⭐︎村上春樹 三浦綾子 原田マハ
⭐︎モーツァルト さだまさし ふきのとう NSP
この二曲は思い出深い。ドイツ、ハイデルベルクで転がり込んだ友達の部屋で毎日聴いた。LPがあまりに安くで現地のレコード店で購入した。
この演奏にも思い出がある。つくば市の名曲喫茶で、グリーグのピアノ協奏曲があまりにも沁みるので、演奏家を尋ねるとルプーだった。
グリーグの協奏曲を聴くとオスロからベルゲンの車窓風景と、つたない英語でバスに乗り、なんとかたどり着いたグリーグの生家を思い出す。
静謐で清冽な風景。時を留めておきたい風景だった。
この二曲は思い出深い。ドイツ、ハイデルベルクで転がり込んだ友達の部屋で毎日聴いた。LPがあまりに安くで現地のレコード店で購入した。
この演奏にも思い出がある。つくば市の名曲喫茶で、グリーグのピアノ協奏曲があまりにも沁みるので、演奏家を尋ねるとルプーだった。
グリーグの協奏曲を聴くとオスロからベルゲンの車窓風景と、つたない英語でバスに乗り、なんとかたどり着いたグリーグの生家を思い出す。
静謐で清冽な風景。時を留めておきたい風景だった。
我が家にも春の訪れ
我が家にも春の訪れ
「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」
おじいちゃんの言葉はきっと彼女の芯をあたため続けるだろう。
おじいちゃんと台所に立つエミリ。二人の距離がいつの間にか小さくなっていく。
おじいちゃんの魚料理のひとつひとつが、彼女の「うら」を凛、凛と爽やかにする。風鈴のように。
終盤、おじいちゃんとエミリが台所に立っている姿を想像するだけでジーンとくる。
おじいちゃんの手紙には森沢明夫さんにまたしてもやられた。反則技だ。こらえきれず雫が頬を伝わる。
森沢明夫さん作品3作目読了。胃袋をつかまれた。いや「うら」をつかまれた。
「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」
おじいちゃんの言葉はきっと彼女の芯をあたため続けるだろう。
おじいちゃんと台所に立つエミリ。二人の距離がいつの間にか小さくなっていく。
おじいちゃんの魚料理のひとつひとつが、彼女の「うら」を凛、凛と爽やかにする。風鈴のように。
終盤、おじいちゃんとエミリが台所に立っている姿を想像するだけでジーンとくる。
おじいちゃんの手紙には森沢明夫さんにまたしてもやられた。反則技だ。こらえきれず雫が頬を伝わる。
森沢明夫さん作品3作目読了。胃袋をつかまれた。いや「うら」をつかまれた。
私の娘達も年子の姉妹。
けんかしても何しても妹には姉が
姉には妹が大切なのだ。
結婚式に妹にあてた手紙に!!
「孫と誕生会」
昔気質のおじいちゃんと
繊細が故におじいちゃんに素直に慣れない孫の話。
ホロっとくる。
「1992年の秋空」
学校に封筒を持っていき、学習と科学買っていた頃のわくわく感を思い出す。
二人の姉妹はお互いがもっていないものをもち
そして互いに憧れる
ここでもまた不器用な姉妹が
繋がりを深めていく。
私の娘達も年子の姉妹。
けんかしても何しても妹には姉が
姉には妹が大切なのだ。
結婚式に妹にあてた手紙に!!
