しじょー
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しじょー
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成人済み。銀博を嗜んだり騎空団の団長をやってたりする人。食べ物、猫も多め。
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今日食べたものたち（+映画館でフライドポテト）
ぐり虎:瀬戸内塩ラーメン ささしまライブGIGO:キョロちゃんたいやき 24/7 café apartment:至福のごはん（ご飯、味噌汁、漬け物、ほうじ茶に選べる小鉢３つセット） しらすおろし、みぞれチキンカツ、冷製鴨の柚子胡椒ソース
December 15, 2025 at 11:57 AM
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めっっっっっっっっっっちゃくちゃ良かったです。主にニックが
December 15, 2025 at 4:10 AM
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すごく草サンド
December 13, 2025 at 8:11 AM
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銀博（♂）
書き終わった後にファイルを探したら既に２年前に同じような話を書いていたけれど微妙に違ったからまあいっかと思ったので上げるダズンローズの話。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「Dozen Roses」、「@cream_anko」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Mira on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　Dozen Roses 　 　 「お前にこれを」 　そう言って差し出されたのはエンシオディスにしては小ぶりな花束だった。 「えっと？」 　急に来て、急にこれだ。しかも、すぐに発つのだと言う。 　渡された花束は赤、白、ピンク、黄色に紫……と、様々な色の薔薇の花で作られていた。覗き込めば芳しい香りが鼻をつき、いかにもオフィスといったドクターの執務室に文字通り花が咲いたような鮮やかさを齎す。 「わざわざこれを届けに来たの？」 「ああ」 　どうして、と口にしようとしてドクターは一瞬口を噤む。エンシオディスがいかに誰よりも満開の薔薇の花束が似合う色男だとしても、理由もなくこういったことをするとは考えがたい。何か理由がある筈だが、こういったことに疎いドクターにはとんと想像がつかなかった。 「えっと、よくわからないけれどありがとう。執務室に飾ってもいいかな」 「ああ。そうしてもらえると花も喜ぶだろう」 「君も？」 「勿論」 　それを本人に聞くのもどうかと思い、ドクターはここは素直に花束を受け取っておくことにした。それにしてもサイズといい、薔薇の花束だというのに色とりどりで何だか可愛らしい。エンシオディスならば何となく腕一杯の、ドクターが埋もれてしまいそうな程の真紅の薔薇を抱えて現れそうなイメージがある。 　あくまでイメージだ。もし実際そうやって目の前に 現れたら、恐らくドクターは逃げ回ってしまうだろうが。 　だが今は、 「じゃあ、はい」 　ドクターは花束の中から赤い薔薇を一本抜くと、それをエンシオディスの胸ポケットに挿した。想像した通りだ。非常によく似合っている。 「ふふ、色男だね」 「！」 　なんて満足げに笑うドクターだったが、エンシオディスはそうではなかった。外は快晴の筈だが、今、どこかで雷が落ちたような音がした――気がする。そして何故かエンシオディスの背後に見える斑らの尻尾が膨らんでいるように見えるのだ。 「あれ、なんか大変なことが起きているような……？」 「お前の気持ち、確かに受け取った」 「うん？」 　何？　どういうこと？　と尋ねようにも、エンシオディスは流れるように優美な動きで片膝をその場につくと、ドクターの左手を取り恭しく薬指の付け根に唇を落とす。その後呆気に取られるドクターに何を問う暇も与えず立ち上がり、多忙な男は踵を返した。 「近いうちに時間を作り、お前の元を訪れる。くれぐれも――その時まで左手の薬指は何人も渡さぬように」 「？？」 　肩越しにそう宣言するとやってきた唐突さと同じように、エンシオディスは訳もわからず首を傾げるドクターの元を去っていく。残されたのは見送るドクターと、１本抜いて１１本になった薔薇の花束のみ。 　この花束が何であるか、自分が知らず何をしたのか、エンシオディスが何を言っているのか。 　ドクターがそれらを知るのはエンシオディスを乗せた輸送機がロドスを発ち、通信が届かなくなってからだった。
