「へえ、そうなんや。相変わらず規格外やなあ。アンタのお姉ちゃんは」(……あ。いま口の中ちょっと見えた──咲って歯並びええんやな。それにしても、咲って笑うといつもより声高くなるんや。笑い声と喘ぎ声の高さは同じって聞いたことあるけどほんまなんかな──……)もんもん
「へえ、そうなんや。相変わらず規格外やなあ。アンタのお姉ちゃんは」(……あ。いま口の中ちょっと見えた──咲って歯並びええんやな。それにしても、咲って笑うといつもより声高くなるんや。笑い声と喘ぎ声の高さは同じって聞いたことあるけどほんまなんかな──……)もんもん
(なんや、今日はいつもよりベタベタしてるな。ちょい恥ずいけど、まあ、たまにはこういうのもええか)
(なんや、今日はいつもよりベタベタしてるな。ちょい恥ずいけど、まあ、たまにはこういうのもええか)
また秋の住吉大社とかも行きたいなと思ってるので、そのときは土日狙ってみますね!笑
また秋の住吉大社とかも行きたいなと思ってるので、そのときは土日狙ってみますね!笑
それが私の精一杯。何でもかんでもアンタの思い通りにはさせへん。いつも甘やかしてやるもんか、──万感の思いを込めて、私は精一杯顔を顰めて見せる。
抵抗しても無駄だって、もう、分かりきっているのに。
「好き。……すき、だあいすき。」
ほら、な。
その火照った内側の熱で、柔らかくとろける咲の声。今日もまた、呪文を唱えている。一人じゃ抱えきれない熱を、私の肌にそうやって、今夜もじわじわと移していく。
それが私の精一杯。何でもかんでもアンタの思い通りにはさせへん。いつも甘やかしてやるもんか、──万感の思いを込めて、私は精一杯顔を顰めて見せる。
抵抗しても無駄だって、もう、分かりきっているのに。
「好き。……すき、だあいすき。」
ほら、な。
その火照った内側の熱で、柔らかくとろける咲の声。今日もまた、呪文を唱えている。一人じゃ抱えきれない熱を、私の肌にそうやって、今夜もじわじわと移していく。
「そうですよ」
「……。」
「……いやや」
「何がですか?」
「顔……お願いやから、いま、見んといて……」
「ふふっ」
「なにがおかしいねん」
「恭子さんが弱ってる。」
「それで笑うとか、悪いやつ……」
「うん……
弱ってるとこ。かわいい、って思っちゃった。」
「……。」
「そうですよ」
「……。」
「……いやや」
「何がですか?」
「顔……お願いやから、いま、見んといて……」
「ふふっ」
「なにがおかしいねん」
「恭子さんが弱ってる。」
「それで笑うとか、悪いやつ……」
「うん……
弱ってるとこ。かわいい、って思っちゃった。」
「……。」