「孫と誕生会」
昔気質のおじいちゃんと
繊細が故におじいちゃんに素直に慣れない孫の話。
ホロっとくる。
「1992年の秋空」
学校に封筒を持っていき、学習と科学買っていた頃のわくわく感を思い出す。
二人の姉妹はお互いがもっていないものをもち
そして互いに憧れる
ここでもまた不器用な姉妹が
繋がりを深めていく。
申し込むこと、宣言すること
やるかやらないかでなく、やるしかないからやる
私も35歳の頃、脂肪肝になり、運動を始めた。
車通勤を減らし、駅から歩き始めた。
でも、時間がかかる。
よし、走ってみよう!と走り始めた。
ゆっくり走れば速くなるという本にも勇気をもらいながら。
5キロ、10キロ、網走ハーフ、そして勝田マラソン。
走ることに取り憑かれていた。
私も中毒時代があった。
この本の著者は、北極、南極、砂漠を走っている。
未来に何があるかわからない。
この著者が現在お坊さんになっているというのも楽しい。
また走れるような気がした。
膝痛を乗り越えて。
申し込むこと、宣言すること
やるかやらないかでなく、やるしかないからやる
私も35歳の頃、脂肪肝になり、運動を始めた。
車通勤を減らし、駅から歩き始めた。
でも、時間がかかる。
よし、走ってみよう!と走り始めた。
ゆっくり走れば速くなるという本にも勇気をもらいながら。
5キロ、10キロ、網走ハーフ、そして勝田マラソン。
走ることに取り憑かれていた。
私も中毒時代があった。
この本の著者は、北極、南極、砂漠を走っている。
未来に何があるかわからない。
この著者が現在お坊さんになっているというのも楽しい。
また走れるような気がした。
膝痛を乗り越えて。
小澤さんに影響を与えた「カラヤン先生」とバーンスタイン。そして齋藤秀雄先生。小澤さんの骨格は齋藤先生からできている。
スイスで若手音楽家にセミナーを開き、ロバート・マンさんと指導する章が圧巻だ。
「ネジを締める」という追悼文の言葉も出てきた。小澤さんのマジックと若手音楽家のスパークで、弦楽四重奏が変容していく。そのさまを村上さんが、如実に文章で描いていく。
二人の天才のスパーク、面白い!
小澤さんに影響を与えた「カラヤン先生」とバーンスタイン。そして齋藤秀雄先生。小澤さんの骨格は齋藤先生からできている。
スイスで若手音楽家にセミナーを開き、ロバート・マンさんと指導する章が圧巻だ。
「ネジを締める」という追悼文の言葉も出てきた。小澤さんのマジックと若手音楽家のスパークで、弦楽四重奏が変容していく。そのさまを村上さんが、如実に文章で描いていく。
二人の天才のスパーク、面白い!
インタビューというより二人のクラシック音楽を仲立ちにした音楽談義である。
村上春樹さんはジャズおたくだと思っていた。それは間違いだった。クラシックを含む音楽おたくだった。おたくは適切ではない。音楽は、村上さんの身体、生活の一部であり、理解も限りなく深い。たぶん、リズムとメロディが染み込んでいるのだろう。
文章を書くうえで、音楽からリズムを学んだという村上さん。そういえば、長編もリズミカルな文章と独特な比喩にひきこまれ、あっという間に最後まで読んでしまっでいる。
インタビューというより二人のクラシック音楽を仲立ちにした音楽談義である。
村上春樹さんはジャズおたくだと思っていた。それは間違いだった。クラシックを含む音楽おたくだった。おたくは適切ではない。音楽は、村上さんの身体、生活の一部であり、理解も限りなく深い。たぶん、リズムとメロディが染み込んでいるのだろう。
文章を書くうえで、音楽からリズムを学んだという村上さん。そういえば、長編もリズミカルな文章と独特な比喩にひきこまれ、あっという間に最後まで読んでしまっでいる。
⭐︎映画とクラシック
未完成交響楽と未完成交響曲
2楽章で終わった謎が面白い!
⭐︎文学とクラシック
マチネの終わりにのバッハの無伴奏チェロ組曲
確かにギター演奏もいい
⭐︎季節とクラシック
冬 三大アヴェ・マリア
平原さんの推すカッチーニ。沁みる
⭐︎演じられたクラシック
プッチーニの蝶々夫人
浅田真央さんが復帰の時に選んだ曲。
ひたむきな真央さんを思い出し、泣ける
⭐︎思い出のクラシック
ホルストの惑星 木星との出会い
大学一年の一限目の授業で聴いた瞬間
ポロポロ泣いていたそうです。
やはり最終話が一番!
ありがとう平原さん。
⭐︎映画とクラシック
未完成交響楽と未完成交響曲
2楽章で終わった謎が面白い!
