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佐倉

佐倉

@haruprm.bsky.social

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限界社畜でオタクな成人済夢女

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佐倉

@haruprm.bsky.social

噛み付くようなキス、絡む舌。甘い。熱い。暑い。
少し経ってからはあ、と息を吐き離れると、雑渡さんがまた舌をべ、と出した。なに？

「私の舌、何色？」
「え？みど、…！」

それ以上言えなかった。
緑に染まっていた雑渡さんの舌が、少し赤く染まっていたから。

「はは！舌どころか顔まで赤い。ちょっと溶けてるけど私の氷のう貸してあげようか？」
「いらないです！」

自分の分も足水を用意しておけばよかった。
そしたら水を蹴り上げて、笑いが止まらなくなっている彼に思いきりかけてやったのに。

June 12, 2025 at 2:26 AM

佐倉

@haruprm.bsky.social

「取りつく島もないな」

「濃いめにコーヒー入れてかけたらおいしいですかね」
「それ最終的に薄めたコーヒーになるんじゃない？」
「そっかあ…」

どうでもいい会話をしながら食べ進める。
雑渡さんを見ると、首筋に流れる汗。タオルは足を拭くためのものしかなさそうだな、取りに行こ。あ、麦茶もおかわりしたい。もうボトルで持ってきちゃおっかな、氷もいるかな。
考えながらすっと立ち上がると「どこ行くの」と腕を掴まれた。手が熱い。汗かいてるし体に熱こもってきてるんだ、氷のうも追加。

「麦茶のおかわりをと」

「私が行…ああ、足濡れてるんだった」
「すぐ戻りますから、雑渡さんの分も持ってきます」
「ありがとう」

麦茶、タオル、氷のう。
すべてを持って隣に戻ると、雑渡さんは気を遣わせたと思ったのか「ごめんね」と言った。なにも謝ることないのに。こっちが勝手にやってることだ。

「焼けた時よりアツいかも、なんて最悪ジョークを言わなければいいです」
「それは言わせてよ」
やめろっつってんの。

雑渡さんの頭に氷のう、首にタオル、氷が入ったひえひえ麦茶をごくり。

「はあ、…」
「今なんか言おうとしました？」
「封印されたからこらえた」
「えらい」

話していれば口内が見える。
あ、

「雑渡さん、舌、みどり色」
「え？ああ、メロンシロップか」
「かわいい」
「かわいくはないだろ」

きみは？と視線で促されたのでべ、と舌を出す。
「何味食べたっけ」
「いちご」
「じゃあわかんないね」

赤だからね。ちょっと赤が強いかも程度。

もういいかな、と舌をしまった瞬間、雑渡さんが一気に距離を詰めてきてぐわ、と口を開けた。

あ、食べられる。

June 12, 2025 at 2:26 AM