとても静かで美しい作品との対話だと思う。やや宗教色が強い作品かつ作者の思想ゆえか「美しい自己犠牲」という印象を読む度に抱く。自己犠牲を善いとしているわけではないが、独り善がりでない「幸」は温かく感じるものだ。
カムパネルラの死を超えて「幸」のある──あるいは見つけるための──人生を歩むジョバンニの先に輝く星が美しくあるよう願う。
#読了
洒落た雰囲気のなかお酒と読書が楽しめるというのは楽しいもので、なんだか大人な夜を過ごせている気さえしてくる。たまにはこういった夜も乙なものだ。
洒落た雰囲気のなかお酒と読書が楽しめるというのは楽しいもので、なんだか大人な夜を過ごせている気さえしてくる。たまにはこういった夜も乙なものだ。
とある機会があり読み直すに至ったわけだが、存外覚えているものだ。一度は通る降霊術やら学校の怪談やらを取り入れたサスペンス小説だが、大人になって読み返すとまた違う趣がある。元凶が去り穏やかな結末……では終わらず、結局は何も解決していなかったという本当のラストに当時夢中になったことを思い出した。あそこまでベタな展開を持ってきていたのに最後の最後で裏切られ、読者の心をざわつかせる構成は今読んでも「やられた!」と思ってしまう。さっくりと読むことが出来て良い息抜きとなった。
朗読劇でどうこの物語を表現していくのか楽しみである。
#読了
とある機会があり読み直すに至ったわけだが、存外覚えているものだ。一度は通る降霊術やら学校の怪談やらを取り入れたサスペンス小説だが、大人になって読み返すとまた違う趣がある。元凶が去り穏やかな結末……では終わらず、結局は何も解決していなかったという本当のラストに当時夢中になったことを思い出した。あそこまでベタな展開を持ってきていたのに最後の最後で裏切られ、読者の心をざわつかせる構成は今読んでも「やられた!」と思ってしまう。さっくりと読むことが出来て良い息抜きとなった。
朗読劇でどうこの物語を表現していくのか楽しみである。
#読了