ゴリぶー
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 一ノ瀬の提案に、なぜか千堂はじっと見つめてくる。何か、あるのかな? 待つ一ノ瀬だが、千堂は視線を泳がせており?
(言いにくいことでも、ある?)
 千堂にしては、珍しいとは思う。一ノ瀬に、遠慮してる?
「みつ……」
「…浴衣」
「え……?」
「浴衣! 着てほしいなら、着て…も、いい……」
 今度は、一ノ瀬から千堂を見つめた。ここにきて、浴衣? 着たくないと、言われてたのに? 現物を見て、着たくなった…とかでは、なさそう。「着てほしい」は、一ノ瀬が望めば…という、意味だし。え? どうして……?
「べ、別にいいなら、着ない! 忘れろっ!」
 真意が掴めず、見つめていた一ノ瀬に、真っ赤となる千堂。
January 4, 2026 at 7:12 PM
 最初は、キャンプ用品のコーナーへ行ったものの、どうにもしっくりくるものがなく。見て回っていたら、花火大会を想定しているだろう、コーナーを発見した。マネキンが浴衣を着、クーラーボックスだったり、レジャーシートも。
「ここのほうが、ちょうどいいサイズがありそうだ」
「そうですね。キャンプ用のレジャーシートは、大きかったですからね」
 飲み物を入れる、クーラーボックスもあったほうが、いいのか? 観覧場所から駅は近く、自販機もそこにある。しかし、暑い中、飲み物が温くなるのも嫌だし。途中から、買いに立つのも……。
「レジャーシートと、クーラーボックス、買っておきます? あると、便利だし」
January 3, 2026 at 9:58 PM
(ここが、外じゃなかったら……!)
 せめて、夜とか人通りがなければ、千堂を抱きしめて離さないのに……!
「そ、ぅ…でね。俺も、特に行きたい場所とかはないので。買い物が終われば、すぐに帰りましょうか? あまり大荷物じゃなければ、またバスに乗りましょう?」
「うん!」
 嬉し気に、ほほ笑んでくれるあなたが、あまりにも眩しくて。
(…グラグラする……)
 大好きすぎて、一ノ瀬は眩暈を覚えた。

 百貨店では、色々なものが売っている。新しい紅茶などを見つけたが、今度、買いに来ようと約束した。今日の目的は、花火大会用の買い物だ。余分な買い物をしては、帰りが大変となってしまう。
「この辺り、よさそう」
January 2, 2026 at 10:26 PM
(俺のほうが、あなたに惹かれてるの…自覚してほしい)
 何もない、なんでもないことにも、全身で喜んでくれ。惹かれないほうが、おかしい。
「時間もあるので、先に散歩でもします? 買ったあとだと、荷物があるし」
 買い物しか予定がなく、買い物だけでは昼すぎには家に帰れる。千堂が、望むなら他に行ってもいいし。昼は、どこかで食べ……。
「…買い物が終わったら、君と家でのんびりしたい……。一ノ瀬君は、どこか行きたい? 行きたいところがあるなら、君に合わせる」
 …充さんへ。お出掛けより、一ノ瀬と二人きりを選ばれるとか、反則だと理解してますか? 毎日、一緒にいますよね? なのに、一ノ瀬との二人きりを……。
January 1, 2026 at 9:46 PM
(楽しそう……)
 窮屈そうどころか、千堂はキラキラとした目で、外を眺めている。タイヤの上を選んだのも、「楽しみ」の一つとして選んだに違いない。バスにして、よかった。
(楽しいな? 嬉しい)
 大半の人が、なんでもないことと思っても、千堂はこうして全身で喜んでくれる。一ノ瀬に、教えてくれる。…それが、堪らなく。
「一ノ瀬君。また今度も、バスに乗ろう?」
 小声で、千堂が話しかけてくる。嬉しそう、楽しそうに。
「ええ。喜んで」
 一ノ瀬からも、満面の笑みを返し、車内からの風景を楽しんだ。

