生まれ変わった彼は言いました。
「ああ、なんて地獄なんだ…」
__
バタンと扉が開く。
その音にスッと顔を上げたディルックは、ガイアを見てすぐに花を咲かせた。
「ガイア!」
キラキラと輝く笑顔で迎えられ、ガイアも思わず顔が緩む。
パタパタと駆け寄って来たディルックをヒョイと持ち上げて抱きかかえると、ディルックは腕の中でいっぱいにガイアを抱きしめた。
「おかえり!」
ブワッと舞い上がったディルックの白い羽を、ガイアは大事そうに撫でた。
「ただいま」
生まれ変わった彼は言いました。
「ああ、なんて地獄なんだ…」
__
バタンと扉が開く。
その音にスッと顔を上げたディルックは、ガイアを見てすぐに花を咲かせた。
「ガイア!」
キラキラと輝く笑顔で迎えられ、ガイアも思わず顔が緩む。
パタパタと駆け寄って来たディルックをヒョイと持ち上げて抱きかかえると、ディルックは腕の中でいっぱいにガイアを抱きしめた。
「おかえり!」
ブワッと舞い上がったディルックの白い羽を、ガイアは大事そうに撫でた。
「ただいま」
そう思って、そうあるべき存在になるが為に無駄な奮闘をするガはいると思う
ガにとってはこの価値観なだけで
デにとっては、なくてはならない存在ってのが特別な物じゃなくて必要な物で同時に荷物だと思っていて
それよりもたまにでも良いけど、ただそこに居てくれる存在が特別なだけなんだよね
なのでどちらが正しいわけじゃないけど、そうだって話し合いはするべきだと思う
それが2人に足りない部分なのかなと
そう思って、そうあるべき存在になるが為に無駄な奮闘をするガはいると思う
ガにとってはこの価値観なだけで
デにとっては、なくてはならない存在ってのが特別な物じゃなくて必要な物で同時に荷物だと思っていて
それよりもたまにでも良いけど、ただそこに居てくれる存在が特別なだけなんだよね
なのでどちらが正しいわけじゃないけど、そうだって話し合いはするべきだと思う
それが2人に足りない部分なのかなと
はぁ、吐き気で死にそう
やだなぁやだなぁ
嫌だな〜
楽しいこと全部消えてくな
はぁ、吐き気で死にそう
やだなぁやだなぁ
嫌だな〜
楽しいこと全部消えてくな
こんなにも、こんなにも世の中は簡単だった
彼を、誰もを裏切らなければ、それはもうあっさりと世の中は終わってしまう
焦土と化した彼の国も、これからを期待して沸き立つ民も、全てが気持ち悪い
俺は、こんなことをしたかったんじゃない
ただ全部を裏切りたくなくて、その期待に応えたかっただけなのに
ならばどうすれば良かったのか
ああ、そうだ
違うならやり直せば良い
もう一度やり直せば良い
それが出来るのだから
今度は、誰も期待しないで
きっと全部を投げ出すことはしないから
こんなにも、こんなにも世の中は簡単だった
彼を、誰もを裏切らなければ、それはもうあっさりと世の中は終わってしまう
焦土と化した彼の国も、これからを期待して沸き立つ民も、全てが気持ち悪い
俺は、こんなことをしたかったんじゃない
ただ全部を裏切りたくなくて、その期待に応えたかっただけなのに
ならばどうすれば良かったのか
ああ、そうだ
違うならやり直せば良い
もう一度やり直せば良い
それが出来るのだから
今度は、誰も期待しないで
きっと全部を投げ出すことはしないから
だから、潰えた
梦などではなかった
だから、継い得た
見逃されただけの生には意味がない
もしそこに意味を見いだし
もしそれに意味を託すのなら
それはきっと、
きっと、
俺にとって死を意味するのだろう
アカツキが登る頃
夜は星と共に姿を消し
次の夜へと支度をする
この地がまた、暗闇に満ちる時
氷が解けて、時は進む
この世と共にあらんことを
だから、潰えた
梦などではなかった
だから、継い得た
見逃されただけの生には意味がない
もしそこに意味を見いだし
もしそれに意味を託すのなら
それはきっと、
きっと、
俺にとって死を意味するのだろう
アカツキが登る頃