December 12, 2025 at 12:00 PM
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まさかこれが再販（しかもグレードアップ）するとは思わないじゃん
December 12, 2025 at 10:33 AM
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ウルピのコーデは必要経費だからね
December 11, 2025 at 8:58 AM
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せいやっ！
December 11, 2025 at 8:46 AM
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どっせい！
December 11, 2025 at 8:45 AM
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いんたーねっとで良い知見を得ました。（2/2）
る為の物ではない。 　少なくともドクターにはこのドレスシャツを一人で着られる自信はなかったが、エンシオディスならきっと従者の手伝いがなくても難なくこなしてみせるだろうことは想像がついた。それでもドクターにやらせている。 　甘えているのだ。 　燕尾服に袖を通し、見た目を重視する為に不便極まりないシャツに窮屈なリボンタイを何食わぬ顔で着こなしてみせ、バンケットホールで誰よりも色男ぶりを素知らぬ顔で振り撒くような男が。 　上の、成熟した大人の男の指が摘むにしては小さなボタンを外すと、惚れ惚れするような逞しい僧帽筋が露わになる。飛びつきたくなるような背中だ。 　けれどもその肩甲骨の辺りに身に覚えしかない、ほぼ治りかけのみみず腫れのような幾筋かの痕を見つけ、いっそ見なかったことにしてドクターは揺れる尻尾の上にあるもう片対のボタンをそそくさと外した。 「ほら、できた」 　ついでにシャツを脱ぐのも手伝ってやれば、上裸の美丈夫の完成だ。その立ち姿は女性誌の巻頭を飾るランクウッドの人気男優のピンナップもかくやといった光景だが、 「では早速」 「んぎゅ」 　その長い腕に巻き取られ、ドクターはあっという間に懐にしまいこまれてしまう。 　そうだった。そういう流れだった。脱いでしまえばたしかに皺にはならない。 　けれどもその代わりにエンシオディスの纏う香水と微かに混じる体臭が、そしてそれらを筋力量が多い者特有の高い体温が立ち上らせて、腕の中のドクターを巻き取る。それにやられてうっとりとその逞しい胸に顔を寄ればきっとエンシオディスは喜ぶだろう。 　けれども今はもっと喜ぶことがある。 　ドクターはエンシオディスの背に腕を回し、抱き返した。両手を肩甲骨の下辺りにぴったりと添えて、両腕には目一杯力を込めて。目一杯といっても非力なドクターの腕力だ。たかが知れている。 　しかし覆い被さるようにしてきた男の喉はたちまち盛大に鳴り、そのまま懐くように鼻先と鼻先を擦り合わされ、瞼や頬を啄まれ、唇を喰まれた。足に絡みつく尻尾の先がふくらはぎを下から上に撫でた時、まだ下は礼服のままだと気付いたが既に遅い。 　立派な服に皺一つを刻むのはあんなに心苦しいのに、着飾って澄ましていた顔の男が着崩してまで自分に夢中になっていくのをドクターは止められやしなかった。
December 11, 2025 at 3:47 AM
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銀博（♂）
お手を拝借
（1/2）
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「priority」、「@cream_anko」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Ben Rosett on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　priority 　 　 「君はもう少し自覚を持つべきだ」 「何のことだ？」 　少し厳しい口調を向けるドクターに、エンシオディスはとぼけたように返した。 　しかしドクターはほんの半刻前のことを思い出す。アポ無しのいつもの訪問。管制室からの来艦の入電を取った受話器の向こうから聞こえてきた慌てた通信オペレーターの声。 『大変ですドクター！　シルバーアッシュさんが、シルバーアッシュさんが！　