篝遊離
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篝遊離
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Kagari Yuri
文 作詞 絵 ベース ギター
好きだし楽しいので創作や表現をずっとやってたい
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篝遊離 @alekseevich-1.bsky.social · Oct 17
マシュマロ(marshmallow-qa.com/alekseevich_1) カクヨム(kakuyomu.jp/users/alekseev…) 小説家になろ�€(syosetu.com/user/tp/) うたまっ�€(svr0.utamap.com/lyricist/pr_myâ€�) Gunjo Lyrics(l.gunjodo.com/alekseevich_1/) piapro(piapro.jp/alekseevich_1) pixiv(pixiv.me/alekseevich_1)
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髪の色

髪を褒められた話
#創作百合
・髪の色 髪を褒められた話 #創作百合 「昔憧れてた先輩に褒めてもらえたんだよ。髪綺麗だねって」 毛先を指に巻きつけながら彼女は遠い目をした。目の前の相手よりずっと向こう、顔も知らない「先輩」を見てるのだろう。 「この国で金髪なんて浮くじゃん？それに混血でさ。けど、先輩がそう言ってくれたから。今も染めずにいるんだ——」
November 21, 2025 at 3:01 PM
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獣

人間にしてもらった女の話
#創作百合
・獣 人間にしてもらった女の話 #創作百合 「くだらないと思いますか」 「……そうじゃないから、あんたはここにいる」 無愛想な顔に笑みが浮かんだ。口角を上げて歯を覗かせたその表情は、残忍そのもの。美談には似つかわしくないものだった。 「名と教育を与えてくれた。唯一私を人間扱いしてくれた彼女のため。結局私は、獣に逆戻りです」
November 18, 2025 at 2:07 PM
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お別れ

好きな人と別れた話
#創作百合
・お別れ 好きな人と別れた話 #創作百合 バカだなぁ、と別れ際に彼女は言った。確かにそうなのだろう。嫌なことを言われても、浮気をされても、彼女を嫌いになれなかったから。 次は悪い人に引っ掛かるなよ、とも言っていた。無用な心配だった。彼女の他に人を好きになることはないだろうから。そう言ったらまた、バカと彼女は笑った。
November 17, 2025 at 3:08 PM
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宇宙人

不思議なお姉さんと約束した話
#創作百合
・宇宙人 不思議なお姉さんと約束した話 #創作百合 「あの星がまたここに昇る頃、また会える。あなたに言われたのは何年前のことでしたか」 「十年ちょっと前。君が小さかった頃の約束なのに覚えててくれたんだね。すっかり美人さんになって」 「……あなたはちっとも歳をとってない。相変わらず不思議な人だ」 「言ったでしょ。宇宙人だから、私」
November 15, 2025 at 12:30 PM
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同じ形

ぬいぐるみが人間になった話
#創作百合
・同じ形 ぬいぐるみが人間になった話 #創作百合 「同じ形になればあの子ともっといっぱい話せるし遊べるでしょ？そのお願いが、叶ったのかな」 納得してもらえると思わない。けど他に説明しようが無かった。ただのぬいぐるみだったのに、今は死んだ「あの子」の身体で動いている。歪な形で叶った祈りに、どう向き合えばいいかもわからないのだから。
November 13, 2025 at 1:26 PM
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おかあさん

創造主に愛されなかった話
#創作百合
・おかあさん 創造主に愛されなかった話 #創作百合 「博士にとって私は娘の代わりでしかなかった。顔かたちのほかは少しも似てない私が嫌われるのも当たり前なんだ」 懸命に会ったこともない「娘」を演じ続けてきた。自分の言葉を使うことにはまだ慣れない。それでも震える声で、気持ちを語る。 「でもさ。やっぱり博士が、私のおかあさんなんだ……」
November 12, 2025 at 1:39 PM
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照れる

お菓子で遊ぶ人たちの話
#創作百合
・照れる お菓子で遊ぶ人たちの話 #創作百合 「そんな逃げなくてもいいのに」 スティック状のチョコ菓子を咥えたまま器用に喋っている。何一つ気にした様子の無い彼女を見てるとかえって動揺がおさまっていく。 「顔、近いなぁって」 「そういうゲームだもん」 「君は何でそんなに平気そうなの」 「けっこう勇気出したけどね」 「えぇ……」
November 11, 2025 at 2:28 PM
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こわい人

優しい人の優しくないとこを見た話
#創作百合
・こわい人 優しい人の優しくないとこを見た話 #創作百合 「まさか私がいい人だとでも？」 人当たりのいい笑顔を彼女は浮かべた。椅子に縛り付けられたまま酷く痛めつけられた者がすぐ近くにいるのに、だ。 「私はこういう仕事でご飯を食べてる。あなたを引き取ったのだって、恩人の忘形見だからにすぎない。だから……あまり懐いたりしちゃダメですよ」
November 10, 2025 at 4:14 PM
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成長が無い