夜は星と共に姿を消し
次の夜へと支度をする
この地がまた、暗闇に満ちる時
氷が解けて、時は進む
この世と共にあらんことを
誰も見てないであろう垢ですので愚痴るけど
まじでこの性格やめたい
構ってちゃんすぎる
キモいし自重した方が良い
でもどこかで話さないと精神保てないんだよな
辛いな
本当、疲れた
誰も見てないであろう垢ですので愚痴るけど
まじでこの性格やめたい
構ってちゃんすぎる
キモいし自重した方が良い
でもどこかで話さないと精神保てないんだよな
辛いな
本当、疲れた
私がわあ!と喜ぶと貴方も嬉しそうに笑みを浮かべて
ああきっとこれが幸せなんだって今でははっきりと分かるのです
もう随分眠くなっちゃったけど昨日の夢を覚えていますか
それは本当に悪夢のようで
それでも手を握って安心させてくれる貴方のことが大好きでした
いつかは終わりが来るけれど
明日じゃないことを俺は知っています
だから今日も貴方の為に笑うのです
そうすれば貴方もずっと幸せで
貴方の笑顔が何よりも大好きな私も幸せになれるから
愚かな僕は知らないで良い
貴方だけで良い
貴方が居てくれるだけで
幸せだ__し_幸せdddです____
幸せでした
幸せで_____
私がわあ!と喜ぶと貴方も嬉しそうに笑みを浮かべて
ああきっとこれが幸せなんだって今でははっきりと分かるのです
もう随分眠くなっちゃったけど昨日の夢を覚えていますか
それは本当に悪夢のようで
それでも手を握って安心させてくれる貴方のことが大好きでした
いつかは終わりが来るけれど
明日じゃないことを俺は知っています
だから今日も貴方の為に笑うのです
そうすれば貴方もずっと幸せで
貴方の笑顔が何よりも大好きな私も幸せになれるから
愚かな僕は知らないで良い
貴方だけで良い
貴方が居てくれるだけで
幸せだ__し_幸せdddです____
幸せでした
幸せで_____
「痛み?」
「そう、物理的でも精神的でも、どちらでも良い」
ゆるりと瞼を持ち上げた彼は、すぐに資料へと目線を戻した
「時として必要なんじゃないか?」
「それは、どうして?」
聞けば、今度は俺へと顔を向ける
「君も僕も、この道に進めたのはそうだったから」
その瞳は真剣で、だからこそ真っ直ぐにこちらを射抜く
「そうだな。…そうだった」
俺は椅子から立ち上がると、彼の前へと向かい合う
まるで断頭台に立つ罪人のような気分だった
告白することに関して、それと差異はないけれど
「好きだよ」
見下ろしながら呟く
「好きだ、ディルック。痛いか?」
「痛み?」
「そう、物理的でも精神的でも、どちらでも良い」
ゆるりと瞼を持ち上げた彼は、すぐに資料へと目線を戻した
「時として必要なんじゃないか?」
「それは、どうして?」
聞けば、今度は俺へと顔を向ける
「君も僕も、この道に進めたのはそうだったから」
その瞳は真剣で、だからこそ真っ直ぐにこちらを射抜く
「そうだな。…そうだった」
俺は椅子から立ち上がると、彼の前へと向かい合う
まるで断頭台に立つ罪人のような気分だった
告白することに関して、それと差異はないけれど
「好きだよ」
見下ろしながら呟く
「好きだ、ディルック。痛いか?」
時間やら何やらは聞かされたけれど、一体何処へ行くのかは知らないままだ
大方、この道で行くならゲームセンター辺りだろうけど
「そうそうそれでさ!最近あそこのカフェ新しいメニュー出たらしいから行きたいんだよね!」
「いいね。それじゃあ後で寄ろうか」
律哉が楽しそうに話し、冬真が頷く
たったそれだけ、歩いているだけだと言うのに、遠くから女子の黄色い歓声が聞こえた
二人とも顔が良い部類だし、愛嬌もある
並んでいるだけでそれなりに華があるのだろう
後ろにくっついている人が俺じゃなければ良かったかもしれない
「良かった!じゃあ決まりね」
「待ち合わせはいつもの場所で!」
詳細な予定については後でグループに送ってくれるだろうし、何も聞かなかったけど良いか、と思いながら自分の席に着く