ついにドクターにプロポーズをしに……！？』 　それを聞いてドクターが同じように困惑することは流石になかった。何故なら同じようなことは過去に何度か起こっており、想像に足りる状況だったからだ。 「大方、どこかのパーティの帰りに寄ったんだろう？　格式が高くて、相応の装いの必要があった」 「正解だ」 「だとしたら寄る前に着替えてくれたって良かったと思うけどね」 　ただでさえ一等顔が良い男がびしっと燕尾服を身に纏って現れたら、現場が騒然となるのは決まっている。かと言ってプロポーズをしにきた、は感想としてどうかと思うのだが。 「着替える時間も惜しんでお前に早く会いたいという男心をわかってもらいたいものだ」 「私はその高そうな服をいつ汚してしまわないかと親心のようにハラハラしているよ」 　ここは高級ホテルのバンケットホールではなく、陸上を土煙を上げて移動する戦艦の中だ。布についたら取れない機械油を運搬中のオペレーターと、偶然廊下でぶつからないとも限らない。 　しかし気を使うドクターとは違い、当の本人はまったく気にかけていないようで。 「お前の部屋ならばその心配もあるまい。それに着替えも持参している」 「あ、こら、皺になる……！」 　などと言って鞄を置くやいなや、そのままの格好でドクターに抱き付いた。普段からスーツでいることが多いエンシオディスだが、燕尾服とそれとではまた違う。少し硬い感触に抱かれ、抱き返しただけで余計な皺が刻まれることを危惧したドクターはその背中にそっと手を添えるだけにとどめた。 　するとそれを良しとしなかったのだろう。普段よりもずっと短い時間でドクターを抱擁から解放すると、エンシオディスはするりするりと無言でタイから順番にほどき始めた。 「似合っているのに」 「お前と抱き合えぬのならば、致し方あるまい」 　汚してしまう前に脱いでくれることは有り難かったが、そう言われては後でたっぷりとその要望に応える必要ができたなと、着替えるエンシオディスを眺めながら思う。 「あれ、つけ襟なんだ」 　リボンタイを外し、上着を脱ぐ。それを預かってハンガーにかけるドクターはふと、エンシオディスが身に付けるシャツが、いつもとは違うのだと気付いた。 　燕尾服の下に着るドレスシャツは立て襟だが、それが外され、タイと一緒にテーブルの上に纏められる。外した後も低めの立て襟のようだが、よく見ると首元を開くボタンがない。いや襟だけではなく、前見頃全部だ。 「それ、変わったシャツだね」 「着る者の動きでシャツの形が崩れないよう、考えられた物だ。あまり流行りのある物ではないが」 「なんで？」 　合理的で、見目を気にする場に相応しい装いではないかと疑問に思うドクターに、エンシオディスは少し微笑んでくるりとその場で後ろを向く。そしてうなじから背中にかかる長い髪をかき上げ、それを見せつけることで理由をドクターに思い知らせた。 「わかったぞ。着るのが面倒くさいんだ」 　前が開かないのならば、背中しかない。しかし人間の手はいくら体が柔らかろうと、背中で小さなボタンをかけはずしが得意なようにはできていない。そもそも前にボタンを付ければそんなアクロバティックなこともしなくてよいのだから、流行らないのにも納得ができた。 「面倒と余裕は同義ということだ」 「精神的余裕、あとは金銭的余裕か。着替えを手伝う従者を雇えるような、ね」 「そうだ。しかし、手伝えるのは何も従者だけではあるまい？」 　うなじの髪をかき上げたまま、肩越しに振り返ってエンシオディスは言う。その様子に相手が何を望んでいるのかをドクターはすぐさま理解した。 「さては君、これをしてほしくて着替えもせずやって来たな？」 「はて、何のことか。私はただ、一刻も早くお前の顔が見たいが為に、着替えの時間を惜しんだまでだ」 「……」 　惚けておいて、そのスリットの下の方から生やした尻尾のご機嫌なことといったら。 　ドクターはやれやれと肩をすくめながら、エンシオディスが唯一ドクターの前だけで無防備に晒す背に手を伸ばす。ドクターにしてみれば頭一つ分以上背の高いエンシオディスの背中は、まさに眼前にそびえる壁だ。その目線より高い位置、首より下の位置にボタンがある。つけ襟を止めるための最も上のボタンより拳一つ分下に位置するそれは、明らかに一人で脱ぎ着す
December 11, 2025 at 3:47 AM
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ねこなら隣で私をｷﾞｭｰｯてしながら寝てるが？
ホットカーペットでぽかぽかぐっすりネコチャン
December 8, 2025 at 12:51 PM
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ねこなら私の隣で寝てるぜ
ホットカーペットぬくぬくねこ
