木村純一
banner
canoejk.bsky.social
木村純一
@canoejk.bsky.social
女川生まれ 呟く私人 演出家
February 9, 2026 at 12:10 AM
February 6, 2026 at 9:18 AM
いつだって
心がきめたほうに
歩いていけば良い

涙が溢れてきて
あぁこんなにも
幸せだったんだと
December 31, 2025 at 8:26 AM
分散和音に
揺れる風景
主旋律を
詩が解く瞬間

誰のためいきなのか

北北東の風
窓にとどまり
告口みたいな
十一月の凍月を
描き続ける

誰の……か
November 30, 2025 at 10:41 PM
外は遠い伝説
花の葬列は
彼方に霞み
静けさが開く
絵本にこそ

目を閉じる
その日までが
未来だと
夢みる人の
後を追い 
四十年の道
今日閉じる
October 31, 2025 at 8:04 AM
欲の左右
隅々迄見透して
失くしたポッケトを
探りあてた季節の

たくさんの約束だけが
未来に繋がると
嗚呼 蒼穹を見上げるばかりだ
齢にふられ
落霞にまぎれた九月の栞…
September 30, 2025 at 2:33 AM
時を溶かし
花は風に揺れ
梢は雨に濡れて
鈍色に暮れゆく八月
詩行に滲む
眼差しの片恋
針が擦る
reach for the moon
あとすこし先の
言葉が澱んで
reach for the moon
君のなかに
彷徨いながら
August 31, 2025 at 6:17 AM
すべて相対の水平線
魔がさしたんじゃしょうがない
諦めたんじゃ戻れない
今宵は踊ろう
月夜に浮かれて
七月の夜風に浚われ
新たな苦悩を選び
すこしは恋焦がれ
矛盾を孕む絶対の地平へ
誘い誘われ果つるまで
不具合の光芒に
深く懐かれ乍ら
思い描いた時代に
易々と絡めとられて
July 31, 2025 at 8:25 AM
裏返しの修羅
畦道を吹く透明

嗚呼 野に茫々と
オノマトペ

緞帳を降ろせ
長い長い欠伸の露出

六月の空間に
見失うベクトル

そんなこっちゃねぇんだ
June 30, 2025 at 10:48 AM
語るべき時代の
破れたカンバス
画廊は静かだ

委ねた手数に
幾千も舞う絶望
雨は止まない

葉裏に隠れた音をひとつ
色を失くした絵の具に溶けば
五月はもう過ぎてゆく
May 31, 2025 at 2:21 AM
長い長い会話 
静寂の間合いを
測りながら 

沈黙の手探りは 
やまぬ時の音階
永遠の孤独のように 

星の在処まで 
夜々を紡ぎながら 
君がゆき 

四月の書き置きを 
花燈が照らす  
薄らと 
輪郭をけしながら 
花燈が揺れる
April 30, 2025 at 10:52 AM
すこし苦いものを
満たしながら
彷徨う春は風
禁じられた遊戯の
微かな余韻を
解き放つ
午後は緩やかに

また逢えたね

弾むような
五線譜の色彩は
君の喜びを映し
美しく透けてゆく
野の時刻

肩先で揺れた 囁き
また 逢えたね
March 26, 2025 at 5:00 AM
くちびるの隙間から
潮風が紛れ込み
緩めた瞼から
陽光が溢れ
身体を満たした
帰らない人の今日は
美しく 静かだ
14年
黙礼…

2011年3月11日14時46分18秒
震央
北緯38度6分12秒
東経142度51分36秒
モーメントマグニチュード 9.0
March 10, 2025 at 5:18 AM
風は止み
季節の企みのように
梢が詠う

解らないから
歩み続けた
いくつもの
いくとおりの 道
辿り着いた場所だけが
目的の地
これでよかったんだと
二月の行方を
空に記す
February 28, 2025 at 5:46 AM
涙の速度を
測り損ね
溜息の在処を
捜しあぐねて
いつからだろう
くちにだせない
言葉がふえた

生命を奪い合う
赤い大地に
投げ入れたオリーブの枝
いつ終わるのか
気づいているはずだ
いつ終わらせるかを

とじたいちがつを
こごえたうたを
冬曇の白を
てのなかであたためる
January 30, 2025 at 2:04 AM
みずならの凍裂が
空を揺らす十二月
語り継ぐ
christmas truce

共存させてはならないものと
共有したいもの
世界はまだ抱擁がたりないのだ

私のなかに君を
君の傍らにわたしを
このやすらかな夜を
この美しいときを
merry christmas
December 24, 2024 at 2:55 AM
ノーベル平和賞受賞演説
核兵器は人類と共存させてはならない

日本被団協代表委員 田中熙巳

於ノルウェー・オスロ
2024年12月10日
December 11, 2024 at 3:59 AM
ここちよい
片想いだった
冬ざれの野道を
よく歌う人が逝ったのに
こころはなんだか嘘つきで
なかなか涙が溢れない
たとえようのないさみしさは
失ってしまった
時代の言葉だからだ
たちどまれば
いいのだけれど
ふり仰げば
いいのだけれど
閉じた瞼に
静かにひろがる冬茜
November 30, 2024 at 2:40 AM
それでもわたしは海にいる
きみをのみこんだまま
まだかえしてはくれないから

13年

黙礼…

わたしはここにいて

2011年3月11日14時46分18秒
震央
北緯38度6分12秒
東経142度51分36秒
モーメントマグニチュード 9.0
March 12, 2024 at 11:03 PM
二月の雪は
樅木を飾らず
見失うための ただいちど
啜り哭くヴィオール
希望に対峙する翼はなく
ひかりはいいたがるから
ふれたがる青を遠けた
雲間を征く人生の
すっからからんな戯言は
やがて喧騒に紛れ込む

……しまった
そろそろ終演だ

美しい沈黙を
いとおしい静寂を
懐かしいいとなみを

しまった……
February 27, 2024 at 2:30 AM