日本国内で円安に対する反応が薄いのは，日本が貧しくなったせいで直近で海外渡航した人の総数が減っており，この円安がどの程度の物価になるのがが肌感覚的にわからないからだろうと感じています。

食料を含めた物資のほとんどを輸入に依存する日本では，円の価値はそのまま生活物資の価格に反映されるのですが，国内ストックがあるため，影響が出るのは数ヶ月後になります。

現在の一段レベルアップした円安が国内に跳ね返るのは2026年になってからですから，その段階で，生活がさらに困窮する層が増えることになります。

これが，太平洋戦争破局を導いた日本型無責任統治体制なのだ，というのはよくわかります。

同じように敗戦を迎えつつあるのに，そのことにいまだ気づかない政治家のおじさんたちと，権力に群がる人びとだけが大手を降るという，なるほど，これが「末法の世」というものか，と思わされます。

いま読むべき古典としては，『平家物語』がおすすめかもしれません。

日経の記事見出しが，高市財政路線が明らかになったあと，顔面蒼白で絶叫しているトーンだったのですが，以下の部分を読んで，ああそういうことだったか，と思いました。

「その直後から、東京の金融機関に「日本の財政は大丈夫なのか」「あのブレーンたちは何者か」という海外の機関投資家からの問い合わせが急増している。」

結局政治家は誰も責任を取らない，ということについては，福島復興シーンも同じことです。
これまでの復興計画の破綻が明らかになる頃には，内堀福島県知事を含めて，政治家は誰ひとりいませんから，彼らはおいしい部分だけを満喫して，立ち去り，誰もが忘却してなかったことになります。

昼間の方が静かなのなんなんだよ