December 8, 2025 at 10:31 AM
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いつぶり？という
December 7, 2025 at 6:58 AM
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元気に週５で出社してるので冷凍弁当が足りないことに気づいたので６枚切りの山型食パン２枚でわんぱくサンドイッチを作った（中はいつものサラダチキンとサニーレタス）
December 6, 2025 at 8:32 AM
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寒くなったので冬の装いにチェンジ🧣
December 6, 2025 at 3:41 AM
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私ほど数年前に流行った100均のあみものメーカーを使い続けている盟友もいまい（サイズ違いで5つある）
編み物メーカーと作りかけのスヌードと前買ったまだ一玉余っている毛糸としるぬい
December 4, 2025 at 1:50 AM
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銀博（♂）
完璧で究極なダーリン
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「dandyism」、「@cream_anko」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Mehrnegar Dolatmand on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　dandyism 　 　 　エンシオディス・シルバーアッシュは隙のない男である。 　その立場も、振る舞いも、容姿でさえも、何一つ他人に付け入る隙を与えない。それを見せる時は即ち『罠』である。 　だからケルシーはドクターの耳にタコができる程何度も言うのだ。わざわざ不利だと分かり切った協定に二つ返事でサインをするような男を信じるな、と。 「……」 　ブラインドの隙間から朝日が室内に差し込む。時計は確認していないが、今のロドス本艦の停泊地から考え、そろそろ起きねばならない時間だろう。それは隣でまだ目を閉じている男も同じだ。 　先に起きたのだから起こすべきだ。しかし、まだ誰のアラームも鳴っていない。 　こういう時、どちらが先に目覚めるかなどはあまり決まっていない。ただ前の晩のハッスル具合で、ほとんどドクターが先に目覚めることは少なくなかった。 　だから今朝はたまたまだ。昨晩は何もなかった……わけではないのは、まさに気絶するように眠って起きた今も感じる腰の重怠さと腹の奥の未だに収まらぬ異物感が物語っている。 　他ならないそれらの原因は未だ夢の中にある。 　ドクターは普段は首が痛くなる程高い場所にある顔が、今は枕の位置関係で近くになる男の顔を見た。 　眠っている時は誰しも無防備だ。 　それは隙がなく、それ故に最大限警戒される男であっても変わらない。耳をすませば規則正しい呼吸音が聞こえ、体はそれに合わせて僅かに揺れている。 　いつもならば背筋を伸ばし、胸を張るように自信に溢れた立ち姿を披露する男が少し背を丸めるようにし ているのは、二人で眠るこのベッドが一人用の為、狭いせいだ。そしてそれ故にその懐にドクターを抱き入れているせいでもある。 　だから無防備なエンシオディスの寝顔がとても近い。ただ無防備である筈なのに、長く豊かな睫毛も、すらりと通った鼻梁も、少し厚めのセクシーな唇も、何一つその美貌は欠けていないのは流石だ。しかし目を閉じていることで圧が緩んでいることは確かである。なんの懸念もなく国一番と称されるその美貌を観察するには、絶好のチャンスだろう。 　もっともドクターにとって、この状況も、そんな無防備な顔も、今更改めて詳しく観察する程稀少なものではないのだが。 「！」 　けれどもこの朝はいつもとは違った。 　ドクターが見つめる、そんな無防備な寝顔さえ完成された男の雪境生まれ特有の白くトゥルトゥルのツヤツヤなお肌の顎の辺り。精悍な、という言葉がぴったりなその先端の近くに朝日を浴びてきらりと光るものがあった。 　それは吹き出物や、ドクターがまだ発見できていないエンシオディスのほくろの一つではない。ブラインドから差し込む僅かな朝日を浴びてキラキラと輝く、彼のふわふわなコットンキャンディのような銀色の髪と同じ色をした――髭だった。 　無精髭、というには生まれたばかりだろう。一本だけ生えた、ほんの５ミリにも満たないそれ。