ゆぴ
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ゆぴ
@akaneyupi.bsky.social
ツルネ(愁湊)スラムダンク(流三)テニプリ(塚不二)ギヴン(りつまふ)銀英伝(同盟派)
松岡禎丞さんの声を聴くと腰くだけになります
その時々で好きなものを騒ぎ倒します
とっくに成人済み
⑥「嘴平家の味かぁ」
家族と縁が薄い伊之助とアオイにとって『嘴平家の味』は胸がほわほわではち切れそうになるくらい甘美な言葉だった。
「というわけで、よろしくお願いしますね、旦那さま」
「おっ?おう!よろしく頼むぜ、俺のかみさん」

この日、食べ過ぎた伊アオ夫妻は初夜はお預けでした
August 10, 2025 at 8:16 AM
⑤口に含めばサクッ、プリッとした食感と天ぷらの旨味が口内に広がる。
「美味しい!」
「だろっ!!」
次の天ぷらを頬張りながら伊之助がニカッと笑う
「伊之助さん、私、天ぷらだけでなく煮物も汁物も漬物も美味しく作れるよう頑張ります。そして『嘴平家の味』を創っていきたいです」
August 10, 2025 at 8:15 AM
④「ンなことねぇ、ババアの天ぷらはサクッとしててうめぇしアオイの天ぷらはエビがプリッとしていてうめぇ。この天ぷらは両方のいいところが合体しててスッゲー美味い」
噛みしめる毎にババアの顔とアオイの笑顔が浮かんできて胸がほわほわする
「ほらっアオイも食ってみろよ」
差し出された天ぷらを
August 10, 2025 at 8:14 AM
③それにあの天ぷらは母親の味を知らない伊之助さんに誰かが自分のために心を込めて作ってくれた初めての料理だと思うから。きっとそれは伊之助さんにとって唯一の『おふくろの味』

「だから私、あの天ぷらの味を受け継ぎたくて。もちろんお婆さまの天ぷらには足元にも及びませんけど」
August 10, 2025 at 8:13 AM
②「いや、うめーことはうめーんだけど何ていうか…いつものアオイの味と違う…?」
「うふふ、やっぱりわかっちゃいましたか。実はこれ、藤の花の家紋の家のお婆さまに教えていただいて作ったんですよ」
「ハバアに?」
「はい、伊之助さんにとって天ぷらの原点はあのお婆さまの味だと思うので」
August 10, 2025 at 8:13 AM