変わらない女たちの話
#創作百合
・成長が無い 変わらない女たちの話 #創作百合 「やっぱりここにいた」 「なんで……」 「一人になりたい時、いつもこの公園に来るでしょ。昔からさ」 彼女が隣に腰掛け、古いベンチが少し軋む。昔は綺麗だった塗装も今や、見る影も無い。 「成長が無いな私も。君も、私といていい加減飽きないの」 「飽きない。成長してないのかもね。私も」
November 8, 2025 at 1:44 PM
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呪い

不老不死にされた女の話
#創作百合
・呪い 不老不死にされた女の話 #創作百合 「彼女が愛していたのは自らの研究。そして助手である私の若さと美しさでした。死後も研鑽した魔法の証が残るよう、私にまじないをかけた」 瞳の奥に炎が見えた。怒りか、悲しみか、寂しさか。わからないけど、そんな目で彼女は笑っていた。 「彼女の顔も思い出せない。なにしろ千年前の話ですから」
November 7, 2025 at 3:10 PM
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恩返し

用心棒を拾った話
#創作百合
・恩返し 用心棒を拾った話 #創作百合 「食べ物の恨みは怖い。同時に。食べ物の恩は海より深く山よりでっかいの」 「……つまり？」 「こういう、こと！」 武器を構えた男たち数人を彼女は瞬く間にのしてしまった。呆気に取られてると、振り返った彼女がニッと笑う。 「なんで追われてるか知らないけど。用心棒になるよ、お嬢さん」
November 6, 2025 at 2:50 PM
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逢瀬ってやつ

好きな人といたい人たちの話
#創作百合
・逢瀬ってやつ 好きな人といたい人たちの話 #創作百合 「なんか悪いことしてるみたいだよね」 「何が？」 「職場では一切話さないのに、わざわざ数駅離れてから合流してご飯してる感じが」 悪戯の算段でもするような笑顔。それから追加のビールを数口、見てて気持ちいい勢いであおる。 「ま、実際バレると面倒だし」 「一緒にいたいだけなのにねぇ」
November 5, 2025 at 1:58 PM
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料理をする

大事な人の子どもを預かった女の話
#創作百合
・料理をする 大事な人の子どもを預かった女の話 #創作百合 卵を割るだけで瞳を輝かせる。子どもらしい好奇心に満ちた眼が、ずっと料理中の手元に向いていた。 そのせいで料理人を志した頃の初心を嫌でも思い出す。亡くなった彼女の母親——幼馴染と共に過ごした下積み時代も。預かることになってしまった子どもは、顔立ちも眼差しも幼馴染そっくりだった。
November 4, 2025 at 2:23 PM
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叶えてやれたら

好きな人の無茶な夢を手伝おうとした女の話
#創作百合
・叶えてやれたら 好きな人の無茶な夢を手伝おうとした女の話 #創作百合 「私は革命なんてどうでもよかった。ただ一緒にいられたら良かった。もっと早く止めてれば……君たちの仲間も死なずにすんだのでしょう」 抱き上げた亡骸を女が愛おしそうに見る。そして鬼神のような目を追手へ向けた。 「戦利品でもなんでも持っていけ。けどもう彼女のことは、放っておいてくれ」
November 3, 2025 at 12:44 PM
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優しい人

自分のために怒ってくれる人がいる女の話
#創作百合
・優しい人 自分のために怒ってくれる人がいる女の話 #創作百合 「あんなに怒らなくても」 「だって好きな人の悪口言われたんだよ！？」 「ぜんぶ本当のことだけど」 「なんであんたはそう自分を低く見てるわけこのバカ！」 「君がバカって言うのはいいのか」 あ、と目を丸くして激していた彼女が小さくなる。本当にいい人だな、と。改めての感動があった。
November 2, 2025 at 2:23 PM
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君とだからさ

好きな人とハロウィンをすごす女の話
#創作百合
・君とだからさ 好きな人とハロウィンをすごす女の話 #創作百合 「え？つけてくれるの？」 「きみがつけろって言ったんじゃん」 困惑する彼女から黒猫の耳を模したカチューシャを受け取る。とはいえハロウィンに仮装なんて、確かに以前の自分では考えられない。 彼女の頼みだからするのだ。彼女と出会ったから、こういう形で季節の変化を楽しんでもいいと思えた。
October 30, 2025 at 4:04 PM
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そとみがぜんぶ

