@kan0265.bsky.social
February 7, 2024 at 10:09 PM
それはベラは人間に希望を持ち続けている点だ。
これだけ世界を知り、文学を知り、悪意を知ってもなお希望を持っているのだ。
僕個人はそんな希望は持つことは出来ない人間なので、メアリー・シェリーのフランケンシュタインの頭もよく絶望して人を襲う方が共感ができるのだった。

#哀れなるものたち
February 7, 2024 at 10:09 PM
本作は正統派フェミニズム映画として、フェミニズムに目覚めた人間を素晴らしく描いてみせる。
美術や特殊な撮影など釘付けになること間違い無いだろう。
よって傑作と言っても良いのかもしれない。
が、個人的にはベラとは正反対の人間なので乗り切れない部分があった。
February 7, 2024 at 10:08 PM
危篤状態のゴッドと再会後に互いを尊重しあった愛の形を発見するがそこに邪魔が入る。
ベラの元の人格の時の旦那が彼女を奪い返しにきたのだ。
旦那は有害な男性そのものであり、女性をモノしてか見ていない。
再び彼女は閉じ込められる。
しかし今度は自分の意思で自由意志を取り戻すのだった。
February 7, 2024 at 10:08 PM
全財産を貧困者に寄付したーーと思っているーーベラは娼婦の仕事をする事になる。
職業差別などを考えさせられる展開であると同時に女性の性行為の自由な選択を描いているだろう。
それまでは決まった相手としか行われなかったセックスを彼女の意思で選択する事が女性にとっての自立なのだから。
加えてパリで娼婦になった事もメアリー・シェリーと関係してくる。
メアリー・シェリーの母親は人類初のフェミニストでイギリスからフランス革命に参加した程の自立した女性であったからだ。
February 7, 2024 at 10:08 PM
ベラの好奇心は性的なものから音楽やダンスといった芸術まで他方に及んでいく。
そんな旅の中でセックスを必要としない老婆に出会い本を読み知識を得ることでベラはより自由への渇望ーー女性としてのーーを抱く事になる。
またベラに無垢でいられなくなってしまう事件が起きてしまう。
貧困に喘ぐ人々を見てしまった事だ。
見せた本人は「この世界には悪意がある」という事を悪意を持ってベラに教えたのだろう。
ベラは絶望する。
世界を知れば知るほどにベラは馬鹿でいられなくなってしまったのだ。
February 7, 2024 at 10:07 PM
メフィストフェレスの様なマーク・ラファロによって彼女はヨーロッパを旅する事になる。
マーク・ラファロの演技が絶品だ。
近年のMCU作品での低レベルな演技を見ていたのですっかり忘れてしまっていたが彼は素晴らしい俳優だったと思い出させてくれた。
February 7, 2024 at 9:59 PM
ベラは赤子の様に好奇心旺盛で食べる事や出掛ける事に興味が尽きない。
段々と知性が芽生えてきて、映画の始まりと終わりとでは別人の様な有り様は「アルジャーノンに花束を」を連想してしまう。
そんなベラに愛情を注ぐゴッドは彼女に外の世界を見せない様に家に軟禁状態で育てている。
ここの部分は監督のヨルゴス・ランティモスの「籠の中の乙女」に近しいものがあるだろう。
そんなエデンの園の様な所が崩壊するのも性の目覚めがキッカケなのだから。
February 7, 2024 at 9:59 PM
ベラと名付けられた女性版フランケンシュタインの冒険を描きながらフランケンシュタインの原作者メアリー・シェリーの人生にオマージュを捧げたのが本作「哀れなるものたち」だ。
February 7, 2024 at 9:59 PM