2025年9月22日

ウォルト・ディズニー・カンパニーによる
『ジミー・キンメル・ライブ！』に関する声明

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、本日『ジミー・キンメル・ライブ！』に関して以下の声明を発表しました。

先週の水曜日、私たちはこの番組の制作を一時中断する決定をしました。それは、国全体にとって感情的に緊張した局面において、さらなる炎上を避けるためでした。私たちは、一部の発言が時機を誤っており、そのために配慮を欠いたものだと感じたからです。

その後の数日間、私たちはジミーと慎重で誠実な対話を重ねてきました。そしてそうしたやり取りを経て、番組を火曜日に再開する決定に至りました。

ジミー・キンメル、ABCで番組復帰決定

ABCは22日、先週無期限停止となっていた深夜番組「Jimmy Kimmel Live!」を23日から再開すると発表した。右派活動家チャーリー・カーク氏射殺事件に関するキンメルの発言をめぐり、FCC委員長ブレンダン・カー氏や保守派が「虚偽」と批判。ディズニーは緊張を高めないため放送を差し止めたが、数日間の協議で復帰に合意した。キンメルは本来、騒動を直接語る予定だったが経営陣が原稿を精査し炎上を懸念して差し止め。今後も系列局NexstarやSinclairが放送を見送る可能性があり、完全復帰は不透明なままだ 。

フィッシュ公演外で刺傷事件、1人死亡・2人負傷

9月19日夜、米バージニア州ハンプトンのハンプトン・コロシアムで行われたPhish公演中、会場外の駐車場で刺傷事件が発生。警察によると午後9時半過ぎ、非公式物販エリア裏手で争いがあり、1人が死亡、2人が負傷した。1人は自力で病院に来院し命に別状はない。容疑者は徒歩で逃走したが、警察は「関係者は特定済み」で「孤立した事件」と説明している 。

バンドは翌日声明を発表し、「深く悲しんでいる。被害者とその家族に心からお悔やみを申し上げる」と表明。20・21日のツアー最終公演は予定通り行う方針だ

おはようございます。
今朝、東京は初秋らしい、いい天気。
でも32°まで上がるらしい
夜には雨も降る予報。
良き日曜日、1日を。

ロバート・レッドフォード、挑み続けた人

1986年、記者が受け取った「レッドフォードから」の伝言は宝物だった。後に彼から映画出演の誘いや直筆の手紙を受け、交流を重ねて知ったのは、彼が想像どおり誠実で気さくな人だったということだ。

レッドフォードとポール・ニューマンは、美貌に縛られつつも数十年にわたりアメリカ文化を形作った。家族の喪失を背負いながら曖昧な人物像を演じ、スクリーン外では自然保護や社会活動に尽くした。

「真実は灰色の部分にある」と語り、表現の自由を脅かす潮流を早くから警告した彼。晩年、死を問われれば「すべて取引の一部さ」と微笑んだ。挑み続ける姿勢こそ、彼の格好良さだった。

トランプ政権、移民支援団体を標的に

トランプ政権は移民支援団体を「国内テロ」と非難し、刑事訴追の構えを見せる。背景には右派活動家チャーリー・カーク殺害事件があり、政府は「移民支援は脅威」と強調。ニューヨークでは議員を含む多数が逮捕され、シカゴではICEが催涙剤を使用するなど弾圧が拡大した。さらに国土安全保障省はICE業務の撮影も処罰対象に含める方針を示す。しかしロサンゼルスでは抗議者への「暴行容疑」が無罪となり、過剰摘発が露呈。ICIRRやTexas Civil Rights Projectは「法を順守し記録と支援を続ける」と表明し、安全確保を徹底しつつ活動継続の姿勢を示している。

カリフォルニア、警察官の顔覆い禁止法成立

カリフォルニア州は全米初となる、法執行官が職務中に顔を隠すことを原則禁じる法律を成立させた。対象は連邦移民当局を含み、マスクや目出し帽を禁止。ただし覆面捜査や医療用マスク、戦術装備は例外扱いとされる。背景にはロサンゼルスでの覆面による移民摘発や、トランプ大統領による州内への部隊投入がある。州は透明性と説明責任を重視する一方、連邦は「隊員の安全が脅かされる」と強く反発。憲法学者は州規則の適用を擁護しており、合憲性や現場での実効性が焦点となる。さらに、学校や病院への令状なき立入禁止など関連法も署名され、同様の動きが他州に広がる可能性が高い。