顔がいい女の話
#創作百合
・そとみがぜんぶ 顔がいい女の話 #創作百合 「あの女はね、私の顔が好きなんだ。けど逆にいえば、それ以外には興味ねーの。中身が私である必要は無い……生首だけになった方があいつには都合がいいんだろうね」 あまりご飯時に聞きたくない話をつらつらと。彼女は楽しげな声で、しかし心底つまらなさそうに端正な顔から表情を消していた。
December 26, 2024 at 9:18 AM
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今になって

口下手な女の話
#創作百合
・今になって 口下手な女の話 #創作百合 説明が面倒だった。ただそれだけ。言葉を尽くして語ったところで伝わりはしない。労力をかけるだけの見返りがあるとも思えない。てきとうに笑ってればだいたいのことは流れていく。 やがて話し方を忘れた。そんな頃になって、自分を知って欲しいと初めて本気で思える人、彼女と出会ってしまった。
December 25, 2024 at 9:17 AM
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痛み

好きな人に好かれるのが怖い女の話
#創作百合
・痛み 好きな人に好かれるのが怖い女の話 #創作百合 イヴの夜に共にいることを望んでくれる。目の前の相手を心から愛おしいと思って彼女は笑ってくれるし、触れてくれる。それをこわいと思ってしまうのはおかしなことなのだろう。 愛想を尽かされたくない。気持ちを受け取りたい。それでも柔らかな視線が、暖かな手が、肌にちくちくと刺さるのだ。
December 24, 2024 at 9:20 AM
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少しも変わらない

小柄な女と長身な女の話
#創作百合
・少しも変わらない 小柄な女と長身な女の話 #創作百合 「小さいからわからなかった」 「ちょっとは悪びれろぶつかっといてさー」 結局、のっぽな彼女との身長差が縮むことは無かった。同時に、物理的にも精神的にも互いの距離が離れることもなかった。 大人になってまで一緒にいてしかも同じ家に暮らしてるなんて。昔の自分が聞いたら信じるのだろうか。
December 18, 2024 at 3:31 AM
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少しはヒトらしく

だらしない研究者と助手の話
#創作百合
・少しはヒトらしく だらしない研究者と助手の話 #創作百合 「……君はただいてくれるだけでいい」 「はあ。私は役立たずってワケですか」 首を振る。助手として彼女はじゅうぶんすぎるほど役に立っていた。 それ以外の部分。彼女が怒るからご飯を食べて、シャワーを浴びて眠り時々は外へ出て。人間未満を人間たらしめてくれる、そういう部分が、必要なのだ。
November 1, 2024 at 11:14 PM
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消えない痕

好きな人にタトゥーをいれてほしい女の話
#創作百合
・消えない痕 好きな人にタトゥーをいれてほしい女の話 #創作百合 「タトゥー代、出してくれるならいいよ」 あなたの肌に刻みたいものがある。そんな提案に彼女は大して考えもせずに答えた。 「いいの？嫌じゃない？」 「知ってるでしょ。前にもいれたことある。それに君の独占欲ってやつかなって、思ったら興奮するし」 「……」 「違った？」 「違わないけど」
October 30, 2024 at 11:04 PM
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執着

好きな女が少し重たい女の話
#創作百合
・執着 好きな女が少し重たい女の話 #創作百合 「とっくに骨抜きなんだ。大袈裟じゃなく、キミがいないと私はもう生きていけない」 彼女は愛の言葉といったものを滅多に囁かない。あまり期待せず、甘えるついでにおねだりしてみたらこれだ。 「……これは愛というか執着かもね。きっといつか君の首を絞めることになる」 「そう？」 「そうだよ」
October 28, 2024 at 11:12 PM
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雨の日

具合が悪い女の話
#創作百合
・雨の日 具合が悪い女の話 #創作百合 今日はベッドから動けない日だ。降り続く雨の音を聴きながら溜め息をつく。呼吸すら億劫な気怠さの中、部屋のドアが開く気配。 「仕事進めないで寝てなよ。私もなるべく早く帰る」 彼女に両手を伸ばし無言で見つめる。クールな彼女がべたべたに甘やかしてくれる、そこが唯一雨の日の好きなところだ。
October 25, 2024 at 9:57 PM
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安全な場所

変な女に拾われた子どもの話
#創作百合
・安全な場所 変な女に拾われた子どもの話 #創作百合 次の朝日が拝めるかわからない。空にのぼる星月が最後に目にするものかもしれない。そう思って眠りにつく日々からは、想像もつかない生活。 暖かく柔らかな寝床。人肌。安全な住処——夢だったはずのもの。ゴミ置き場に打ち捨てられていた子どもを拾った変わり者の女は、呑気に隣で寝こけている。
October 24, 2024 at 11:02 PM