「——🌸、楽しんでいますか?」
「🕯️」
高い天井から巨大な照明が眩い光を投げかけ、その下で雑談に興じる人々の素性を尚更曖昧にしている。けれど、今日の衣装に関してどう見てもお揃いの格好をしている二人には、正体不明などないも同然だった。
「うん。…こういう場は初めてだから緊張するけど、見ているだけで楽しいわ」
「——🌸、楽しんでいますか?」
「🕯️」
高い天井から巨大な照明が眩い光を投げかけ、その下で雑談に興じる人々の素性を尚更曖昧にしている。けれど、今日の衣装に関してどう見てもお揃いの格好をしている二人には、正体不明などないも同然だった。
「うん。…こういう場は初めてだから緊張するけど、見ているだけで楽しいわ」
「っ、🕯️…」
「安静にと言ったでしょう」
「も、もう身体は大丈夫だよ!お医者様もそうおっしゃっていたでしょう?」
「医者が許しても僕が許しません。寝ていて下さい。退屈なら本を読んで差し上げますから」
「…🕯️って本当に過保護だよね…」
「当然でしょう。僕の唯一無二の宝物であるあなたが、僕に新たな宝物を与えて下さるのですから。過剰なくらいで丁度良いんです」
「…もう…」
「必要なものや気になるものがあれば何でもおっしゃって下さい。愛しいあなたと我が子のためなら、どんなものでも用意しますから」
「っ、🕯️…」
「安静にと言ったでしょう」
「も、もう身体は大丈夫だよ!お医者様もそうおっしゃっていたでしょう?」
「医者が許しても僕が許しません。寝ていて下さい。退屈なら本を読んで差し上げますから」
「…🕯️って本当に過保護だよね…」
「当然でしょう。僕の唯一無二の宝物であるあなたが、僕に新たな宝物を与えて下さるのですから。過剰なくらいで丁度良いんです」
「…もう…」
「必要なものや気になるものがあれば何でもおっしゃって下さい。愛しいあなたと我が子のためなら、どんなものでも用意しますから」
「おや、心外ですね。あなただから必死に口説いているんです。他の女性が相手では、一言も言葉は出て来ませんよ。🌸だから優しくしたいし、好かれたいんです」
「っ」
「ふふっ。真っ赤になって可愛いですね。こんな愛らしいあなたを目にできるのは僕だけですよね?どうか他のひとには見せないで下さい」
「当たり前でしょ…恥ずかしい…」
「おや、心外ですね。あなただから必死に口説いているんです。他の女性が相手では、一言も言葉は出て来ませんよ。🌸だから優しくしたいし、好かれたいんです」
「っ」
「ふふっ。真っ赤になって可愛いですね。こんな愛らしいあなたを目にできるのは僕だけですよね?どうか他のひとには見せないで下さい」
「当たり前でしょ…恥ずかしい…」
(花嫁衣装着たまま初夜)(手直ししたやつ)
(花嫁衣装着たまま初夜)(手直ししたやつ)
「お前に直接触りたい」
直球の口説き文句に眩暈がする。遠回しに言われるよりも破壊力があって、🌸は頷くことも首を横に振ることも出来ない。
けれど、自身の雄弁な双眸がその隙間を埋めてくれた。絡んだ視線は正直に、自らの欲望を伝えていた。
触られたい。こちらからも触れてみたい。
見つめ合うだけで、疼きが大きくなる。一体いつからこんなにも淫らな身体になってしまったのだろうか。
「もし…俺が本気でお前の意に沿わない事をしたら、殴って止めてくれ」
「そんな事出来るわけ…」
「それなら股間を蹴り上げてくれ。今後に支障が出る可能性もあり得るから、出来れば控えて貰いたいが…やむを得ない場合は仕方ない」
「お前に直接触りたい」
直球の口説き文句に眩暈がする。遠回しに言われるよりも破壊力があって、🌸は頷くことも首を横に振ることも出来ない。
けれど、自身の雄弁な双眸がその隙間を埋めてくれた。絡んだ視線は正直に、自らの欲望を伝えていた。
触られたい。こちらからも触れてみたい。