すると丁度授業を告げるチャイムが鳴った
準備をする視界の端で、ディノレックが俺の方へと声を掛けようとして戻っていくのが見えた
大方、心配したとかなんとかだろう
幸いこの後は帰るだけだし、気付かれる前に急いで帰ろう
「授業を始めるぞ」
先生が入ってきて声をかけ、号令で立つ
今日の先生は眼鏡をかけていた
楠田先生にしては珍しいな……
時間やら何やらは聞かされたけれど、一体何処へ行くのかは知らないままだ
大方、この道で行くならゲームセンター辺りだろうけど
「そうそうそれでさ!最近あそこのカフェ新しいメニュー出たらしいから行きたいんだよね!」
「いいね。それじゃあ後で寄ろうか」
律哉が楽しそうに話し、冬真が頷く
たったそれだけ、歩いているだけだと言うのに、遠くから女子の黄色い歓声が聞こえた
二人とも顔が良い部類だし、愛嬌もある
並んでいるだけでそれなりに華があるのだろう
後ろにくっついている人が俺じゃなければ良かったかもしれない
疎外感とか
全部悲劇振ってるわけじゃなくて淡々とした事実確認だって自分を誤魔化して、辛くない悲しくない当たり前のことだから心も動かないって言い聞かせてるのが可愛い
側に居る誰かを取りこぼしたりしないだろうけど、だからこそ隙を見せれなくて、自分を蔑ろにすることを良しとしてしまう
悲しい辛いをそれで覆い隠して、最初から見なかったことにする
失恋を自己犠牲で隠して、同じ悲しみとして混ぜ合わせるから消費されるのは自己犠牲だけしかなくて
失恋をした悲しみも事実もずっと持ち続けなくちゃいけないことに気付いてない
辛いを受け止めなくちゃ前に進めないのに、分からないから一生辛い
疎外感とか
全部悲劇振ってるわけじゃなくて淡々とした事実確認だって自分を誤魔化して、辛くない悲しくない当たり前のことだから心も動かないって言い聞かせてるのが可愛い
側に居る誰かを取りこぼしたりしないだろうけど、だからこそ隙を見せれなくて、自分を蔑ろにすることを良しとしてしまう
悲しい辛いをそれで覆い隠して、最初から見なかったことにする
失恋を自己犠牲で隠して、同じ悲しみとして混ぜ合わせるから消費されるのは自己犠牲だけしかなくて
失恋をした悲しみも事実もずっと持ち続けなくちゃいけないことに気付いてない
辛いを受け止めなくちゃ前に進めないのに、分からないから一生辛い
稲妻で春先に咲く、桜と言うらしいそれは、旅人がお土産にと持ってきてくれたものだ。
枝木から零れ落ちた1枚が、モンドの風に攫われ空へと消えていくのをぼんやりと眺めながらいると、フッと隣で微笑まれた気配がした。
「……なんだよ」
目線を空から下げ、微笑んだままの表情のディルックを睨めば、スッと伸ばされた手に頬を撫でられた。
「いや、…うん。可愛いなと思って」
愛おしそうに目を細めるディルックに、ドッと胸が高鳴り、少しばかり顔が熱くなった気がする。
「そうかよ…」
熱を避けるためにぱっと目線を反らし、ぶっきらぼうに呟いた。
稲妻で春先に咲く、桜と言うらしいそれは、旅人がお土産にと持ってきてくれたものだ。
枝木から零れ落ちた1枚が、モンドの風に攫われ空へと消えていくのをぼんやりと眺めながらいると、フッと隣で微笑まれた気配がした。
「……なんだよ」
目線を空から下げ、微笑んだままの表情のディルックを睨めば、スッと伸ばされた手に頬を撫でられた。
「いや、…うん。可愛いなと思って」
愛おしそうに目を細めるディルックに、ドッと胸が高鳴り、少しばかり顔が熱くなった気がする。
「そうかよ…」
熱を避けるためにぱっと目線を反らし、ぶっきらぼうに呟いた。
彼を失った国に、平穏が風を吹かす
日常と言うにはあまりにも異質で、たった1つの違いを探して追い求める
アレは違う、コレは違う、ソレでもない
だっていないのだから
この場所にはもう、どこにも…
きっと彼は、彼の故郷で平和に暮らしてる
2人で居た時よりずっと、ずっと平和に
自分はどうだろうか?