 バスを降りれば、目的の百貨店はすぐ目の前だった。千堂は、ちょっぴり物足りなさそう。…あなたは。
December 31, 2025 at 8:22 PM
「俺より、充さんが可愛いです! 俺は、可愛くなくていいんで!」
「生意気! 手、洗ってくる!」
「は~い! 俺も、準備しておきます~!」
 バタバタ走りながら、チラッと振り向いた人は、
「ばーか!」
 べーっと、舌を出して威嚇(?)して。一ノ瀬が、吹いてしまったのは、不可抗力だ。

 あまりにも、バスに乗らなすぎて、バス停を探すのに時間がかかった。二人で、「あっちだ、こっちだ」言い合いながら、バス停を見つけ、バスに乗り。
「たまには、バスもいいな?」
 車内は、空席が目立つのに、千堂はタイヤの上にあたる椅子に座った。タイヤが、真下にあるため、足場が浮いているのに…苦しくないのかな?
December 30, 2025 at 9:57 PM
(美味そう)
 同じ人間相手に、抱く感情ではないが。現に、千堂の手は美味そうに見えてしまう。性欲とは違う、「食」欲。食いたい、喰いたい?
「あ~…、うん……」
 変わらず、千堂は一ノ瀬の言動を理解していない。繰り返してきたのに、学習してくれない。…これから、買い物デートだし。怒らせると、なぁ……?
「なっ⁉」
「このぐらいの仕返しは、許してくださいね?」
 千堂の人差し指に、ガブッとした。爪に歯を立て、指の腹は舌でペロッ。
「一ノ瀬君!」
「仕掛けてきたのは、充さんです~。俺は、ささやかな仕返しをしたまでです~」
「子供か⁉ 可愛くないっ‼」
 右手を後ろに隠し、怒ってて…可愛い。
December 29, 2025 at 10:24 PM
「子供のように、ムキになって…そういうところ、可愛いしかいよ?」
 …駄目だ。これは、どう反論しようとも、こうやって返されてしまう。
「ん?」
 チラァ…ッと、青を見ると。極上の笑みが。
(クッ…好き‼)
 頬は、なおもツンツンされる。ツンツン、ツンツン。…これぐらいは、いい、よな? 言葉では、無理でも。行動、なら。
「充さん」
 一ノ瀬は、己の頬をつつく千堂の手首を掴む。危機感がないのか、千堂の表情は変わらない。…だから、いつも言っているのに。
「充さんは、オトコという生き物を、理解したほうがいい」
「一ノ瀬く……」
 掴む手首を誘導し、口元へ。一ノ瀬は、ほっそりとした綺麗な指を見つめ。
December 28, 2025 at 10:02 PM
「花火大会、楽しみだな? 今日は、バスで百貨店まで行ってみるか?」
「バス……。ほとんど、乗ったことがなかったですね?」
「だからこそ、いいよね?」
 ふふんと、笑いながら千堂はスマホを見始める。時刻表を確認するのかな?
(バスか…、選択肢になかった……)
 歩きか、電車ぐらい。たまに、タクシー。そうだよな? 歩きより遠く、電車よりは近く。バスの旅…ではないが。プチお出掛けというのも、楽しいかも?
「僕の君が、また可愛い顔をしてる」
 頬を千堂の指が、ツンツンつついてきた。一ノ瀬は、ムッとなり千堂を見やる。
「…充さんのほうが、可愛いです」
 とうとう、我慢できずに応酬すると? ニッと、笑われ
December 27, 2025 at 10:03 PM
「一ノ瀬君……?」
 ほぼ、無意識に近かった。千堂に近づき、抱きしめていた。千堂は、怒るとか、逃げる素振りもなく。逆に、一ノ瀬の背中を撫でてくれた。…子供扱い、だな? ん~。…でも、いいや。千堂の温もりが、心地いいから。あと、匂いも。
「癒されるので、あと少し」
「…君は、どうしてこう、可愛いんだろうな?」
 千堂のつぶやきに、一ノ瀬からは応えを。強めに千堂を抱きしめ、癒しを得た。