たった一本なのに、まるで研ぎ澄まされた刃の先端のように朝日を受けてきらりと光っている。 「ふふ、一丁前にして」 　思わずドクターは笑みをこぼし、そっとそれに指先を伸ばした。触れるのは簡単だ。距離は非常に近い。 　けれども指先が悪戯に髭に触れる前。それまで眠り姫のように美しく伏せられていた長い睫毛がゆっくり と開き、冬の銀心湖の凍り付いた水面のような色の瞳を覗かせた。 「寝ている者に悪戯は感心しないな」 　寝起きの為だろう。普段より少し掠れてよりセクシーになった低い声が、ドクターの悪戯を咎めるようにこぼされた。 「悪戯だなんてそんな。珍しい、と思っただけだよ」 　悪びれることもなく言って、これ、とドクターの伸ばした指先が改めてぴょこんと生えた髭に触れる。感触はふわふわの髪と違って、固くて太い。けれども指先に刺さる程でもない。しかしそれは異質であり、ますますこの白皙の肌に生えてきてしまったことはイレギュラーのように見えた。 「普段の手入れは怠っていない。人にもやらせはするし、自分でもする。ただ今回はたまたま……お前との時間をより多く得る欲望が勝っただけだ」 　すると珍しくドクターの触れる手を退けようとするので、恐らくエンシオディスにとって見られたくないものだったのかもしれない。完璧主義な男だ。体の内を暴き暴かれる程の関係だというのに、そういうところはこだわる『らしさ』に、ドクターは国一番の美丈夫の可愛げを知る。 　しかしその手はその後、しれっとその後自身の喉元に導かれるので、ドクターは笑って喉仏の辺りを掻いてやった。 「そう言えばヴィクトリアの貴族のお偉方には立派な髭を蓄えた御仁も多く見受けられるよね。君は伸ばそうと思ったことはないのかい？」 　童顔を髭で隠すという揶揄ではないが、威厳を身に付けるためにそういうこともあるのだと聞く。若くしてそういった世界に飛び込まざるを得なかった男には、そういった方向性はなかったのかと。 　しかしドクターの問いに、エンシオディスはくすぐられてごろごろと喉を鳴らしながら答える。 「確かにアークトスのような髭を蓄えれば、見た目だけでも威厳を増せるかと考えたこともあったが、そもそもシルバーアッシュの家系には向かないらしくてな」 「そう言えばチェスターさんの髭もああいう感じじゃなかったよね」 「ああ。他にも『それは君（貴方）の目指すべき方向性ではない』と二人が」 　場合によってはここにいるのは口髭を湛えた美丈夫だったのかもしれない。それそれで需要は非常に多くありそうだが、果たしてドクターの好み的にはどうか。 　それを確かめるべく、ドクターが目の前の顔に当てて想像しようと一瞬くすぐる指先を疎かにした時だ。それまで軽やかに鳴っていた喉がぐるると獰猛なものに変わった。 「目の前に今の私がいるというのに、気もそぞろとは良い度胸だな」 「想像の自分に嫉妬しないでくれる？」 　なんて複雑で、なんてお手軽な男だ。先程の無垢な寝顔とは打って変わって眉間に深い皺を寄せるエンシオディスに、ドクターは両手で頬を包んで揉みしだくと、そのまま髪をくしゃくしゃにして後頭部を抱いて引き寄せ、一本だけ生えた髭にこれ見よがしにキスをしてやった。
December 3, 2025 at 2:55 AM
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ムキムキガチャを天井したらもう一人ムキムキがきてしまいムキムキクリスマスパーティを開催する運びとなったうちの艇
December 1, 2025 at 6:54 AM
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よそ猫遊びに来てた
November 27, 2025 at 3:09 AM
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みんなに支えられて団長を務めています
November 26, 2025 at 8:49 AM
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サラダチキンブロッコリーの夕飯がそろそろ寒くなってきたので同じ食材にキャベツとトマト缶を足して具沢山マッスルスープに仕立てました
November 25, 2025 at 2:16 PM
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200hellフルオート。フレルシフェルのマグナで10分弱。
カリクラがいないのでカシウスで。
November 25, 2025 at 1:03 AM
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150はこれ