何か成せただろうか
彼の為に何ができただろうか
答えなんて今更なくて、きっとこの夜と共に疑問は溶け出すだけ
無くなることを惜しいと思えただろうか
遥か月の下なら、まだこの風も、彼の元に届けてくれるだろうか
少しだけ神に祈ろう
この心の内くらい許されるだろうから
彼を失った国に、平穏が風を吹かす
日常と言うにはあまりにも異質で、たった1つの違いを探して追い求める
アレは違う、コレは違う、ソレでもない
だっていないのだから
この場所にはもう、どこにも…
きっと彼は、彼の故郷で平和に暮らしてる
2人で居た時よりずっと、ずっと平和に
自分はどうだろうか?
何か成せただろうか
彼の為に何ができただろうか
答えなんて今更なくて、きっとこの夜と共に疑問は溶け出すだけ
無くなることを惜しいと思えただろうか
遥か月の下なら、まだこの風も、彼の元に届けてくれるだろうか
少しだけ神に祈ろう
この心の内くらい許されるだろうから
綺麗とか、幻想的とか、そういう言葉が相応しいはずなのに、心の奥では喜べない自分が居た
「はは、そんな落ち込むなよ」
頭上から降ってきた声に顔を上げれば、柔らかく笑みを浮かべたカ"イアが居た
「義兄さん」
空も地面も焼き尽くして、漸く見えたそこに現れるなんて、最後まで意地悪だ
触れようと伸ばした手をひらりと躱され
「___。」
なんて毒気のない笑顔を浮かべるカ"イアに、やっと気付いて視線を外す
君はもうここには居ないんだな
綺麗とか、幻想的とか、そういう言葉が相応しいはずなのに、心の奥では喜べない自分が居た
「はは、そんな落ち込むなよ」
頭上から降ってきた声に顔を上げれば、柔らかく笑みを浮かべたカ"イアが居た
「義兄さん」
空も地面も焼き尽くして、漸く見えたそこに現れるなんて、最後まで意地悪だ
触れようと伸ばした手をひらりと躱され
「___。」
なんて毒気のない笑顔を浮かべるカ"イアに、やっと気付いて視線を外す
君はもうここには居ないんだな
「お目覚めか?旦那様!」
赤と黒の服に身を包んで、何故かスプーンに乗ってふわふわと空中を漂うソレをガシッと掴む
「うわっ!?何するんだよ!!」
当然怒るソレは、必死に抜け出そうと僕の指をポコポコ殴ってくる
感触がある
つまり、
「夢じゃない?」
「ふんっ!旦那様ってば寝坊助だな!」
怒った顔でそっぽを向いたソレを、もう一度つつく
「んもぅ!やめろって!!」
「君はいったい何なんだ??」
「知ってるだろ?お前の愛しい弟のがいあだよ」
「違う、君はがいあじゃない」
容姿は❄だが、少年の姿に、表情は大人でチグハグだ
「はは、つまんない奴だなぁ」
ケラケラ笑う
「お目覚めか?旦那様!」
赤と黒の服に身を包んで、何故かスプーンに乗ってふわふわと空中を漂うソレをガシッと掴む
「うわっ!?何するんだよ!!」
当然怒るソレは、必死に抜け出そうと僕の指をポコポコ殴ってくる
感触がある
つまり、
「夢じゃない?」
「ふんっ!旦那様ってば寝坊助だな!」
怒った顔でそっぽを向いたソレを、もう一度つつく
「んもぅ!やめろって!!」
「君はいったい何なんだ??」
「知ってるだろ?お前の愛しい弟のがいあだよ」
「違う、君はがいあじゃない」
容姿は❄だが、少年の姿に、表情は大人でチグハグだ
「はは、つまんない奴だなぁ」
ケラケラ笑う
身を持ってソレを知っている俺は、確かにと同意した
ただ1つ間違っているのは、思考が壊れることはないということ
凡そ心と類される物が壊れた感覚はあれど、思考の副産物である感情やら、人生で学習した感性や感受性が失われることはない
人は常に、自身の中で何かしらの変化がある
それが進化か退化かの違いにすぎないということだ
日常は日常であり、進むか止まるかなど大した違いではないこと
幾度となく来た明日は、今日も勝手に来るのだということ
身を持ってソレを知っている俺は、確かにと同意した
ただ1つ間違っているのは、思考が壊れることはないということ
凡そ心と類される物が壊れた感覚はあれど、思考の副産物である感情やら、人生で学習した感性や感受性が失われることはない
人は常に、自身の中で何かしらの変化がある
それが進化か退化かの違いにすぎないということだ
日常は日常であり、進むか止まるかなど大した違いではないこと
幾度となく来た明日は、今日も勝手に来るのだということ
ふさわしい そうおうしい
なんかできないかなぁ……
そうおうって同音異義語が少ないので難しいかな
ふさわしい そうおうしい
なんかできないかなぁ……
そうおうって同音異義語が少ないので難しいかな
