夕暮れに
雪が降る
しんしんと
降る雪に
大気は冷えて
人も車も
流れがとまる
そんな時だ
恐竜たちが
雪帽子をかぶり
倒れるのは
3月11日夕刻
東北の
震える大地にも
津波の爪痕にも
雪は
しんしんと降る
今日につながる
明滅が
雪に
つながり
白い結晶が
閉じ込める
雪が降る
雪は
しんしんと
降っている
夕暮れに
雪が降る
しんしんと
降る雪に
大気は冷えて
人も車も
流れがとまる
そんな時だ
恐竜たちが
雪帽子をかぶり
倒れるのは
3月11日夕刻
東北の
震える大地にも
津波の爪痕にも
雪は
しんしんと降る
今日につながる
明滅が
雪に
つながり
白い結晶が
閉じ込める
雪が降る
雪は
しんしんと
降っている
原子番号113番
ニホニウム
2004年に
存在を証明した
日本人が名付け親
元素の
周期表
113番のマスに
誇らかに
記される名前
ニホニウム
永遠の
記念碑のように
記される元素
ニホニウム
この世に
存在する時間は
1000分の2秒
儚い元素
ニホニウム
名前は
国名から
付けられた
記念碑だって
永遠はない
形あるものは
失われる
永遠のものに
名前は
付けられない
永遠の
ものなど
存在しないから
原子番号113番
元素の名前は
ニホニウム
人は
消滅するものに
名前をつける
人にも
住む地にも
住む星にも
失なわれる楽園を
ほんのしばらく
懐かしむために
原子番号113番
ニホニウム
2004年に
存在を証明した
日本人が名付け親
元素の
周期表
113番のマスに
誇らかに
記される名前
ニホニウム
永遠の
記念碑のように
記される元素
ニホニウム
この世に
存在する時間は
1000分の2秒
儚い元素
ニホニウム
名前は
国名から
付けられた
記念碑だって
永遠はない
形あるものは
失われる
永遠のものに
名前は
付けられない
永遠の
ものなど
存在しないから
原子番号113番
元素の名前は
ニホニウム
人は
消滅するものに
名前をつける
人にも
住む地にも
住む星にも
失なわれる楽園を
ほんのしばらく
懐かしむために
雲のない
青空が
不安になるのは
ラピスラズリの中に
封印された
蓮食いびとを
思い出すから
思い出したのは
他の誰でもない
自分が
当の蓮食いびと
だったから
さて 諸君
青空は
船底一枚同様
漆黒の宇宙の
天井板に
過ぎない
金角銀角を
閉じ込めた
徳利の栓のように
私は瞬時に了解する
棲み続けた地球も
天幕の青空も
いつでも
替えのきく
チープな模造品に
過ぎないことを
雲のない
青空が
不安になるのは
ラピスラズリの中に
封印された
蓮食いびとを
思い出すから
思い出したのは
他の誰でもない
自分が
当の蓮食いびと
だったから
さて 諸君
青空は
船底一枚同様
漆黒の宇宙の
天井板に
過ぎない
金角銀角を
閉じ込めた
徳利の栓のように
私は瞬時に了解する
棲み続けた地球も
天幕の青空も
いつでも
替えのきく
チープな模造品に
過ぎないことを
光あるところ
影がつきまとう
いままで
僕の周りを
照らしていた
多くの人の
影を吸って
うばたまの
枕詞に転調した
漆黒の光の影は
本当は僕で
本当の僕は
光に
かき消された
影の僕からは
光の中の
僕は見えない
光ある限り
影の僕は
僕であり続ける
影は光の
存在証明
たとえ
影のパスポートを
携えて
異国の地に
旅立ったとしても
光あるところ
影がつきまとう
いままで
僕の周りを
照らしていた
多くの人の
影を吸って
うばたまの
枕詞に転調した
漆黒の光の影は
本当は僕で
本当の僕は
光に
かき消された
影の僕からは
光の中の
僕は見えない
光ある限り
影の僕は
僕であり続ける
影は光の
存在証明
たとえ
影のパスポートを
携えて
異国の地に
旅立ったとしても
うたうたいが
うたを
うたうとき
世界は
漆黒の闇に
つつまれる
うたうたいが
うたたねを
しているとき
世界は
虹色に
つつまれる
うたうたいが
うたを
うたわなく
なったとき
世界は
何事もなく
時を刻む
太陽を
風を
傷つけて
うたうたいが
うたを
うたうとき
世界は
漆黒の闇に
つつまれる
うたうたいが
うたたねを
しているとき
世界は
虹色に
つつまれる
うたうたいが
うたを
うたわなく
なったとき
世界は
何事もなく
時を刻む
太陽を
風を
傷つけて
高地に
登る
ひとしきり
休んだあと
谷間に向けて
声を張り上げる
間をあけて
やまびこが
声を返す
青空の下
いくたびも
いくたびも
反響する
次第に
やまびこは
小さく
小さく
反響して
消えた
ひとしきり
無音の時間
この世で
いちばん
こころが
寂しくなる
高地に
登る
ひとしきり
休んだあと
谷間に向けて
声を張り上げる
間をあけて
やまびこが
声を返す
青空の下
いくたびも
いくたびも
反響する
次第に
やまびこは
小さく
小さく
反響して
消えた
ひとしきり
無音の時間
この世で
いちばん
こころが
寂しくなる
タラレバは
いけないと
大人たちはいう
タラレバが
なくなっても
生きていけるから
タラレバが
なくなっても
あしたは
やってくる
何かが
足りない
あしたが
タラレバには
起こらなかった
もう一人の
自分がいる
タラレバが
なくなったら
もう一人の
自分はいなくなる
あしたを
ささやかに生きる
もう一人の
自分が
タラレバは
いけないと
大人たちはいう
タラレバが
なくなっても
生きていけるから
タラレバが
なくなっても
あしたは
やってくる
何かが
足りない
あしたが
タラレバには
起こらなかった
もう一人の
自分がいる
タラレバが
なくなったら
もう一人の
自分はいなくなる
あしたを
ささやかに生きる
もう一人の
自分が
夕日を見るために
夕日に
背を向けて
走って
家に帰る
眠りに就いたら
今日の夕日を
想像する
丘の上には
いつまでも
夕日に照らされる
顔がある
いつまでも
夕日を見るために
夕日に
背を向けて
走って
家に帰る
眠りに就いたら
今日の夕日を
想像する
丘の上には
いつまでも
夕日に照らされる
顔がある
いつまでも
作者不明の物語が
あるのは
砂に名前がないのと
同じです
名前が知りたくて
名付けても
名前は
鉄のように
錆びるので
海には
消えた
名前ばかりです
作者不明の物語が
あるのは
砂に名前がないのと
同じです
名前が知りたくて
名付けても
名前は
鉄のように
錆びるので
海には
消えた
名前ばかりです
浜辺にニンギョが
打ち上げられていたら
迷わず沖に返します
これ以上
悲しい話を
作りたくないから
浜辺にニンギョが
打ち上げられていたら
迷わず沖に返します
これ以上
悲しい話を
作りたくないから
要らないコトバの
空間が
濁らない
コトバがほしい
要らないコトバの
空間が
濁らない
コトバがほしい