 朝食後、どこに行くかを話したり、買い物リストを作ったり。花火大会でなくとも、楽しくてしょうがない。にこにことしていたら、千堂が笑った?
「僕の君が、可愛いと思ってな?」
 …あなたのほうが、可愛いですが?
December 26, 2025 at 10:22 PM
「…俺は、子供じゃないです」
 ニヤニヤとする千堂に、一ノ瀬は反論を。ちょっぴり、千堂の子守唄…は、聞きたい気もするが。うなずいては、完全に子供扱いされるだろう。
「当日、どうするかは僕が決める」
 楽しそうな千堂は、楽しんでいるようだ。一ノ瀬をからかい……。
「…子供じゃないですが、充さんの子守唄は歓迎です」
 どうせ、やめてくれないなら、やってほしいことを伝える。と、千堂が吹いた。
「一ノ瀬君! 可愛すぎ!」
「…充さんに関することなら、強欲なんです」
「可愛い……」
 一ノ瀬からすれば、千堂が可愛いのだが。水掛け論(?)となるため、口は閉じておく。現に、笑っている姿も可愛い。
December 25, 2025 at 6:51 PM
 一ノ瀬は、起きてきた千堂に笑顔を向ける。起こしに行く前に、起きてくれた。千堂は基本、休みであろうとゆっくり寝てるのに。
「…おはよう。昨夜、君、遅くまで起きてただろう? 平気なのか?」
 …買い出しが楽しみすぎて、寝れなかったの…よくご存知で。
「元気です。ありがとうございます。…昨日は、比較的、暇があったから疲れてなかったんですよ。今夜は、早めに寝ます」
 言えない。花火大会前夜でもないのに、寝付けなかったとか。どれだけ、楽しみにしている子供なのか。自覚があるほどだ。千堂からすれば、もっと子供と思われそう。黙っておくのが、無難……。
「花火大会の前の日は、僕が子守歌を歌ってあげるよ」
December 24, 2025 at 7:00 PM
「…キスしたい……」
 欲を言葉にすると、千堂が眉を寄せた。やっぱり、駄目か……。
「興奮して、眠れなくなるよ? ほら、こうしててやるから、大人しく寝ろ」
 千堂の腕が、一ノ瀬の身体に回る。一ノ瀬からは、遠慮していた、密着が……。…千堂は、大丈夫かな? 暑くない? とは、思っても。
「…君は、何を差し置いても僕なのか……?」
 次第に、瞼が重くなる。千堂の問い? にも、応えることはできず。
 夢の中。

 忙しい日々は続くが、仕事にはやりがいしかない。仕事の間は、患者のことのみを考え。その他の時間は、千堂のことばかり考え。毎日、一日を過ごし終わり、次の休みとなった朝。
「おはようございます」
December 23, 2025 at 7:00 PM
 笑顔で、手を振ってくれる千堂には、後ろ髪は引かれるが。まずは、シャワーだ。一ノ瀬は、バタバタと浴室へ行った。