国立公園展示の削除と政治介入

米国立公園局は、アカディア国立公園の気候変動看板やジャマイカ湾の奴隷制・日系人収容展示を撤去した。背景にはトランプ大統領の「党派的イデオロギー排除」命令があり、NPSは気候や人種問題の表現を整理。内務省は「否定的側面の強調は理解を歪める」と正当化するが、議員らは「歴史の検閲」と批判。元奴隷の象徴写真も外され、教育現場で政治の線引きが問われている。さらに下院公聴会では、歴史を誰が決めるかを巡る論争が再燃し、地方判断と連邦介入の違いも焦点となった。論点は、国の物語を誰が描き直すのかという民主主義の根幹にも及んでいる。社会的影響は今後も広がるだろう。

教師の言葉が狙われる時代

テキサスA&M大でノンバイナリー登場人物を扱った授業の動画が拡散し、講師は解雇、学部長らも更迭、総長辞任に発展。主導した州議ハリソンは「恐怖を与えるのが狙い」と語った。

カーク射殺事件後、全米でSNS投稿や授業発言を理由に処分が相次ぎ、テキサス州では281件の通報が審査中。保守団体はプライド週間や掲示物も監視している。

FIREは「全米的な現象」とし、今は左派の表現を守る立場に転じた。教師組合は「悲劇を口実に検閲が拡大している」と警告し、解雇された学者は提訴。教育現場は政治闘争の最前線に立たされている

ジミー・キンメル番組停止が突きつける「国家による言論統制」の危機

① ヘイトスピーチ発言とトランプの強硬姿勢

チャーリー・カーク殺害の直後、司法長官ボンディは「自由な言論とヘイトスピーチは別」と発言し、保護外とした。しかし米国の判例は「憎悪的内容も保護対象」と明示しており誤りだった。各方面の反発を受け彼女は撤回したが、トランプは逆にこの理屈を利用し、ABC記者に「心にヘイトがある」と挑発。さらに過去の和解金を誇示し、敵対メディアへの攻撃を正当化した。これは司法長官の失言にとどまらず、大統領自らが「気に入らぬ言論は処罰対象」と示した危険なサインであり、政権の本音を浮き彫りにした。

リース・ウィザースプーン──逆境を創作の力へ

14歳で主演を射止めたリース・ウィザースプーンは、20代でトップに立つも2006年のオスカー後は離婚や停滞、そして子どもと共にパパラッチに追われる恐怖に苦しんだ。だが彼女は逆境を転機に変え、女性中心の物語を送り出す製作会社を設立。『ビッグ・リトル・ライズ』『ザ・モーニングショー』を成功させ、SNSでは子どもを守りながら読書会を世界的コミュニティに育てた。2021年、Hello Sunshineを10億ドル規模で売却し「女性の物語に価値を与える」姿勢を貫いた彼女は、今も熱を持てる役と意味ある創作だけを選び、AI時代を見据えて歩み続けている 。

「ウォーク右派」という逆転現象

チャーリー・カークの暗殺を受け、右派内では侮辱的発言への報復を求める声が高まっている。ABCによるジミー・キンメルの番組打ち切りやFCCの介入示唆などに対し、タッカー・カールソンやベン・シャピーロは「言論の自由が脅かされている」と警鐘を鳴らす。一方、学者ジョナサン・ラウチらは、こうした右派の動きを「ウォーク右派」と呼び、左派がかつて行ってきた“キャンセル文化”と酷似していると指摘。怒りに任せた制裁の連鎖は、保守派がかつて批判してきた言論抑圧と同じ構造を持ち始めているとし、慎重な姿勢が必要だと論じている

ジミー・キンメル停止に揺れる保守系の声

ABCによる番組無期限停止は、保守系ポッドキャスターの間で賛否が分かれた。スティーブ・バノンは「MAGA中傷の報い」と喝采し、トラヴィスやエリック・トランプは「キャンセル文化の自業自得」「低視聴率の整理」と語った。クラウダーやノウルズは「民間判断」と肯定し、ノウルズはFCC介入も支持。一方「フラグラント」は「言論の自由への攻撃」と批判し、スコット・アダムスも「キンメル支持」を表明。ベン・シャピーロは嫌悪感を示しつつ、FCCの虚偽判定は危険と警鐘。論点は虚偽発言の線引き、規制の範囲、キャンセル文化のブーメラン性に収束する。

チャーリー・カーク揶揄投稿と「右派版キャンセルカルチャー」

フロリダ州パルメットベイの議員スティーブン・コーディが、銃撃で死亡した保守活動家チャーリー・カークを「スミス＆ウェッソンへの生贄」と揶揄する投稿を行い、住民から辞任要求が殺到した。議会は譴責決議を可決し、デサンティス知事による停職調査も要請。ABCはジミー・キンメルの番組を無期限停止するなど、保守側が批判者を公然と攻撃する「右派版キャンセルカルチャー」が広がる。言論の自由と公職者の倫理基準をめぐる論争が全米に波及し、リコールの動きも始まろうとしている。コーディは「法廷で争う」と強気の姿勢を崩さず、辞任を拒否している。