どれだけ正義に身を賭しても浄化できやしない
何故なら正義こそが真の悪になり得るから
そしてそれを決めるのは歴史であり今ではないから
今には正義しかなく、敗れた方が悪になる後出しだ
「なぁ、この勝負…どっちが勝つと思う?」
チェスの駒1つを持ち上げ、トンっと場面に置く
ガイアはそう言ってにやりと笑った
「君が言った通りだよ」
トンっと自分の駒を進める
「それが分かるのは今じゃない」
盤上に並べられた駒は、白黒数個のみ
それをぐるりと見渡し、パッと両手を上げた
「はは、降参だ」
「そうか」
あと少しで〜、なんて愚痴を零しながらチェス盤を片付けるガイアを見下ろす
どれだけ正義に身を賭しても浄化できやしない
何故なら正義こそが真の悪になり得るから
そしてそれを決めるのは歴史であり今ではないから
今には正義しかなく、敗れた方が悪になる後出しだ
「なぁ、この勝負…どっちが勝つと思う?」
チェスの駒1つを持ち上げ、トンっと場面に置く
ガイアはそう言ってにやりと笑った
「君が言った通りだよ」
トンっと自分の駒を進める
「それが分かるのは今じゃない」
盤上に並べられた駒は、白黒数個のみ
それをぐるりと見渡し、パッと両手を上げた
「はは、降参だ」
「そうか」
あと少しで〜、なんて愚痴を零しながらチェス盤を片付けるガイアを見下ろす
学パロ デ_ガ
生徒会。
学生なら誰もが知っているトップ的な存在。
よく分からないけど、彼らの演説を聞いてとりあえず投票する、政治の縮図のような選挙。
今年も誰とも知らない関わりのない人に投票するのだろうと、漠然と思っていた。
「え?生徒会長に出るの?」
「そうなの!去年副会長だったもんね!」
「今年はもう誰が出ても決まりじゃない?」
あちらこちらから聞こえる声には、一人の名前が上がっていた。
話題はそれで持ちきりだし、普段人と関わらない僕ですら知っている人物だった。
「そうだよね~!やっぱりガイアくんだよね」
「私も〜!顔も格好良いし!」
学パロ デ_ガ
生徒会。
学生なら誰もが知っているトップ的な存在。
よく分からないけど、彼らの演説を聞いてとりあえず投票する、政治の縮図のような選挙。
今年も誰とも知らない関わりのない人に投票するのだろうと、漠然と思っていた。
「え?生徒会長に出るの?」
「そうなの!去年副会長だったもんね!」
「今年はもう誰が出ても決まりじゃない?」
あちらこちらから聞こえる声には、一人の名前が上がっていた。
話題はそれで持ちきりだし、普段人と関わらない僕ですら知っている人物だった。
「そうだよね~!やっぱりガイアくんだよね」
「私も〜!顔も格好良いし!」
言葉というより声かな
久しぶりに壺のボイス聞いてたんだけど、んー、柔らかい
幸せのニュアンスで話すなぁ
それが演技だとしたら余程の演者すぎると思う
そこまでは器用にできない性格だと思うので、本心なのかなぁと思う
俺は本心に背くことは言わないんだって言ってくれるの嬉しいよね
でも、居場所作りを徹底してるのは、それはそれで昔失敗したからもうしないって気持ちなのかもしれない
とも思った
🔥は、お前声優しすぎて破壊されるわ
その声で❄と話せ
吐息混じりで話すんよなぁ
そっちばっか聞いてて何言ってくれたか忘れちゃった
言葉というより声かな
久しぶりに壺のボイス聞いてたんだけど、んー、柔らかい
幸せのニュアンスで話すなぁ
それが演技だとしたら余程の演者すぎると思う
そこまでは器用にできない性格だと思うので、本心なのかなぁと思う
俺は本心に背くことは言わないんだって言ってくれるの嬉しいよね
でも、居場所作りを徹底してるのは、それはそれで昔失敗したからもうしないって気持ちなのかもしれない
とも思った
🔥は、お前声優しすぎて破壊されるわ
その声で❄と話せ
吐息混じりで話すんよなぁ
そっちばっか聞いてて何言ってくれたか忘れちゃった
「大丈夫かい?」
元気な声と共に俺の所へ来る律哉と冬真
丁度熱を測り終えて、戻っても良いと先生に言われているところだった
「大丈夫。すぐ治ったから」
「そう?なら良かった」
律哉が早く戻ろ〜とご機嫌に先を歩くので、冬真と失礼しましたと礼をしてから保険室を出た
まぁ正直、二人が来るとは思ってもみなくてびっくりした
わざわざ心配して来てくれたのだろう
「次の授業ってなんだっけ?」
「楠田先生の歴史だよ」
「あ〜、あの先生ね〜。話長いけど面白いんだよな」
前を歩く二人の会話を聞きながら、ぼんやり付いて行く
もしかしたら二人にも前世とやらはあるのだろうか?