「えへへ~」
 リビングに布団を敷き、涼しい部屋の中。一ノ瀬は、目の前に千堂がいることに、にこにこが止まらない。今さらではあるが、同棲っていいな? 好きな人と、二人きりでゆっきりできる。
「充さん…、俺の充さん」
 にこにこしながら、千堂の額から頭部を撫でた。あまり触ると、エアコンが効いていても千堂が暑いだろうから。撫で、撫で。一ノ瀬の掌も、心地いい。
「一ノ瀬君…こら! 僕を寝かしつけようとするな!」
 気持ちよさげに、瞼を閉じかけた千堂は、ハッと瞼を開き…可愛い。キスしたい。
December 22, 2025 at 6:18 PM
 時間は、まだ二十時程度。疲労困憊な一ノ瀬は、ともかく。千堂には、早すぎる時間だろうが。無性に、千堂といたいのだ。…駄目、かな?
「僕…は、…いや、いいかな? 今日は、頑張っていたからね」
 ほほ笑む千堂が、掴む一ノ瀬の手を撫でてくれた。きゅーんっ! と、一ノ瀬の胸が騒ぐ。病院では、一ノ瀬が忙しすぎて、ゆっくりできなかったけど。家では、二人きり! 急いで、シャワーを浴びてこないと!
「片付けと、掃除は俺が明日、やるので! 充さんは、布団の用意だけお願いします! あっ、と……! 今度、充さんが忙しいときには、俺にいっぱい我が儘を言ってくださいね!」
「はい、はい。急がなくても、僕は逃げないよ」
December 21, 2025 at 7:07 PM
 口にの中にご飯があるため、一ノ瀬はコクコクうなずく。置かれた緑茶のグラスも取り、ゴクゴク。喉を通る、緑茶の冷たさと爽やかな味わいに一息。
「美味しいです!」
「ありがとう。食べたら、すぐシャワーに行け。片付けと、風呂掃除は僕が……」
「充さん!」
 千堂が、立ちあがろうとしたため、慌てて一ノ瀬は腕を掴んだ。咄嗟の、無意識に近い行動。きょとんとしている千堂に、一ノ瀬は「ぁ……」と、口ごもった。
「どうした? おかわりなら、作って……」
「いえ! もう、十分なんですが……」
 怒らないかな? 言っても、いいかな? いい、よな……。
「…俺が風呂から出たら、すぐに寝ません? 充さんと寝たい……」
December 20, 2025 at 10:36 PM
「ネットを見てたら、あったんだ。君、あんまり食欲なかっただろ? 片手で食べれるし、不思議とおにぎりだと食べれたりするからね」
 …食欲がなかったこと、ばれている。一ノ瀬は、おにぎりを手にしたまま、千堂にほほ笑んだ。一ノ瀬のため、レシピを調べてくれてたんだ。
「すごく、美味しいです。これなら、いくらでも食べれそうです」
「食べすぎもよくないから、ほどほどに。もう一個も、豚肉だけど味は変えてある」
 夏バテには、豚肉が効果が大きい。夏バテ…は、まだしてないが。千堂の気遣いに、嬉しい限り。一ノ瀬は、おにぎりをモグモグ食べる。美味しいのも事実であり、食べる手と口が止まらない。
「よく噛んで。飲み物も」
December 19, 2025 at 9:28 PM
「ありがとうございます」
 テーブルの上に置かれたのは、皿が一枚。おにぎりが二つ、乗ってて……。おにぎり、だな? コンビニおにぎりよりは、大き目サイズが二つ。他には、何も……。
 ぐうぅ~。…自覚してなかった空腹が、今、やってきた。一ノ瀬は、苦笑。
「美味しそうですね。いただきます」
 食欲よりも、千堂だったが…おにぎりに、食欲を刺激された。食欲があまりないとき、おにぎりがいいのかもしれないな? すごく、食べたい欲が……。
「…あ! これ、中に……!」
 海苔巻きおにぎりを一口齧り、一ノ瀬は気づく。おにぎりの中に、肉が挟まれていたことに。濃いめの味付けの、豚肉炒め。これは、千堂のアイデア?
December 18, 2025 at 6:37 PM
「俺ならっ……!」
「平気なやつが、僕にウザ絡みしてくるのか?」
 …ウザ絡み言われた……。単に、一ノ瀬は疲れた癒しを千堂に……。うん、疲れてるのは間違いない。ここは、千堂に甘えさせてもらおう。
「…はい。ご飯、もらってもいいですか?」
 メッセージで、千堂が作ったと教えてもらった。一ノ瀬は、好意に甘えよう。
「待ってろ。温めてくるから」
 千堂も、嬉し気にキッチンへと行った。甘えられ、嬉しい…のかも、しれないが。
(俺としては、充さんのお世話をしたいんですよ)
 甘えるより、甘えてほしい。それは、千堂も同じ気持ちなんだろうが……。
「お待たせ」
 ほどなくして、千堂が戻ってくる。
December 17, 2025 at 6:43 PM
「許して……? 充さんが、大好きだから……」
 ウルウル、瞳を潤ませながら、許しを請う。千堂に嫌われたら、元も子もない。
「…好きなら、何をしてもいいと思うなよ?」
 大きく、何度もうなずき。一ノ瀬は、反省を態度でもあらわす。反省しかないため、項垂れて千堂の言葉を待つ。許してもらえないと、悲しくなってしまう。
「…はぁ~……。…狡いな? 君は」
 俯く後頭部を、ぐしゃっと。ぐしゃぐしゃ、千堂の手が一ノ瀬の頭を掻き。嬉しさに、口元には笑みを浮かべた。千堂の優しさに、反省しないと!
「デザートは、食べられます? 簡単ですが、俺が……」
「いらないよ。今日の君は、疲れてるんだから。ゆっくりしろ」
December 16, 2025 at 6:44 PM
「僕は、君の栄養源じゃない! こら! 離れろっ!」
「俺にとっては、一番の癒しですから~っ‼」
 腕を叩かれようとも、痛くはないので現状維持。一ノ瀬は、思う存分、千堂を堪能し。

