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二次創作オタクの備忘録
気付かれたと察した鶴さんは獅さんの腕に縋りながら上目遣いになって「店の人には黙っといてくれへんか」と言う。「これ見たから察したやろ?俺がこの仕事に就く前にどんな人間やったか。……せやけどこれからの生活の為に、どうしてもあともう少しだけ金が必要なんや。やから…お願い」
これまでの経験の中で、鶴さんが嘘をついてはいないこと、切実な状況にあることを察した獅さんはすぐにでも頷くつもりだった。
だけど、最初に会ったときに自分の心をほぐして励ましてくれた鶴さんに、少しでも何かを返したいと思った。だから出来るだけの笑顔で言った。
「ほんなら、一日、俺とデートしてくれまへんか」
July 12, 2025 at 11:55 AM
そんなある日、仕事終わりに店に立ち寄ろうと向かっていた獅さんは、店から少し離れたところで男と言い合いになっている鶴さんを見かける。鶴さんに近寄った男が手を伸ばし、鶴さんのシャツの胸倉を掴んだところで「あんた何やっとるんや?」と踏み込む獅さん。男は舌打ちをすると気まずそうに立ち去って行った。
「大丈夫でっか?」様子を見ようと近づく獅さんから距離を取ろうとする鶴さん。でも壁にぶつかってしまう。うろたえる鶴さんの様子を見つめると、男に掴まれた胸倉に視線が行く。どうやらシャツのボタンが飛んでしまったようだ。かきあわせたシャツの隙間から見えたのは――刺青?
July 12, 2025 at 11:55 AM
現場作業の前に勉強の為にコーヒーショップに立ち寄った獅さんは、やさしく声を掛けられたことから鶴さんと知り合う。暑い時期なのにきっちりと上までボタンを留めたシャツを着ているのを見て、真面目な人なんやろうなあと内心思っていた。やさしい励ましの言葉にやる気がいつも以上に出た実感がある獅さんは、この現場が終わるまで店に通おうと決める。そうして作業が終わるまでの一週間、毎日仕事前と仕事終わりに立ち寄って勉強をする獅さんの懸命な姿に心動かされて、知っている限り面倒を見るようになる鶴さん。
July 12, 2025 at 11:55 AM
獅「負けられまへん」
鶴「そこで電柱抜きに走るんはちゃう気もしとるけど……まあなるほどな」
獅「見といてください。勝利の褒美はあんたや」
鶴「は???おいお前最後にでかい爆弾落として行くなぁ!」
July 3, 2025 at 4:04 PM
獅「?」
鶴「きょとんとした顔すなぁ。きょとんとしたいんは俺の方や」
獅「してみてくださいよ。きっとかわいくて和むやつや」
鶴「やかましいわ、なんで電柱抜こうとしとるんかさっさと言えコラ!」
獅「へいへい。俺聞いたんですわ。昔、東城会のさえじまが網走の檻ん中から抜け出した後、月見野ちゅうところであらゆる電柱を抜いとったらしいって」
鶴「ほんまかそれ?!体はごっついけど顔見たらなんや真面目そうな男かなと思うとったけど、やっぱり檻抜けたんもやばいし、出てからもえらいことしとったんんやなぁ」
July 3, 2025 at 4:04 PM