November 24, 2025 at 9:48 AM
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終わった後ランクウッドにも行った。（2/2）
「いや、そういう問題じゃな……ん？　なんで君、私が今からトリマウンツに行くって知って――」 　伝えただろうか。いや、言っていない。 　ぱちりぱちりと瞬きをするドクターに、エンシオディスは輝く相貌で答えた。 「丁度私もトリマウンツへ向かうところだったからな。既にロドス側の了承は得ており、出立の準備は完了している」 「何それ私知らない」 「ああそうだ。あちらでの滞在の宿は私と同じにしておいたぞ。セキュリティも万全で、私も常宿にしているホテルだから安心するといい」 「？？」 　慌てて確認するとたしかにそのようになっている。今朝確認した時にはなっていなかった筈だ。つまり到着してからこの部屋に来るまでに交渉、審議、承認されたというこで……。 「さっきまでのべしょべしょしょぼぼんは一体なんだったんだ！？」 　まんまと色男の演技にしてやられたとドクターは言うが、しかしエンシオディスは清廉潔白、何一つ嘘偽りもないと微笑む。 「私にとって、ここの巣穴でお前と過ごす時間は何ものにも変え難い、ということだ」 　揺れる尻尾に、ドクターの方を向いたままの耳。 　ドクターは知っている。二人きりの時、その二つは本人よりも雄弁だということを。けして嘘をつかないことを。 　ドクターはエンシオディスを見つめ、問いただす。 「たまたまロドスを訪れた君が、たまたまトリマウンツへ向かう途中だっただけだよね？」 「ああ」 「そしてたまたま私もトリマウンツへ向かうところだった、と」 「そうだ。運命を感じるな」 「……」 　その運命とやらは何がもたらしたものなのか、それとも自力で引き寄せたものなのか。 　そんなもの問い詰めたところで現実は変わらない。 「じゃあ、その、道中よろしく頼むよ」 「ああ。任された」 　しかも悪いことは何一つない。ロドスは移動にかかる経費が浮き、エンシオディスはドクターと過ごす時間を合法で手に入れた。 　そしてドクターはべしょべしょのしょぼぼんしている姿を見るより、こうして自信に満ち溢れてきらきら顔も周囲の空気も輝いている方が彼らしくて好きだった。 　 　 「ところで」 「うん？」 　そう多くもない荷物をまとめ、部屋を出ようとした時エンシオディスが問いかけてくる。 「到着日の夕食の予定は？　ガリア系移民のシェフが営む雰囲気の良い穴場のレストランを見つけたのだが」 「せめてロドスを出るまでは『たまたま』って感じを出し続けてもらっていいかな？」
November 23, 2025 at 3:03 AM
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銀博（♂）
お前次第だが？（1/2）
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「honest person」、「@cream_anko」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Nate Johnston on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　honest person 　 　 「置いていくのか、この私を」 「……」 　そこにいるのは見上げる程の高身長の肉食大型フェリーン。国一番の美男子と領民から讃えられ、事実国外でも着実にそれは広まりつつある美しく整った顔面と、それが付くに相応しい均整の取れた長い手足の体躯。そして低くやや粘性の高いボイスは、まるで耳朶から鼓膜までを甘く溶かすよう。 　ヴィクトリアの夜会に足を踏み入れようものなら我先にと先んじようとする子女に囲まれ、またランクウッドの通りを歩けばスカウトが列を成す。そんな様子が容易に想像できる男（ただし実際それを見たことはないのであくまで想像ではあるがそれが想像に難くはないとドクターは信じている）、それがエンシオディス・シルバーアッシュ――である筈なのに。 「多忙を極める中、せめてひと時ばかりの逢瀬に心身共に愛するお前に癒されに来た私を置いていくのか？」 「……」 　今ドクターの目の前にいるのはまあるいふさふさなお耳をぺしょんと真横に伏せるようにして、長く太く立派な尻尾をしょぼぼんと垂らしたデッカイネコチャン（ただし顔が極上なことには変わりはない）だ。 「えーっと、いや、別に置いていくとかいかないとか、そういう話ではなくて」 　なんてことはない。ドクターがロドスを発つタイミングでエンシオディスがロドスを訪れただけだ。そしてドクターはスケジュール通りの任務であり、エンシオディスはアポ無しの突撃訪問である。