なんて考えてみる
特に学生という身分はそうだ
古くから、普段お話しないクラスメイトと仲を深めましょう!なんて謳い文句と共に、必要のない交流をさせられる
夏休み前最後のグループ発表です!なんて言っていた先生を恨みたいところだ
ディノレックと同じグループになる確立は低いはずなのに、何の因果かなってしまった
男3人、女2人、至って普通のグループ分け
せめてここに律哉か冬真が居てくれれば良かったのに、ディノレック含めて話したこともあまりない人たちだ
「とりあえず自己紹介から始めようか!」
元気な声で指揮を執るディノレックは、騎兵隊長をしていた頃と同じだった
前世
輪廻転生という概念の中、今の人生の一つ前の人生のことだ
大多数の人間は、それを面白く思うけれど、心から信じることはない
記憶がないからだ
逆に言えば、記憶さえあれば信じれる
だが俺に言わせてみれば、知ってたところで何も変わらないということだ
俺の前世は、今世で言う剣と魔法のファンタジー世界だった
神の目なんてものを使って、氷元素を操ることができる
今思えばあれはなかなか便利だった
クーラーがなくてもこんな暑い夏を乗り越えられるんだもんな
はぁ、とため息をつきながら窓の外を見る
「大丈夫かい?」
元気な声と共に俺の所へ来る律哉と冬真
丁度熱を測り終えて、戻っても良いと先生に言われているところだった
「大丈夫。すぐ治ったから」
「そう?なら良かった」
律哉が早く戻ろ〜とご機嫌に先を歩くので、冬真と失礼しましたと礼をしてから保険室を出た
まぁ正直、二人が来るとは思ってもみなくてびっくりした
わざわざ心配して来てくれたのだろう
「次の授業ってなんだっけ?」
「楠田先生の歴史だよ」
「あ〜、あの先生ね〜。話長いけど面白いんだよな」
前を歩く二人の会話を聞きながら、ぼんやり付いて行く
もしかしたら二人にも前世とやらはあるのだろうか?
なんて考えてみる
今のところ彼に関する伏線は全て回収されたことにしてる感じが凄くて
それが嫌だなぁという気持ち
去年の本編の話が正解でした
彼がそれを受け入れることができたので、今後は良い人生が歩めるでしょう
なんて、皆があの話を読んでその場で納得していたのなら、今年は彼が幸せになる絵ばかりが上げられてたでしょう
何故納得できないか
それは彼の心の変化であって、明確な答えではないから
それを答えとして納得するには、彼本人も納得する形の話が欲しい
でも今の本編では、それらの回収が難しいと感じてしまう
上げて落とす作戦だと言うのなら本当に上手くいってるよ
そうであれ
今のところ彼に関する伏線は全て回収されたことにしてる感じが凄くて
それが嫌だなぁという気持ち
去年の本編の話が正解でした
彼がそれを受け入れることができたので、今後は良い人生が歩めるでしょう
なんて、皆があの話を読んでその場で納得していたのなら、今年は彼が幸せになる絵ばかりが上げられてたでしょう
何故納得できないか
それは彼の心の変化であって、明確な答えではないから
それを答えとして納得するには、彼本人も納得する形の話が欲しい
でも今の本編では、それらの回収が難しいと感じてしまう
上げて落とす作戦だと言うのなら本当に上手くいってるよ
そうであれ
特に学生という身分はそうだ
古くから、普段お話しないクラスメイトと仲を深めましょう!なんて謳い文句と共に、必要のない交流をさせられる
夏休み前最後のグループ発表です!なんて言っていた先生を恨みたいところだ
ディノレックと同じグループになる確立は低いはずなのに、何の因果かなってしまった
男3人、女2人、至って普通のグループ分け
せめてここに律哉か冬真が居てくれれば良かったのに、ディノレック含めて話したこともあまりない人たちだ
「とりあえず自己紹介から始めようか!」