「まったく、君は!」
 乱れたシャツを、千堂が正していた。…一ノ瀬が、原因とも言う。千堂を抱きしめていたら、こう…ムラムラとして。ちょっとした、「悪戯」を……。
「こうなるから、嫌だったんだ!」
 千堂の隣に正座し、一ノ瀬は反省中。わざとでは、ないのだ。しかしだな? 腕の中に千堂がいて、こう…我慢できなくなったというか、ムラムラが……。
「…ごめんなさい……」
 反省しながら、一ノ瀬は上目遣いを千堂へと。
December 15, 2025 at 6:41 PM
 短く、用件のみ。千堂らしいメッセージと、夕食は作ってくれたという嬉しさに。

「ただいまですっ!」
 息を切らしながら、一ノ瀬は玄関を開け、中へと入る。走って帰ったため、息があがっているのだ。が、構わず、千堂の元へと一直線。
「おかえ、り…っ……⁉」
「充さん……‼ 好きっ‼」
 座っていた、千堂の背後からハグ。後頭部の匂いを、「スーッ」。
「おい! 一ノ瀬君! 僕より、ご飯!」
 腕の中、暴れる人を強く抱きしめ、一ノ瀬は恋人の匂いと感触、熱を堪能する。メッセージを見た瞬間、もう堪らなくなったのだ。千堂が、好きすぎて。
「まだ、少し……。俺にとっては、充さんが一番のご馳走だから……!」
December 14, 2025 at 6:45 PM
 呼ばれたからには、早く行かないと。一ノ瀬は、千堂に手を振り、後ろ髪を引かれながら、執務室から出て行った。

 夜、トボトボ、一ノ瀬は一人で歩いていた。定時にはあがると、千堂に伝えたのに……。定時どころか、大幅に遅れて帰宅中。千堂は、先に帰宅したため、独り寂しく帰路を歩いていた。
(充さんと、帰りたかった……)
 多忙な日は、珍しくない。珍しくは、ないが……。今日ほど、千堂と一緒にいたい日も、多々あり。あっちこっちと、動き回っていたせいで、まともに顔も見れなかった。帰ったら……。
「ん? 充さん……?」
 スマホから、通知音が鳴った。開くと、メッセージがあり、
『夜は、僕が作った』
December 13, 2025 at 10:58 PM
「…お疲れ、リューク」
 ぽそり。千堂が、「名」を呼んでくれ、背中も摩ってくれる!
「みっ……‼」
 感極まり、一ノ瀬からも…と、なった瞬間。
 ブーッ、ブーッ。
 首から下げ、背中側に回していた、PHSが音を鳴らす。着信音ではなく、バイブの振動に一ノ瀬がビクッとなり、つられて千堂も。
「ああっ‼ 呼ばれた‼ 行かないと‼」
 連絡がくるならば、看護師からしかなく。一ノ瀬は、半分泣きそうになりながら、千堂から離れる。名残惜しいが、仕事が最優先。名残惜しいが!
「帰りは…帰りは、定時であがります!」
「…無理は、するなよ? 昼も……」
「はい! 弁当は、あとからでも食べに来ます!」
December 12, 2025 at 11:08 PM
 思わず、千堂から元気をもらえ、一ノ瀬は元気よく手を振り、千堂と別れ。

 昼休憩時、急いで千堂の執務室まで来ると。
「千堂先生!」
 ノックもそこそこに扉を開き、待っていてくれた千堂へと真っ直ぐに。
「? 一ノ瀬先生…、ッ! おい!」
 椅子に座る、千堂を上から覆い被さるよう、抱きしめた。
「はぁ~! 癒される‼」
「一ノ瀬先生⁉ ここ、病院内っ……‼」
「少しの間でいいので、充電させてくださいっ‼ 疲れた‼」
 午前中、千堂と別れてから、息をつく間もないほど、あっちこっちと呼ばれた。そんなときに限り、患者同士の諍いであったり、緊急対応に追われたり。昼休憩に入れたのが、奇跡だ。
December 11, 2025 at 6:42 PM