心がきめたほうに
歩いていけば良い
涙が溢れてきて
あぁこんなにも
幸せだったんだと
心がきめたほうに
歩いていけば良い
涙が溢れてきて
あぁこんなにも
幸せだったんだと
揺れる風景
主旋律を
詩が解く瞬間
誰のためいきなのか
北北東の風
窓にとどまり
告口みたいな
十一月の凍月を
描き続ける
誰の……か
揺れる風景
主旋律を
詩が解く瞬間
誰のためいきなのか
北北東の風
窓にとどまり
告口みたいな
十一月の凍月を
描き続ける
誰の……か
花の葬列は
彼方に霞み
静けさが開く
絵本にこそ
目を閉じる
その日までが
未来だと
夢みる人の
後を追い
四十年の道
今日閉じる
花の葬列は
彼方に霞み
静けさが開く
絵本にこそ
目を閉じる
その日までが
未来だと
夢みる人の
後を追い
四十年の道
今日閉じる
隅々迄見透して
失くしたポッケトを
探りあてた季節の
たくさんの約束だけが
未来に繋がると
嗚呼 蒼穹を見上げるばかりだ
齢にふられ
落霞にまぎれた九月の栞…
隅々迄見透して
失くしたポッケトを
探りあてた季節の
たくさんの約束だけが
未来に繋がると
嗚呼 蒼穹を見上げるばかりだ
齢にふられ
落霞にまぎれた九月の栞…
花は風に揺れ
梢は雨に濡れて
鈍色に暮れゆく八月
詩行に滲む
眼差しの片恋
針が擦る
reach for the moon
あとすこし先の
言葉が澱んで
reach for the moon
君のなかに
彷徨いながら
花は風に揺れ
梢は雨に濡れて
鈍色に暮れゆく八月
詩行に滲む
眼差しの片恋
針が擦る
reach for the moon
あとすこし先の
言葉が澱んで
reach for the moon
君のなかに
彷徨いながら
魔がさしたんじゃしょうがない
諦めたんじゃ戻れない
今宵は踊ろう
月夜に浮かれて
七月の夜風に浚われ
新たな苦悩を選び
すこしは恋焦がれ
矛盾を孕む絶対の地平へ
誘い誘われ果つるまで
不具合の光芒に
深く懐かれ乍ら
思い描いた時代に
易々と絡めとられて
魔がさしたんじゃしょうがない
諦めたんじゃ戻れない
今宵は踊ろう
月夜に浮かれて
七月の夜風に浚われ
新たな苦悩を選び
すこしは恋焦がれ
矛盾を孕む絶対の地平へ
誘い誘われ果つるまで
不具合の光芒に
深く懐かれ乍ら
思い描いた時代に
易々と絡めとられて
畦道を吹く透明
嗚呼 野に茫々と
オノマトペ
緞帳を降ろせ
長い長い欠伸の露出
六月の空間に
見失うベクトル
そんなこっちゃねぇんだ
畦道を吹く透明
嗚呼 野に茫々と
オノマトペ
緞帳を降ろせ
長い長い欠伸の露出
六月の空間に
見失うベクトル
そんなこっちゃねぇんだ
破れたカンバス
画廊は静かだ
委ねた手数に
幾千も舞う絶望
雨は止まない
葉裏に隠れた音をひとつ
色を失くした絵の具に溶けば
五月はもう過ぎてゆく
破れたカンバス
画廊は静かだ
委ねた手数に
幾千も舞う絶望
雨は止まない
葉裏に隠れた音をひとつ
色を失くした絵の具に溶けば
五月はもう過ぎてゆく
静寂の間合いを
測りながら
沈黙の手探りは
やまぬ時の音階
永遠の孤独のように
星の在処まで
夜々を紡ぎながら
君がゆき
四月の書き置きを
花燈が照らす
薄らと
輪郭をけしながら
花燈が揺れる
静寂の間合いを
測りながら
沈黙の手探りは
やまぬ時の音階
永遠の孤独のように
星の在処まで
夜々を紡ぎながら
君がゆき
四月の書き置きを
花燈が照らす
薄らと
輪郭をけしながら
花燈が揺れる
満たしながら
彷徨う春は風
禁じられた遊戯の
微かな余韻を
解き放つ
午後は緩やかに
また逢えたね
弾むような
五線譜の色彩は
君の喜びを映し
美しく透けてゆく
野の時刻
肩先で揺れた 囁き
また 逢えたね
満たしながら
彷徨う春は風
禁じられた遊戯の
微かな余韻を
解き放つ
午後は緩やかに
また逢えたね
弾むような
五線譜の色彩は
君の喜びを映し
美しく透けてゆく
野の時刻
肩先で揺れた 囁き
また 逢えたね
潮風が紛れ込み
緩めた瞼から
陽光が溢れ
身体を満たした
帰らない人の今日は
美しく 静かだ
14年