⭐︎文学とクラシック
マチネの終わりにのバッハの無伴奏チェロ組曲
確かにギター演奏もいい
⭐︎季節とクラシック
冬 三大アヴェ・マリア
平原さんの推すカッチーニ。沁みる
⭐︎演じられたクラシック
プッチーニの蝶々夫人
浅田真央さんが復帰の時に選んだ曲。
ひたむきな真央さんを思い出し、泣ける
⭐︎思い出のクラシック
ホルストの惑星 木星との出会い
大学一年の一限目の授業で聴いた瞬間
ポロポロ泣いていたそうです。
やはり最終話が一番!
ありがとう平原さん。
村上春樹は紀行文でもやはり村上春樹の文体で心を揺さぶる。
阪神大震災の二年後に自分の住んでいた街の辺りを歩いていく。
大震災の傷跡を自らの目で確かめる。小さい頃泳いだ海、空き地が変貌ぶりに違和感を覚えながら。
ノモンハンも同じだ。ノモンハンが事件でなく本物の戦争であることを証明するかのように現地を訪ねる。現地に来て、「220キロを徒歩で行軍する」ことの凄まじさに唖然とする。1時間に6キロの速さで水不足の中の行軍。だんだんイメージ出来てくる。
メキシコでは貧富の差、治安の悪さを実感し、ものを失う喪失感も味わう。
そんな中、香川のディープなうどん巡りと無人島、からす島の秘密は楽しい!
村上春樹は紀行文でもやはり村上春樹の文体で心を揺さぶる。
阪神大震災の二年後に自分の住んでいた街の辺りを歩いていく。
大震災の傷跡を自らの目で確かめる。小さい頃泳いだ海、空き地が変貌ぶりに違和感を覚えながら。
ノモンハンも同じだ。ノモンハンが事件でなく本物の戦争であることを証明するかのように現地を訪ねる。現地に来て、「220キロを徒歩で行軍する」ことの凄まじさに唖然とする。1時間に6キロの速さで水不足の中の行軍。だんだんイメージ出来てくる。
メキシコでは貧富の差、治安の悪さを実感し、ものを失う喪失感も味わう。
そんな中、香川のディープなうどん巡りと無人島、からす島の秘密は楽しい!
読了
昨年の3月の終わりに京都を訪ねた。
貴船神社の静けさ、鴨川沿いの満開の桜を堪能した。
麻生圭子さんは観光住人を自称する。夫婦で町屋を改築し、京都に住みながら、京都の伝統文化を味わい、紹介している。(当時)
元日の朝、いちばんに汲み上げる水を「若水」と言う。
京都の冬は山から、春は川下からやってくる。
五山の火は、ほたるの光のように儚い。
彼女の感性がとらえる京都は美しい。
また京都に行きたくなった。
できれば哲学の道を起点に疏水沿いに琵琶湖まで歩けたら素敵だ。
読了
昨年の3月の終わりに京都を訪ねた。
貴船神社の静けさ、鴨川沿いの満開の桜を堪能した。
麻生圭子さんは観光住人を自称する。夫婦で町屋を改築し、京都に住みながら、京都の伝統文化を味わい、紹介している。(当時)
元日の朝、いちばんに汲み上げる水を「若水」と言う。
京都の冬は山から、春は川下からやってくる。
五山の火は、ほたるの光のように儚い。
彼女の感性がとらえる京都は美しい。
また京都に行きたくなった。
できれば哲学の道を起点に疏水沿いに琵琶湖まで歩けたら素敵だ。
森沢明夫
読了
森沢明夫さんの作品二つ目。
今回も森沢さんにしてやられた。
スポーツクラブに集まる濃い人々のほのぼのエピソードですすめられる。
井上美玲の担当西山とゴンママの緊迫の一瞬。
そのあとのゴンママの一言。
落差の大きさがたまらなくいい。
頑張りすぎの井上美玲に与えらた休暇。
他人事なんだけどなんか嬉しい。
孤を好む、いや孤を強いられてきた不器用な国見俊介。彼の恋物語もいい。
お節介な仲間たちのおかげで彼に居場所が生まれてる。
極め付けは四海良一の蜻蛉。
読み進めるのも辛い夫婦と娘の物語。
死んだ心、枯れた心に
再び潤いを与える展開。
参った。
森沢明夫
読了
森沢明夫さんの作品二つ目。
今回も森沢さんにしてやられた。
スポーツクラブに集まる濃い人々のほのぼのエピソードですすめられる。
井上美玲の担当西山とゴンママの緊迫の一瞬。
そのあとのゴンママの一言。
落差の大きさがたまらなくいい。
頑張りすぎの井上美玲に与えらた休暇。
他人事なんだけどなんか嬉しい。
孤を好む、いや孤を強いられてきた不器用な国見俊介。彼の恋物語もいい。
お節介な仲間たちのおかげで彼に居場所が生まれてる。
極め付けは四海良一の蜻蛉。
読み進めるのも辛い夫婦と娘の物語。
死んだ心、枯れた心に
再び潤いを与える展開。
参った。
二人の出会い。二人が経験した自然との共生。
直子さんが初めて目にした空の芸術、オーロラ。
その感動とアラスカへの愛着の深まりがここに記されている。
野球が好きだった星野さんが、男の子が産まれたら、名前を飛雄馬にしようと言ったエピソードも面白い!星野飛雄馬か、、、。
子煩悩だった星野さんの素顔が見える本だった。
直子さんが育てていたイチゴが何者かに食べられ、代わりにきのこが置いてあった話。まるでごんぎつね!?