置いていくもいかないもない。ドクターには何一つ非はない。 「だが、事実だ。私は愛するお前の顔を見て、声を聞き、あわよくばめくるめく時間を愛の巣で過ごそうと 訪れたと言うのに」 「しっかり一晩過ごすつもりで来たんだね？　アポどころか連絡すら寄越さずに」 　その太々しさに若干の呆れを顔に出すが、だからと言ってドクターが訪問者に一旦は止めた支度の手を再開させないことはない。 「多忙を極める君が時間をやりくりして私に会いに来てくれることはわかっている。勿論その為に事前の連絡もアポイントもままならないこともね。けれども私だって働いているのだから、私のスケジュールがある。それは君だってよくわかっているだろう？」 　当然こちらが正論だ。ぐうの音だって出させやしない。 「ああ、その手のことは身に染みている」 　エンシオディスは頷き、否定をしなかった。 　しかし、 「だが実際ままならないことに遭遇し、それに対し遺憾する気持ちは何人にも否定はできない。例えお前自身であろうとも」 「まあそれはそう――…」 「ではどうすれば良いか？」 「？」 　その時納得しかけたドクターに向かって、まるで自然な動作でエンシオディスが両腕を広げてみせた。まるで、さあ今からここに飛び込んで来いと言わんばかりだ。 「どう、とは？」 「見てわからないか？」 「……飛び込んで来いと言われているような気がします」 「或いは私から抱きに行ってもいいが？」 　そんなことをしたら勢いあまってそのたわわな胸囲に弾き飛ばされてしまいそうな気がした。もっとも、そんなことになる前にその長い腕と尻尾に巻き取られ、 離してもらえなくなる可能性の方が遥かに高いが。 　なのでここでの正解は。 「エンシオディス」 「！」 　ドクターが同じように腕を広げると、べしょべしょしょぼぼんとしていた耳と尻尾をたちまち跳ね上げた。そしてその長い足で数歩で二人の距離をなかったことにし、ドクターの細い腕の中にその恵体をねじ込むのだ。 　スーツ越しでもわかるみっしりとした体躯を押し付けられ、ドクターは腕の中で窒息しそうになった。それでも腰に回された腕も、足に絡みつく尻尾も離れない。ぴったりと隙間なく密着した体にエンシオディスが盛大に鳴らす喉の音の振動が伝わってくるのは、体の中の空洞を揺らされているようで実は少し心地が良かった。 　ただその反面、ベッドの上でこの恵体に抱きすくめられ、押し潰される経験からくる想像がどうしても頭の隅をちらついてしまうのだが。 「……そろそろ満足した？」 　やがて幾許かそうして広い背中を撫でていたドクターは、少しだけ時間を気にしてエンシオディスに問いかける。 「常にお前が不足している私としては、この程度で到底足りるものではないという見解だ」 「良い大人なんだからいい加減我慢して。その、……埋め合わせは今度するから」 　言ってドクターは少し顔を上げると、エンシオディスの喉元に彼がするよう額を擦り付ける。 　唐突なのも、アポをとってくれないのも困ったものだが、仕事抜きで会いたいと思って会いに来てくれることは嬉しかった。そうでなければろくに本艦から動くことはなく、またあったとしても任務としておもむくことしかできないドクターでは多忙でテラ中を飛び 回るエンシオディスを捕まえることすらできないだろう。 「ではキスをしても？」 「欲張り」 「それでも足りぬのだから仕方あるまい」 　ドクターは呆れつつ、更に上を向く。そこにはさっきまでのべしょべしょしょぼぼんなど見る影もなく、腕の中のドクターの方を懸命に向くぴんぴんのお耳と、その下に直視すれば目が眩むほどつやつやと輝く男前のお顔があった。 　足りないのならば、仕方がない。 　降ってきた男前の顔で視界をいっぱいにしてから、目を閉じる。すると唇に柔らかいものが触れて、離れて、また触れて、少し角度を変えて啄み、吐息を漏らしたところでぬるりとその隙間から温かく湿ったものが口の中に入り込んできた。 「……は」 　やがてぞくりと腰の辺りがざわめく頃。エンシオディスの顔がようやく離れ、ドクターは抜け出ていったものた共に湿り気を帯びた息を吐き出す。 「やりすぎだよ」 　こら、と咎めて軽く背を叩くと、エンシオディスは満足気ににんまりと笑う。懲りずに降ってくる顔中のキスに「もうおしまい！」と告げ、ドクターはどうにかその強固な檻の中から抜け出した。 「まったく。今から出るというのに、腰が立たなくなったらどうしてくれるんだ」 　それで出立ができなくなるなんて、流石にそんなことあってはならないし、どう言い訳をすればよいというのか。 　すると入ってきた時とは明らかに機嫌を良くし、つやつやふっさりしたフェリーンの男はこうのたまった。 「案ずるな。私が責任を持ってお前をトリマウンツへ送り届けよう」
November 23, 2025 at 3:03 AM