黙礼…
2011年3月11日14時46分18秒
震央
北緯38度6分12秒
東経142度51分36秒
モーメントマグニチュード 9.0
潮風が紛れ込み
緩めた瞼から
陽光が溢れ
身体を満たした
帰らない人の今日は
美しく 静かだ
14年
黙礼…
2011年3月11日14時46分18秒
震央
北緯38度6分12秒
東経142度51分36秒
モーメントマグニチュード 9.0
季節の企みのように
梢が詠う
解らないから
歩み続けた
いくつもの
いくとおりの 道
辿り着いた場所だけが
目的の地
これでよかったんだと
二月の行方を
空に記す
季節の企みのように
梢が詠う
解らないから
歩み続けた
いくつもの
いくとおりの 道
辿り着いた場所だけが
目的の地
これでよかったんだと
二月の行方を
空に記す
測り損ね
溜息の在処を
捜しあぐねて
いつからだろう
くちにだせない
言葉がふえた
生命を奪い合う
赤い大地に
投げ入れたオリーブの枝
いつ終わるのか
気づいているはずだ
いつ終わらせるかを
とじたいちがつを
こごえたうたを
冬曇の白を
てのなかであたためる
測り損ね
溜息の在処を
捜しあぐねて
いつからだろう
くちにだせない
言葉がふえた
生命を奪い合う
赤い大地に
投げ入れたオリーブの枝
いつ終わるのか
気づいているはずだ
いつ終わらせるかを
とじたいちがつを
こごえたうたを
冬曇の白を
てのなかであたためる
空を揺らす十二月
語り継ぐ
christmas truce
共存させてはならないものと
共有したいもの
世界はまだ抱擁がたりないのだ
私のなかに君を
君の傍らにわたしを
このやすらかな夜を
この美しいときを
merry christmas
空を揺らす十二月
語り継ぐ
christmas truce
共存させてはならないものと
共有したいもの
世界はまだ抱擁がたりないのだ
私のなかに君を
君の傍らにわたしを
このやすらかな夜を
この美しいときを
merry christmas
核兵器は人類と共存させてはならない
日本被団協代表委員 田中熙巳
於ノルウェー・オスロ
2024年12月10日
核兵器は人類と共存させてはならない
日本被団協代表委員 田中熙巳
於ノルウェー・オスロ
2024年12月10日
片想いだった
冬ざれの野道を
よく歌う人が逝ったのに
こころはなんだか嘘つきで
なかなか涙が溢れない
たとえようのないさみしさは
失ってしまった
時代の言葉だからだ
たちどまれば
いいのだけれど
ふり仰げば
いいのだけれど
閉じた瞼に
静かにひろがる冬茜
片想いだった
冬ざれの野道を
よく歌う人が逝ったのに
こころはなんだか嘘つきで
なかなか涙が溢れない
たとえようのないさみしさは
失ってしまった
時代の言葉だからだ
たちどまれば
いいのだけれど
ふり仰げば
いいのだけれど
閉じた瞼に
静かにひろがる冬茜
きみをのみこんだまま
まだかえしてはくれないから
13年
黙礼…
わたしはここにいて
2011年3月11日14時46分18秒
震央
北緯38度6分12秒
東経142度51分36秒
モーメントマグニチュード 9.0
きみをのみこんだまま
まだかえしてはくれないから
13年
黙礼…
わたしはここにいて
2011年3月11日14時46分18秒
震央
北緯38度6分12秒
東経142度51分36秒
モーメントマグニチュード 9.0
樅木を飾らず
見失うための ただいちど
啜り哭くヴィオール
希望に対峙する翼はなく
ひかりはいいたがるから
ふれたがる青を遠けた
雲間を征く人生の
すっからからんな戯言は
やがて喧騒に紛れ込む
……しまった
そろそろ終演だ
美しい沈黙を
いとおしい静寂を
懐かしいいとなみを
しまった……
樅木を飾らず
見失うための ただいちど
啜り哭くヴィオール
希望に対峙する翼はなく
ひかりはいいたがるから
ふれたがる青を遠けた
雲間を征く人生の
すっからからんな戯言は
やがて喧騒に紛れ込む
……しまった
そろそろ終演だ
美しい沈黙を
いとおしい静寂を
懐かしいいとなみを
しまった……