キャンディ@推しカミ彼方
kamikana.bsky.social
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カミツレルズの彼方より(幻覚)に人生狂わされたオタクの末路
ルーカスに守られた少女に出会い、騎士は心の底から安心した。
その者が人を殺した人間を生かす世界を恨んでいたから。だから、大丈夫だと思った。ルーカスはこの先もずっと、形を変えてこの国を守る。なぜなら、ルーカスに守られた少女は正しい倫理観を持っているから。

そして魔法学校に入学した騎士は思った。
案外、大丈夫じゃないかもしれない。

肝心の二人は冷戦状態で、誰もそこへ踏み込めなかった。
当然、由緒正しき出自の騎士の元へ、何人もが彼らをなんとかしなければと声をかけてきた。
騎士も同じことを思っていた。
October 11, 2025 at 11:36 PM
シャイニングが叩き出す結果に、誰もが安心した。精霊ルーカスの祝福が得られなくても、王族には光魔法を使う才能があるのだ。精霊ルーカスがいなくとも、この国は大丈夫だ。

騎士は、それが怖かった。
並々ならぬ努力の結果がシャイニングであり、王族だから例外なく光魔法を使えるとは限らない。

騎士はそれを口にはできなかった。
精霊ルーカスの消えたこの地で、それは絶望を意味するものだったから。
精霊ルーカスに守られた少女に出会うまで、騎士はずっと、漠然とした恐怖を抱えていた。
October 11, 2025 at 11:36 PM
通常、光魔法を使うには長年の修行が必要になる。魔法学校に通う者ですら、光魔法を完全に使いこなすのは難しい。ただ、例外はある。それは、精霊からの祝福。

騎士は騎士団の一人として、シャイニングが光魔法の練習を明け暮れたのを見ていた。精霊ルーカスの祝福がなくとも、光魔法を使うのだと息巻く彼の瞳は誰よりも貪欲に力を求めていた。

騎士はそんはシャイニングを、尊敬していた。誇りにすら思っていた。
この国の王子はどのような出自であろうと光魔法を使いこなすのだ。光の国の名の下に、王族は何よりも難しい光魔法を使いこなす。

騎士は、その光景に安堵していた。
October 11, 2025 at 11:36 PM
結果を出さなくてはならない。
シャイニングの頭には、そればかりがあった。それは王族としてのプライドであり、シャイニングが自分を信じるためのものだった。

結果だけが、シャイニングを形作る。
結果だけが、実力の証明である。
結果だけが、自分が確かに存在しているのだと確認する術である。

光の名を背負いながら、シャイニングは暗闇の中で孤独にたった一つの存在意義を追い求めていた。

そんなシャイニングを見ていた男がいた。騎士だ。彼にとって、シャイニングもルーカスも光輝く目標だった。
October 11, 2025 at 11:17 PM
その夜のこと。
シャイニングは火の番をするため、誰よりも遅くまで起きていた。もう少しで騎士と交代になる。

一人で眺める焚き火の光は、いつになく明るくて、シャイニングがほうとため息を落とした。

シャイニングの世界に、光はなかった。
どれだけ努力をしても、どれだけ結果をだしても、精霊ルーカスの祝福を受けていない自分になど、価値はなかったから。
父も母も、兄ですら、シャイニングを憐れんだ。このシャイニングという通名ですら、憐みが生んだものだった。
October 11, 2025 at 11:17 PM
同じような息苦しさを抱えている二人の、異なる答えに祝福を
October 1, 2025 at 5:46 PM
ダイキくんだってあの子が好きだった殉職しちゃったあの子(まだ名前が決まっていない)のこと好きだったんだから。
あの子の奏でる音が大好きだったのそ、リングズ以外だとチカゲくんだけが知っているんだよ。
ジンペイくんもユウくんも彼らのことを知らないままなのに、チカゲくんだけが知っていたんだよ。
August 17, 2025 at 12:21 PM
これドライヤーとか、食べ始める前の毒味とか、荷物を持ったりとかの話です
夜の話ではないです
June 15, 2025 at 8:43 AM