読了
二人の出会い。二人が経験した自然との共生。
直子さんが初めて目にした空の芸術、オーロラ。
その感動とアラスカへの愛着の深まりがここに記されている。
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子煩悩だった星野さんの素顔が見える本だった。
直子さんが育てていたイチゴが何者かに食べられ、代わりにきのこが置いてあった話。まるでごんぎつね!?
読了
ファンタジーでありながらファンタジーでない。絵を通して歴史に潜む真実みたいなものを語っている。
現実と非現実は曖昧で、存在自体も不確かである。
自分の中に沈思し、自分の本当の姿を見つけ、自分が欲していることを見つけていく。そんな話だった。
妻の懐妊は、1Q84の天吾と青豆を思い出した。1Q84はふかえりをなかだちにしていたけれど。
何と言ってもわたしと秋川まりえのからみが面白い。わたしとの繋がりでまりえの中の塊が溶けていくさまがいい。二人の時間をずっと見ていたかった。
暗黒の中でも、希望と信が仄かにたゆたう作品だった。
ファンタジーでありながらファンタジーでない。絵を通して歴史に潜む真実みたいなものを語っている。
現実と非現実は曖昧で、存在自体も不確かである。
自分の中に沈思し、自分の本当の姿を見つけ、自分が欲していることを見つけていく。そんな話だった。
妻の懐妊は、1Q84の天吾と青豆を思い出した。1Q84はふかえりをなかだちにしていたけれど。
何と言ってもわたしと秋川まりえのからみが面白い。わたしとの繋がりでまりえの中の塊が溶けていくさまがいい。二人の時間をずっと見ていたかった。
暗黒の中でも、希望と信が仄かにたゆたう作品だった。
案の定、すぐにひきこまれた。1Q84の時と同じように。次第に勢いを増して。
謎がどんどん重なり、まだ謎は全然ほどけてはいないけど、まだ謎のままでいい。
特に惹かれるのは妹のコミ。「暗闇が手でそのまま掴めちゃいそうなくらい真っ暗なの」この比喩には痺れた。もう一人は秋川まりえ。
後半の展開が楽しみ。
村上春樹さんの魅力は。モノローグにある。内面をどこまでも掘り下げるから、自分の中にある何かにもカチンとふれてしまう。
この本も夜明け前に意識を集中させ、書いたのだろうか。小澤征爾さんを時々思い出しながら。
案の定、すぐにひきこまれた。1Q84の時と同じように。次第に勢いを増して。
謎がどんどん重なり、まだ謎は全然ほどけてはいないけど、まだ謎のままでいい。
特に惹かれるのは妹のコミ。「暗闇が手でそのまま掴めちゃいそうなくらい真っ暗なの」この比喩には痺れた。もう一人は秋川まりえ。
後半の展開が楽しみ。
村上春樹さんの魅力は。モノローグにある。内面をどこまでも掘り下げるから、自分の中にある何かにもカチンとふれてしまう。
この本も夜明け前に意識を集中させ、書いたのだろうか。小澤征爾さんを時々思い出しながら。