元気な声で指揮を執るディノレックは、騎兵隊長をしていた頃と同じだった
前世
輪廻転生という概念の中、今の人生の一つ前の人生のことだ
大多数の人間は、それを面白く思うけれど、心から信じることはない
記憶がないからだ
逆に言えば、記憶さえあれば信じれる
だが俺に言わせてみれば、知ってたところで何も変わらないということだ
俺の前世は、今世で言う剣と魔法のファンタジー世界だった
神の目なんてものを使って、氷元素を操ることができる
今思えばあれはなかなか便利だった
クーラーがなくてもこんな暑い夏を乗り越えられるんだもんな
はぁ、とため息をつきながら窓の外を見る
特に学生という身分はそうだ
古くから、普段お話しないクラスメイトと仲を深めましょう!なんて謳い文句と共に、必要のない交流をさせられる
夏休み前最後のグループ発表です!なんて言っていた先生を恨みたいところだ
ディノレックと同じグループになる確立は低いはずなのに、何の因果かなってしまった
男3人、女2人、至って普通のグループ分け
せめてここに律哉か冬真が居てくれれば良かったのに、ディノレック含めて話したこともあまりない人たちだ
「とりあえず自己紹介から始めようか!」
元気な声で指揮を執るディノレックは、騎兵隊長をしていた頃と同じだった
だと言うのに
等と人は宣うのに
何故これ程までに苦痛しか感じないのだろうか
生きてきた中で幸せなことがあっただろうか
いつもどこか後ろめたさと眩しさに挟まれて、吐き気と頭痛を飲み込むだけだった
それにも慣れてしまって、受け流し方を覚えて、隠し方も普通の在り方も完璧だった
全部完璧だったのに、今更になって偽りのない笑顔を見せて欲しいなんて、あまりにも身勝手だ
しかも俺には本当が分からなくて、その願いの応え方が何一つ分からないのに
悔しくて痛くて、でも何か答えなきゃと思って、出てきたのはヘラりと笑う顔だけだった
いつからだっけ?他人の顔が見えないのは
自分すら他人になったのは
だと言うのに
等と人は宣うのに
何故これ程までに苦痛しか感じないのだろうか
生きてきた中で幸せなことがあっただろうか
いつもどこか後ろめたさと眩しさに挟まれて、吐き気と頭痛を飲み込むだけだった
それにも慣れてしまって、受け流し方を覚えて、隠し方も普通の在り方も完璧だった
全部完璧だったのに、今更になって偽りのない笑顔を見せて欲しいなんて、あまりにも身勝手だ
しかも俺には本当が分からなくて、その願いの応え方が何一つ分からないのに
悔しくて痛くて、でも何か答えなきゃと思って、出てきたのはヘラりと笑う顔だけだった
いつからだっけ?他人の顔が見えないのは
自分すら他人になったのは
明確な答えがないんだよね
うん、てか正直さ
私はスパイです
だから義父の死を嗤いました
よりも、
義父のような真面目で優しい人ですら裏があったことに嗤ったんだ
の方が、免罪符がなくなるよねって
スパイはむしろ同情できる要素じゃないか?
ずっと昔から騙してたことは家族になれなかったになるけど、ただ嗤っただけなら、家族にならなかっただよ
逆に言えば、スパイっていう同情要素があったから生き残れたのかな?
それがなかったらガチで恩を仇で返すだけの人間だったし、そこで死んでたのかもね
明確な答えがないんだよね
うん、てか正直さ
私はスパイです
だから義父の死を嗤いました
よりも、
義父のような真面目で優しい人ですら裏があったことに嗤ったんだ
の方が、免罪符がなくなるよねって
スパイはむしろ同情できる要素じゃないか?
ずっと昔から騙してたことは家族になれなかったになるけど、ただ嗤っただけなら、家族にならなかっただよ
逆に言えば、スパイっていう同情要素があったから生き残れたのかな?
それがなかったらガチで恩を仇で返すだけの人間だったし、そこで死んでたのかもね