見つめ合うだけで、疼きが大きくなる。一体いつからこんなにも淫らな身体になってしまったのだろうか。
「もし…俺が本気でお前の意に沿わない事をしたら、殴って止めてくれ」
「そんな事出来るわけ…」
「それなら股間を蹴り上げてくれ。今後に支障が出る可能性もあり得るから、出来れば控えて貰いたいが…やむを得ない場合は仕方ない」
「ひぇ…!」
突然耳元で囁かれて、吐息が耳朶を擽った。その生温かさと微かな風に、ぞくっとした戦慄きが🌸の背筋を震わせる。🌸は慌てて耳を押さえると、振り返って犯人である男を軽く睨んだ。
「もう…公爵!仕事中にこういう事はやめてって言っているじゃありませんか!」
「何度も呼んでるのに、無視するあんたが悪いんじゃないか」
全く悪そびれた様子のない恋人——⛓️がやや意地悪く笑う。
悔しいが、相変わらず非の打ち所がない美形である。
アイスブルーの瞳はいつ見ても美しい。剥き出しの生命力と意志の力強さが感じられる。しかしそこに潜む激情と微かな脆さに、🌸は惹かれてやまない。
「ひぇ…!」
突然耳元で囁かれて、吐息が耳朶を擽った。その生温かさと微かな風に、ぞくっとした戦慄きが🌸の背筋を震わせる。🌸は慌てて耳を押さえると、振り返って犯人である男を軽く睨んだ。
「もう…公爵!仕事中にこういう事はやめてって言っているじゃありませんか!」
「何度も呼んでるのに、無視するあんたが悪いんじゃないか」
全く悪そびれた様子のない恋人——⛓️がやや意地悪く笑う。
悔しいが、相変わらず非の打ち所がない美形である。
アイスブルーの瞳はいつ見ても美しい。剥き出しの生命力と意志の力強さが感じられる。しかしそこに潜む激情と微かな脆さに、🌸は惹かれてやまない。
特別な相手と二人きりになり、🌸は⛓️の頭を太腿に乗せて、ベッドに座っていた。
上から見下ろす彼の顔は新鮮だ。
柔らかく目尻を下げ、満足げな表情が可愛い。ご満悦なのが伝わってきて、🌸も頬を綻ばせた。
「機嫌が良さそうですね、⛓️さん。お顔が緩んでいますよ」
「ああ。最近忙しくてあんたに触れる時間が作れなかったからな。今日は目一杯構ってもらえると思うと、自然と笑顔になってしまうものさ」
⛓️の手が下から伸ばされ、🌸の頬に触れる。
特別な相手と二人きりになり、🌸は⛓️の頭を太腿に乗せて、ベッドに座っていた。
上から見下ろす彼の顔は新鮮だ。
柔らかく目尻を下げ、満足げな表情が可愛い。ご満悦なのが伝わってきて、🌸も頬を綻ばせた。
「機嫌が良さそうですね、⛓️さん。お顔が緩んでいますよ」
「ああ。最近忙しくてあんたに触れる時間が作れなかったからな。今日は目一杯構ってもらえると思うと、自然と笑顔になってしまうものさ」
⛓️の手が下から伸ばされ、🌸の頬に触れる。
「今からこれじゃあ、本格的な冬を迎えるのが怖い…」
「でも、雪が積もって見渡す限り真っ白い光景になるのは悪くないんじゃないか?」
「ひゃ…!」
思いのほか至近距離から⛓️の声がして、🌸の肩が跳ねた。
いつの間にか🌸の真後ろに立っていた⛓️が、背後から両腕を巻き付けてくる。背中に感じる彼の体温が心地良い。🌸は寒さから強張っていた身体の力を抜いて、⛓️に寄りかかった。
「冬、好きでしたっけ?」
「いいや。だが、あんたが一緒だと思うとなんだって楽しいさ」
「今からこれじゃあ、本格的な冬を迎えるのが怖い…」
「でも、雪が積もって見渡す限り真っ白い光景になるのは悪くないんじゃないか?」
「ひゃ…!」
思いのほか至近距離から⛓️の声がして、🌸の肩が跳ねた。
いつの間にか🌸の真後ろに立っていた⛓️が、背後から両腕を巻き付けてくる。背中に感じる彼の体温が心地良い。🌸は寒さから強張っていた身体の力を抜いて、⛓️に寄りかかった。
「冬、好きでしたっけ?」
「いいや。だが、あんたが一緒だと思うとなんだって楽しいさ」