ソロの許可を貰って月に数回、奏人は書庫の手伝いをしている。それは奏人にとってとても大切な仕事で、与えられた分以上の働きに司書たちの評価も高い。
今日もペザンテだけを護衛に置いて、奏人は分厚い本の整理と片付けを一生懸命にやっていた。
コードはソロの命令を受けて王都を出ており、シンは用を足しに出ている。いつも奏人の肩に乗っているラッビアンテはお昼寝中。ペザンテがついているのなら安心なので、さして珍しいことではない。
▶
ソロの許可を貰って月に数回、奏人は書庫の手伝いをしている。それは奏人にとってとても大切な仕事で、与えられた分以上の働きに司書たちの評価も高い。
今日もペザンテだけを護衛に置いて、奏人は分厚い本の整理と片付けを一生懸命にやっていた。
コードはソロの命令を受けて王都を出ており、シンは用を足しに出ている。いつも奏人の肩に乗っているラッビアンテはお昼寝中。ペザンテがついているのなら安心なので、さして珍しいことではない。
▶
やっぱりこっちは地震多いのか。
やっぱりこっちは地震多いのか。
「見ろ。なんと愛くるしいのだ。そうは思わんか」
奏人の寝姿を水晶球で眺めて、ソロが幸せそうに告げる。
だが生憎とここに金糸がいない。銀糸だけだ。フォニックは四律将の元へ出向いており、シンとコードは離宮にいる。ヴィとブラートはいつも通り王都を出ていた。
返事がないことにソロが眉をひそめる。ジロリと銀糸たちを睨み、主の表情に慌てて首肯した。ただし、それだけだ。なんと返答すればいいのか分からず、困惑の極みである。
何せ涎を垂らし、鼻がつまっているのかフゴフゴいいながら眠っている人間の寝姿など、どこが愛らしいのかサッパリ分からない。
→②
「見ろ。なんと愛くるしいのだ。そうは思わんか」
奏人の寝姿を水晶球で眺めて、ソロが幸せそうに告げる。
だが生憎とここに金糸がいない。銀糸だけだ。フォニックは四律将の元へ出向いており、シンとコードは離宮にいる。ヴィとブラートはいつも通り王都を出ていた。
返事がないことにソロが眉をひそめる。ジロリと銀糸たちを睨み、主の表情に慌てて首肯した。ただし、それだけだ。なんと返答すればいいのか分からず、困惑の極みである。
何せ涎を垂らし、鼻がつまっているのかフゴフゴいいながら眠っている人間の寝姿など、どこが愛らしいのかサッパリ分からない。
→②
足元にはフカフカの寝床で丸まっている、黄金色の毛玉。その上で小枝のような両脚を天井に向けて羽を広げて爆睡している赤い小鳥。
ピーピヨヨヨヨ。ピーピヨヨヨヨ。独特の寝息を立てて、とてもではないが小鳥の寝姿ではない姿を晒している。
ペザンテとラッビアンテの可愛い姿に微笑んで、遠くで仕事をしている侍従たちに目をやった。
常に奏人の傍にあり、護衛と世話を焼いてくれる金糸の侍従たち。
平和な午後。いつもと同じ穏やかな日。
その幸せを噛み締めて、奏人は読んだ本を仕舞いにソファから立ち上がった。
fin
足元にはフカフカの寝床で丸まっている、黄金色の毛玉。その上で小枝のような両脚を天井に向けて羽を広げて爆睡している赤い小鳥。
ピーピヨヨヨヨ。ピーピヨヨヨヨ。独特の寝息を立てて、とてもではないが小鳥の寝姿ではない姿を晒している。
ペザンテとラッビアンテの可愛い姿に微笑んで、遠くで仕事をしている侍従たちに目をやった。
常に奏人の傍にあり、護衛と世話を焼いてくれる金糸の侍従たち。
平和な午後。いつもと同じ穏やかな日。
その幸せを噛み締めて、奏人は読んだ本を仕舞いにソファから立ち上がった。
fin